クロノトリガー~時空を越えた魔法騎士~   作:ユキユキさん

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匿名さん、指摘ありがとうございます!


こっちも忘れずに投稿。


俺の系譜も・・・だな。


第4話 ~ルッカとエシャル達

ールッカー

 

準備を終えて家を飛び出した私、万が一を考えて私のドッペル人形を家に置いてきた。ドッペルがあれば、家に兵士が来ても何とかなる。外で何かをやっても、アリバイを証明出来るってわけよ。人形ではあるけれど、父さん達なら上手くやってくれると思うわ。・・・因みにドッペル人形は、エシャル兄と別れる前にもらった。中世へ飛ぶ前に、ベッケラーの実験小屋で入手したんだって。・・・何で私のドッペル人形を入手したのかは聞かないでおこう、・・・しょうもなさそうだし。

 

そんなわけで万全な私は、エシャル兄と待ち合わせているガルディアの森へと向かう。魔物がいたりするんだけど、今の私には恐れるような存在ではない。中世で魔物よりも上位な魔族と戦った私だし?余裕なわけよ、よ・ゆ・う!襲い掛かってくる魔物を撃ち殺しながら、待ち合わせのポイントへと着いたのだけど、

 

「「「キラ星!!」」」

 

妙な掛け声を叫びながら、変わったポーズを取る三人組が・・・。何やってんのよ、・・・エシャル兄。

 

 

 

 

 

呆れつつも待ち合わせをしていた為、変わったポーズの三人組・・・エシャル兄達の下へ行く。間近で見れば更に変だ、似合ってはいるんだけれどその妙な格好・・・仮面は何なのか?エシャル兄は先日までの鎧姿とは違い、戦闘用?になるのか分からないけれど丈夫そうなタキシード姿に仮面。マヨネーさんとエキドナさんは、何処かのエージェントが着そうな深いスリットのセクシードレス姿に仮面。因みにエシャル兄は黒、マヨネーさんは赤、エキドナさんは青である。・・・人気の無い場所で良かったと言えるわね、他の場所なら他人のフリは確実で通報ものよ。・・・クロノを助けに行かなきゃならないのに、この人達は何を考えているのかしら?

 

──────────────────

 

ーエシャルー

 

待ち合わせの時間よりもかなり早く着いてしまった俺達は、用意していた衣装に着替えて仮面を付ける。・・・着替える際、マヨネーさんとエキドナは木陰に隠れることなく堂々と・・・。勿論見させていただきましたよ、逆に見ないことは失礼であると考えた結果でね!いずれ俺達は結婚するんだ、見るぐらいは別にいいだろう。・・・俺が着替える際、二人の俺を見る目が恐かったのは内緒だ。

 

着替え終えた俺達は、改めて互いの姿を見せ合う。マヨネーさんにエキドナ、めっちゃセクシー!スリットから覗くおみ足が美しく、強調された胸元がハンパない!そして仮面、美人なのは分かっている。分かっているのに仮面を付けたことにより、仮面から見え隠れする美が心を乱してくる。一言で言うなら美しい・・・、妖しい魅力が人を、・・・この俺を虜にする。ナイスチョイスだ俺!自分で自分を褒めてやりたい!

 

二人を絶賛する俺に対し、二人も俺に・・・、

 

「ただのタキシードではなく、所々にギミックを仕込ませた特別仕様。それ故にミステリアスな魅力もプラスされて、仮面越しに感じるエシャルさんのトキメキ熱視線にあたい、・・・メロメロになり過ぎちゃうのヨネ~♪」

 

荒い息遣いでクネクネと見悶えるマヨネーさん。

 

「ああ・・・エシャルさん、貴方はどうしてそんなにも素敵なのですか?そんな・・・タキシードだなんて、・・・まるで式を挙げているみたい。エシャルさん・・・、その姿で私を何処かへ連れ去ってくださいませ・・・。」

 

エキドナはまるで夢見る乙女状態。・・・俺達三人、互いにメロメロみたいですな!

