クロノトリガー~時空を越えた魔法騎士~   作:ユキユキさん

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クロトリファンさん、感想ありがとうございます!


あのキャラが登場します。


第5話 ~被告人クロノ《脱獄2》

ークロノー

 

僕は一つ目の大男、魔族と思われる奴を退け走る。走り回っても暗い通路ばかり、小部屋に入ってみても魔物しかおらず、・・・何故か人の気配がしない。空中刑務所だっけ?・・・かなりヤバイよね、どんだけ囚人を逃したくないの?そう考えて思い至る。あの大臣・・・僕の時と同じように罪状をでっち上げて、好き放題しているんじゃなかろうか?それなら分かる。冤罪になるからね、逃すわけにはいかないよね。・・・やっぱりあの大臣はぶん殴る、僕は改めてそう決意するのであった。

 

 

 

 

 

 

・・・・・・出口は何処だろうか?流石に一人で戦い逃げ回るのはしんどい、兄さんなら余裕なんだろうけどもね。ここから脱出出来たら、本格的に鍛練でもしよう。これから先もこんなのが続きそうだし、・・・僕って何かに憑かれているのかなぁ~。そんなことを考えながら辿り着いたのは、濃厚な血の臭いがする部屋。・・・ここって処刑場だったりするんじゃない?

 

・・・縁起が悪いと思った僕は、回れ右をして来た道を戻ろうとしたのだけど、

 

「だ・・・誰か!助けてくれませんか・・・!」

 

その部屋から助けを求める声が。この状況で助けるのはかなり厳しいけど、聞こえてしまった以上は助けないとダメだよね?ぶっちゃけ脱出の難易度が上がってしまう、・・・けど仕方がない。僕と同じ冤罪の人かも知れないし。僕は覚悟を決めてその部屋へと蹴り入った。扉が思いの外頑丈で、ちょっと足が痛いと思ったのは内緒だ。因みに痛いだけで、怪我はしていませんよ?

 

──────────────────

 

ーフリッツー

 

何でこんなことになってしまったのか?今の俺の現状を考えると、そう思わずにはいられない。何ていったって、俺は殺されかけているのだから・・・。

 

『カタカタカタ・・・・・・!!』

 

手足を縛られた俺を中心に、骸骨達がグルグル回っている。大きく輪を描いて回っていたけど、それも徐々に小さくなり・・・、もう少しで俺に迫ってくることになるだろう。死が近付く中で、どうしてこんなことになってしまったのか、・・・それを思い出していた。

 

 

 

 

 

 

俺には憧れている人がいる。その人はとても強く、魔物に襲われていた俺を助けてくれた。・・・その日から、助けてくれた人のことが忘れられない日々が続いた。・・・それから程なくして、魔物に襲われた経験から思い至り、自分の身を守る為の術を我流で鍛え始めた。鍛練をしながらも、親父の店を手伝い・・・何だかんだで充実した日々を送る中、俺は再会したんだ・・・あの人と・・・。

 

その人は魔物ハンターのエシャルさん、かなりの腕利きで有名人。強い、優しい、イケメンの三拍子が揃った超人だ。再会した俺は改めてお礼を、そしてダメ元で頼んだんだ・・・弟子にしてくださいと。・・・無理だろうなぁ~と思っていたのだが、エシャルさんは快く承諾。俺はこの日をもって、エシャルさんの弟子となった。

 

 

 

 

 

 

・・・弟子となった俺は親父に訳を言って暇をもらい、エシャルさんの仕事を手伝った。その日々の中で、俺の得物は槍となり、エシャルさんに色々と教わりながら魔物を狩る。憧れの人に近付いていることが嬉しくて、毎日の鍛練をサボらずにやり、よくエシャルさんに褒められた。それがまた嬉しくて鍛練に熱が入って・・・の繰り返し。

 

・・・そんな日々が続くものと思っていたんだけど、終わりは突然・・・訪れた。俺の実力が認められてしまい、独り立ちとなってしまったのだ。俺は嫌がったけど、エシャルさんが期待しているから頑張れって・・・。そんなことを言われたら俺・・・、頑張っちゃうじゃん!・・・そんなわけで独り立ちし、人々に安心を、そして毎日が鍛練といった日々を続けた。

 

 

 

 

 

 

