クロノトリガー~時空を越えた魔法騎士~   作:ユキユキさん

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クロトリファンさん、感想ありがとうございます。


第2話 ~その頃・・・

ールッカー

 

エシャル兄は、エキドナさんとマヨネーさんを連れて自宅へと戻っていった。エシャル兄の気持ちは分かるわね、過去から帰ってきたわけだし、影響があるかもしれないと思うのが自然だ。何ていったって、王国に関わるであろう事件の中心人物の一人となったのだから。あの事件の影響があるか否かを確認しに行ったのよね、きっと・・・。そう考えると、私も家が気になってきたわ。それに調べたいことが色々あるし、・・・最初はやっぱりゲートのことよね?・・・このゲートが私達を過去へと飛ばしたわけだし。ゲートが何かしらに繋がっているという線が高いわよね、うん。後は発光するエシャル兄の謎!みんな気にもとめずに・・・いや、気付いていないわね!それも出来る限り調べてみないと。エシャル兄の不安な顔・・・、私は見逃さなかった。何だかんだでお世話になっているし、私も興味があるしね。

 

そんなわけで、私もエシャル兄に続いてクロノ達に、

 

「お城へはクロノ、あんたが送りなさいよ。ちゃ~んとエスコートしてあげるのよ。私はゲートの出てきた原因を調べてみるわ。」

 

そう言って、ダッシュでこの場から離脱する。クロノはやる時はやるんだけど、普段は自他共に認めるヘタレだからね。長くこの場に留まったら、確実に私を頼ってくる。嬉しいんだけど、私にはやらなくちゃいけないことがあるからね。クロノには悪いけれど、マールのことは任せちゃいましょ。そんなわけで、自宅までマッハよ!・・・加速装置でゴーッ!!

 

 

 

 

 

自宅へ帰って、父さんと母さんに今回のことを隠さずに報告。マールにエシャル兄、クロノがゲートに吸い込まれた後、ゲートについてもゲートホルダーにしても父さんは手伝ってくれたからね。それにあの時も一緒にいたわけで、父さんも立派な当事者ってわけなのよ。母さんについては心配させたくないからってところね、・・・発明品の恐さを人一倍知っている。だから何かをする時は、母さんにも色々と教えているの。知っていれば、あの時のようなことも起きにくくなると思うし。発明やら何やらを辞めればいいんだろうけど、体が疼いちゃってダメなのよね、私も父さんも。それに母さんも辞めろなんて言わない、むしろ応援してくれている。

 

そんな母さんの気持ちを汲んで、私も父さんも発明しまくっているのよね。勿論、安全性を最大限に考慮しているわよ?・・・だからこそ、今回の件は謎なのよね。外部から・・・何かしらの要因が絡んできたっていうのが有力だと思っている。・・・マールのペンダントが鍵ね、きっと。そこにエシャル兄も絡むんだろうけど・・・。本当に分からない、繋がりが不明なのよねぇ~・・・。

 

まぁそういうのは後で考えるにして、無事に揃って帰還ってことを二人に伝えたわ。

 

「そうかそうか!みんな無事か!良かった・・・、本当に良かった!!」

 

原因が分からないにせよ、自分達の発明であんなことになったからね。それにゲートホルダーを作り、私が後を追うってなった時・・・本気で心配していたから。気が気でなかったと思うし、父さんもこれで安心出来たでしょ。

 

「どうお詫びすればと思っていたけれど、・・・本当に良かったわ。マールって娘とクロノ君、ルッカが無事で。・・・エシャル君はまぁ・・・当然って思うけれど、無事で良かったんじゃない?」

 

母さんも安堵の声を上げるが、エシャル兄のことは心配していなかったみたいね?まぁ規格外枠に入っているから分からなくもないけど、少しぐらいは心配してあげて?・・・このことをエシャル兄が知ったら、奈落の底に落ちたのかってぐらい落ち込むわよ?確実に・・・。エシャル兄は自由で勇ましい人だけど、心は意外に繊細だからね。・・・・・・一応、次に顔を合わせたら優しくしよう。

 

 

 

 

 

