クロノトリガー~時空を越えた魔法騎士~   作:ユキユキさん

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第7話 ~被告人クロノ《ドラゴン戦車戦・前半》

ークロノー

 

現れた謎の女、…誰かに似ているような? 敵では…ないみたいだけど、…一体何者なんだ? フリッツさんも怪訝な顔をしている。そんな時、更に二人の怪しい女が現れた。

 

「ホワイトちゃん、早く弟くんを…ってもういるじゃない! 何か助けに来た意味がないのヨネ~。」

 

「うむ、流石はエシ…ブラックの弟。良い腕を持っているな!」

 

…え~と、この二人も何処かで見たことがあるような? …っていうか、特徴的な喋り方から察するに…、

 

「…ルッカにマヨネーさん、エキドナさんではなかろうか?」

 

僕がそう言った瞬間、三人はビクッ! となった。………何やってんの?

 

「話がよく分からないし、マヨネーとエキドナって女性も分からない。けど…そのホワイトさん? …ルッカちゃんだよね? …コスプレ? それとも千年祭のイベントか何かの衣装? …恥ずかしくない?」

 

フリッツさんが僕の思っていることを言っちゃった。………あ! 白い服の女が崩れ落ちた、…ルッカだよね? 彼女。

 

…で判明したのは、ホワイトと呼ばれる女がルッカ、赤い服の女がマヨネーさん、青い服の女がエキドナさんであった。何でそんなアホな格好をしているのか? 何でここにいるのか? …一人足りない。そんなことを一瞬考えたりしたが、ホワイト…というかルッカが、

 

「ああもぅっ! 私はクロノ、アンタを助けに来たの! …フリッツさんがいるとは思わなかったけど、とにかく! 話すのは後、こんな所とはさっさとおさらばしましょう!」

 

そう言って、僕の手を掴んで早く脱出しようと急かしてくる。…そんな、…ルッカ! …僕を助けに? …危険を省みずに来たというの? ……ルッカ、…君はなんて良い女なんだ! マヨネーさんにエキドナさんもありがとう! …僕は、…僕は果報者だよ! 感動のあまり泣いてしまった僕は、ルッカのされるがままに引っ張られる。それに続いてマヨネーさんとエキドナさん、フリッツさんが僕達の後を追う。

 

「…ハンターとしての勘が、…このまま綺麗に脱出は出来ないと訴えてきているんだけど。…嫌な予感。」

 

その途中でフリッツさんが、不吉なことを言ってフラグを立てていたことに僕は気付かなかった。

 

 

 

 

 

 

暫くして僕は泣き止み、何で三人はそんなアホな格好をしているのかと聞いてみれば、何てことはない…兄さんの発案であると判明した。正確には兄さんの恋人の発案、……リア充死ねよや!! と思った僕は決して悪くないと思う。…で気付く、一人足りないのって兄さんじゃん! …と。ルッカに兄さんのことを聞けば、兵士と追いかけっこの最中だそうだ。…何をやっているのだろうか? 家の兄さんは。

 

そんな感じでルッカに色々と聞いている僕、フリッツさんはというと…、

 

「私が第二夫人予定のエキドナだ、訳あって今はブルーと呼ばれている。」

 

「あたいが第三夫人になるマヨネー、今はレッドなのヨネ~。」

 

「エシャルさんのお嫁さん候補! 流石はエシャルさん、美男には美女が寄るっていうから妥当なことなのかな? とにかくお二人さん、俺はフリッツと言ってね。…エシャルさんの弟子という立ち位置さ、よろしくね。」

 

和気藹々と自己紹介の真っ最中、…今更だけどもさ。…僕達って脱獄しているんだよね? …何なんだろう? この雰囲気。…こんな調子で良いのかな? 少しの疑問を胸に秘め、とりあえず先へと急ぐ僕達。もう、出口は直ぐそこだしね。…自由まで、後少しだ! 行くぞ、おーっ!!