そして久々に実家へと戻り、トルース町で活動をしていた。そこで請け負った仕事が、ガルディアの森の調査。ここ最近魔物の数が増え、旅人や行商人に被害が出ているらしい。トルース町近辺で、魔物が潜む場所といえばガルディアの森。そういうことでの調査、俺は勇んで調査に向かったんだ。

 

しかしそこで見たのはガルディア王国の大臣と数人の兵士、そして魔物達が密談をしていた現場だった。あまりにも驚いたので物音を立ててしまい、見付かって囲まれて・・・多勢に無勢で捕まってしまった。

 

 

 

 

 

 

そして形だけの裁判、俺は旅人や行商人を襲う賊として有罪となった。所謂冤罪ってヤツだ、俺は罪を着せられた。・・・そして死刑判決、俺の道は閉ざされた。せめてもの救いは、俺がそこそこの有名人であったこと。だから秘密裏に処刑される、大々的にやれば民衆が騒ぐからだ。この俺がそんなことをする筈がないと、・・・俺は魔物ハンターでエシャルさんの弟子なのだから。

 

そしてかなりの日数を、この刑務所内の牢獄で過ごした。自分で言うのもあれだが、俺はそれなりに強い。弱らせないと危険、そう判断されたのだろう。その目論見通り、俺は弱り・・・処刑場へと連行される。初めて刑務所内を目隠し無しで歩いたが、・・・魔物だらけであった。この時改めて思った、賊の正体はやはり大臣であったと。

 

 

 

 

 

 

・・・・・・で今の状況に繋がるわけだ、絶体絶命である。弱ってはいるものの、手足の自由が利けばこの程度の魔物なんて・・・!この状況下でも俺は諦めきれない、そういう強さをエシャルさんから学んだからだ。

 

あえてこのまま動かず、一瞬に賭けて骸骨達の攻撃を避けるか?その攻撃で手足の拘束を破壊してもらい、反撃殲滅後に脱獄でもしようか?色々と考える俺の耳に音が聞こえた、・・・この音は。

 

耳を傾ければ、処刑場へと向かってくる足音が。この刑務所内に巣食う魔物は、決して足音などは立てない。・・・ということは魔物ではなく人である可能性が高い、・・・何故人が?もしかして大臣か?それに従う兵士か?そう考えている中でその足音は、この処刑場の扉の前で止まった。

 

・・・暫くの沈黙の後、その足音は再び動き出してこの場を去ろうとする。この場所が処刑場だと気付き離れようとしたのか?感じる雰囲気で大臣達ではないと判断した俺は、

 

「だ・・・誰か!助けてくれませんか・・・!!」

 

恥を忍んで助けを求めてみた。・・・たぶん脱獄をしようと行動している者、・・・少しでも正義感を持ち合わせているのなら!まぁ駄目でも、考えていた作戦を一か八かやるつもりではあるが。

 

 

 

 

 

 

・・・で、扉を蹴り破って誰かが助けに来てくれた。・・・・・・あれ?このツンツン頭、何処かで見た顔だぞ?

 

──────────────────

 

ークロノー

 

蹴り入ってみれば、誰かが拘束されていて骸骨達に囲まれていた。間一髪ってところだろうか?とりあえず・・・、

 

「死にくされ!骸骨共!!」

 

そう言って骸骨達を刀の鞘で砕き、無力化させる。コイツらは刀で斬っても効果があまりなく、鞘で殴って砕くと沈黙するんだ。ここに来るまでに小部屋で戦ってね、それで見付けた骸骨攻略法さ。まぁそれはさておき、囲まれていた人は無事かなぁ~っと。

 

それでその人に視線を向ければ、・・・めっちゃ知っている人だった!

 

「・・・ウェーイって、フリッツさんじゃないですか!?何やってんですか!」

 

フリッツさんはトルース町の魔物ハンターである、僕よりも強いのは当たり前の凄い人だ。僕の知っている限り、・・・カエルさんよりちょっと下になるのかな?たぶん。・・・まぁフリッツさんの実力は人の噂とかで聞いただけだから、実際の実力は分からないんだけどね。とにかくそんな人が何故捕まっているのか?凄い不思議。

 

「・・・ああ、やっぱりクロノ君か。久しぶりだね、いつも親父の店を贔屓してくれてありがとう。」

 

命の危機に陥っていたのに、爽やかな笑顔を向けてきた。・・・何かお礼の内容が違うんじゃない?