過去・・・中世から帰ってきた私は、考えることもやることも色々あるのだけどやっぱり疲れていたらしく、少し休むつもりが熟睡して翌日に目を覚ました。まぁ、心身共にリフレッシュってことで良しとしましょう!・・・そういえば、クロノはきちんとマールを送り届けたわよね?中世では怒涛の二日間、たった二日だったけどハンパない内容ではあった。中世より帰ってきた時に驚いたのは、ゲートに飛び込んだ日から一週間も日数が過ぎていたということ。・・・時間の流れが変なのでしょうね、そのことも調べなくちゃ。

 

情報収集の為に、私は一週間分の新聞を読む。父さんが気を利かせて、私がゲートに飛び込んだ日から貯めておいてくれたものだ。一応過去に行っていたわけだし、何かしらの変化があるかもね。・・・なんて軽い気持ちで読んでいたんだけど、

 

『ガルディア王国千年祭・王国闘技大会出場登録期間締め切り間近!』

 

・・・王国闘技大会?そんな大会・・・あったかしら?・・・・・・無かったわよね?

 

『貴方は一人の女性を愛する?それとも複数の女性を愛する?今年度の一夫多妻を調査!』

 

・・・・・・はぁっ!?一夫多妻って何よ、そんな法律なんて無かったわよ!中世であの後に何があったの!?

 

・・・・・・・・・私が考え付く原因はただ一人、エシャル兄しかいないわね。魔族の二人に心底好かれていたし、マールもエシャル兄に好意を持っているのは顔を見れば分かるもの。ガルディア21世とリーネ王妃もそれが分かっていたと思う、・・・ということは王族二人がやらかしたのね、きっと。大事な子孫であるマールにチャンスをってことよね、・・・エシャル兄は優良物件だもの。強い、優しい、イケメンの三拍子が揃っている類い稀なるモノを持つ男、それがエシャル兄。・・・だけど、この法律のせいでエシャル兄は苦労しそうよね?あの人、・・・モテ過ぎだから。マール・・・、大丈夫なのかしらね?

 

・・・ってことは、闘技大会もエシャル兄の影響だったり?・・・・・・あり得るわね?うん。ガルディア王国に影響を与えているわねぇ~、流石は目立つ男。クロノもいつかはああなるのかしら?・・・・・・クロノは今のまま、そのまま成長してほしいかな。・・・一応今以上に、悪い虫が付かないように目を光らせようっと。

 

 

 

 

 

一週間分の新聞を読み終え、今日の新聞を見てみれば・・・、

 

『マールディア王女を誘拐した犯人、捕まる!犯人はなんと、まだ少年!?』

 

・・・という見出しが目に飛び込んできた。私は口に含んでいたコーヒーを吹き出す、・・・何よコレ!!犯人の少年ってクロノのことよね、昨日・・・送り届けるようにって言ったわけだし。何だってこんなことに・・・・・・、はっ!?そういえば、あの日から一週間経っていたのよね?一週間も姿を消していて、いきなり戻ってきたら?しかも見知らぬ者と一緒に現れたとしたら、・・・そう疑われるのは当然よ!・・・一週間も経っていたなんて知らなかったのは言い訳にならないわ、どうしましょっ!・・・というか裁判はどうしたのよ、もうっ・・・!とにかく記事を読んでからどうするかを決めましょう、・・・・・・え~と。

 

 

 

 

 

・・・記事を読み終えた私の顔はさぞや青いことだろう、内容が内容だけにそうなるのは仕方のないことだと思う。私の顔色が悪いことに父さんも気になったようで、私の手から新聞を取って読む。そして・・・、

 

「この少年ってーのはクロノのことか!?・・・何でこんなことになっているんだよ!」

 

父さんも記事の内容に取り乱す。それはそうだろう、クロノがテロリストとして処刑されると書いてあるのだから。マールが、王女がいながらこの結末はどういうことなのか?何故クロノがテロリストとされているのか?クロノ自身が自供したとはどういう・・・?私の頭の中は混乱、わけが分からなくなる。

 

頭の中が真っ白になる私に、父さんが怒鳴る。

 

「しっかりしろ、ルッカ!お前がそんなんじゃダメだろう?今までの経緯を知っているのはお前じゃないか、・・・クロノが無実であると知っているじゃないか!お前はルッカでクロノの幼馴染みだろう?いつものお前なら、これから何をするかは決まっているだろう?なぁルッカ、クロノを助けるんだ!!」

 

・・・父さんの言葉で私はハッ!とする。そうよ、・・・クロノはテロリストでは無いと知っているじゃない。これは何かの間違いで、クロノは窮地に陥っている。だったら助けなきゃ、クロノを処刑になんてさせない!まずは助け出さなくちゃいけない、他のことなんてその後でいいんだから!真っ白になっている暇はない、まずは行動がこのルッカ様よ!

