バカとテストと天秤の守護者達   作:ハガル_ゴールド

7 / 9
吉井明久経由

 イスカンダル
   (テストの時においてやらかした名前)

 エミヤ
   (主夫……月に一回程度なので原作よりは低下してるがそれでも結構な腕前な明久)

 アストルフォ
   (男娘+お調子者+誰かの為に強くあれる+前向き)

 スパルタクス
   (上位者への反逆……観察処分者の称号を与えられるきっかけとなった騒動の件)

 マリーおよびジャンヌ
   (FFF団の前組織による拷問のギロチンもどき火あぶりもどき)

姫路瑞希経由

 玉藻の前
   (良妻願望)

 エリザベート・バートリー
   (メシマズ……体にいい分姫路よりマシ……?)

 エルキドゥ
   (病、ただしギルガメッシュに対するけん制のための無理やり)



霧島翔子

 カルナ
   (寡黙、天然気味)

 ギルガメッシュ
   (金銭関係、チート性)

 清姫
   (好いた男に逃げられた、など)


ステンノ=ゴーゴン(結末が違うゴーゴン伝説)

 ヘラクレス/アキレウス
   (単にギリシャ神話繋がりなだけ)


一年生

しばらくして、エリザベートとスパルタクスは普通に帰還してきた。

エリザベートは心なしか肌がつやつやしており、スパルタクスは傷口が増えてる状態なのに笑みを深くしていた。

 

「見た目だけは良かったから久々に美容にいいお風呂(・・・)を堪能できたわ~」

 

「アレだけの数の護衛がいて劣勢だった……やはり劣勢の状態からの勝利は実に気分がいい」

 

何やら堪能し尽くしてきたらしい……エリザベートの場合は史実でも行っていたアレだろうと推測され、スパルタクスは単純に圧制者を打倒できたが故に満足できたのだろうと思われる。

 

「ちなみに外見を愚痴友:酒呑童子に許可を頂いてその外見に致しました……曰く別にこれ以上怖がられようとも構わないしとの事でしたので、まあ分身状態なのはスルーですね」

 

「本人の許可有なのか……というか普通に犯人が見つからずじまいだろうな」

 

「いや~親戚が一同集ってて転生者の方が主権を握ってたのよ……数も多かったし死なない程度に拷問器具で抜き取って数分程度だけどお風呂に入ったわ、ちゃんと洗い流したけど」

 

尚、防犯カメラの映像により「現代の怪異!!?」という見出しで酒呑童子と清姫の姿が翌日の新聞の見出しに乗ることになるのだが、これは全くの余談である。

そしてエリザベートが明久の姿を探していると、そこにはギルガメッシュに後ろに立たれつつ、何故かパソコンを操作している姿があった。

何故か頭を抱えている福原先生の姿も見受けられる。

 

「自習用のプリントを持って来たら、いつの間にか趣味で作った株の講座を使われてました……」

 

英雄王の存在しているだけで感じられる威圧に呑まれての結果である。

それ以上に貸すという行為そのものから、人がいい先生だとはわかっているのだが、運が悪かったと同時にものすごく幸運なことであった。

 

「…………翔子ちゃん、えっと……数分程度で百万単位の儲けが出るものでしたっけ……」

 

「瑞希……普通は無理」

 

「黄金律、恐ろしいわね」

 

いつの間にか名前呼びになっている人間の少女二人……どういう経緯で仲良くなったのかは不明ではあるが、それは気にしないでおくとしよう。

ともかく、ふたりの会話からありえない言葉が出てきた……百万単位の儲けという言葉である。

 

「黄金律半端ない!!?」

 

「よし明久よ、その株をいくつか売るがいい……その後で少し値下がりしたあの株を購入だ」

 

「アス、株ってこんなに勝てるもんなんだ」

 

「アッキー、真似しちゃダメだよ、ギルっちがおかしいだけだからね?」

 

いつの間にか愛称呼びをし始めているアストルフォと明久……同族嫌悪は起こらずに素直に親しみやすいという感じになったようだ。

既に福原先生の口座と、新たに開設していたギルガメッシュの口座が数字の桁がおかしい事になっている、具体的にはそれぞれが数千万単位と億単位。

 

「ふむ、ひとまずはこれで良かろう……おいそこの雑種暫くはその株を保有しておけ、値下がりが始まったらどうしようとも構わないがな」

 

