The Rockman memoreal ~Black cat~ 作:シャリル
「……ねえ。何で僕死んだの?」
「いや、そ、それについてはすまないと思っている。」
白い何も無い空間に僕と白いローブを来た奴がいた。
白いローブを来た奴の顔は見えないものの、声から申し訳ないと思っているのが感じとれる。
「何で僕?あの変なおっさんじゃなくて何で僕?」
「本当にすまない。私のミスだ…」
けれど、奴のそんな態度を見ても、僕の怒りは鎮まらない。
回想~死ぬ十分前~
今日は母さんが夜遅いため、近所のコンビニで弁当を買っていた。
だけど運悪く、強盗に出会した。
「オラァ!カネェ!カネ出せや!」
店員を脅して金を集める四十代中ばのおっさん。
何処でどう手に入れたかは知らんが、銃を持っていた。
「テメェらも動くなよぉ!?動いたらぶっ殺すからなぁ!?」
薬でもやっているのだろうか。行動自体もおかしいし、何よりも瞳孔が拡張している。
「ひっく。お母さ~ん。怖いよ~。」
人質として、その場に居合わせた客はコンビニの隅っこにビニール紐で縛られていたのだが、隣にいた女の子が今にも泣き出しそうだった。
「あぁ!?うっせぇんだよ!ガキ!ダマレや!」
「ひっ」
男に怒鳴り散らされ、収まるも、また泣きそうになったので、「大丈夫だよ。泣かないで。」と声をかけて安心させた。
だって、また泣いたらあれの怒りがこちらに来そうなんだよ
すると、数台のパトカーの音と共にドラマでよく聞く台詞が聞こえた。
「君は包囲されてる!大人しく銃を下ろしなさい!もう一度言います!君は「うるせぇって言ってんだよ!!」っつ!?」
男は警告をしている男ー警察官の言葉に苛立ち、銃をこちらに向けた。
…おい。ないだろ。そりゃあ…
そして、先程まで泣いていた女の子を持ち上げ、
「こいつを殺されたくなきゃ近づくんじゃねぇぞ!」
「!!」
女の子の頭に銃口を押し付けた。
「っつ!」
その光景を見た瞬間、僕は理解出来ない行動に出ていた。
いや、理解出来る。
自分にとばっちりが来ないよう、嘘を言って落ち着かせたのだ。
なのに、危険な目に会った。大丈夫と言われた先に。
“助ける”と言う言葉が僕を突き動かす。
「があ!?」
男を突き飛ばし、少女を奪還。
これで一安心。そう思ったその次だ。
ドン!
「え…?」
僕の体を勢いよく弾丸が貫いた。
その発射始点を見ると、青ざめた警官が銃を持ったまま静止していた。
うた…れた?
その後、目の前が真っ暗になった。
「まさか君があの子を助けるなんて思わなくて…」
「だからって撃つか?あの時僕が助けてなかったらあの子に当たってたよね?」
「う…」
奴は図星を突かれたのか、言葉を失う。
「悪い奴を滅ぼすのに犠牲は伴わないってか?」
「…いや、違うんだ。そういう訳ではない。あれが最善の策だったんだ。」
「……はあ?」
「…君に当たった弾丸は、本当は少女の足の腱に当たるはずだったんだ。」
……え?死ななかったの?え?じゃあ、僕無駄死に……?
「けど、君は彼女を無傷で助け、強盗を気絶させた。だから、謝罪も含めて君に私の管理する世界に転生する権利と、一つだけだけど力を付与するよ?」
……私の管理する世界?…転生?……力…付与?……まさか…
「お前、まさかの神様!?」
「え?そうだよ。言ってなかったっけ?あ、ちなみに私が管理してるのはロックマンの世界だ。」
……ロックマン?
「ナニソレ?」
「…知らない?」
「うん。知らん。けど、なんか面白そうだね。行くかな。?お~い。」
神様は呆気に取られてたらしい。しばらく反応がなかった。
「まぁ、行くんだね。わかった。じゃあ、力はどうする?あんまりレパートリー無いけど。」
……あ~力か…ん~“マン”が付いてるぐらいだし、戦闘系の世界だよな?うん。あれにしよ。
「じゃあ、ドラゴンで。」
「…え?それでいいのかい?」
「ああ。いいよ。」
「そうかい。じゃあ、楽しんでおいで。」
そう言うと、目の前が真っ黒になった。