読者の皆様には多大なご迷惑をお掛けし申し訳ございません
輝夜の提案
「もこたん。学校いきましょ!」
「はぁ?」
始まりは輝夜からの突然の提案だった。
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私の名前は
そして、さっき唐突な提案をしてきやがったのは、
むしろ私は生粋の日本人なのになぜこんな容姿なのかぜひとも知りたい。
それはおいといて。
私たちが今いるのは、竹林にある、病院的な何かの中だ。
ここは、輝夜が従者と住んでる館なんだが、私もよくお世話になっている。
さて、話は冒頭に戻るんだけど、
「学校って寺子屋のこと?ってか、もこたん言うな」
寺子屋は私の知り合いの上白沢慧音が開いている、文字どおりのものだ。
私もたまに手伝いに行ったりする。
「いいじゃないもこたんで。減るもんじゃないし」
「私の中の何かがすり減ってくんだよ」
「じゃあ続けないとね。あ、それと、寺子屋じゃないわよ」
どうやら輝夜の言う学校は寺子屋では無いそうだ。でも、このあたりに他に学校と呼べるものがあるとは思えないんだが……
そしてもこたん呼びは止めないらしい。畜生。
「寺子屋じゃないっていったって、この辺にはそれくらいしか学校ないけど?」
「そうね。でも、私が言ってるのは寺子屋じゃないわ」
「???」
こいつは何をいってるんだ。とうとうイカれてしまったのだろうか。元からだけど。
……ん?待てよ?近くには寺子屋くらいしか無いことを認めた上で学校ってことは……?
「もしかして、外の世界か?」
「ピーンポーン!大正解よもこたん!私がいきたいのは外の世界の高校よ!」
「へー高校ねぇ。じゃあ、頑張ってね」
「何を言ってるのよ。貴女も行くのよ」
「ですよねー」
巻き込まれるのは最初のでわかってたんだけどね。
「んで、高校いきたい理由は?」
「んーそうねぇ……あえて言うなれば──
───青春したいから」
「……は?」
ヒキニート予備軍のこいつが青春したいとか、明日から朝日は昇らないんじゃないか?
まぁ何気にこいつはコミュ力は高いし、癪だけど容姿端麗だからなぁ。性格は悪いけど。
て言うかこれは完全に思い付きの話だろ。
「まぁいつもの通り特に理由なんてないわ。思い付きよ」
ほらやっぱり。
「それに付き合わされる身にもなってみない?」
「それは無理な相談ね。でも、素敵な娯楽になると思うわよ?」
「まーねぇ……」
おもしろいなんて言われたら、ここの人は誰もが拒否できなくなってしまう。
この世には娯楽主義者や悦楽主義者、快楽主義者なんてのもいるらしいし、やっぱり楽しきことは良きことなのだ。
まぁ、私は───いや、なんでもない。
「わかったよ。私も行く。そもそも拒否権なんて無いんだろうけどね」
「あら、よくわかってるじゃない」
「あはは。伊達に付き合い長くないからね。ところで、何て言う高校に行くの?」
「ふふふ。聞いて驚きなさい!私たちが行く高校は───
──国立魔法大学付属第一高等学校よ!」
「……は?」
高校の名前を聞いて私は素っ頓狂な声をあげてしまった。
本当にこいつは何を言ってるんだ。そして何度私を驚かせれば気が済むんだ。魔法だって?外の世界にそんなのないだろうに。
「貴女今、『外の世界に魔法なんてない』って思ったわね?」
「ギクッ で、でも、実際そうだろ?そうでもなきゃここに魔法使いなんて入れないはずだし……」
「えぇ、そうね。外の世界に魔法使いはいないわ。いるのは、【魔法師】と呼ばれる人間だけね」
何か回りくどいなこいつ。
「へー。魔法使いとその魔法師ってやつは何が違うんだ?」
「そうねぇ。確か、魔法使いは種族で、不老で飲食をする必要がない、所謂妖怪の仲間ね」
「ふむふむ」
「で、魔法師は普通の人間が魔法を使ってるだけ」
「そーなのかー。ってか、それだと魔理沙も魔法師じゃね?」
「そうでもないみたいよ?なんでも、外の世界の魔法と魔理沙たちが使う魔法は違うらしいし」
魔法にも種類があるのか。まぁそれもそうか。ここにいる魔法使いも各々全然違う魔法を使うし。
「ふーん。なかなか面白そうね」
「そうでしょう?じゃあ、早速勉強しましょうか」
「…………え?」
「何を驚いてるのよ。学校にすらまともに通ってないのに、高校なんてほいほい入れるとでも思ってるの?それに、私たちがいたときとは外の世界は変わってるのよ?」
「そ、それはそうなんだけど……」
「しかも、私たちが行くのは魔法科高校。つまり、魔法の勉強もしなくちゃいけない。つまりは滅茶苦茶頑張らないといけないってことね」
「…………うへぇ、まじっすか……」
勉強とかめんどくさいんですが……てか時間あるのか?
