バカとテストと天秤の守護者達   作:ハガル_ゴールド

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 未だにプロローグ段階……ほかのクラスの詳細はまだまだ内緒

 ……尚、翔子は失恋しています(ぇ


プロローグ3

 

「吉井が来たことだし……出席を確認する」

 

「え?担任の先生は……?」

 

出席簿をカバンから取り出して点呼を取るまでもないのでチェックを付ける霧島。

その様子に明久が当然のごとく、疑問に思ったことを口に出していうのだが――――

 

「吉井くん……その……いないらしいんです、担任の先生が……」

 

「え……えぇー……」

 

驚きのあまり、大声すら出ず、引きつった表情で声を上げる明久。

いくら最低クラスとは言え、教育機関なのだからそれはおかしいだろう……いくら馬鹿とは言えそんなことぐらい理解できるのだが。

 

「ついでに言うと授業も全部自習ですのよ?……西村先生も自分のクビがかかってるそうだから担当は無理だと仰いましたわ」

 

西村先生は担当科目は英語、そしてトライアスロン経験や体育会系でもあるので保健体育も担当可能である。

更に、全科目において他の教師に比肩する成績を持ち合わせており教育経験も持ち合わせているのですべての強化を教えることが可能である。

伊達に生活指導員や補習担当教官をやっていない。

自分の保身にはしったような発言のような気がするのだが、当然自分のためではなく、味方を減らすわけにはいかないという判断からのものである。

明久はマイナスの観点ではなく、生活がかかってるんだから仕方がないよね~と特に気にしておらず、霧島・姫路の両名も、無理して欲しくないというのが根底にあるので気にしていない。

 

「……補給試験とかは?」

 

「それは一応受けられる……だから最初の授業の時間を補給試験として当ててる」

 

「許可ももらいました……この部分は一応、元々が成績優秀だからという事と他に申請がなかったから考慮されたそうです」

 

もし、万が一明久だけであったら許可ももらえずテストの点数が永遠に補給されない事態になっていたかもしれない。

いや、西村先生や高橋先生および福原先生なら受け持ってくれる可能性は高いだろうが。

……複雑ではあるが、このふたりが来てくれてよかったと思ってしまった明久である。

 

「常に自習か……うん、試験召喚戦争は諦めるしかないよね……うぅ」

 

「……もしかして楽しみにしてた?」

 

明久の落ち込み具合に霧島が問う。

明久の言動や態度だけで、どれだけ楽しみにしていたのか理解したが故に、だ。

 

「……うん、だけどこの人数だし、負けたら設備がランクダウンするし……」

 

「たしかにリスクが高いですよね……それによしんば勝てたとして、皆さんをこの教室に……」

 

(―――別に私にとってはこの設備でもいいのだけどね)

 

言葉が途切れる……その先は言わずもがな、負けた相手をこの教室という名のなにかに押し込めるのは気が引けるのだ。

教室のていをなしているFクラスやEクラスであるのならば明久もまた違った様子になるのだろうが。

 

「うう……せっかくだから召喚獣の操作を藤堂研究主任に頼み込んでやらせて貰おうかなあ……」

 

「?……吉井、どういう事?」

 

「藤堂主任と知り合いなんですか……?」

 

明久があげた藤堂研究主任とは藤堂カヲルの事であり、この学園の試験召喚獣の研究の第一人者であり調整担当の人物でもある。

この文月学園発足当初は学園長をやらないか?という意見があったそうなのだが、本人が研究に集中したいと断り、技術者として居座ることになった人物だ。

教育には向いていないと本人が理解していの事であり、そういう人物が学園長をするわけにはいかないとの事であるらしい。

その影響で、学園長には竹原先生がなったようである……知的クールという点と本人の美貌で生徒(主に女子)からの人気が高い。

 

「うん……観察処分者にならされた時にね……調整中に試験召喚獣への熱意をついつい語ってたらなんか気に入られたみたいで……たまに調整と銘打って息抜きに僕の召喚獣の動きを見てくれてたりするんだ」