 

 

 

 

 

 

若干、緩くなった雰囲気で階段を昇りきった僕達。もう本当にゴール間近、そう思っていたんだけど…。目の前にそびえるデカイのは何? …僕は立ち止まって見上げた。

 

「……あっ! クロノと合流して安心したからか、…コイツの存在を忘れていたわ。…てへっ♪失敗失敗…♪」

 

てへぺろをかますホワイトことルッカ、…これって忘れちゃ駄目なヤツなんじゃないの?

 

「コイツは、大臣の決戦兵器であるドラゴン戦車らしいのヨネ~。」

 

「…見た通り立ち塞がっている、…まぁ敵だな。」

 

あのクソ大臣の決戦兵器! …コイツを忘れちゃ駄目じゃん! 真っ先に教えてくれなきゃ駄目なヤツなんじゃん! …さっきまでの感動が台無しだ、僕の涙を返せよルッカ!! そして、マヨネーさんとエキドナさん! 『いたなー…、そんなヤツ。』的な感じでいる図太さ、…大物ですね!! それ以上に…、

 

「…くはっ♪最後の最後で極上のデザートか、…大臣も粋な計らいをしてくれるねぇ~♪」

 

狂化フリッツさんが表面に出てきた、…不安だ!!

 

ドラゴン戦車に対して、僕だけが戦慄していると、

 

『…モニターオープン! 見える、…見えるぞ愚か者達が! クロノとかいう小僧とフリッツ、お前達は…ってぇぇぇぇぇっ!? 増えとる、…三人ばかし増えとる!! 何者じゃああああああっ!!』

 

ドラゴン戦車の中からあの大臣の声がする、…中にいるのか? ……中にいるのなら、

 

「何者と言われて答える奴がいるかよ! …よくも僕を死刑囚にしてくれたな、ぶっ潰してやる!!」

 

僕の中の野性が目覚めて高ぶる、…大臣をぶっ倒したいと! 既に刀を抜いて構えているよ!

 

「…クロノ、…アンタこんなに短気だったっけ?」

 

ルッカがそう呟いている。…ルッカ、ルッカも捕まって死刑囚にされればそうなるよ! それにこの大臣はゴミクズだ、滅殺することがこの国の為なんだよ!

 

『おのれ小僧! 調子に乗りおってからに! …ならば、小僧とフリッツのついでに他の三人も処刑じゃ! ゆくぞ、ドラゴン戦車! テロリスト共を叩きのめすのじゃー!!』

 

ドラゴン戦車から荒ぶる大臣の声が、そして響き渡る駆動音。向こうはやる気みたいだ、…こっちだって、

 

「壊しがいがありそうだよねぇ~! ふひひひひっ、大臣さぁ~…。楽しませてくれよなぁっ!!」

 

「こちとら幼馴染みの機械で慣れているんだ、その程度でどうこう出来ると思うなよ!!」

 

フリッツさんと僕はエンジン全開なんだよ!!

 

────────────────────

 

ールッカー

 

空中刑務所に潜入し、直ぐ様クロノと合流。クロノと一緒にフリッツさんがいたのは驚いたし、その二人に正体をあっという間に看破されるし。…でその二人を伴って脱出しようとしていたら、存在を忘れていた大臣が出てきて…。クロノが突然キレ始めて、フリッツさんも様子が変になって…。そしてクロノとフリッツさんが、大臣の操るドラゴン戦車と戦い始めた。

 

ドラゴン戦車からミサイルが発射されれば、フリッツさんが槍を大回転させて吹き飛ばす。…槍であんなこと、…出来るものなのかしら? 槍で巻き起こした風圧、どれくらいの膂力が必要なの? 聞いた話だとフリッツさんはエシャル兄の弟子みたい、…ならアリなのかしら?

