広い大海原にわずか4人の人の姿があった。
暁「電!遅れているわよ!」
電「な、なのです!」
雷「鎮守府まであと少しよ。」
響「……」
彼女達は横須賀鎮守府所属の艦娘である。
だがおかしなことに彼女達第6駆逐隊は敵と戦闘をしたわけでもなく、ゴッツンコをしたわけでもないのに艤装や服がボロボロなのだ。
その理由は鎮守府がブラック鎮守府といえば分かるだろう。
横須賀鎮守府の提督は、艦娘を道具とみなしいてるのだ。
そのため、入渠施設は使わせてもらえず、食事ですらまともにに有り付けないのだ。さらには、提督の性欲の捌け口にされる艦娘もいるのだ。
幸いこの4人はまだ選ばれていない。
ある空母の艦娘がこんな愚痴を言っていたそうだ。
??「あの提督のせいで翔鶴姉はどれだけ酷い事をされたか…」
と、悔しそう言っていたのを電は思い出していた。そして
電「あの鎮守府にまた戻らないといけないのです。」
それは此処にいる4人だけでは無い。横須賀鎮守府にいる艦娘達も思っている事だ。そのため、鎮守府にいる大半の艦娘が人間を信用していない状態だ。
そんな時、響の目に何か見えたらしい。
響「あそこの島。 砂浜に人が打ち上げられていないかい?」
電「もし、本当にそうだとしたら助けてあげたいのです。」
暁「だめに決まってるじゃない。今は遠征中。第一人間なんてどんな 奴か分かっているでしょう。」
雷「でも生きていたらどうするのよ。」
それは此処にいる誰もが分かっていた。
生きている人をみすみす見殺していいのか?否、いいはずがない。
だが、提督から受けていた言動が言動なだけに、正確な判断が出来ない状態なのは確かだった。
響「助けるだけ、助けようか。」
暁「ちょっと響、あなた本気?」
電「でも、放っておくのもかわいそうなのです。」
雷「じゃあ、助けるってことで決まりね。」
そうして2時の方角にある人が打ち上げられたいるという小さな島に向かうことになった電達だが不安は消えたわけではなかった。
電「殴られたりしないかとても心配なのです。」
雷「初対面なんだから大丈夫よ。……多分。」
そんなことを話しているうちに島まで15メートルとなった。
雷「ここがその島ね。で、響何処なの?」
響「こっちさ。」
数メートル歩くとそこには、男の人が倒れていた。
雷「ちょっと、しっかりしなさい!」
電「はわわわ。と、とても心配ですぅ。
暁「こ、こんな時はみゃ、脈を測ればいいのよ。」
響「…………脈はあるようだ。大丈夫。生きてる。」
電「でも早く起きてくれないと、この島何ないから大変なのです。」
ということで懸命に4人で起こそうとするが、この男の正体がこの世界の誰が分かったと言えるのだろうか。
当然、この4人は正体を知っているわけがない。