 

「作り主にとって、褒められたり夢中になってくれるというのはありがたいものでしょうね」

 

観察処分者だから研究にも貢献してもらいたいね、と言い訳をしているようであり、先生のサイドも観察処分者がどうなろうと構わないという観点から普通に許可している。

竹原学園長にしても観察処分者という汚点がどうなろうとも構わないという姿勢であり、誰も反対者は出なかった。

……反対意見を出しそうなとある3名の教師にだけは藤堂直々にいたずら小僧のように思惑を話しており、賛成に回らせたそうである。

 

「だから、結構動かしてるんだ……色々と面白い実験もしてるし藤堂さんにもプラスがあるらしいからFIN―FINの関係だよ」

 

「……吉井、FIN―FINではなくて、WIN―WINが正しい」

 

教室の空気が微妙に生暖かくなった。

明久が気まずそうな顔で間違えていたのかと落ち込み、姫路が慌てており霧島もついつい指摘してしまったという表情をしている。

ともかくとして、明久は試験召喚戦争に向けて操作技術の向上を努力し続けていたということである。

……出来そうにない現状では無駄にしか成りそうになかったのだが。

 

「…………その”実験”に私達が参加しても大丈夫?」

 

「え?多分大丈夫だよ?」

 

そこまでの信用?があるのだろう……明久さえ了承するのであればその実験とやらに参加できる。

―――同様に、召喚獣の操作を授業以外で学べるということでもある。

そして姫路と霧島、それにゴーゴンが何やら小声で会話し始める……明久には途切れ途切れにしか聞こえない。

 

「交渉次第で設備の交換は……大丈夫……ですから……」

 

「点数と……性能を……」

 

「ええ、望みをかなえるのは賛成です」

 

真剣な表情で考えている様子は絵になっている……流石は文月学園でのTOP2および上位成績者である。

今は0点である為、一時的に最下位として存在しているが。

 

「…………吉井、午後は藤堂主任の下に行く」

 

「え?うん……じゃあ、昼休みの時にでも話を通しておくね」

 

そうして始業時間の鐘がなったので意味は全くないのだが、4人とも一旦席に着いた。

霧島は霧島で出席簿以外のプリントを読みすすめている……おそらくはこのクラス特有の設備やルールなどを覚えているのだろう。

姫路は教科書を取り出して自習に勤めていた……ノートにはきれいな字でキッチリと勉強の跡が伺えるものが並んでいる。

ゴーゴンも日本会話のテキストを開きながら(何やらフリだけのようだが)教科書を読み進めていた。

明久はそんな3人の様子に教科書を読むふりだけでもしようと教科書を開いた。

 

 

 

 

     ――――     ――――     ――――     ――――

 

 

 

 

そして、午前中に補給試験が終わり、昼休みなのだが―――

 

「藤堂さ~ん、ちょっと頼みたいことが―――」

 

「別に構わないさね」

 

「即答!!?まだ何も言ってないのに!!?」

 

明久が何かを頼み込もうと思った瞬間何も聞くことなく了承していた。

それほど信頼されているというのもあるのだろうが。

 

「私としても最低クラスに少数で移ったと聞いて質を高めるんだろうと思っただけさ……違うかい?ジャリ」

 

「……霧島さんに聞かないとわからないけど……多分……」

 

明久としても霧島と姫路、ゴーゴンの思惑を把握しているわけではない。

ただ明久がこの状況だと迂闊に戦争できないという理由で落ち込んだ時に真剣な表情で相談し合っていた内容の一部を聞いて許可が下りるかどうかを聞いただけである。

 

「ま、大方試験召喚獣の操作能力の向上だろうさ……霧島・姫路は成績では生徒中最高峰、ゴーゴンも上位だし……操作技術を身につけておけば鬼に金棒だろうさ」

 