 

「・・・父さんごめん、突然のことで真っ白になっていたわ!・・・でも大丈夫、私がクロノを助けるわ!」

 

やる気MAXの私に不可能は無い、絶対に助けてみせる!急いで準備をしなくちゃ!

 

 

 

 

 

クロノ救出の準備をしていると、父さんが息を荒らげて部屋へ入ってきた。・・・何かあったのかしら?

 

「ルッカ!クロノの家に行ってきたんだがそこにエシャルがいてだな、ガルディアの森で合流しようだとよ!エシャルも新聞を見て飛んできたらしい、一応ジナさん・・・母親をチョラスの自宅に匿うって言っていたんだが、どうやって行くんだろうな?」

 

・・・・・・エシャル兄のフットワークの軽さに言葉が出ないわ、昨日の今日で移動してきたの?一体何なのかしら?エシャル兄は・・・。まぁとにかく、強力な助っ人が来てくれたのはありがたいわね。大事な弟の命が関わっているのだから当然ね、きちんと母親のことも考えるなんて流石としか言いようがない。これでクロノ救出の成功率は格段に上がる、待っていなさい・・・クロノ!

 

 

 

 

 

ーエシャルー

 

「母ちゃん、クロノは俺が絶対に助ける!だからここで、ミントと共に待っていてくれ!」

 

突然ではあるが、俺は慌てている。何故かって?・・・それは弟のクロノが、テロリストとして処刑されると今朝の新聞に書いてあったからだ!朝一でこんなことを知ったら誰だって慌てる、慌てつつもやるべきことをきちんとやる俺自身を褒めてやりたい。俺のやるべきことの一つに母ちゃんの保護、こうなった以上は母ちゃんにもあらぬ疑いを掛けられ捕まるかもしれない、そんなことはさせないとワープで母ちゃんを自宅に連れてきたのだ、忘れずに猫ちゃん達も。クロノの件をまだ知らず、状況を飲み込めていない母ちゃんであったが、理由をしっかり話して理解してもらった。ついでに緊急事態ではあるが、将来の嫁である三人を紹介した。クロノがピンチではあるが、母ちゃんは大層喜んでくれた。紹介したのは俺なんだけど、それよりもクロノと自分のことを心配してくれよ。

 

クロノのことを心配させる為に、絶対助けると言ったのだが・・・、

 

「何かの間違いだって、・・・私は信じているわ。それにエシャルが動くんでしょう?なら安心よ、貴方に任せれば何とかなるもの。それにクロノはヘタレだけど、追い詰められたら爆発するじゃない?なんか脱走とかしていそうよね?ウフフフフフ・・・。まぁそれはいいとして、エシャル・・・やるじゃないの!こんなに可愛らしい娘や美人さんをお嫁さんにするだなんて!・・・我が家も安泰ね!死んだ旦那も草葉の陰で喜んでいるわよ!」

 

俺を信用してくれるのは嬉しいが、処刑待ちのクロノを『それはいいとして』とかって・・・。流石は母ちゃんだ、肝っ玉が太過ぎる。クロノは哀れだが、この俺に全幅の信頼を寄せてくれているのなら、・・・やるしかないな!この俺がクロノを助ける、絶対にだ!

 

母ちゃんをここに連れてくる時、タバンさんが来たからルッカに伝言を頼んだ。ガルディアの森で合流し、共にクロノを助けようとな!そんなわけで俺は行かねばならない、母ちゃんはミントに任せたしな!将来の嫁と姑、仲を深めていてくれたまえよ。エキドナとマヨネーさんには救出を手伝ってもらう、二人共戦えるからね。二人も未来の弟を助ける為に気合いが十分であるし、何とも頼もしいぜ!そんなわけだからクロノ、今・・・行くからな!希望を捨てるんじゃないぞ!




次回はクロノに戻ります。
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