クロノトリガー~時空を越えた魔法騎士~   作:ユキユキさん

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現在、FEの方を考えとります。


第2話 ~事実は違うの?

ーエシャルー

 

「一気に殺らせてもらうぜ?」

 

狼狽える魔物達の懐に飛び込み、握られたシルバーブレードに力を込める。剣身に殺意を流すイメージで、一気に魔物達へ牙を剥く。

 

「・・・はぁっ、キルソード!!」

 

黒い殺意が、俺の周囲で狼狽える魔物達を切り裂く。

 

『『『ぐぎゃあああああっ!!』』』

 

絶命した魔物から目線を外し、生き残りの魔物へと向ける。

 

『なんだこの人間は・・・!強すぎる!!』

 

『ひぃっ!そんな死にかけは捨て置いて、逃げるんだ!』

 

一気に数を減らした魔物達は、魔物っ娘よりも自分達を選び逃げようとするが、

 

「逃がすわけにはいかねぇよ!報告されちゃあ、困るからな!・・・ファイア!」

 

何故使えるのかは分からんけど、俺は遥か昔に失われたと言われる魔法が使える。クロノ達には手品だと嘘を吐いているけど、正真正銘の魔法だ!・・・と信じたい。とにかく、奴等の退路を断ち、全滅をプレゼントしてやるぜ!ふはははははっ!

 

 

 

 

 

首尾よく魔物達を全滅させた俺は、傷付き倒れている魔物っ娘の下へ。・・・死んでないよね?

 

「・・・ぁ、・・・・・・ぅぅっ。」

 

よかった、まだ息がある!俺は急いで集中し・・・、

 

「・・・ライブ。」

 

回復魔法で魔物っ娘を癒す・・・が、失った体力はそう簡単に戻るわけもなく。魔物っ娘は苦し気な声を漏らさなくなったが、その代わりに静かな寝息が聞こえるように。・・・とりあえずここから離れないと、・・・村へ戻るわけにはいかないし、というか戻れる筈がない。此方には魔物っ娘がいるわけだし、・・・久々の野宿といきましょうかね。それしか選択肢が無いし、治したから終わりとは俺の主義に反する。それに情報が聞けると思うしね、・・・後可愛いし!例え魔物っ娘でも、可愛いは正義でしょ!

 

・・・それでは、

 

「・・・失礼しますよー、・・・・・・柔らかい!」

 

魔物っ娘は上半身が女性で、下半身が蛇の魔物。運ぶのにお姫様抱っこは無理、故におぶるというか背負うことにしたのだが、背中越しに感じる確かな柔らかさ!背負う前から分かっていたけど、この魔物っ娘はお胸がデカく・・・。かなり重いけど、それを帳消しにする柔らかさっす!・・・俺ってばフル装備ですから、そんなに柔らかさを感じる筈がないのだが。・・・というか、俺が感覚を鋭くし過ぎているんですかね?・・・・・・まぁいい、役得と割り切ろう!変態だろうがスケベだろうが、どうでもいいさ!今は幸せを感じながら、野宿が出来そうな場所を探すだけさ!・・・ニヘラ♪

 

 

 

 

 

・・・良い所に洞穴?があってよかったよ、魔物っ娘をそこへ寝かせ、出入口付近で火を焚き暖を取る。薪を集めるついでに獣を獲り、捌いて焼いてもいます。俺も戦って腹が減ったし、魔物っ娘も体力を失っているわけだし、何か食えば体力も戻るだろ。・・・魔物なわけだし、肉は食うよな?人間を食うのが普通っぽいし。そんな感じで外を警戒しつつ、魔物っ娘の様子を窺う俺。

 

・・・暫くして、

 

「・・・・・・うぅ~っ、・・・ここは?・・・私は死んでいないの?」

 

魔物っ娘が意識を取り戻したみたい、・・・とりあえずは良かった。ゆっくりと周囲を見回す魔物っ娘に俺は、

 

