クロノトリガー~時空を越えた魔法騎士~   作:ユキユキさん

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こたろさん、真宮寺さくらさん、アンケートありがとうございます。

アンケートの期間は短いです、次かその次ぐらいの話までとなります。

どうぞよろしく。


第8話 ~被告人クロノ《ドラゴン戦車戦・後半》

ークロノー

 

僕がカマイタチを連発していると、ドラゴン戦車から…、

 

『魔力のチャージ完了じゃー! 食らうといい、…レーザー発射!!』

 

大臣の声が聞こえてきたと思ったら、胴体部分の正面が開いて砲門が…。ヤバイと直感的に察知し、その場を飛び退けば…、

 

ギュオオオオオオオオオンッ!!

 

高出力と思わしきレーザーが発射され、僕のいた場所に大きな穴が! …あんなのに当たっていたら、僕の身体に風穴が開いていたよ!

 

『…ちぃっ! 外したか、…だがまだじゃ! ドンドンいくぞ!!』

 

ドラゴン戦車が大きく音を鳴らし、間を空けずに迫ってくる。今度はその巨体を活かした体当たりか! フリッツさんは余裕で避けるが、僕は何とかギリギリで転がりながら避ける。…巨体に似合わず速い! …デカイ、硬い、速いの三拍子が揃っている。…強い!

 

攻撃を続ければ相応の反撃を返され、何をしても決定打を与えることが出来ない。フリッツさんもドラゴン戦車との戦いを楽しんではいる、楽しんではいるけれど…、

 

「決定打がないのは腹立つねぇ~、骸骨の槍がショボいからかなぁ~…。でもまぁヤツの攻撃は一撃一撃が派手で威力が高い、…スリルがあっていいけどさぁ~。…いい加減にしろやぁっ!!」

 

青筋浮かべて怒り心頭、効かぬ攻撃にストレスが溜まっているっぽい。これ以上…戦いが続いたら、フリッツさんが何かを仕出かす気が。ついでに僕もイライラしています、…エネルギー切れとかないの? ずっとこのままを維持出来る程の性能を持っているのか? そこが気になるところだけど…。

 

「…いい加減、死ねよやぁ~っ!!」

 

イライラの為に一心不乱、狂ったように攻撃を仕掛ける僕。フリッツさんも同じようなもの、…本当にいい加減にしろ!

 

────────────────────

 

ールッカー

 

クロノとフリッツさんが激しく戦っている、相手に決定打が与えられていないけど。最初の時のミサイルはまだまだ序の口で、レーザーから体当たりと威力がヤバイ。レーザーなんて馬鹿げているわよ、この巨大架け橋に穴を開けたんだもの。遠目で見てもヤバイって分かる、アレは…避けなきゃ駄目なヤツね。続け様に体当たり、こっちまでは来ないけれど縦横無尽に走りまくる。丈夫な橋だけど、ギシギシと嫌な音を鳴らしている。…穴も開いているし、…壊れたりしないわよね?

 

ハラハラしながらこの戦闘を見守っているわけだけど、私と一緒にいるマヨネーさんとエキドナさんが、

 

「…何だかウズウズするのヨネ~、私もこの戦いに乱入しようかしら?」

 

「マヨ…レッドが乱入したら勝率は上がるが、その代わり…橋が壊れて大惨事になるのでは?」

 

とか言っている。マヨネーさんは穏健派と言っても魔族の元幹部、やはりこういう戦闘を見ていると高ぶるのかしら…。逆にエキドナさんは冷静ね、乱入のデメリットを指摘している。…勝利の為に乱入して橋を壊すか、…このまま分析を続けるか。…このままでも橋は壊れそうだけどね、戦闘激しいし。…ホントどっちがいいのかしらね? 考えちゃうわ。

 

 

 

 

 

 

結局…分析をしている私、そしてキャイキャイしている二人。クロノとフリッツさんの戦闘を見て、ドラゴン戦車の性能を分析した結果分かったことがある。ドラゴン戦車の装甲は、普通の武器では傷を付けることが出来ない。凄まじい力があるのなら、普通の武器でも浅い傷を付けることは出来る。出来るが備わっている修理機能で緩やかに回復する、…私でも作ることが出来ない機能である。これにより、普通に戦っては決して勝つことは出来ない。業物の武器か、凄まじい威力の技でなければ撃破不可能。それほどの装甲、高性能過ぎる。

