コンパチヒーローズ・ザ・グランドオーダー   作:鳴神 ソラ

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復讐のと……者と化した大河を守るエミヤと対峙するアーチャー。

他の者達もそれぞれの戦いを開始する。


弓2節:ぶつかり合う者達と止める者

対峙するアーチャー以外のサーヴァント達と黒アイリ達。

 

彼女達の出す魔物はキャスターやハサン、小次郎が連携して対峙し、セイバーライオンをネコアルクがフォローしながら数を減らして行く。

 

クー・フーリン「さてと坊主をさっさと大河の姉ちゃんと対峙させねえといけねえから退いて貰うぜ黒いアイリさんよ」

 

ヘラクレス「最初から全力で行かせてもらいます」

 

黒アイリ「それはこちらのセリフよ」

 

その言葉と共に大量の魔力弾が出現してクー・フーリンたちに襲い掛かる。

 

ドドドドドン!!

 

刹那「クー・フーリン!」

 

イリヤ「バーサーカー!」

 

守理「アンリマユ!」

 

魔力弾着弾による煙に包まれる3人に刹那とイリヤは叫ぶ。

 

黒アイリはふふと笑い…

 

マザルアップ!!

 

鳴り響く音声にえ?となる。

 

大神の魔術師!残虐の魔王!2つの力を持ちし槍使い!クー・フーリン・ウィッカークリード!!

 

力強く響き渡った後に煙が吹き飛び、ヘラクレスと……仮面ライダーが姿を現す。

 

その姿は胸にライダーゲージがあるライダースーツで全体の色が黒いのに電子的な青いラインが走り、両肩は狼の顔型ショルダアーマーで包まれ、両腕にはカギヅメ、顔はクー・フーリンオルタが宝具を使用した時の仮面をエグゼイド系の近い感じにしたのに右目が赤、左目が青の複眼が追加されたのであった。

 

???「あっぶねえな…咄嗟にルーンでの防壁を張ってなきゃあヘラクレスに当たってたぜ」

 

守理「え、いた場所から考えてクー・フーリンなの!?」

 

刹那「いつの間にベルトを……あっ!」

 

手をひらひらさせて呟く人物、クー・フーリンに守理は驚き、刹那も驚く中で思い出す。

 

来る途中でアンリマユから何かを貰ってるクー・フーリンの姿を…

 

クー・フーリン→ボルク「改めて自己紹介だ。魔術を極めて次々に来る敵を倒して行くウィッカーマン・クー・フーリン、魔王となりて邪魔する奴らを倒して行くクリード・コインヘン・クー・フーリン、その2つのゲームを合わせた魔槍ゲイボルグを駆使して強者と戦うクー・フーリン・ウィッカークリードで変身した戦士。仮面ライダーボルクだ」

 

守理「仮面ライダーボルク!」

 

刹那「カッコいい…!」

 

黒アイリ「長い説明ね…」

 

説明したボルクに黒アイリは感想とばかりに魔力弾を放つがボルクは手を翳して作り出した魔力壁で防ぐ。

 

ボルク「わりいね。俺の要望通りのだったからつい説明しちまった」

 

ガシャコンスタッフ!

 

そう返しながらボルクはその手にゲイボルグの様に赤い長い杖型ガシャコンウェポンを出現させて構える。

 

黒アイリ「ボルクかボークか知らないけどすぐに倒してやるわよ」

 

ヘラクレス「!宝具を使って早々に決めるの様ですな…」

 

魔力を放出する黒アイリにヘラクレスとボルクは身構える。

 

黒アイリ「黒き聖杯よ、猛れ」

 

その言葉と共に黒く汚れた聖杯が現れ、光りがヘラクレスとボルクへと放たれる。

 

イリヤ「黒い聖杯…!?」

 

ルビー「カルデアのデータによるとあれは即死系宝具ですよ!?」

 

ドッシーン!!

 

慌てるイリヤとルビーだが、ボルクは慌てずにガシャコンスタッフの持ち手部分にあるAボタンを押すとスタッフの尖端に刃が現れた後に地面に刺す。

 

ドドドドドドドン!!

