優side
三年生との全面戦争が決まった翌日の放課後俺は代表に呼び出された。
「…道明寺、今回の戦争の指揮を道明寺に任せたい。」
「代表、それは学年代表のとしての頼みか?それともAクラス代表としての頼みか?回答によっては断らせてもらう。」
「…学年全員の代表として。」
「そうか。なら断らせてもらう。なんでなのかは自分の胸に聞いてくれ。そうだな指揮官なら坂本が妥当だろうな。どうしても俺じゃなきゃダメならもう一度俺の所に来な。後坂本にも声かけておいてくれ。俺だけの意見だと心許ないからな。」
「…わかった。」
優sideout
翔子side
道明寺から断られてしまった。この事実は私にとって痛手であった。道明寺の質問の意味も分からない。でもまずは道明寺からの依頼をこなさないと。ついでに雄二に何が駄目だったのか聞いてみよう。そう思ったときちょうど雄二が向こうから来た。
「翔子じゃないか。良かったら一緒に帰らないか?」
「…うん。」
そして帰り道さっきの事を雄二に話した。
「道明寺の質問の意味か。道明寺は忠義深い奴だからそこだろうな。道明寺の主君は誰だ?」
「…私?」
「正解だ。翔子お前は普段は学年代表か?Aクラス代表か?」
「…Aクラス代表。」
「そういうことだ。だから道明寺は断ったんだろうな。あ、言い忘れていたが指揮官の件は道明寺と一緒にやるで問題ない。」
「…ありがとう。」
雄二に聞いて正解だった。道明寺の理由にも納得できた。道明寺らしい理由だった。
翔子sideout
優side
「代表。また来たってことは回答が見つかったってことか?」
「…Aクラスの代表として。けれど今回は学年代表としてもお願いできるのならお願いしたい。」
「正解だ。だが俺はAクラス代表としてその任務を受けさせてもらう。」
戦争三日前俺は各クラス代表及び霧島8将と姫路、ムッツリーニと村上、新垣を集めた。
「ムッツリーニ、まずは部屋の中に盗聴器や監視カメラがないか調べてくれるか?」
「…任せろ。」
五分後
「…監視カメラと盗聴器が合わせて3つ見つかった。どうする?」
「お前の好きにしてくれ。この会議を聞かれなければ問題ない。」
「…こんな安っぽい物俺には不要だ。」
「村上、新垣は扉前の護衛を頼む。万が一三年が来たら先輩だろうと始末して構わん。」
「「わかった。」」
「して道明寺俺たちは何で呼び出されたんだ?」
「三年との全面戦争の作戦会議だと思うよ?」
「正解だ平賀。代表から頼み込まれたからな。本来はお前らの為に指揮はしたくないんだがな。Bクラスのクソキノコ及びCクラスの女狐。」
「ふーん。女狐ねえ。そんなことはさておき道明寺君私と付き合わない?私あなたみたいに頭のいい人が好きなのよねえ。」
「小山さん。その口を今すぐ閉じなさい。さもなければその関節アタシが使えなくするわよ?」
「私はあなたをFクラスの人たちに好きなようにしていいよって言って両手両足拘束して放り投げるほうがいいと思うかなー?」
優子と咲良がそう口にした。
「「まあどっちにしろ優君に手を出したら頭から血が出るまで頭蹴り続けるだけだけどね。」」
「まあ優子、咲良その辺にしておけ。会議から話が脱線したが、今回の戦争だが部隊分けをする。まず各部隊の隊長は霧島8将及び姫路だ。指揮もそのメンバーに一任する。優子の部隊はFクラスのメンバーを他の部隊より少し多めにする。」
「何でよ優君。」
「優子。お前の腕輪の効果は何か考えてくれ。低火力だけど操作技術の高いFクラスだからこそ優子に任せるんだ。そこはわかってくれ。」
「なるほど。わかったわ。Fクラスのメンバーの援護をしてくれってことね。」
「そういうことだ。優子も戦ってくれるとありがたいが。」
「わかった。」
「咲良の部隊には島田を入れようと思う。問題はないか坂本?」
「帰国子女の二人ってことは外国語得意のメンバーを入れるってことか。」
「そういうことだ。」
「俺の部隊はAとBの混合部隊で代表たちの護衛だ。優子と俺の部隊以外はなるべく平均的にする。それぞれのクラスの生徒が残り一割になったら代表は出て戦ってくれ。これが俺の作戦だ。俺以外の部隊は37人で1部隊とする。俺の部隊は41人の部隊とする。クソキノコ及び女狐は本来最前線送りにしてとっととくたばらせてやりたいがお前らも上位クラスだから生徒は使い物になるから大切に使わせてもらう。勝った場合の論功行賞だが手柄を上げれば上げるほど相手の上位のものにするから頑張りな。メリットあるのはC、D、Fだけだけどな。各クラスに全員の奮闘を期待すると伝えておいてくれ。」
「ケッ。」
「フン!」
「「「了解。」」」
根本と小山は悪態をつきながらも納得したようだ。
次回は三年生との戦争です。恐らく次回が最終回になる可能性が高いです。