ノートパソコンを貸与えただけで数千万のお返しが入るというのがおかしい事ではあるのだが、福原先生は早くも諦めた。

いちいち突っ込んでいてはキリがないと悟ったのであろう。

ほかの先生であれば特に報酬もなにも無かったのだが、明久の味方サイドの先生であったため、破格の報酬を与えたのである。

……いくらなんでもおかしいというツッコミは禁止である、黄金律のおかげだと思えばスルー可能なのだから。

 

「……そういえば福原先生……彼らは転校生として書類があるのですか?」

 

ここで翔子が福原先生に尋ねる……英雄達を疑ってはいないのだが、書類などが通っているのかは不明である。

一応の念のための確認といったところなので、疑うという意味合いなどではない。

 

「はい、ちゃんとありますよ……ただやはり転校生なので振り分け試験を受けていない扱いとして0点扱いとなってしまってるのですが……」

 

「別に構わんぞ、むしろ都合がいいぐらいだからな」

 

申し訳なさそうに言う福原先生に対して堂々と答えるイスカンダル……むしろ面倒がなく明久のいるクラスに入り込めるのだから万々歳なのである。

そうとは知らないものから見れば確かに福原先生の態度が普通であるはずなのだが……何かが狂っているこの学園では福原先生の考え自体が異端である。

 

「はあ、そう言っていただけるとありがた……おや?」

 

「福原先生、自習内容の確認をしに来ました……ここって本当に教室なのですか?」

 

―――ふと、福原先生が自分を見つめている視線に気がつき、戸のあたりを見るとそこには新入生が一人立っていた。

不快そうに目を細めているのだが、それは自分がここに来たことに対してではなく、教室の状況を見てのことである。

少なくとも部屋の人物にその視線を送っているわけではない。

 

「えぇ……今年急に創設された0点になった生徒が在籍する事になるクラスです」

 

「……入学パンフレットには書いてなかったのですが」

 

そのパンフレットを作成する段階ではこの教室の構想が出来上がっていないのだから仕方がない。

そして、人数の多さから釣り合いが取れていない狭さに関しても教室の不具合性が目立つ……とはいえ、そもそも転校してくる生徒(しかも急に湧いて出てくる)を想定していなかったので非常に狭いのである。

とはいえ、まだ一応ギリギリではあるが全員が座っても問題がない広さではある……詰めておく必要があるのだが。

 

「あ、そういえばあの子学校見学に来てた―――」

 

「学園の下見ですよ……吉井明久先輩」

 

苗字を明かしてもいないのに明久のフルネームをきっちりと喋る後輩……一番可能性が高いのは彼女が転生者と考えることではあるのだが、英雄達にはそうとは見て取れなかった。

となれば、次に考えられる可能性が英雄であるという点……が、そういう圧を感じ取れないので却下……となると考えられるのが―――

 

「なんで僕のフルネームを」

 

「……入学式の時に教頭が”観察処分者・吉井明久”をしつこくこき下ろして説明していたのが目立ってましたので……一年生は全員知ってますよ」

 

「 」

 

福原先生が言葉もないといった感じで固まっていた。

顔を見れば、そんな事は知らないと言っている……入学式の関係者ではないことは明らかである。

というか、いかに観察処分者として底辺の扱いかつ雑用として扱っているとはいえ、何も知らない新入生にいきなりそのような事を話すのはどういうことなのだろうか。

 

「……ど、どんなことを言ってたの?」

 

「―――一言目にはバカ、二言目には阿呆、問題児……後は聞くに耐えない状態でしたのでほとんど聞き流してました。たとえ事実だとしてもあそこまで発言し続けるのは問題でしかないと思います」

 

そうやって、その時の様子を思い出したのか、眉間を揉みながら話す後輩。

一体、どのような話なのかを詳しく知りたいようなそうでないような……明久としても複雑そうな表情で考え込んでいた。

そうして、一年に全員知り尽くされて、「ああ……後輩に見下され続けるんだなあ」と思っていた……のだが。

 

「とは言っても、あんな話し方をして信じる私たちでは無いですけどね……新入生だからって舐めてるんですかあの禿」

 

目の前の女子生徒から明久に対してではないのだが、ものすごい言葉が出てきていた。

 

「アス、翔子、瑞希、ステンノ……大人しそうな女子学生から物凄い罵倒の言葉が聞こえてきたんだけど気のせいかな」

 

「現実を見るんだ、しっかりはっきりと禿呼ばわりしてたから」

 

「……気のせいじゃない、でも明久が相手ではない」

 

「えっと……でもあの人髪の毛きちんとありましたよね……?」

 

「そうね、パッと見ではそう言えるかもしれないわね」

 

明久の自分の耳を疑うような発言にアストルフォと翔子はやんわりと明久を落ち着かせながら、自分にも聞こえていたと返し、微妙にフォローにならないフォローが瑞希からなされていた。

瑞希とステンノの会話もある種コントのような状態になっていた。

髪の毛がある相手をハゲ呼ばわりするのは結構あることなのだが―――

 

「途中で髪の毛の位置が変化してましたけどね……慌てて直してましたけど」

 

((かつらーーーー!!!?))

