クロノトリガー~時空を越えた魔法騎士~   作:ユキユキさん

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うーん・・・。


~帰ってきた王妃
第1話 ~助けるぜ!


ーエシャルー

 

マールちゃんに続いて変な穴に吸い込まれた俺だが、ここは何処になるだろうか?・・・周囲を見回しても岩肌に斜面、木々等の自然に囲まれている。・・・そこから考えるに、何処かの山になるのだろうか?・・・山ねぇ、・・・トルース町の近辺に、これ程の自然に囲まれた山があっただろうか?俺は大陸を色々と巡ってきた男だが、こんな感じの山は見たことがないと思う。

 

・・・ふむ、あの穴から出たこの場所は、俺の知る大陸ではないのかもしれない。ならば何処なのか、・・・未知の大陸?それとも別世界?いやいやいや、別世界はあり得んな。別世界なんざ、お伽噺話の中だけだろう。そうなれば未知の大陸、誰も知らない場所ってのが有力かね?・・・・・・最悪じゃねぇか、帰れる保証がねぇ。どうする、俺。

 

落ち着かないからってことで、フル装備でいた俺だがグッジョブ!ってとこだな。最低の食料もいつも通り持ってるし、フル装備故に身を守る術もある。・・・最低のラインは確保している、確保はしているが・・・。う~ん、・・・と考えていると、

 

ガサガサッ!

 

周囲の木々、雑木林が音を立て揺れ始めた。小動物、鹿か何かかと思ったのだが、

 

『『『ぎゃぎゃっ・・・!』』』

 

「・・・・・・魔物だと!?」

 

数匹の魔物が飛び出してきた。

 

俺は正直驚いた、魔物の存在は知ってはいたのだが、複数で現れるのは初めてだ。現れてもせいぜい2、3匹が当然だと思っていたからだ。それが5、6匹のグループとかって・・・。やっぱりここは俺の知る場所ではない、未知なる場所・・・未開の地だ!

 

俺は祭りで買ったおニューの剣、シルバーブレードを抜く。未知なる魔物のグループ、どこまで俺がやれるかは分からない。だが、生き抜く為には戦わなければならない。自然と手に力が入り、心が高ぶってくる。・・・命の危機になるかもしれないというのに、俺って奴は気付かぬ内に戦士になっていたんかね?だが、震えるよりはマシか。ここが何処だか分からんが、生きて帰る為に・・・、まずは魔物退治といきましょうかね!・・・いくぜ、魔物さんよぉ!!

 

 

 

 

 

・・・素晴らしいぞシルバーブレード!流石はボッシュ爺さんの鍛えた剣、魔物がバターを切るが如く真っ二つよ!・・・というか、あまり強くなかったな、此方としては大助かりなのだが。これならば何とかなるだろう、後は・・・人里があるかどうかだな。ここらの魔物は数が多いだけで、そんなに強くないみたいだし。力を温存して、人里探しが出来そうだ。シルバーブレードの試し斬りも出来たし、こりゃあ本当に何とか出来るな、うん!

 

「ふはははははっ!!」

 

『『『『ぎゃぎゃっ!!』』』』

 

「ぎゃーっす!!」

 

高笑いをしていたら、魔物が出てきちまった!・・・俺の馬鹿、そりゃあこんな所で大声を出せば出るでしょう!・・・負ける気はしないが、連戦し続ければ色々とヤバくなるのは分かる。コイツらはぶっ倒して、次からは慎重にだな!

 

 

 

 

 

・・・幾度となく襲撃され、時には撃退し、時には逃走し、時にはやり過ごし、遂に俺は・・・、

 

「人里に辿り着いたぜ、疲れはしたけど・・・まぁ、楽勝だったな!」

 

いやぁ魔物が多い所ではあるけど、人里があって良かった。魔物があまり強くないから、生き残る自信はある。・・・が、好き好んでサバイバルなんざしたくはないからね。まずは一休み、それから情報収集といきましょうか。

 

んで、軽く休みつつ食事を取りながら、宿の主人に話を聞くと、

 

「・・・トルース村?・・・建国600年?・・・魔王軍?」

 

俺の耳がおかしいのだろうか?それとも主人が俺をからかっているのだろうか?分からん、分からんが・・・聞いた話を整理しよう。

 

現在、ガルディア王国暦600年。この人里はトルース村で、俺のいた場所はトルース村の裏山。魔王が存在し、人々はその存在に恐怖しているとのこと。・・・この場所は一応、俺の知る場所ではある。・・・が、遡ること400年前の場所。町ではなく村であり、リーネ広場のある場所には裏山が。・・・・・・俺は過去の世界、400年前のガルディア王国にタイムワープしてしまったらしい。いや、確かに短距離ワープは出来るけど、時代を飛び越えるって・・・。これって俺、帰れないんじゃないですかね?

 

 

 

 

 

帰れないなら帰れないで、まぁ・・・どうでもいいわな。来ちまったもんは仕方がない、とりあえずはこの時代での衣食住を確保出来ればいい。クロノに母ちゃん、ルッカに親父さん、友人達に会えなくなるのは悲しいがな!これも運命と割り切って、今を生きようじゃないか!俺より先に吸い込まれたマールちゃんもいるかもしれんし、彼女を探しつつこれからの生活の為に頑張るとしましょう!

