The Rockman memoreal ~Black cat~ 作:シャリル
少し長いですが、どうぞ!
原因不明の爆発事故により、学校にいた生徒は全員校舎の外に出た。
「ふう…」
……いきなり爆発したのは驚いたな……………って
「デカオは……?」
血の気が引いた。
まさかと思い、周りを見ても、デカオがいない。
「っち!まだ校舎の中か!」
僕は躊躇なく、燃え上がる校舎に入った。
「デカオー!何処だー!いたら返事しろー!」
………………返事無し!一体デカオ達は何やってるんだ!
「デカオー!何処だー!返事し…うわっ!」
廊下の角を曲がった瞬間、誰かとぶつかった。
「いたたたた……って晶!」
少し前に早退したはずの熱斗がいた。
「!?熱斗!?何でここに!?お、お前、早退したはずじゃ…!」
「やいとが晶やデカオがいないって言ってたから……デカオは!?」
周りを見回し、デカオ達を探す熱斗だが、ここはもう既に僕が探し終えていたので、デカオ達の姿は見えない。
「っつ!晶!片っ端から教室見たか!?」
「見るわけない……って熱斗!」
こっちの話が終わる前に、熱斗は教室に入っていった。
僕も熱斗の後を追い、教室に入ると、パネルにフルパワー過熱中、室温56°Cと表示されていた。
「室温56°C!?」
「きっと、サーモスタットがウイルスにやられたんだ!!ウィルスさえ駆除できれば、火はおさまるはずだ!!」
「熱斗!ウィルスバスティングだ!」
「ああ!行くぜ!ロック……」
すかさずPETを手に、プラグイン端子をパネルに接続しようとした。
「しまった!!あいつは家に置いて来ちゃったんだった!」
「っな!?」
確かによく見ると、熱斗のPETの画面にはロックマンの姿は見当たらない。
「熱斗のバカ!なんでロックマンを置いて来るんだよ!早くネットワークと繋がってるパソコンで、ロックマンを呼び出して!!プラグイン!ライファル!トランスミッション!」
仕方がないので、僕のナビ(まぁ、市販のαーI型だけど)、ライファルをプラグインさせ、パネル内に入った。
「くっ……!なんでこんなにいるんだよ!なんぼ何でも多すぎだ!攻撃用バトルチップ、ヒートスプレッド!スロットイン!」
パネル内に入った直後、大量のメットールが襲いかかって来て、現在戦闘中なのだが、やはりメットールはウィルスの中でも弱い。
なので、一撃で倒せれるのだが、今回は数が多すぎる。
ので、攻撃用バトルチップのヒートスプレッドを使用した。
けれど、このヒートスプレッド。
通常では広い範囲に火属性の攻撃するが、何故か僕の場合だけ、威力が10倍にもなっている。なので………
ボァ!
辺り一面火の海になってしまうのだ。
「……へぇ。なんにもカスタマイズもやってねえのにやるなぁ……」
「しかも、さっきのヒートスプレッドじゃな。威力全然違うのう?」
「ん?誰だ?」
内心、またやっちゃったなと思っていると、二人組のナビが後ろにいた。
一人はマヨネーズの容器のような形のナビで、もう一人はダルマのようなまるっこいナビだ。
「俺はファイアマン!」
「儂はブレイズマン!」
「ガキ!やろうってのか?」
「お主なぞ、丸焼きにするぞい!こやつらのようにな!」
ブレイズマンが後ろを差すと、パネルが現れ、デカオ達の姿があった。
『熱い!熱いよぉぉ!』
『も、もうだめだ!!』
「!!デカオ達っ!今すぐ助けるからっ!」
ギリッと口から音がするのを無視し、二人のナビを見る。
やはり、名前からでも姿からも分かるように、彼らは火を得意とするナビ。
ならば、その弱点を付けばいい。
しかし、今回は二対一。
気を引き締めないと!
「攻撃用バトルチップ!アクアソード!スロットイン!」
「へっ!たった一人で俺達を倒そうってかい!やれるもんならやってみな!」
「ふん!蹴散らしてくれるわい!」
あれから数分後
「ファイアアーム!」
「よっと。遅い遅い。」
僕はファイアマンの攻撃をなんなく避け。
「これならどうじゃあ!」
ガキンっ!