 

すると地面から複数の漆黒のエネルギー槍が出現して壁となって光りを妨げる。

 

黒アイリ「っ!?」

 

ボルク「慌てんなよ。まだ始まったばかりだ」

 

ヘラクレス「戦いはまだまだこれからですぞ」

 

イリヤ「こっちは大丈夫そうだけど、お兄ちゃんは」

 

光りが収まるのと同時に槍を消して交戦開始するボルクとヘラクレスを見てからイリヤはアーチャーを見る。

 

スワード「くう!」

 

そこではブレイドワークスゲーマーになったスワードがエミヤ相手に苦戦していた。

 

エミヤの後ろでは黒虎セイバーがその戦いを見ていた。

 

エミヤ「どうした?この程度かエミヤシロウ」

 

スワード「そんな訳ないだろ…」

 

夫婦剣を構えながら言うエミヤにスワードも構えながらそう返す。

 

守理「強い!」

 

刹那「同じ先輩なのになんで…」

 

呻く守理の隣で刹那は疑問を感じる。

 

それはすぐにエミヤから返される。

 

エミヤ「それは簡単だ。私は()()()()()()、今のこいつは()()()()だからだ」

 

イリヤ「え?どういうこと…?」

 

ルビー「…!まさか、経験の差!」

 

出て来た言葉に戸惑うイリヤにルビーは察して言う。

 

エミヤ「そうだ。今のこやつは若き頃の私、投影魔術も未熟で今の私に至るまでの経験がまだない状態だ」

 

守理「それってつまり、今の先輩はリリィ達と似た感じな状態って事!?」

 

刹那「それじゃあ不利になるは当然…!」

 

告げられた事に守理と刹那も気づいて呻く。

 

スワード「だからと言って諦める訳ないけどな」

 

エミヤ「ふん、やはり抗う方を選ぶか」

 

イリヤ「お兄ちゃん…」

 

夫婦剣を構えるスワードにエミヤは睨み、イリヤは心配する。

 

スワード「経験が相手の方が多いなら、テクニックで補うだけだ」

 

エミヤ「ほぅ…ならやってみろ」

 

言われるまでも!と夫婦剣を投げ飛ばす。

 

いきなりそれとはとエミヤは呆れて弾き飛ばし……目を見開く。

 

夫婦剣の後ろから…巨大な夫婦剣が迫って来たのだ。

 

エミヤ「何ッ!?」

 

慌ててローアイアスで防ぐが回り込む様に飛んで来た、本来のより小さい夫婦剣が何個も飛んで来てエミヤの体を切り裂く。

 

エミヤ「ぐっ…!」

 

呻いたエミヤは殺気にすぐさま気づいて後ろに飛び退ると…自分がいた場所に何かが突き刺さる。

 

見えたのは巨大な何かであった。

 

エミヤ「これは…!?」

 

守理「壁?」

 

スワード「いいや…」

 

思わず呟いた守理はスワードが突き刺さった奴の上にいるのに気づく。

 

スワード「巨大な剣だ」

 

イリヤ「あの剣って大きなギルくんが使ってた…」

 

スワードの佇んでいる剣がかつて自分が知ってる子ギルが使用した剣だと気づいたイリヤは凄いと思った。

 

エミヤ「馬鹿な!?投影魔術でそこまで巨大な剣を作り上げるなど!?」

 

スワード「普通じゃあ無理だ。だけどな、俺が使ってるのはこの姿でのだ。ブレイドワークスゲーマーは投影できるのが剣に限定されてる分、大きさの限度はない!」

 

守理「大きさの限度がない!?」

 

刹那「ゲームの奴だからこそできる技術!」

 

驚愕するエミヤに告げたスワードのに守理と刹那は凄いと感嘆する。

 

スワード「今度はこれだ!」

 

そう言って今度は小さな夫婦剣を連続投影して様々な方向から投げてエミヤへと迫る。

 

エミヤ「今度は小さいやつか…!」

 

向かって来たのをエミヤは弾いて行く中で最後のを弾いてこれで終わりかと思った後に体が動かないのに気づく。

 

何が起きたとエミヤは思う中で守理と刹那は弾き飛ばされた夫婦剣がエミヤの影に刺さっているのに気づく。

 

スワード「偽・影縫いの術。上手く行ったようだな」

 

刹那「影縫い!?」

 

忍者!?と驚いている間に抜け出そうともがくエミヤをみつえながらスワードはギアホルダーに入れていたガシャットギアデュアルSを抜いてダイヤルを元に戻してから再度左に回す。

 

キメワザ!