「ちなみに試験とかはいつなんだ?」
「えーと、来月かな?」
「思い付きってレベルじゃねぇぞぉぉぉぉぉ!!!」
こいつはホンマもんのバカか。
来月だと?意味わからん。外の世界の常識やら魔法の勉強やら色々やらねばならんのだろうに。
ってああ。そうか。
「まぁ、時間ならいくらでもなんとかできるしね」
こいつに時間の概念なんてあってないようなものか。
「それでも余裕は持たせた方がいいと思う」
「あら、一月もあるのよ?余裕ありすぎるくらいでしょう」
「お前にとっては余裕かもしれないが、普通の人には余裕ゼロだと思うぞ?」
「お生憎様、普通じゃないものでね」
さすがお姫様はいうことが違う。
「はぁ。じゃあ、さっさと勉強始めようよ」
「そうね。せっかくだから勝負しましょうか」
「どんな?」
「入試の得点とか」
「……それってお前に有利じゃないか?ほら、お前は時間無限にあるし」
「もちろんそのあたりはフェアにするわ。そうね、《《時間を取る》》のは貴女と一緒に勉強するときだけにするわ。それ以外は《《勉強以外は別として》》、時間は取らない。これならフェアでしょう?」
「そうね。それならいいわ。その勝負乗った!」
「ふふふ。さすがもこたんね。それじゃあ、善は急げと言うし、早速始めましょうか」
「おうっ!」
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さて、意気込んだはいいが……
「勉強するったってどうするんだ?慧音でも呼ぶか?」
「だいたいはそれで大丈夫なんだけど……魔法についてはやっぱり慧音だと不安だわ」
若干聞き捨てならないような台詞だが、否定できないのが悲しきかな。
「魔法使いがいるんだしどうせなら本職の人に聞きたいよな」
「そういうことよ。で、魔理沙は論外として、誰に聞くかなんだけど」
なんの脈略もなく論外にされた金髪の子可哀想。でも仕方ないね。あの子種類使うタイプの子じゃないし。
「まぁ普通にパチュリーじゃないか?魔法なら何でも知ってそうだし」
パチュリーはほとんどすべての魔法を網羅しているらしい、一番魔女っぽい魔女だ。
そして彼女はおっきい図書館も持っている。
これは協力してもらう他ないな。
「そうね。私もそう思ってたところだわ。それじゃあまずは紅魔館に行きましょうか」
──────少女移動中─────────
「さて、やって来ました紅魔館」
私たちが来たのは湖の湖畔にそびえ立つ立⭕大学……じゃなかった。
真っ赤(自称)なお屋敷だ。
お屋敷ってか城だ。塀に囲まれてるし。
そういえば湖の湖畔ってなんか頭痛が痛いな。どうでもいいけど。
「で、あの門番はやっぱり寝てると」
「まぁいつものことよ。気にしない方向で行くわ」
門の前には中国が立っているが、立ちながら寝ていやがる。
ちょっと私に通ずるものがある気がする。
まぁこいつは眠いだけなんだろうけど。
「それじゃあお邪魔しましょうか」
「そうだな」
そういって私たちは門を飛び越えて紅魔館に侵入する。
警備手薄すぎるだろなんとかしろよ。
と、思ったんだが、
私たちの足元にご丁寧にナイフが刺さっているではないですか。
全然警備手薄じゃなかった。
「お嬢様にご用かしら?」
声のした方を向くと、銀髪メイドがこちらを見下ろしていた。
彼女は十六夜咲夜。ここのメイド長だ。
「悪いけど用事があるのはレミリアじゃないわ。パチュリーに用があるの」
「そうでしたか。それでは、今度からは侵入などせずにアポイントメントをお取りになってからいらしてくださいませ」
「それは難しい相談ね。連絡ツールないし」
「河童に携帯などを作らせては?」
「それは妙案ね」
そんな軽口を叩き会う二人。
やっぱり、こういう場面では
「それでは、パチュリー様の元に案内いたしますので、私についてきてください」
──────少女再び移動中────────
暫く歩くと、ひとつの扉の前で咲夜は止まった。
「こちらになります。どうぞごゆるりと」
そういって咲夜は姿を消した。仕事まだ残ってたんだろうね。悪いことしたかなぁ、場所知ってたし。
「そういえば彼女も時間を操れるんだったわね」
「時間は、だな」
そういう意味では輝夜の能力は汎用性が高いんだろうな。
「じゃあ入りましょうか」
そういって輝夜がドアノブに手をかける。
あぁ、ここで魔理沙がドアを突き破ったら面白いのになぁ。あり得ないけど。
なーんて思ってると、実際に起こるもんなんだなこれが。
「あべし!」
「ん?なんかドアが重かった気が……ま、いっか」
綺麗にドアを突き破って出てきた普通の魔法使いは、そのまま何処かへと飛び去っていった。
なお輝夜は、
「は、鼻が……鼻がいたい……完全に折れたわこれ……」
この惨状である。
あぁ、だめだ。我慢できない。
「……ぷっ。ふふっ。あははははは!」
もちろん笑いが。
「ちょっ、くふふっ、タイミングがっ、完璧すぎて、ふふふっ、あはっ!」
「ちょっとぉ!?私は結構被害受けたんだけどなに笑ってるの!?」
「だって、ふふっ、まさか、くふっ、ほんとに来るとは、うふふふっ!」
「全く…………ふふっ、あはは」
「「あははははは!」」
─────少女爆笑中──────
「あー笑った笑った。笑いすぎて疲れちゃったわ」
「だって……ねぇ。くふっ。思い出してまた笑いが……」
「なに人の部屋の前で爆笑してるのかしら」
「うおっ!」
「い、いつのまに!?」
いつの間にか紫もやしが横に立っていた。
な、何をいっているかわからねぇと思うが私も訳がわからなかっ(ry
「さっきからずっといたわよ……あんまりにも外がうるさいからね」
「「あっ、はい。すいません」」
つい輝夜と声が被ってしまった。なんか癪だ。
「はいはい。それで?私に用でもあるんでしょう?紅茶でも飲みながら中でゆっくり聞くわ」
そう言われて、私たちは言われるまま中へと入った。
前の1話2話をつなげて投稿いたしました。
なお修正はしていない模様。申し訳ないです。
このような人間、作品ですが、読んでいただければ幸いです。
それじゃあ、また次回とか!