The Rockman memoreal ~Black cat~   作:シャリル

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お久しぶりです!
暫くの間、投稿できなくてすみませんでした…。
たぶん、正月が終わったら、また何か月も投稿できない場合があります。
けど、なんとか頑張ります!


八話:WWWの総攻撃!後編

「ど、どうなってるんだ?人っこ一人いないぜ!?」

 

「…シルバータワーはWWW(ワールドスリー)の奴らがわんさかいるもんだと思ってたんだけどなぁ…。嫌な予感しかしないね。これは。」

 

 

WWW(ワールドスリー)によって占拠されていたシルバータワーには誰も居なかった。

たぶん、炎山は気づいているとは思うけど、奴らの計画が武力行使を行わないということは、そのぐらいまで計画が進んでいる、もしくは―

 

「遅かったな。」

 

「ん?」

 

ビクッ

 

「だ、だれだ!」

 

いきなり後ろから声を掛けられ、振り向くと、味方がいた。

 

しかし熱斗、味方に対して誰だはないよ。

 

「我々は電脳犯罪課の捜査官だ。そして、そこにいる彼らと同じ対WWW(ワールドスリー)スペシャルチームのメンバーだ。」

 

あ、けど、熱斗はスペシャルチームのリスト見てないからわからないか。

 

「味方だよ!熱斗君!」

 

「ふん…。敵と味方の区別もつかないのか?」

 

「仕方がないだろ!?」

 

熱斗達のやり取りを見ながら、ふとある事に気づいた。

 

…ここ、いつもは色んな足音が反響して聞こえるはずなのに、ここにいる人数分の足音しか反響してない。…やっぱり、ここには敵はいないってことになるけど…そんなんことはないだろうし…まず、奴らの目的って確か…

 

『くっくっく…、ネットポリスの諸君、無駄なあがきはやめたまえ!』

 

いきなり、モニターに変な爺さんが映った。WWW(ワールドスリー)の総帥、ワイリーだ。

わざわざモニターでこちらに姿を見せ、自分が何をするのかを全て話してくれたのは呆れたが、まずいことがあった。

 

あと五分もしないで、各主要都市に軍事衛星が一斉攻撃を開始するということだ。

 

これについてはマジで血の気が引いた。

けど、熱斗はそれを聞いた直後、どこかえと向かった。

そう、シルバータワー50階のブロックE、熱斗の父親の研究スペースであり、WWW(ワールドスリー)が欲しがったあるプログラムがある場所でもあった。

 

『ネット工学などという下劣でくだらん学問に支えられておる世界など、そのせいでわしが命をささげたロボット工学は蔑ろにされた!だからこそ、わしの学問を否定した世界など、存在する価値はないのだ!!』

 

いろんな所に設置されたモニターから、ワイリーの狂った戯言を聞かされる。その戯言は、どの人からも狂っていると言われるものでもあり、熱斗も炎山も腹を立てている。

 

まぁ、僕にとってはわからなくはない。けど、それだけの理由で世界を滅ぼすなんてのはやり過ぎだ。

 

「ふざけるな!!そんな勝手な理由で世界を消去(デリート)されてたまるかよ!」

 

「ね、熱斗!?」

 

熱斗の父親の研究スペースに着き、ドアを開いた瞬間、熱斗がワイリーに文句を言う。そして、熱斗の父親、光博士は熱斗が来たことに驚いている。まぁ、まさか自分の子供が助けるなんて思ってもないだろうしな。

 

「ふん、部下共に退去を命じる訳だ。…こんな馬鹿げた計画に、たとえWWW(ワールドスリー)の団員でも、黙って従うはずがないからな!」

 

「小僧ども!貴様らには何も出来ん!出来んのだ!」

 

「ロック!最終決戦だ!」

 

「ブルース!ドリームウイルスを破壊しろ!」

 

「それじゃあ、やりますか!プラグイン!ライファル!トランスミッション!」

 

ドリームウイルスがいる電脳空間に行く途中、他のスペシャルチームのメンバーも駆け付けた。

 

「愚か共め!ドリームウイルスは最強にして無敵!雑魚が何匹群がろうと、かすり傷一つつけることは叶わぬ!」

 

さて、それはどうかな?

 

そして、ドリームウイルスのいる電脳空間に着くと、自分達よりでかいウイルスがいた。ドリームウイルスだ。

 

では、WWW(ワールドスリー)最後の決戦としますか!

 

 

 

 

 

 

 

 

「ロングソード!」

 

「メガキャノン!」

 

「続け!一斉攻撃だ!」

 

ロックマン達が自分の渾身の一撃をドリームウイルスに打つ。

僕も彼らに引き続き渾身の一撃、ヒートブレスを放つ。

だけど、打った瞬間、ドリームウイルスに何かがなくなった、そんな感じがした。

 

…なんで?

 

一斉攻撃が終わり、ドリームウイルスが姿を現すと、損傷はゼロだった。

 

「そ、そんな…!」

 

「無傷だと!?」

 

何かが引っかかる。

 

何故彼らはここを占拠した?

 

あるプログラムを手に入れるため。

 

カッ!