「・・・気付いたようだな?・・・調子はどうだ?まだ、痛むかな?」

 

そう問い掛けたんだが、突然過ぎた為か・・・、

 

「・・・・・・!?」

 

・・・めっちゃ警戒されました、当然ですな。命を助けたのは俺だが、俺は人間で彼女は魔物。命の恩人とはいえ、その反応が普通だろう。しかも彼女は、そのことを知らんわけだし。・・・さて、どうするか。

 

ー魔物っ娘ー

 

遠くで誰かが戦っている?意識を失いかけている私だけれど、肌で感じそう思う。魔族故の感覚で、痛みが酷く命の危機に陥っているからこそ、敏感になっているのだろう。味方かどうか分からないけど、私を助けるようなことを言っていたような・・・。でも視界が閉ざされる前に感じた安心感、そしてこの穏やかな気持ちはきっと・・・。きっと戦っている者は、私の味方・・・。

 

視界が閉ざされ、意識が遠退いていく中で、温かなモノが私の中を満たしていく。先程まで感じていた痛みが消えていく、・・・なんて優しい。痛みから解放された私は、とても眠くて・・・・・・。そして私は、意識を手放した。

 

 

 

 

 

暫くして、私は何やら香ばしい匂いを感じ、そういえばお腹が空いたな・・・と思いながら目を覚ました。私は身体を起こし、周囲をゆっくり見回す。ここは・・・?私はどうしてここにいるの・・・?追われて傷付いて、もう駄目だと思ったのに。・・・そういえば、身体の痛みがない?私は自分の身体を見た、・・・傷が消えている?・・・何故?何だかよく分からないと、少し狼狽えていると、

 

「・・・気付いたようだな?・・・調子はどうだ?まだ、痛むかな?」

 

と、突然声を掛けられた。

 

「・・・・・・!?」

 

私は驚いて、声のした方へ視線を向ける。そこには、火を前に此方を窺う人間の男が・・・!咄嗟に身構えて、警戒してしまった私にその男は、

 

「その、・・・俺が言うのもあれだが、そう警戒しないでくれるかな?俺は人間でも、魔物であるキミを助けたんだぜ。」

 

優しくも凛々しい声で、私に話し掛けてくる男。

 

・・・私を助けた?確かにこの男はそう言った、そういえば・・・意識を失う前に聞いたことがあるような?ジッと、その男を見詰めてみると、

 

「・・・例えキミが魔物であっても、美少女?美女?に変わりはない。・・・見詰められると、何だか恥ずかしいな!」

 

何故か恥ずかしがる、魔族である私相手に?・・・この男、普通の人間とは違うのか?確かに私は容姿に自信がある、仲間内でも一番である自負がある。・・・だが所詮は魔族の中でのこと、人間の中では当てはまらない。現に私が匿った人間も、私のことを恐れていた。

 

匿った・・・、あの人間は大丈夫だろうか?あの場所はバレている、・・・あのままそこにいたら、・・・殺されてしまう可能性が高い。せっかく助けて匿ったというのに、それだけは何とかしてあげたい。しかし私一人で彼処へ戻っても、また殺されかけるか、そのまま殺されるか・・・。私はどうすればいいのだろう?人間と共に生きたいと願う私に、あの人間を見捨てるという選択肢はない。・・・やはり戻って助けるのが一番だな、そうと決まればすぐにでも・・・、

 

「いや、その・・・魔物っ娘さんや?俺を無視して考え込むのは止めてもらえませんかね?なんか寂しいじゃん。・・・というか、何を深刻に考えているんだ?・・・あれか?キミの仲間?敵?が言っていた、キミが助けたっていう人間のことでも考えてんのか?」

 

行動しようと思ったのだが、そういえばこの男がいたな?この男の言葉を信じるなら、私を助けてくれたのはこの男。なれば事情を話せば、人間救出を手伝ってくれるのでは?この男、悪い奴ではないだろう。それに私は、人間と仲良くしたい。この男は私に対して好意的だ、・・・仲良く出来る?