 

音声が鳴り響いた後に再びギアホルダーに戻す。

 

デュアルガシャット!

 

続けての音声の後にスワードは右腕を上に掲げると沢山の剣が作り出されて行く。

 

アンリミテッド!クリティカルブレイド!

 

スワード「行け!」

 

掲げていた右腕を振り下ろすと沢山の剣はエミヤへと飛んで行き、次々と突き刺さると爆発を起こして行く。

 

会心の一発!!

 

音声が鳴り響き、爆風が収まると倒れ伏したエミヤの姿があった。

 

スワード「通らせて貰うぞ」

 

エミヤ「ふっ、どうやら私はここまでのようだな……だが、詰めが甘いのも私だな」

 

お前の負けだと突き付けるスワードにエミヤは意味深に言う。

 

どういう意味だ?とスワードが思った直後、大河がエミヤの傍に立っていて、エミヤの頬に触れていた。

 

大河「シロウ、後は私に任せてゆっくりとお休みなさい…」

 

エミヤ「ああ、任せたよ…」

 

その言葉と共にエミヤは消えるが光りは大河へと吸収される。

 

守理「え?」

 

刹那「もう一人の先輩が先生に吸収された…!?」

 

誰もが驚く中で大河はスワードを見る。

 

大河「…投影、開始」

 

その言葉と共に大河の手に光りが集まり、ゲーマドライバーとガシャットが現れる。

 

スワード「何!?」

 

イリヤ「あれってお兄ちゃんと同じドライバーとガシャット!?」

 

ルビー「いえ、違います。ガシャットの方、凛さんが使ってる奴と同じ1本型で色が真っ黒です!」

 

彼女の出したのに誰もが驚く。

 

アナザーブレイドワークス!!

 

その間に大河は起動させると低い音声と共にゲーム画面が展開され、そのゲーム画面は炎が揺らめく地面に複数の剣が突き刺さったのであった。

 

大河「変身……」

 

ガシャット!

 

ゲーマードライバーにガシャットを差し込んでレバーを開く。

 

レベルアップ!

 

燃え立つ剣の丘!灼熱怨魔!ブレイドワークス!アナザー!!

 

現れたゲートを潜り抜けると大河の姿は変貌する。

 

彼女の体に合わせたクロのコスチュームで身を包み、頭にツンツン髪を模したカチューシャが付けられている。

 

刹那「ら、ライダー少女に……!?」

 

守理「変身しちゃった!?」

 

スワード「藤姉……」

 

誰もが驚く中で大河は赤く光る眼でスワードをみつえながら投影した竹刀を構える。

 

大河「行くよ士郎…」

 

その言葉と共に大河は接近し、スワードの剣とぶつかり合う。

 

エミヤを吸収して得た投影で作り上げたドライバーでライダー少女となった大河に戦っていた面々もそれに驚いていた。

 

ゲンム「嘘でしょ!?」

 

マジカル凛「さすが先生ね。ならこっちも負けられないわね」

 

そう言って魔力弾を放つマジカル凛のをゲンムは避けて行く。

 

イリヤ「で、でも流石にまるっきり同じ性能じゃないよね…」

 

ルビー「同じ性能だったら、使い手のによりますが…」

 

そう言われてイリヤはあと声を漏らす。

 

今のアーチャーは生前の姿、逆に大河はサーヴァントとして何かの能力を得ているかもしれないのだ。

 

スワード「はあ!」

 

大河「たぁあ!」

 

ガキンガキン!!

 

違いにぶつかり合う中で一瞬の所をスワードが大河の体に一閃入れる。

 

守理「入った!」

 

刹那「あ、でも…」

 

大河「…どうしたの?この程度なの士郎」

 

そう言って振り返った大河の体には傷が付いていない。

 

スワード「っ!(ダメージを与えられるかと思ったが、やはり一筋縄ではいかないか!)」

 

そのまま攻撃を仕掛けるが大河はダメージを受けた様子を見せない。

 

アイリ「…この感じ…どうやら聖杯の力で防御力が凄く上がっているようね」

 

イリヤ「ええ!?」

 

それを見て呟くアイリにイリヤは驚く。

 

スワード「やはり虎聖杯、いや、聖杯を持っていたか…」

 

大河「今度はこっちの番だよ」

 

その言葉と共に大河は剣道の動きで攻撃を仕掛ける。

 

スワードが防いで行くが段々と動きが早くなって防げなかった所へと当たって行きダメージを増やす。

 

スワード「ぐう!」

 

刹那「先輩!」

 

守理「相手の剣の腕が高い…!」

 

押されて行くスワードに刹那と守理は呻く。

 

大河「まだまだ行くよ!」

 

そのまま大河はスワードを押して行く。

 

大河「突き!」

 

ズドーン!