 

 

 

 

 

 

とりあえず手足の拘束を解いて、フリッツさんに話を聞いてみれば・・・、

 

「またあの大臣か!中世の大臣とはエライ違いだ!」

 

あの大臣がフリッツさんに謂われ無き罪を着せたらしい、僕と同じ冤罪ってことだ。・・・というか、魔物と繋がっているとかってかなりヤバイ存在じゃないかな?やっぱりこの刑務所内にいる魔物達は大臣の差し金か!・・・あの野郎、ボコボコにしてやるからな!

 

僕が大臣に敵愾心を燃やしていると、

 

「・・・俺もこんな所で終わるわけにはいかないからね、クロノ君の脱獄に協力するよ。ここで処刑でもされたら、親父は悲しむと思うし・・・エシャルさんに合わせる顔がね。・・・って死んだらそれもないか、あははははは。」

 

とか言ってます、フリッツさんが一緒に脱獄してくれるなんて!これは心強い味方ですな!

 

・・・・・・・・・・・・・・・。

 

ちょいちょい!フリッツさんって兄さんと知り合いなの!?初耳何ですけど・・・って、それは当たり前か。僕とフリッツさんの関係って、店の従業員と客ってだけだし。その副業?でやっている魔物ハンターのことだって、新聞や人伝で知ったわけだしね。・・・うーむ、兄さんの知り合いってことは僕の思っている以上に強いってことだよ、期待大だね!

 

 

 

 

 

聞くところによるとフリッツさんは、兄さんの弟子ってことらしい。そこからトントン拍子に実力が伸び、独り立ちで今に至るってことみたい。因みに僕が兄さんの弟ってこと、・・・やっぱり知らなかったみたい。まぁ・・・似てないもんね、僕。ちょっとブルーになりかけたけど、

 

「まさか常連のクロノ君がエシャルさんの弟だったとは、・・・世間は意外に狭いもんだね。・・・それにしてもそうか、・・・俺はエシャルさんに救われ、その弟であるクロノ君にも助けられたか。何というか、奇妙な縁だね?」

 

フリッツさんが笑顔で僕にそう言ってきた。・・・確かに縁があるよね、うん。

 

こんな状況ではあるけれど、僕とフリッツさんは和気藹々である。そんな雰囲気の中、

 

「・・・ちょっと体力がね、あれだけど。・・・一緒に脱獄でもしようか、・・・槍はコイツのを拝借しよう。」

 

フリッツさんが骸骨の槍を拾い、軽く振り回してから笑顔でそう言ってきた。体力があれとかって嘘だよね?槍を振り回した時の風圧がめっちゃ強いんですけど!・・・だけどまぁ、頼りにしています。

 

 

 

 

 

 

年長者だからということで、フリッツさんを先頭に走っています。体力があれって絶対に嘘だ!フリッツさんを追うことでイッパイイッパイだよ!・・・この人、兄さんの弟子だわ!

 

「アッハッハッハッハ!人に害を為すゴミ共、この俺が滅殺してくれるわ!ウヒャヒャヒャヒャヒャ!!」

 

・・・そしてフリッツさん、ご乱心であります。バーサク状態ですよこの人!爽やかなフリッツさんは何処にいったの?

 

「ク~ロノ君!あの人の弟なら・・・ゴミぐらいは、ぶ~った斬れるよねぇ~・・・!!」

 

「勿論ですとも、サーッ!」

 

・・・この人は高ぶると駄目な人なんだ!血を見ると狂化しちゃう人なんだ!・・・・・・魔族の末裔だったりしないよね?この人。

 

最終的に思ったことは、・・・兄さんが絡んでいるとろくでもない!

 

 

 

 

 

 

脱獄する為にハッスルし、ここに来るまで魔物を殺しまくったクロノ。あの兄にしてこの弟あり、・・・クロノ自身もろくでもない男であるとは、本人は気付いていない。




まさかのフリッツ、超強化。

仲間になります。

たぶんクロノチーム?入りです。

マールはエシャルチーム?になると思うんで。


次回はキラ星怪盗団ですw

彼らのテーマは愉快なスペッキオ。
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