「危ない危ないっと、はっ!」
「ぐっ!?」
ブレイズマンが出した剣をアクアソードで受け止め、ブレイズマンのお腹に突きをクリティカルヒットをかます。
「くっ……。こやつ、強い!?」
「ま、まだ大丈夫だ!こっちがまだ有利だ!」
「それはどうかな?」
「「!?だ、誰だ!?」」
「お、ロックマン!遅かったじゃないか!」
戦闘に割り込んで来たのはロックマンだった。
『へへ、待たせたな!晶!』
ロックマンの近くのパネルには熱斗もいる。
「遅くなってごめんね!晶君!って、ネットナビが二人も!?」
「あぁ!今回のこの騒動はこいつらの仕業なんだ!だから、こいつらを倒すせば、火は消えるはず!僕は剣を持ってるナビを相手するから、ロックマンはもう一人の方を!」
「うん!わかった!」
「ふん!一人来たぐらい、なんともないわい!」
「さて、それはどうかな?……攻撃用バトルチップ!パブルスプレッド!スロットイン!」
僕はブレイズマンによく聞こえるように、チップの名前をいい、構えた。
「ふん!そんなもん、当たりもせんわい!はぁ!」
ブレイズマンは攻撃が当たらないように、右回りに走ってきた。
「かかったね!」
「何!?き、消えじゃだと!?」
持ち前の身体能力に物を言わせ、最高速でブレイズマンに近づき、アクアソードで渾身の一撃を放った。
「っな!?パブルスプレッドではない!?どういう……こと………じゃあぁぁぁ!!!!」
最後の言葉を言い終わると同時に、爆発したブレイズマン。
その光景を見ながら、僕はボソッと呟く。
「………ただのフェイク。口ではパブルスプレッドを。本当は、アクアソードをスロットインしただけなんだけどね。こんな単純な引っかけに騙されるとは、だらしないなぁ。」
生前、既に20歳を越えていたこともあり、子供なら引っ掛かるかなという感じのことを戦闘中にやる僕。
だけど、大人でも引っ掛かるとは……
意外とここの大人にも単純な奴がいるとは。
ドコオオォォオォン!!
「お。あっちも終わったか。」
「ふぅ……やっぱり、あのナビ達がウィルスを指揮してたんだな。」
「あぁ。おかげで火もおさまったし。」
『けど、いったい何者だったんだろう?何が目的だったのかもわからなかったし……』
火もおさまり、一段落した僕らは、デカオ達と一緒に学校の外に出た。
「まぁ、皆無事だから、いいんじゃない?」
『もう!晶君はマイペース過ぎ!』
「ははっ……確かに!」
「そうか?」
熱斗達は面白そうに笑い、地面に座った。
「ところでさ、ロック……」
「何?熱斗君?」
「?」
いきなり、熱斗がかしこまった感じでロックマンに話しかけた。
しかし、少し照れ臭いのか、なかなか言葉を出さない。仕舞いには。
「なんでお前肝心な時にいないんだよっ!!」
ロックマンに八つ当たり。
ボカッ
「いてぇ!何するんだよ!晶!」
そんな熱斗に、お仕置きで一発殴る。
「それは熱斗が置いてったのが悪いだろう?」
「うっ……てか、晶一人でも余裕だっただろう!なんで俺のこと待ってんだよ!」
「……え?マッテマセンヨ?」
目を熱斗から反らし、彼方の方を見る。
「ああ~!やっぱり!」
「クスクス」
「?メイルちゃん?どうしたの?笑って。」
デカオ達と一緒に学校の外に出た熱斗達を見て、ほっとしていたメイルは、熱斗達のやり取りを見て、笑っていたのを、やいとに見られていた。
「ああ、いや、晶君と熱斗もロックマンも本当に仲いいなって思って。」
「そうね。まあ、熱斗とロックマンはわかるけど、このクラスでも結構大人びてる晶君までと仲がいいなんてね。結構正反対な気がするけど。」
やいとは言葉が終わると同時にウインクし、二人で笑っていた。
「むうっ!絶対晶より強くなってやる!あとロック!いつでも俺の側にいろ!!命令だぞ!」
「なんだよ!熱斗君のいばりんぼ!」
「はは……まぁ、頑張れ…」
こうして、今回の騒動がおさまり、家に帰った僕達だが、その後、母さんに怒られた。
何故だ……