 

そっとしておくべきな秘密を知った明久達は何とも言えない状況に陥った。

なんとも面白い性格をしている後輩である。

 

「で、でも……割と噂を丸のみしやすいのが―――」

 

「ちなみに吉井先輩……新入生全員が先輩の真面目かつ熱心な仕事風景を目撃している生徒ですよ?……あれが演技などとは到底思えませんし」

 

そういう前情報を知っているからこそ、教頭の話を鵜呑みにしていなかったのだ。

教頭がよく仕事をサボるという言葉を上げたそうではあるのだが、その言葉を上げた時点で信用性が一気になくなってしまったと考えても過言ではない。

……なぜ新入生全員が覚えているのかというと、召喚獣でものすごく重たそうな荷物を持ちながら作業していたのが興味深くて印象に残ったからである。

 

「学校見学の時は、いい学校だと思ったんですけどね……」

 

「……三年生が卒業したから」

 

ほとんど見かけだけであったようだと、試験召喚獣に興味を持って入ったというのに、と愚痴をこぼしていた。

確かに、何故か歪な様子の学園である……外面だけはものすごく良いのでいい学園だと勘違いするものが多いのである。

 

「……それでも、去年のとある事件以前に比べれば大分マシ」

 

「……アッキーが観察処分者として認定された最大の理由の事件だっけ?」

 

翔子の言葉にアストルフォが反応する……英雄達は明久の経歴を知ることはできるが……それはどうしても新聞を読んで判断するようなものになる。

料理関係や生活関係の場合にはそれだけでもいいかもしれないが、やはり詳しいことは当事者や第三者から聞いて判断したほうが得策でもあるのだ。

 

「そう……下級生いじめや新入生に対する大半の教師からの差別からの脱却を図った……元・3年生に対するたった一名によるクーデター事件」

 

スパルタクスが参加したかったという表情をしているが、したらしたで死人が出ていただろうからよして欲しい。

……新聞とは違う本当の真実を知りたくなったのか、聞きたくは思ったが―――

 

「いや、あの……ちょっと恥ずかしいから勘弁を」

 

最大の当事者が恥ずかしそうにしていたので語られることはなかった。

どうやら本人にとってはものすごい黒歴史であるようだ。

非常に残念そうではあったが、後輩も満足の得られる成果を得られたのか……当初の目的を思い出し福原先生に声をかける。

 

「いつか聞きたいですが……本来の目的ですね……福原先生自習内容の確認です……担任が宛にならなかったので副担任に聞きに来ました」

 

「ああ、はい……いいですよ。戻りながら話を聞きましょう」

 

……そうして、自習用のプリントが置かれた教室からふたりが消え、後に残ったのはZEROクラス関係者だけとなった。

 

「……恥ずかしい事件じゃないのに」

 

「ちょっとノリと勢いだけで行動したんだよ、若気の至りだったんだーーー!!!」

 

今でも十分に若いだろうという野暮なツッコミをしたものは誰もいなかった。

瑞希は瑞希で明久を信じているのだが、事件の詳細を知らないので知りたかったと思いつつ少し残念そうではあったが。

 

「…………呼ばれたときはどうかと思ったが、なるほど」

 

「アキレウス?」

 

『英雄として振る舞う事』を第一とするアキレウスには世界から詳細に知識として明久の行動を渡されていた。

後で本人の口から聞く事が第一ではあるが、アキレウスはその知識を得た事と実際の明久の人柄を見て明久の事を気に入った。

それに第二の生でこの時代の事を色々と知るのも悪くない事ではあるし、更に言えば。

 

「趣の違う戦いというのも興味深い……平和な戦争、か」

 




 今年の一年は奇跡の世代である……まとも的な意味で

 学園の将来“は”安泰ですね、うん

 そして明久が気に入られたことにより危害を加えようとする存在に盛大な危ういフラグ
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