 

スワード「ぐわっ!」

 

ガシューン!

 

そのまま強烈な突きがスワードの胸に直撃し、スワードは転がりながら変身が解ける。

 

アーチャー「ぐう!」

 

なんとか起き上がって肩を上下させるアーチャーに大河は切っ先を向ける。

 

大河「どう士郎?私、強くなったでしょ」

 

アーチャー「ああ…聖杯で力をあげた以外はあの頃とかわんないけどな」

 

笑って言う大河にアーチャーはみつえながらそう返す。

 

アーチャー「だけどな…だからこそ、もう止めてくれ…俺は…あんたにもう泣いて欲しくない」

 

大河「………」

 

その言葉に大河は無言になる。

 

アーチャー「ようやく気付いたよ。あんたは笑顔でいたけど…泣いていた。どう繕っても…心に悲しみがあるからホントの笑顔はなかった」

 

大河「っ……!!」

 

その言葉に思わず後ずさった大河にアーチャーは立ち上がる。

 

アーチャー「それがオレがいなくなった事で出来なくなったのなら…」

 

大河をみつえ、アーチャー……いや、エミヤシロウ……否!()()()()はゲーマドライバーを取り出して装着し……

 

士郎「藤ねぇの笑顔は…俺が取り戻す!!」

 

出会いし医師を思い出しながらゲーマドライバーにガシャットデュアルSを差し込んだ。

 

デュアルガシャット!!

 

Bundle is the breath of stars!I am the bone of my sword!

 

音声が鳴り響くと士郎の後ろに2つのゲーム画面が現れた後に映像にエミヤシロウとアルトリア・ペンドラゴンが映し出され……

 

士郎「マザルトレースオン!」

 

レバーを展開する。

 

ガッチャーン!

 

マザルアップ!

 

2つのゲーム画面が混ざり、現れた上が銅色、下が青色のゲートを潜り抜けると共に新たな姿へとなっていた。

 

顔が仮面ライダーエグゼイド ダブルアクションゲーマーレベルXのをスマートにした感じで色を髪型部分のを左側を銅色に変え、右側を青色に変えている。

 

身体は黒いライダースーツに胸部分が中央がライダーゲージが表示された騎士王アルトリア・ペンドラゴンの鎧をモチーフとしたボディ、腕にガントレットを装着、肩と二の腕部分と腰の横側のを第3再臨時のエミヤのリファインされた赤原礼装をモチーフとし、二の腕部分が左腕側が銅色、右腕側が青色に染まっている仮面ライダー。

 

錬成の剣!騎士の剣!銅と青の絆!アンリミテッドエクスカリバー!

 

守理「先輩がライダーのパラドクスの様になった!?」

 

刹那「なにあれ!?新しい姿!?」

 

その姿に驚く守理と刹那だがイリヤはその姿にかつて出会った平行世界のお互い大切な者へと生まれ変わったエミヤとアルトリアが過った。

 

スワード「アンリミテッドエクスカリバーゲーマー…レベル99…ここからは一方的にはさせないぜ藤姉」

 

大河「言うね士郎…ならまずはこれからだよ!」

 

その言葉と共に無数の剣が展開されてスワードに飛んで行く。

 

それに対してスワードはローアイアスを展開し、防ぎながらそのまま接近してすれ違いざまにローアイアスを消して持っていた剣を大河へと一閃、その攻撃に余裕だった大河の顔は歪む。

 

守理「ダメージが入った!」

 

イリヤ「これなら…!」

 

大河「っ、厄介な盾ね…それなら!」

 

それを見て大河は剣を一本発射し、スワードはローアイアスを展開して防ぐと剣は突き刺さる。

 

大河「はぁああ!」

 

直後に大河はローアイアスに刺さった剣の持ち手を強く蹴る。

 

ぴしっ

 

それによりローアイアスにヒビが入り、大河は強く蹴ろうとし…

 

スワード「盾に気を取られ過ぎだぜ」

 

ローアイアスが消えてそれによりバランスを崩した大河へとスワードはもう1撃叩き込んでから蹴り飛ばす。

 

大河「っ…!」

 

先程と違って今度は大河が倒れ、起き上がってからスワードと剣舞へと入る。

 

 

 

 

一方、ゴルオンは留めの一撃を入れる所であった。

 

キメワザ!