 

そうだ、人間と仲良くする第一歩だ。この男ほど好条件な人間は他にはいまい、ならば最初に発する言葉は一つだな。この男が私を助けたのなら、

 

「人間、私を助けてくれたようだな?・・・その、・・・ありがとう。・・・助かった、・・・本当にありがとう。」

 

・・・選んだ言葉、間違っていないよね?

 

ーエシャルー

 

魔物っ娘さんが目覚めてから、話し掛けてはいるけど無視?警戒されまして、会話が成立しとりません。何やら考え込んでいる魔物っ娘に、今度は彼女が助けた人間?のことを聞いてみる。倒した魔物もそんなことを言っていたような気がするし、助けたのが本当なら彼女も気になっているだろうし。考えていることもたぶんそれかな?ってことでね、・・・まぁ凄く間が空いてから、

 

「人間、私を助けてくれたようだな?・・・その、・・・ありがとう。・・・助かった、・・・本当にありがとう。」

 

また無視ですか?と落ち込みかけた時に、そう言われた俺はそりゃあもう嬉しかったっすよ!命を助けたことに対してのお礼、確かに受け取りましたよ!

 

それがきっかけとなって、魔物っ娘と話しましたよ。彼女はミアンヌ族で、魔物ではなく魔族らしいよ。・・・そこは訂正されたから、きちんと謝りました。んで、一応魔王軍ではあるけれどその自覚はなくて、ヤクラとかいう魔族の配下ってことらしい。そのヤクラって奴はなかなかの野心家で、ガルディア王国の乗っ取りを計画しているらしい。まずは手始めに大臣を拐って成り代わり、続けてリーネ王妃を拐ったのだという。その時共にいた二人の兵士も拐い、次はガルディア王の番かな?って所まで計画が進んでいるらしい。・・・ピンチじゃね?ガルディア王国。

 

しかし目の前の彼女は、人間と魔族が争うことに疑問を持ち、争うよりも仲良くなれないかと考えているらしい。故に、自分達の食糧としか見られていない二人の兵士を助け出し、何とかリーネ王妃と大臣も・・・と考えていた所、裏切りがバレて逃げてきたということらしい。因みに助けた二人の兵士は、仕掛けのある部屋に匿っているから、たぶんまだ無事ではないか?とのこと。しかしバレているっぽいから、出来る限り早く救出しないとヤバいかもって状況らしいのだ。

 

・・・確かにそりゃあヤバいかもな!早くリーネ王妃に大臣、兵士を助けなければ、ガルディア王国が乗っ取られてしまう。こいつはうかうかしている暇はないな!・・・って、あれ?そいつはおかしいぞ?村で仕入れた情報と違うんだが・・・。確か聞いた話では、リーネ王妃はトルース村の裏山で保護、助けられたと聞いたんだが。それを彼女に言うと、

 

「それはあり得ない、リーネ王妃は見張りの監視下にある部屋に閉じ込められている。脱出することは出来ない筈だ、・・・お前のような強者ではない限り。それにリーネ王妃の囚われている場所は山ではない、西の森にあるマノリア修道院だ。・・・助けられたのは本当にリーネ王妃なのか?似ている女と間違えたのでは?」

 

と言ってきた。彼女の言葉を信じるなら、事実は違うの?そして、それは更にヤバい事態に陥っているのでは?リーネ王妃が助けられたことは当然、大臣に化けているヤクラの耳に入る。奴は修道院に戻りリーネ王妃を確認、しかし用済みってことになり・・・本物の王妃は殺される。そして改めて、王妃を拐うだろう。・・・めちゃくちゃヤバいじゃん!王妃が殺されてしまうぞ、ガルディア王国大ピンチや!!




うーん・・・。
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