前に見ていた方々は記憶と違う方々が出ている筈なので読み直しが必要になってしまいます。
申し訳ありません。
試験召喚戦争を行うためにテストの点数がとにもかくにも必要となる。
既に明久達は補給試験を終えており、英雄たちは0点であるため、補給試験の前に簡単に勉強を行っていたのだが……
「現世で活動するのに必要な知識は授けてくれるというのに、教科書の中身までは教えてくれないなんて世界はおかしいです」
「あの、ジャンヌ……「私のような農家の子女でも教育を受けられるなんて良い世の中です」って言ってませんでした?」
ジャンヌダルクは勉学が苦手であった……これなら敵を打倒し続けていた方がマシだとまで言い始める始末。
何やら仲良くなったマリーが教えているのだが、成果は乏しいようである。
「ははは、
「教科書を抱き潰そうとするな」
勉強も確かに圧制を強いていると感じる者には圧制者かもしれないがそもそも人間ではない。
集っている英雄の中でこの2名が成績が低そうである。
なお、同じ筋肉でもヘラクレスは頭が良かった。
「ジャンヌ・ダルクと君とでは逆のような気がするのだが、いやイメージ的に」
「酷いなー、これでも一応騎士だよー弱いけど」
お調子者で理性が蒸発している強制バーサーカーのアストルフォが意外にも勉強を理解している事にエミヤは納得しがたいと言った表情をしていた。
なお、理性を獲得すれば聡明になる事からなのか、理性が飛んでる状態でもそれなりに頭がいいのである。
ただ単にお調子者(大事な事なので2回)なだけで。
「戦争は基本的には総当たり戦……数で劣る我らは一見不利に思えるな」
「召喚獣に英雄の特性が付けばいいのですけど……あ、ダメですねヘラクレスとカルナとアキレウスが反則すぎます」
ヘラクレスの
まず神性を持つ人間などこの時代には普通は存在しないであろうからアキレウスの肉体防御は突破不可能である。
ヘラクレスはランクがAクラスの成績を指すのであれば守りをぶち抜いてダメージを与えれるだろうが、無かったら無理ゲーである。
そしてカルナは常にダメージを10分の1で自動回復……結局無理ゲーである。
「腕輪でどの宝具が出るか、だな」
「まあ、その前に400点以上が必要でしょう」
効果の云々はさておいて、点数が必要であるというのには変わりがない……
攻撃の効果でもヤバイのだろうが防御効果が出てしまえば鬼畜にしかならないだろう。
―――通常の試験召喚獣であるならの話ではあるのだが。
「ジャンヌはともかくとして……スパルタクスがなあ」
「世界によって脳筋に重きを置いてしまわれた弊害でしょう……根気が必要でしょうね」
≪船越先生、船越先生≫
校内放送が流れだす。
教師の呼び出しなのだろう……試験召喚戦争はまだ終わっていないのだから数学の戦力を集中させるための手段の一つなのだろうと予測される。
「……数学教師」
「放送を使ってまで呼び出すのも有りか」
見つからなかった場合で、なおかつフィールドを張っていない場合に呼び出せば、一か八かで確実に呼び出せるだろう。
とはいえ、このクラスで戦争を行おうとすれば放送に向かわせるために戦力を割くのは良い手段ではないので即座に却下だろう。
≪吉井明久君がZクラスで待っています≫
「へ?」
「ん?アッキーが呼んだ訳じゃ無いの?だったらこの放送って―――」
「陽動か?だとしても仮にも職務中の教師が動くとは思えないのだが」
流石に教師一人一人のプロフィールを得ているわけではない英雄たち。
故に、今のこの場で気が付いたのは翔子と瑞希、ステンノの3人のみ―――
「アキレウス、ヘラクレス……あなた女性を殴れるかしら?」
「英雄とは言い難い行動だ。で、何でそういう言葉を―――」
≪生徒と教師の垣根を越えた大事な話があるそうです≫
「失礼な言い方だけど船越先生は婚期を逃していて……単位を盾に生徒に迫った」
割り込むのも失礼だと思ったが、翔子がアキレウスに説明を行った。