 

しかもその装甲には更に驚くべき性能が隠されており、マヨネーさんが言うには、

 

「魔力吸収のバリアが張られているみたいなのヨネ~。高位魔族にのみ操ることが出来る高等魔法、下手な魔法は吸収されて相手の力となる。あのレーザー? その吸収した魔力を使用しているっぽいのヨネ~。ついでに大気中の僅かな魔力も吸収しているから、現状…半永久的に動くんじゃないかしら? …因みに弟くんの斬撃は魔力が込められていて、無駄に吸収されているのヨネ~。」

 

とのこと。その情報が本当なら、あのドラゴン戦車の開発には魔族が関わっていることになる。そしてそれ以上に、今…言わなければならないことがある。

 

「…クロノ~!! そのカマイタチ? …それ止めなさぁ~い! 吸収されているみたいよぉ~!!」

 

そういう重要なことは早く言って欲しい、…クロノが馬鹿みたいじゃない!

 

クロノが私の叫びを聞いて、カマイタチを止めてくれたようだ。それに安心し、再び分析し始めて気付く。ドラゴン戦車が修理する時、一瞬…頭部の目の部分? でいいのかしら。そこが光って、頭部からドラゴン戦車全体に光が巡っていくような…。一瞬だから断言は出来ないけれど、そう…見えたのだ。そのことをマヨネーさんに聞いてみれば、

 

「…あら? 本当。流石はホワイトちゃんヨネ~、機械? とかいうモノに詳しいだけあるわ。確かに頭部から魔力が巡っている、…修理機能は頭部にあるのかもヨネ~。」

 

と教えて貰った。そのことと一緒に魔力の流れを見ることが出来た私、マヨネーさんに魔法の素質があるのかもしれないとも言われた。………マジで!?

 

自分に魔法の素質があるとは…、驚いたし嬉しいし。まぁそれはいいとして、ドラゴン戦車を止めるには最初に頭部を破壊する必要がある。このことをクロノに…、いえ…クロノでは荷が重いかも。…じゃあフリッツさんに言うべき? でもあの調子じゃあ…。狂ったように攻撃しているフリッツさんに声を掛ける勇気が出ない、躊躇していると…、

 

「おい、フリッツ! まずは頭部を狙え! あの方の弟子ならばやれる筈だ!!」

 

横で私達の話を聞いていたエキドナさんが、視線から察して代わりにフリッツさんへ声を掛けてくれた。それが聞こえたっぽいフリッツさんは、

 

「弱点…ということでいいのかなぁ~、…ふひひ♪それじゃあ…、頭にとっておきをブチ込みますかねぇ~♪」

 

狂ったように槍を振り回して、ニヨニヨしてる。…トルースの町が誇る魔物ハンターのフリッツさん、密かに憧れていたのに。…やっぱりエシャル兄はロクでもない、関係者は変人ばかりだわ!

 

…私は、…違う…筈。

 

────────────────────

 

ーフリッツー

 

凄まじい装甲を持ち、俺の攻撃を軽く弾く目の前のデカブツ。ドラゴン戦車とかいう強敵に、俺はご機嫌ヨロシク! ってな感じで槍を振るう。しかし俺の力を持ってしてもかすり傷程度が限界、だが直ぐに回復して事実…効いてはいない。ここ最近、こんな強敵と巡り会う機会がなかった。故に昂る気持ちを抑えることが出来ず、本能的に仕掛けていく。クロノ君も負けずに食らい付いてくる、…流石はエシャルさんの弟! 俺もドンドンいかせて貰うぜぃ!

 

奴がミサイルを飛ばしてきたら吹き飛ばし、体当たりをしてくれば余裕で避けつつ反撃、レーザーとかいうヤバイ攻撃も動作があるから当たりはしない。それらの合間に怒涛の攻撃を仕掛けるも、全く効かないというのは癪にさわる。自分の攻撃がこうも効かない事実って、こんなにも心を苛つかせるものなのか? こんな感情を初めて知り…学んだ! って感じがしないでもないが、イライラでストレスが溜まってどうにかなりそうだ。…その為、特攻紛いに正面から本気でぶつかろうとしていたりする。しかしクロノ君がいるからなぁ~、……邪魔だと思うのはいけないことだろうか?