思惑をある程度見抜いているのか、楽しそうに笑う藤堂研究主任。

生徒の情報を把握しているのは何故だろうと明久はちょっとだけ思ったが、気にしても仕方がないかもと思い直した。

 

「霧島、姫路は純粋に見学、ゴーゴンはクラスメイトの仲間外れにしない……ジャリは研究のついでということでどうとでもなるさね」

 

「普段の行いが吉と出るんだね」

 

姫路、霧島は純粋に普段の成績の良さ……明久は常日頃観察処分者の一環として訪れている為か特に何も言われないだろうと藤堂は予測しているし、実際にその通りである。

というよりも藤堂が研究の一貫と言ってしまえば誰も何も言うことができないのである。

ゴーゴンに関しては多少強引だが、クラスメイト1人だけを省かせるわけにはいかないだろうという事でごり押せる。

後進にも伝えているのだが、わかりやすくしているにもかかわらず誰にも改良をする事が出来ない試験召喚システム。

そのおかげか新しく作られ、危険性の無いものに限って譲渡せざるを得ない状況であり、藤堂としても独占する気は無いんだがねぇといった心境であった。

話は多少脱線したが、そういう理由があって試験召喚システムに関する何かを行う場合には誰も口を挟むことができないのである。

 

「じゃあ昼休みが終わったあたりに来ます」

 

「随分と急さね……せめて放課後まで待つさね、今日は少々荒事があるんだよ」

 

「構いませんけど……何かあるんですか?」

 

藤堂の言葉が気になり、明久は首をかしげる。

知らないのも無理はない……何故ならば―――――

 

「ちょっと前にFクラスがDクラスに対して宣戦布告を行って午後には今年度の一回目の試験召喚戦争が行われるのさ」

 

その言葉を聞いて明久が複雑そうな表情をしていた。

試験召喚戦争に一番で参加したかったのに、との心境である……とはいえ仕方がないといえば仕方がない。

人数の少なさが足かせとなっているのだから。

 

「……なら全クラス自習なんですね」

 

「一年と三年も同様さ……去年経験しただろう?自習そのものを、ね」

 

戦争でフィールドを用意する教師を多く必要とする以上、三年と一年の教師も駆り出されることになり、学校単位で自習となるのだ。

その間、明久は教室を抜け出して試験召喚戦争を見学をしていたのを覚えている。

特に怒られる理由もなかったが、実はこれは明久の成績の低さが幸いしており、馬鹿だから大人しく勉強できないんだろうと冷ややかな目で見られていたのである。

もっとも、成績上位であれば試験召喚戦争というものを熱心に学んでて素晴らしいという評価を下すものであるらしいので底辺(特に空気が読めないとされているもの)と頂点以外の生徒は見学しづらい空気なんだそうだ。

なお、試験召喚戦争を最も多く見学したのは学園史上明久だけであり、その事に気がついているのはそもそも生徒は見学すらしないのである。

今までの生徒はしたとしても1回程度で終わらせているからである。

 

「……流石に今年はほとんど見学できなさそうですけどね」

 

「……まあ、観察処分者としての雑用として駆り出されるだろうからね」

 

観察処分者に認定されてから、明久は去年の後半から試験召喚戦争を満足に見学できない状況だったのである。

理由は簡単、ただ単に自習用のプリントを配らされ続けていたからである。

 

「なんとか決着のシーンだけでも見てみたいなあ……」

 

どれだけ試験召喚戦争に憧れているのだろうか?ここまで好かれているのなら作った人物としては本望に違いない。

藤堂も薄い笑みを浮かべてシステムを構築する為や最終確認の為にパソコンの操作に集中しだした。

明久も邪魔するのは悪いと思ったので、すぐさま研究室から退出し、自身の学び舎へと足を進めていった。




Fateシリーズに登場したもの限定

タイプムーンWikiに載ってた情報を組み合わせて相性が良さそうな英霊を

登場させる予定(例外あり)

……明久ととある英霊のシンクロ率が半端ない
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