噂がある、ではなく行っているという事実を指摘する言い方に、その場の英雄……特に学園生活を過ごした経験があるエミヤシロウはそんな教師居てたまるかという表情だ。
なお、ヘラクレスとアキレウスは学んだ先生を思い起こしていているのだが、比べる対象がおかしいのである。
「霧島翔子は嘘をついていない、俺が保証しよう」
「……言われるまでも無いですが確かに貴方が保証するなら真実なのでしょうね」
カルナが付け足す……マリーがその言葉に反応するが、確かに翔子がこの場で嘘をつくメリットなどないのである。
気のせいか、ドドドドという効果音と共に何かが近づいているような感じがしていた。
校舎から妙齢の女性教師が走り寄ってきている。
「明久、タイプか?」
「出来れば同年代がいいなあ……」
アキレウスが明久を背にかばいつつ葛藤する。
見るからにバーサーカーっぽい雰囲気を醸し出しているとはいえ、英霊でも能力を持ち合わせていない無力(?)な女性を殴っていいのかどうかを。
が、その葛藤は一瞬で決着していた。
「
「ひ!?ななな、吉井君じゃなくて筋肉が何で――――!?」
「……逃げたな」
「男性から迫られたというのに逃げるとは……えり好みしているから婚期を逃してるんじゃないの?バッカみたい」
見た目が己が好みのタイプでは無かったから故に、ではあるのだがその様子を見ていたエリザベートが毒を吐いていた。
玉藻も清姫も同じように頷いていた……ジャンヌとマリーはさすがに目の前にあの筋肉が出現したら逃げるだろうという一応の弁護を心の中でのみ行っていたが。
「……自分のクラスの人間を使うのはまだいい、気に入らないが策謀とやらで納得がいく」
「……アキレウスの逆鱗に触れおったのか……まあ、余も気に入らんなあ、こういうのは」
一連の騒動が一旦ではあるが終結したことで、アキレウスからふつふつと怒りの感情が湧き出ており、口調も荒々しくなっている。
出会って初日ではあるのだが、一度気に入った以上アキレウスにとっては身内である。
そんなアキレウスのファンであるイスカンダルはその様子を誰よりも深く理解しており、次いで戦略として有効ではあるが気に入らないと称していた。
「まだFかDクラスかわかって無い状況よ?それに独断の可能性もあるのだから抑えなさい」
ステンノが一応くぎを刺していた。
心の中では不利を避けようと考えているのだからFクラスの仕業である可能性が非常に高いと考えているが口には出していない。
「……そうだな、こちらに近づいてくる者の意見を聞いて考えるとしようではないか」
既に全員が知覚している足音を聞いて、アキレウスが一旦怒りを抑える。
そうしてわざわざヘラクレスの横へ移動して座り込んだ。
「任せた」
「……ああ」
いざという時に止める対象としてヘラクレスに一任したのである。
そうして、歩いてきた集団の中の一人である坂本雄二が最初に出てきて発言した。
「言い訳をする前にひとまず……吉井、勝手に使ってすまなかった。が、全て聞いた後で許すか否かを聞いてくれ」
「え、あ。うん?」
(独断ってところか……下手人は誰だ)
(……クー・フーリンだと?……転生者とやらではなく本人のようだが)
簡単に許しを請わない点を見て少し冷静になれたが、完全鎮火したわけではなく、坂本の背後の人間を見ていた。
シロウも同様に見ており……その中にどう見ても(一方的にではあるが)見覚えのある男の顔を見つけて困惑していた。
なお、坂本達Fクラス一行は明久以外にはまだ目線をやっていなかった。
改訂前よりやばいのが増えていますが、気のせいです。
なお、実は明久はクー・フーリンではない英雄と理解していないものの出会っている模様。
ついでに後で章の最後に人物紹介で詳細は語りますが、明久はパトロクロスの生まれ変わり設定。
詳細は後ほどですが、簡単に言えばアキレウスに関係のある人物です。