 

 

 

 

 

 

そんなストレスに過大な負担を強いる戦いの中で、エキドナさん…ブルーだっけ? エシャルさんの嫁さん候補から嬉しい情報が。奴の頭がこの戦いの鍵を握る、それを思わせる情報を聞いたのだ。何故かはどうでもいいけど、頭を狙えってことはそういうことだろ? …だったらやるしかないだろう、とっておきの技をさ!

 

今から放つこの技は、確実に槍がイカれてしまう武器犠牲の技。滅多に使わない、いや…槍を壊すハメになるからほぼ使わない俺的禁じ手。しかも体力すら大きく使う諸刃の刃、放ったら動けなくなると思う。ただでさえ刑務所で弱らせられた我が身、自分で言うんだから間違いない。だから頼らせて貰おう、クロノ君を! そしてルッカちゃん達をさ!

 

「今からヤバイの一発やっちゃうよぉ~! トドメはクロノ君に任せた!」

 

俺は大きく振りかぶって槍を構える、自身の全てを槍に乗せるように…。

 

「それと今はホワイトちゃんだっけぇ~? …この後の俺を回収して欲しいかなぁ~! これをやったらさぁ~、この場から動けなくなりそうなんだよねぇ~!!」

 

槍の穂先まで意識するように集中する、槍に俺を乗せるんだ…!

 

俺のただならぬ雰囲気に、ドラゴン戦車というか大臣が気付いた。

 

『ムムッ! フリッツのヤツめ、何かをする気だな! …やらせんぞ!!』

 

ドラゴン戦車の無機質な目が、俺を見詰めるが…今更ってヤツだぜ? 何をしてこようが俺は…、

 

『…死ね! フリッツ! …ドラゴン火炎、発射じゃーーーっ!!』

 

頭部の口が開き、そこから凄まじい勢いで炎が! 俺を焼き尽くそうと迫ってくる。

 

「フ…フリッツさぁ~ん!!」

 

クロノ君の悲鳴紛いの叫びを聞き流して…、

 

「開いたのなら好都合、…食らいな! 俺のとっておき…、パワーストライクをさぁぁぁぁぁっ!!」

 

渾身の一撃をドラゴン戦車の頭部目掛けて、迫る炎ごと貫くように放った。

 

俺の目論み通り、放たれたとっておきは炎をかき消して頭部を貫いた。自分を褒めたくなるようなピンポイント、炎の発射口を貫いたみたいで…、

 

『…ぬぉぉぉぉぉっ!? ば、馬鹿な!? このドラゴン戦車にこれ程の…!?』

 

何やら火花が飛び散っている、効果は絶大のようだ。…その光景を見ていたクロノ君は、

 

「よ…良かった、フリッツさんは無事だ!!」

 

俺を見てホッとしているけど、…違うだろ! トドメを刺さなきゃ!

 

「今ヨネ~、弟くん! 頭部が壊れたからか、バリアが消失したみたい! 今なら効くのヨネ~、弟くんの斬撃が!!」

 

え~と…レッドさんだっけ? 彼女の叫びでクロノ君が気付いたみたい。

 

「…あっ、トドメ!! …僕の全力を食らいやがれ! カ・マ・イ・タ・チィィィィィィィィィッ!!」

 

振り向き様に放たれるクロノ君の斬撃、それは見事にドラゴン戦車を斬り裂き、

 

『ワ…ワシのドラゴン戦車が、こ…こんな奴らにぃぃぃぃぃっ!!?』

 

その巨体が爆発していき、橋が大きく揺れる。…崩れそう、…ヤバくない? と思っていたら、

 

「「フリッツさん確保~!!」」

 

クロノ君とルッカちゃんが俺を回収して走り出す、その後にマヨネーさんとエキドナさんが続く。

 

そして、後方から大きな爆発音。ドラゴン戦車が爆発して橋が崩壊、ドラゴン戦車は橋と共に奈落へと落ちていく様を、俺は運ばれながらも目撃した。……大臣、…死んだかな?




もし、フリッツが愛用の槍を持っていたら、ドラゴン戦車は良い感じの戦いの果てに撃破。

もし、マヨネーが乱入していたら、強力な魔法によってドラゴン戦車は撃破、ついでにクロノ達も奈落へ。

もし、エシャルがいたら、瞬殺。


みたいな感じですかね。


アンケートはとりあえず、

中世ルート・2

って感じです。
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