 

 

 

 

 

 

互いに見惚れて数分間、それでもルッカは未だ来ず。ルッカのことだから、色々と用意をし過ぎているのではなかろうか?まぁ時間があるのなら、クロノ救出の為に練習をすることにしたわけで、

 

「二人には既に教えてあるが、確認の為にもう一度言っておくぞ。俺達がこの格好になるわけは・・・。」

 

まずは作戦の確認をする。

 

俺達はクロノを救出する為に、これよりガルディア城の空中刑務所に侵入することになる。侵入するにあたり、そのままの姿で侵入するのは馬鹿のすること。特に俺はそこそこの有名人、魔物ハンターのエシャルとしてその名を知られている。名を知られているということは、顔も知られているってことだ。因みに、俺がクロノの兄であるってことは知られていない。一緒に住んではおらず、俺は遠いチョラス町に住んでいるからな。・・・まぁそんなどうでもいい余談は置いといてだ、侵入=犯罪。もう分かるな?確実に指名手配される、・・・OK?

 

指名手配されるなら偽りの自分で、即ち変装というわけだよ。そんなわけで、それぞれに似合うであろう変装用衣装を用意した。勿論、顔を隠す為の仮面もな。用意した変装用衣装に着替えたのなら、これで全ての準備はOK・・・とはいかない。次に大事なのはキャラ作り、これは重要なことだ。

 

変装をしても、俺はそこそこの有名人。仕草や癖を知っている者も少なからずいるわけで、

 

『あの仮面野郎、・・・魔物ハンターで有名なエシャルの動きに似ている。・・・まさか!・・・即刻エシャルを指名手配にしろ!』

 

となるかもしれない。それを防ぐ為にキャラ作りを、違う自分を演じることで素の自分を封じるのだ。そこで重要なのは、真逆に過ぎると演じきれずにボロが出るから、自分が演じきれるであろう範囲で抑えること。理想を言うなら、たまに妄想で登場する自分。妄想の中で登場する自分は、ほぼほぼ自分が望む自分自身である。妄想時に登場しているわけで、それを見なれている自分は演じやすい・・・ということだ。むしろノリノリになり、前のめりで演じきれることは確実。・・・あ!これ持論ね?

 

変装をしつつ偽りの自分を演じる、これで指名手配さてれも大丈夫。完璧な作戦である、自分の頭脳に惚れ惚れする程だ。更に演出にも力を入れよう、出来る限り派手にして記憶に残るように。これでエシャルという線は完全に消える、俺ちゃん大勝利!

 

 

 

 

 

 

チョラスの自宅にてミントが考えてくれたこの作戦、必ずモノにしてみせる!そんなわけで、三人揃って・・・、

 

「「「キラ星!!」」」

 

と言いながらポーズを決める。・・・やべぇ、何だか楽しい!俺は勿論、マヨネーさんとエキドナもノリノリだ。こうなるともう止まらない、思う存分やりまくるわけで。ルッカが来るまで、飽きずに練習しまくる俺達でした。

 

──────────────────

 

ールッカー

 

妙な掛け声に妙なポーズを取るエシャル兄達に近付き、

 

「・・・何やってんのよエシャル兄、クロノが大変な目に遭っているっていうのに。」

 

呆れを含めた目で軽く睨むと、エシャル兄は声高らかに、

 

「おお・・・、最後の一人が遂に来た!我らキラ星怪盗団の全てが揃ったぞ!」

 

何やら芝居掛かった口調でそう言ってきた。・・・最後の一人?・・・キラ星怪盗団?・・・何それ?・・・馬鹿なの?

 

「これで今回のお宝である弟くん、・・・彼を奪いに行けるのヨネ~♪」

 

「ふははははは!今宵の仕事も美しく・・・!!」

 

マヨネーさんもエキドナさんもノリノリだ、・・・エシャル兄に毒されたみたい。こんな人が兄貴分なんて・・・、

 

「さぁルッカ、早速着替えるのだ!お宝クロノは目前、首尾よく手に入れ本懐を成し遂げよう!それが出来るのはお前を加えた俺達・・・。」

 

エシャル兄を中心に集まり・・・、

 

「「「キラ星怪盗団!!」」」

 

先程の妙なポーズをドヤ顔で決めてきた。仮面で顔を半分隠しているけど、雰囲気で分かるわ。・・・何よ、キラ星怪盗団って。私にもその仲間になれっていうの?