 

クロノはクロノでその合間に、刀を振っては斬撃? を飛ばしているし。…というか、何それ!? そんな斬撃を飛ばすってこと、つい最近というか昨日一昨日まで出来なかったじゃない! 空中刑務所内で何があったの? ヘタレのクロノに何があったのよ!! …と一瞬狼狽したけどエシャル兄の弟だし、たまに凄いことをやらかす奴だしで落ち着いた。

 

…でその戦闘を同じように見ている二人、マヨネーさんとエキドナさんは、

 

「あのドラゴン戦車? なかなかに手強そうヨネ~。ダメージを与えても、自動的に回復するみたい。」

 

「みんな纏めてみたいなことを言っていたが、…私達三人は蚊帳の外。複数との戦闘に向かないモノなのか?」

 

冷静にその戦闘を見ているみたい、そしてその分析をしている。…私は多少取り乱したのに二人は全くそれがない、経験の違いかしら? それに分析は私の領分。…今からでもヤツの弱点を、倒し方を考えましょう。どれどれ…、がっつり見せて貰うわよ!

 

────────────────────

 

ークロノー

 

「いやっはぁ~っ! いくぜいくぜいくぜいくぜぇ~っ!!」

 

フリッツさんが先陣で突撃し、ドラゴン戦車に攻撃を仕掛けた。僕は知っている、その一撃の重さを。数々の魔物を一撃で葬ってきたその攻撃、その攻撃を受けて耐えることが出来るか? そう思っていると、

 

ギャリィィィィィィィィィンッ!!

 

フリッツさんの強力な一撃が、ドラゴン戦車の装甲に止められる。…バカな!? どんな装甲をしているんだ、フリッツさんの一撃を通さないとかって…!

 

「…いいねぇ~、戦いがいがあるよ。俺の一撃が通用しないのって、エシャルさんとの修行以来じゃない? …俄然やる気が出てきたぜ! あっはっはっはっはぁ~っ!!」

 

でも、フリッツさんは気にせずに攻撃を続ける。…っと、僕も攻撃をしないと。フリッツさんの攻撃が効かないのであれば、僕のなんかは更に効かないへっぽこだろうけど、やることに意味がある!!

 

通常攻撃が効かないことは明白、…ならば僕の出来るとっておきは!

 

「…飛ぶ斬撃、カマイタチ!」

 

脱獄中に編み出したこの技はどうだ? 魔力…だとは思うけど、通常のモノとは違うぞ! 気合一閃で放ってみたが、

 

……パスッ。

 

……全く効きやしない、気の抜けた音で四散した僕のとっておき。……ドラゴン戦車が硬い! 装甲厚すぎじゃない!? そんなドラゴン戦車の中で、小馬鹿にしているであろう大臣を思い浮かべる、…絶対に諦めねぇ!

 

「…カマイタチ! …カマイタチ! …もう一丁カマイタチ! 塵も積もればカマイタチィィィィィッ!!」

 

放てる限り放ってやる、打ち止めになるまでなぁっ!!

 

…ドラゴン戦車のミサイル如き何のその! 僕達の下へ届く前に、フリッツさんの大回転で吹き飛ばされていく。その時に出る隙を見逃さず、斬撃を飛ばして飛ばして飛ばしまくるが無傷。ちょいと付く傷は、直ぐに修理される為…決定打が与えられない。フリッツさんの攻撃も同じ、何とかダメージを与えてもあっという間に修理。

 

徐々に減っていく体力、このまま続けたら僕は疲れ果てて戦力外。…分かってはいるんだけどね、攻撃の手を緩めるわけにはいかんのだ。間をあまり空けないようにしなければ、逆にこちらが攻撃の嵐を受けまくってしまうことは確実。だから僕は放ち続ける、…カマイタチを!

 

僕とフリッツさんはめげることを知らない、効かないことを知ってはいるがそれでも僕達は……! 少しの可能性がある限り、果敢に攻めるのみ! …それに僕は気付いている、たぶんフリッツさんも。ルッカが、…ルッカ達がコイツの弱点…攻略法を探っていると。その手助けにもなるのなら、様々な攻撃パターンで仕掛けていくのみ!

 

…期待しているよルッカ! マヨネーさんにエキドナさん! 僕の体力が尽きる前に、何かしらの攻略法を見付けてくれ! …出来れば僕とフリッツさんだけでぶっ倒し、報復とストレスの解消をしたいところではあるけどね。




ドラゴン戦車が強化されてます。

後、ルートアンケートもよろしく。
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