優side
「FクラスはAクラスに対し『試験召喚戦争』を仕掛けようと思う!」
坂本はそう言った。
「無理だ!そんなの勝てるわけがない!」
普通ならそう言うだろうな。だが、アイツのことだ。何か考えがあるのだろう。
「そんなことはない必ず勝てる。道明寺と俺でな。」
「根拠はあるのか?」
クラスの奴がそう言った。
「根拠ならあるさ。それを今から説明してやる。」
「おい康太、いつまで姫路のスカートを覗いているんだ」
「・・・!」
よく堂々と覗けるものだな。俺はそう思った。
「土屋康太こいつがあの有名なムッツリーニだ」
首振って否定しているようだが、畳の後が物語っている。
「ムッツリーニなら保健体育だけはAクラス以上の成績が期待できる。」
「次に姫路。姫路ならみんな実力を知っているはずだ。」
「さらに道明寺もAクラス並に点数は取れるだろう。」
「ってことは、このクラスにはAクラス並の奴が二人もいるってことか!?」
「それに、木下秀吉もいる。当然俺も全力を尽くす。」
「これならいけるんじゃないか!?よし!やってやろうじゃねーか!」
クラスの士気は大いに上がったな。この調子でやってくれればいいが・・・
「それに吉井明久だっている。」
「・・・・・・・・・・」
一気にしらけたな。何やってんだアイツ。
「誰だよ吉井明久って?」
「それ以前にこのクラスにいたか?」
こいつら記憶力無さすぎだろ。
「そうか。知らないなら教えてやる。こいつの肩書は『観察処分者』だ!!」
そういえばそうだったな。味方としてはある意味頼もしい。敵になると厄介そうだな。
「・・・それってバカの代名詞じゃなかったっけ?」
「ちッ違うよ!!ちょっとお茶目な十六歳の愛称で・・・」
「そうだ。バカの代名詞だ。」
仕方ない。フォローしてやるか。
「確かにバカの代名詞ではある。教師の雑用で召喚獣を使っていると聞いたことがある。召喚回数はどれくらいだ?吉井?」
俺はそう聞いた。
「えっと・・・数えてはいないけどかなり召喚してると思うよ。」
「何が言いたいんだよ道明寺。」
クラスメイトはそう聞いてきた。
「少しは無い知恵絞って考えろよ。つまり操作技術は俺たちよりは上だってことだ。」
「そうか!これならいけるぞ!」
「まずはDクラスを征服してみようと思う」
「そこで明久。お前にはDクラスへの使者となってもらう。無事、大役を果たせ!」
「下位勢力の使者ってたいていひどい目に遭うって聞いたことがあるんだけど」
「大丈夫だ。騙されたと思って行ってみろ。もちろんだ。俺を信じろ。俺は友人を騙すような真似はしない。」
「わかったよそれなら使者は僕がやるよ。」
バカだこいつ。
数分後・・・
「騙されたぁっ!!こッ殺されるところだった。アイツらすごい剣幕で掴みかかってきたぞ!!」
「やはりそうきたか。」
「簡単に人を信じるからそうなるのさ。」
坂本と俺はさらりとそう言った。
「吉井君大丈夫ですか?」
姫路はそう聞いていた。優しいな姫路は。
「吉井本当に大丈夫?」
ん?島田も心配している。あれ今度は吉井が死にそうとか言ってゴロゴロ畳の上を転がっている。
「そんな事よりミーティングを行うぞ。」
さてとミーティングへ向かいますか。
優sideout
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