優side
合宿二週間前の月曜日朝のSHRに高橋先生が、
「皆さんは分かっていると思いますが二週間後に学力強化合宿が行われます。我々Aクラスはリムジンバスが家に迎えに・・・」
「マジっすか。」
クラスメイトの一人が言った。
「話は最後まで聞いてください。リムジンバスが家に迎えに行ってたらキリがありません。冗談です。学校に七時に集合してください。持ち物は勉強道具と他には部屋での暇つぶしのものを持ってきても構いません。」
と言っていた。
「卯月高原か。名物でも調べておこう。」
「道明寺君・・・。遊びに行くわけじゃないんだよ。」
「久保か。いいじゃねえか。道中の休憩でついでに食えればと思ってるくらいだから。そういえば久保は現代国語得意か?」
「得意だよ。それがどうかしたいのかい?」
「合宿で鍛えてもらいたくてな。」
「それならお安い御用だよ。道明寺君は日本史、世界史が得意だったよね?よかったら教えてもらえないかな?」
「ああ、いいぜ。」
学力強化合宿の朝
「おはよう優君。」
「よー優子。」
「おはようございます。優子。道明寺君。」
「よー。佐藤。」
「おっ松永もようやく来たか。」
「恭子の準備が遅くてギリになっちまった。」
「えー。皆さんそろいましたね。ではバスに乗ってください。」
バス内にて
隣は松永にした。俺達は将棋をしていた。もちろん簡単に運べる小さいやつで。
「さあどうする松永。このままだとお前の負けだぜ?」
「クッ。為す術なし。降参だ。」
ちなみに優子と水野は反対側でノロケ話をしていた。
「睦月サービスエリアに間もなく着きます。ここで一回目の御手洗い休憩とします。皆さんも行っておいてください。」
その後俺たちはお手洗い休憩を済ませてバスに戻った。ここでは名物は特になかった…。
バスに戻ってから俺と松永は昼寝をしていた。
「卯月SAに着きます。これが最後の御手洗い休憩になります。昼食もここで用意しています。各自自由です。」
「そういえば、卯月高原は蕎麦が有名だったな。昼飯はそれかな?」
昼飯は期待通り蕎麦だった。
それから高速道路を降りて30分ほどで合宿所に着いた。
一週間前に部屋割りを決めて、部屋のメンバーは久保と松永の三人になった。
「着いたはいいけど到着して13時か。開会式が14時だから暇だな。大富豪でもやるか。」
「そいつは名案だ。将棋で負けた分徹底的につぶす。久保もやるよな?」
「僕も参加するよ。」
「ニ十分前か。そろそろ行く準備しておくか。」
「それもそうだな。」
その後かったるい開会式を終えて部屋に戻り15時から勉強開始だった。話によれば自習とのことだった。1時間ごとに10分の休憩が設けられていた。
「それじゃあ久保。早速で悪いんだけど現代国語の文章題の解き方を教えてくれ。」
「わかった。後半30分は世界史をお願いするよ。」
「はいよ。」
近くで優子が少し不機嫌そうだったから休憩になったらフォローしとくか。
「助かったぜ。久保。今すぐにでもテストしたいくらいだ。」
休憩になったら優子がこっちに来た。
「優君!どうしてアタシに教わりに来てくれなかったの?」
「現代国語は久保がかなりできるって聞いたから。英語は教わりに行くから安心しろ。」
「うぅ。意地悪。」
「得意としている人に教わるのが効率良いからな。優子もそうやっていったほうがいいと思うぜ。あくまで学力強化合宿だからな。」
次の1時間は佐藤に物理をさらにその1時間後は優子に英語を教わっていた。
今日の自習すべてが終わって夕飯を食べ終わり部屋で久保と松永の将棋を見ていた。
「結構いい勝負だな。」
「将棋は初めてだけど面白いね。」
と久保が言っていた。
「このあと俺とやるか?バスの中で松永とやって俺が勝ったけど。」
「今は遠慮しておくよ。いつか強くなったら相手をしてもらえるかな?」
「ああ!」
「そろそろ入浴の時間だな。行くか。」
「そうだね。」
「ん?優子、水野どうした?」
「優君。優君達は犯人じゃないわよね?」
「は?話の内容が全く見えないんだけど」
「実は女子風呂に小型カメラがあって。」
「ふーん。一応言っておく。俺達は犯人じゃない。俺達は部屋で将棋をしていたからな。」
「そう。よかった。」
「秀久君が犯人じゃなくて安心したわ。」
そして風呂に入った。意外と大浴場がでかかったことはまた別の話。
「いい湯だなアハハ。いい湯だなアハハ。」
「松永。お前年いくつだ?」
風呂から出て今度は部屋で英単語勝負をしていた。ハーゲンダッツ賭けて。
「どチキショー!」
結果松永の負けだった。
「さて、ハーゲンダッツ食ったら歯磨きして寝ますか。」
こんな感じで俺たちの合宿初日は終了した。
優sideout
ハーゲンダッツの部分は作者の高校時代にあったことを少しアレンジしました。