 

「・・・エシャル兄、そのキラ星怪盗団?・・・やる意味あるの?」

 

私には理解出来ない、普通に空中刑務所へ行って助ければいいじゃない。難しいことなんて無いじゃな・・・。

 

「・・・ルッカ、君は馬鹿か!?そのままルッカで行くつもりだったのか?・・・クロノを助ける為とはいえ、俺達がやることは犯罪だ。・・・ここまで言えば分かるな?ルッカよ!」

 

シャキーンッ!とでもいうようなポーズを取りながら、私にそう言ってくるエシャル兄。ポーズはいいとして、・・・私達がすることはクロノを助けることだとはいえ犯罪。理由はどうであれ、クロノは犯罪者として空中刑務所に囚われている。

 

・・・私ってば馬鹿ね、エシャル兄の言うように・・・今からすることは犯罪だ。しかも・・・死刑囚を逃すという重罪である、確実に指名手配されるであろう行いだ。それを変装も何もしないでやろうとしていたなんて、私ともあろう者が・・・迂闊である。クロノが処刑されると知って、冷静じゃなくなっていたみたいね。

 

冷静になり、エシャル兄達の行動を理解出来た私なんだけど、

 

「・・・変装はいいとして、・・・そのキラ星怪盗団っていうの?それはやらなくてもいいんじゃないかしら?」

 

なんかそういうことをするって、私のキャラじゃないと思うし、・・・恥ずかしいし。でもエシャル兄は・・・、

 

「いや、ぶっちゃけるとさ。・・・ルッカが一番、ノリノリになりそうなんだけど。」

 

とか言ってくる、・・・失礼な!この私がそんな馬鹿なこと、ノリノリでする筈ないじゃない!私ほどの女は最後まで自身を保ち、暴走するエシャル兄達を止めるストッパーっていう役割になるって決まっているのだ。断じてノリノリになんてなる筈がないのである、・・・とのことでエシャル兄は大変失礼なことを言った。

 

・・・・・・見せてやろうじゃない、私の冷静な姿を、ずば抜けた精神力を!ノリノリではない私を見て、如何に自分達が恥ずかしいことをしているか、その身で知って悶えまくるといいわ!私はエシャル兄から変装用の衣装をぶん取り、木陰の方へ向かった。目に物を見せてやるわ!

 

──────────────────

 

ーエシャルー

 

俺は、ルッカの様子を見て頭を抱えた。ノリノリになりそうとは言ったものの、これ程のものになるとは・・・、

 

「お~ほっほっほっほっほ!私達キラ星怪盗団に盗めぬ物は無くてよ、それが例え人であっても!私の頭脳を持ってすれば、王女でも容易いですわ!そうですわよね?みなさん・・・?」

 

白を基調とした機能性重視のドレスに仮面、どっかの怪盗少女を思わせる姿で高笑いをするルッカ。ノリノリというか、なりきり過ぎて引く。・・・ルッカ、ストレスが溜まっていたんかね?まぁ物作りってーのはそんなものだが・・・、ここまで暴走気味になるからには相当・・・。

 

「ブラック、レッド、ブルー!何を悠長に構えているのですか!時間が無くってよ!」

 

ルッカが俺達を急かしてくる、・・・・・・クロノ救出はどうなるのか?

 

「・・・エシャルさん、あたい達って何か恥ずかしいことをしているんじゃないのかしら?」

 

「・・・ああ!恥ずかしい・・・、恥ずかしいですエシャルさん・・・!」

 

マヨネーさんとエキドナが正気に戻った、勿論この俺もだいぶ前に・・・。

 

何だよキラ星怪盗団って・・・、本当に俺ってば馬鹿の極みやね・・・。




次回はクロノに戻ります。
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