 

蹴り飛ばして隙が出来た所でボタンを押す。

 

リベンジャー!クリティカルファング!!

 

ゴルオン「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

足にエネルギーを収束させて駆け出し、回し蹴りを放って、エネルギーの蛇が桜をかみ砕く。

 

会心の一発!

 

黒桜「っ、きゃぁあああああああ!!」

 

その一撃を受けて壁に叩き付けられた黒桜は元の姿に戻ってから呻いた後にその体から光が漏れ出す。

 

ゴルオン「桜……」

 

黒桜「あーあ負けちゃった…ライダー…先輩をお願いね」

 

近付いたゴルオンへとそう言い残すと黒桜は桜へと戻りながら消えて行った。

 

パールヴァティ―「メドゥーサ…」

 

ゴルオン「…行きましょう」

 

見届けた後にゴルオンとパールヴァティ―は合流しようと走り、途中で倒れ伏したギルガメッシュを前に立つアルトリアとセイバーオルタに気づく。

 

ゴルオン「セイバー、オルタ」

 

アルトリア「!メドゥーサ」

 

セイバーオルタ「どうやら桜を倒したようだな」

 

ええ…と顔を伏せたゴルオンにこらとアルトリアはセイバーオルタの頭を小突く。

 

アルトリア「早くシロウ達と合流しましょう」

 

ゴルオン「そうですね」

 

セイバーオルタ「ではさらばだ英雄王」

 

パールヴァティ―「それでは!」

 

その場を駆け抜ける4人の後、ギルガメッシュはピクピクしながら起き上がろうとし……

 

ギルガメッシュ「こういう、コラボな時の我の扱いの揺れ幅が激しすぎではないか……ガクッ……」

 

メタイ事を言って気絶した。

 

 

 

 

ゲンム「おりゃあ!」

 

マジカル凛「くっ…!」

 

ゲンムの蹴りにマジカル凛は呻きながら下がる。

 

ゲンム「これで決めるわ!」

 

キメワザ!

 

それを見ながらゲンムはキメワザスロットにガシャットを差し込む。

 

マジカル凛「っう!」

 

それにマジカル凛はサーヴァントカードを使おうとして……痺れが走る。

 

守理「決めて凛!」

 

刹那「うっかりはしないでね!」

 

痺れを起こしたのは2人が放ったガントでゲンムは返答代わりにスイッチを押す。

 

マイティ!クリティカルストライク!!

 

飛び上がった後に飛び蹴りを叩き込んでから連続蹴りを浴びせて最後に着地からの強烈な回し蹴りを叩き込む。

 

会心の一発!

 

マジカル凛「きゃああああああああ!?」

 

吹き飛んだマジカル凛は地面を転がった後に止まり、呻きながら起き上がるがその体からは光りが溢れ出す。

 

ガシューン!

 

それを見て変身を解いたイシュタルはマジカル凛を見る。

 

イシュタル「勝負ありね」

 

マジカル凛「あーあ、負けちゃった。ま、これも仕方ないか」

 

残念そうに呟いた後に大河とぶつかり合っているスワードを見る。

 

マジカル凛「それじゃ衛宮くん、あの人の事任せたわよ」

 

そう言い残すとマジカル凛は消えていく。

 

ボルク「そんじゃあ俺らも決めるか、ヘラクレス!」

 

ヘラクレス「ええ、そうですな!」

 

ガチョーン!

 

その言葉と共にボルクがゲーマドライバーのレバーを操作すると共に2人はそれぞれ放つ体制に入る。

 

ガチャーン!

 

ウラワザ!!

 

黒アイリ「此処で負ける訳には…!」

 

???「いや、ここであんたは終わりだ」

 

それに宝具を放そうとした黒アイリは横からの攻撃に仰け反る。

 

振り向くとヴィランに変身したアンリマユがいた。

 

最初の攻撃で姿がなかったのは姿を隠して機会を伺っていたみたいだ。

 

ヴィラン「だまし討ち成功ってか」

 

黒アイリ「そんなっ…ゼっちゃん…!」

 

目を見開く間にボルクとヘラクレスは必殺技を放つ。

 

ウィッカークリード!クリティカルボンバー!!