 

滅帝悪が発動し、多くの仲間が消去(デリート)される。

 

「みんな…!」

 

「くっ…!化物め!」

 

僕達はドリームウイルスの攻撃を回避し、逃げ遅れたもの、攻撃を放ったのものに目をやる。

 

「はーっはっはっはっはっは!思い知ったか!愚図共が!」

 

 

デッサンシティ市警察本部

 

「国防軍より緊急連絡!全軍事衛星が攻撃準備に入っています!」

 

「デッサンシティ上空にも一基!A国製S-ⅡB型です!」

 

こちらも慌ただしくなり、そして先程のドリームウイルスの攻撃により、大半のナビが消去(デリート)されてしまったことにより、緊迫した状況になっている。

 

「残っているのは誰だ!?」

 

「伊集院炎山のブルース、西山晶のライファル、チーム己編入のはずの…ロックマンです!」

 

「な、なんということでマス!たった11才の少年3人に世界の運命が…!?」

 

 

 

 

「泣け!喚け!そして絶望するのだ!」

 

『全軍事衛星へ!一斉攻撃へ秒読ミ開始セヨ!』

 

何故光博士の研究スペースに?

 

…彼の研究データのプログラムが彼らの目的の物…?

 

確か昔見た時の光博士の研究は…あれだったよな…?

 

ってことは、つまり―

 

「…もう一度!ヒートブレス!」

 

もう一度、渾身の一撃を放ち、先程感じた違和感が何かを見つけた。

 

「…光博士、まさかとは思いますが、あのウイルスが取り込んだのはあの試作段階だった未完成のプログラムですか?」

 

「!昌君!?な、なぜ君がそれを知って!?いや…君は昔、西山博士の仕事を手伝いに来ていたから知っていて当然か…ああ!取り込んだのはそれだ!」

 

やっぱりか…

 

「ふん!何が未完成プログラムだと!?今更戯言を!ドリームウイルス!奴らに絶望を!」

 

「そうはさせないよ?熱斗!ドリームウイルスはドリームオーラで守られてる!外からの攻撃で倒すことは出来ない。だけど、攻撃を受ける度にほんの一瞬だけ消滅している。復活スピードが早いから何にもないように見えてる

だけだ!。」

 

「け、けどどうやって!」

 

攻撃を避けつつ、熱斗達に指示を送る。

 

「フルシンクロを極限まで高めて!そうすれば見れるよ!」

 

「ナイトソード!…くっ!俺には見えん!」

 

炎山も試すも、見えていない。そりゃあ極限とは言ったが、そんなすぐには出来ない。が、熱斗は土壇場で力を発揮してくれる。

 

「やってみる!世界を、未来を、消去(デリート)させはしない!」

 

「炎山!ロックマンを援護するよ!ヒートスプレッド!」

 

「はい!」

 

ドリームオーラに対し、攻撃し、そして

 

フッ…

 

「「今だ!」」

 

ロックマンはドリームオーラが消えたその一瞬のうちに、彼はオーラの内に入った。

 

僕があるチップを発動させた(・・・・・・・・・・・)のを気づかないで。

 

「ば、ばかな!?」

 

 

 

 

 

 

「くらえ!ゼータキャノン!」

 

僕は熱斗君が入れたプログラムアドバンスを発動させ、ドリームウイルスに攻撃を使用とする。けど…

 

スウ…

 

熱斗君とのシンクロを解いた。

 

このままでいれば、ドリームウイルスの爆発に巻き込まれて、熱斗君もただでは済まない。

 

それだけは嫌だ。

 

だから、だから、消えるのは僕だけでいいんだ。

 

「ロォォォオオオオック!!!」

 

熱斗君の声が聞こえる。

 

熱斗君、今までありがとう…、君と出会えて、君と一緒に時を過ごせて、本当に楽しかったよ。

 

そして、僕はドリームウイルスに攻撃した。

 

 

 

 

 

ズドオォォォォオオオオン!

 

ワイリーがいた場所が爆発し、煙が上がる。

 

「勝手な…勝手な事しやがって…」

 

「…っ。」

 

熱斗はPETをぎゅっと抱き、炎山と光博士は気まずそうにしている。

が、

 

「ふぅ…間一髪だったなぁ…いやぁ、危なかった…。」

 

「…は?」

 

僕は、息を切らせながら、ライファル()をPETに送る。

 

「何が…何が危なかっただよ!」

 

熱斗が涙ぐみながら、僕の胸倉を掴んだ。

 

「昌はまだいいよ…けど、俺はロックが…ロックが…」

 

『僕がどうかしたの?熱斗君?」

 

「そうだよ!ロックマンが……って…え?」

 

「あ~…ごめん。熱斗。ドリームウイルスを攻撃した時、オーラ内にいたら絶対に助からないと思って、これ、ロックマンの腰にくくりつけてた。」

 

状況の読み込めない熱斗達に、苦笑いしながら、あるチップを見せた。

 

「…バインドロープ?」

 

「そ!父さんがくれたんだ。本来は敵を捕まえて、射程距離内に引き込むものらしいんだけど、それの応用をやってみたんだ。」

 

全員が呆気にとられ、顔を見合わせた。そして、

 

「「「えええぇぇぇぇぇえええええええ!?」」」

 

驚きの声がシルバータワーに響き渡った。

 

 

 

 

「いや、ちゃんと予想すればわかるし、そもそも、オーラの中にいたら出るときの方法は考えておかないとだろ?」

 

 




やっぱり久しぶりだから、文章変わっちゃったかな?

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