 

これからのことも考えて、食事を終えた俺は再び情報収集を。そして聞きました王国の事件、リーネ王妃行方不明事件のことを!・・・と言っても、既にリーネ王妃は見付かって、この事件は解決したみたいですが。この事件を解決して、王国に顔を売り、衣食住を確保しようと考えたが、リーネ王妃が無事に見付かって良かった。・・・ちょっとだけ残念でしたけど。

 

だがしかし!聞き捨てならぬ話を聞きましたよ!ここ最近、村人が魔物に拐われる事件がちょくちょく起きているとか。拐われた人達は既に、魔物の餌食となり亡くなっている可能性が非常に高く、家族の方々は悲しんでいる。そして、いつまた拐われる人が出るかと、不安で夜も眠れぬ日が続いているとか。それを聞いた俺は、

 

「ならばこの俺が、人を拐う魔物を退治してくれよう!村の方々、その魔物達が出るとかいう場所を教えてくれ!・・・心配はいらぬよ、これでも魔物ハンターとして生計を立てていた身。困っている人を見捨てることも出来ぬし、そうそう後れは取らない!」

 

声高らかにそう宣言し、『申し訳ない。』と村の方々に拝まれつつ、陽気に出発する俺。先の戦いで、ここらの魔物は俺の敵ではないと分かっている。多少強くても、俺ならイケる!ここで颯爽と魔物を退治し、衣食住ゲットの礎としてくれるわ!ふはははははっ!!

 

 

 

 

 

村人の情報を頼りに森へと入り、散策してみれば・・・、

 

「滅殺!」

 

『ぎゃーーーっ!!』

 

裏山と同程度の魔物がチラホラと、・・・俺の予想は当たっていたわけで。サクサク退治しております、こりゃあ・・・おいしい仕事やな!と思いながら、更に奥へ進んでみると、

 

『裏切り者が手こずらせやがって!せいぜいあの世で、自分の愚かさを嘆いているんだな!』

 

『安心しなさい、アンタが助けた人間も、後でそっちに送ってあげるから!』

 

『いずれしびれを切らして、あの部屋から出てくると思うしね!』

 

『『『ぎゃぎゃぎゃ・・・っ!』』』

 

とかいう会話が聞こえた、・・・聞き捨てならぬ言葉を聞いたな。・・・となると、やることは一つだろう!

 

ー???ー

 

魔族でありながらも神に祈り、救いを求めてみたけれど・・・。やはり魔族の身で神に祈るのは、罪深きことなのだろう。巣穴に潜んでいた私だが見付かってしまい、引摺り出されてからは・・・、

 

「うっ・・・、うぅ~・・・っ!もぅ・・・、やめ・・・て・・・。」

 

仲間だった者達からの暴力、元々傷付いていた身故に、もう限界が近付いてきた。地に倒れ込み、朦朧とした意識の中で、

 

『裏切り者が手こずらせやがって!せいぜいあの世で、自分の愚かさを嘆いているんだな!』

 

『安心しなさい、アンタが助けた人間も、後でそっちに送ってあげるから!』

 

『いずれしびれを切らして、あの部屋から出てくると思うしね!』

 

『『『ぎゃぎゃぎゃ・・・っ!』』』

 

そんな言葉を聞いた。・・・やっぱり、人間を匿っている部屋は割れているのね?・・・私はここで終わりを迎える、けれど・・・どうか人間の方々を、人間の方々・・・、どうか時が来るまで・・・、堪えて・・・。そう思いながら、意識が消えてゆく中で・・・、

 

「さっきの会話は聞かせてもらったぜ?・・・そこの魔物っ娘は俺が救わせてもらう、そして!・・・お前達はここで討たせてもらう、覚悟しな!」

 

・・・何処からか聞こえたその声、・・・それが本当なら、・・・私は助かる・・・のかな?

 

・・・何故か安心してしまい、穏やかな気持ちで私は、・・・暗転した。

 

ーエシャルー

 

先程の会話と傷付いた魔物っ娘は、一味の裏切り者!所謂味方で魔物っ娘を助ければ、彼女が匿った人間を救うことが可能である。そうと分かれば・・・、やることは一つだろう!

 

「さっきの会話は聞かせてもらったぜ?・・・そこの魔物っ娘は俺が救わせてもらう、そして!・・・お前達はここで討たせてもらう、覚悟しな!」

 

俺は一気に躍り出ると、一番近くにいた魔物に斬りかかる。

 

『うぎゃあっ!!』

 

上半身と下半身が切り離され、そして・・・絶命する魔物。先程まで勝ち誇っていた魔物達は、突然の襲撃にパニック状態へ。ふはははははっ!そうなってはただの的だ、木偶の坊だ!ちゃっちゃと殺って、魔物っ娘を助けないとね。・・・手遅れになる前に!

 

ークロノー

 

「なんなんだ、この奇妙な空間は・・・!気持ち悪い・・・!」

 

・・・僕はこのまま、死ぬんじゃなかろうか?・・・うぅ~っ、不安だ!




他のも考えないと、と思っているのにね。
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