 

ヘラクレス「射殺す百頭(ナインライブス)!!」

 

ボルク「|刺し穿つ死棘の双槍(ツイン・ゲイ・ボルク)!!」

 

ハイスピード9連撃の斬撃を受けた所に飛び上がったボルクが放ったガシャコンスタッフとゲイボルクが貫く。

 

それにより黒アイリは絶叫しながら体を光らせる。

 

黒アイリ「ごめんね…ゼっちゃん…!!」

 

大河「!師匠…!」

 

消えていく黒アイリに大河は顔を歪めるがすぐさまスワードの剣を受け止める。

 

そのままつばぜり合いになった後に弾き合って距離を置く。

 

スワード「次で決めるぞ藤ねえ…!」

 

そう言ってスワードは持っていた剣を地面に刺した後に……竹刀を取り出して構える。

 

大河「いいよ、士郎……これで決める……!私の……私自身の宝具で……!」

 

その言葉と共に大河は魔力を放出する。

 

同じ様にスワードもガシャットのダイヤルをエクスカリバーホーリーソードのに合わせてからゲーマドライバーのレバーを開閉する。

 

ガチョーン!

 

ガチャーン!

 

ウラワザ!

 

お互い相手をみつえながら狙いを済ませる。

 

アンリミテッドエクスカリバー!クリティカルスラッシュ!!

 

スワード「おおおおおお!」

 

大河「宝具……解放……!」

 

音声を合図に同時に駆け出し……

 

大河「虎の縄張りを侵す者に裁きの一閃を…!裁きの虎一閃(ジャッジメント・タイガー・スラッシュ)!!」

 

先に大河が竹刀を打ち下ろす。

 

守理「先輩!」

 

刹那「お互いの必殺技が…ぶつかる!」

 

それに守理は声をあげ、刹那がどうなると思った時……

 

ガキン!

 

振り下ろされたのをスワードは横に構えた竹刀で受け止め、そのまま滑る様に動かし……

 

スワード「どぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉう!!!!」

 

そのまま大河の胴部分へと強烈な一撃を叩き込む。

 

かはっ!?と大河が血と共に息を吐き出してる間にスワードは竹刀を振り切る、

 

口から血を垂れ流した大河はスワードへと振り向き……目を見開く。

 

彼の持っている竹刀……それには鍔の所に虎のストラップが付いていた。

 

大河「……そっか……私は……私に負けたのか……」

 

スワード「蔵の中に置かれてたよ……大切に箱の中に入れられて……」

 

それにフッと笑って持っていた竹刀を落とす大河にスワードは振り返って静かに近寄る。

 

無抵抗である大河へとスワードは持っていた竹刀……彼女の愛用の虎竹刀を差し出す

 

スワード「これはやっぱり藤ねえが持っているべきものだよ」

 

その言葉に静かに虎竹刀を受け取った大河をスワードは抱き締める。

 

スワード「ごめんな。それを仕舞う程に、悲しませて」

 

大河「士郎……ありがとう。ホント、遅いよ」

 

ガ・シューン!

 

そう言って涙を流す大河を見ながらスワードは変身を解く。

 

その間に大河の体から光りが溢れ出す。

 

士郎「藤ねえ……俺は……!?」

 

言おうとした士郎の口を大河は口で塞ぐ。

 

その後に微笑む。

 

大河「士郎……大好きだよ」

 

その微笑みが自分の知るのだと理解した後、大河は消えた。

 

士郎は先ほどまで抱き締めていた大河がいた場所を見た後に左手を見る。

 

握り締めていた手を開くと、そこにはストラップがあった。

 

それを見ながら士郎は思い出す。

 

 

 

 

大河『はい一本♪あたしの勝ち♪」

 

士郎『いってぇ……小さい奴にも手加減しろよ』

 

若き大河に幼き頃の士郎は涙目で頭を摩りながら愚痴る。

 

大河『ふふん♪手加減しない主義なの』

 

士郎『言ったな……絶対に1本取ってやる』

 

そう宣言する士郎に待っているわよと大河は笑う。

 

 

 

 

士郎「約束通り、1本取ったぜ藤ねえって言いたかったよ……藤ねえ……」

 

寂しそうに呟くのであった。

 

 

 

 


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