紆余曲折あり妖怪の山に向かう時間が遅くなっていた。
「鈴仙さんが縛られる喜びに目覚めて俺の趣味だと思われたり、輝夜の喧嘩相手の方に遭遇したり……朝っぱらから飛び出る臓物、焼ける人肉の匂いとか勘弁して欲しかった。てか口開けてたから少し口に入って吐いたし」
「でもエチケットだからって自分で袋を出すまで我慢したのは偉いよ? 私だったら我慢出来ないと思う」
「それで少し飲み込んじゃったんだよなぁ……全部吐いてる時に小さな女の子が背中をさすってくれたのはありがたかったけど」
全部吐き出したようだが気分が悪くなり、永琳に診察をしてもらい今まで休んでいて出発が遅れたようだった。
「姫様、肉は吐き出されたけど血がツカサの身体の一部になったってはしゃいでたね」
「流石にリアルで言われるとドン引きだったわ。まだ残ってるかもって腹パン連打してくる永琳にも恐怖を覚えたよ……やっぱり俺は外の世界を旅してる方があってるって改めて思った」
「今まで知らなかったけど師匠って独占欲強いのかも」
「俺は嬉しくないけど、普通なら嬉しいんじゃない? あんな超美人さんに束縛されるなら」
「ツカサは束縛されるのが嫌い、と」
「何でメモしてるの?」
途中で歩いて行くのは時間がかかるからと後ろから抱き締められる形で抱きつかれ、そのまま空を飛んで連れて行かれている。
沢に着くとようやく離され、二人で会話を楽しみながらまずはハスボーを探し始めた。
「タネボーは山に居そうだけど許可貰えないだろうなぁ……今回はハスボーを捕まえられたらいいな」
「あの頭に蓮の葉が付いたようなポケモン?」
「そうそう。それと誰か付いて来てる」
幾つかの気を感じ取りチラッと川の方を見て呟いていた。
「え?」
「それよりも何でおてて繋いでるんだろう」
「いざって時に飛んで逃げる為よ」
「成る程」
割と単純だからか鈴仙の発言に納得するとしっかりと手を握って河原を歩いて行く。
「ツカサの手はゴツゴツしてるね」
「鈴仙さんの手は小さいね」
側から見ればイチャイチャしているようにしか見えないが、二人は純粋に互いの手の感想を言い合っているだけである。
「帰ったらお話の続きをお願いしてもいい?」
「いいよ。昨日はホウエンの話をしたから、今度はシンオウの話を40分くらい話そうかな……縁側で並んで話してたらいつの間にかあの二人も居たし、今度は食後に話そうと思う」
「ホウエンでツカサの仲間になったラティアスってポケモン見てみたいなぁ」
ラティアスはハルカに内緒で夜更かしをしてテントからこっそり出た時に出会い、脳内に直接語りかけて来て明け方まで語り合ってそのまま仲間になっていた。
ハルカはキモリとラルトスしか捕まえていなかったはずのツカサがいつの間にかラティアスを捕まえていた事で夜更かしを看破され叱られている。
「他にも色々居るから逆に見に来て欲しいレベル。ラティアスはきよひーと一緒に人間の姿になれないか修行してるから付いて来てくれないんだよね」
なれないとは思っているが、いつかなったらどうしようと少々不安になっていたりもする。
「きよひー?」
「ニックネームを付けたポケモンだよ。ジガルデってポケモンの色違い」
「いつか見に行きたいな」
最近はビークロンがヘラクロスの親玉になって群れを作っていたり、湖にウンディーネが居たりとツカサの異世界ファームから来訪する者が増え始めていた。
シラヌイと夜中に星を見ていて不思議な現象が起きて真っ白で綺麗な筆を貰ったり、馴染んだUB達が新しく仲間を連れて来たりとやりたい放題になっている。
「紫は割と遊びに来てるし許可貰って連れて来てもらうといいかもね。そこそこ危ないから一人で歩き回らせる事は出来ないけど」
「危ないの?」
「特定のエリアだけ入ると性別が反転したりするんだよなぁ……子供化したりするエリアもあるし」
「それはちょっと見てみたいかも」
「セレナ……隣に住んでるのに俺の家で暮らしてる子がツカサの不思議な森って名付けて入り口に手作りの看板まで立ててくれたよ」
鈴仙が聞き上手なのかすっかり捜索よりも会話に夢中になり、大きな平たい岩にレジャーシートを敷くと二人で座って鈴仙が冷えないようにタオルケットを取り出して渡していた。
「こうお尻に敷くようにしながら脚の方にも回せる大きさだから上手く使ってね」
「はーい」
「俺のお昼寝用だから汚しちゃっても大丈夫だから」
「へぇ……」
ツカサが鞄をゴソゴソしている間に鈴仙はタオルケットに顔を埋めてみたりスーハーしてみたりとちょっと変態ムーブをしている。
ポケモンや異世界のモンスター達が好むツカサの匂いがし、これで寝たら朝も気持ちよく起きれるだろうなと思いながら顔を上げていた。
「輝夜からチョロまかしたお菓子とかあるから紅茶と一緒に食べよっか」
「姫様からチョロまかしたの?」
「まぁ、正確には交換したんだけどね。最新のポケモンウエハースが一箱余ってたからちょうどよかった」
「あ、姫様が小脇に抱えてスキップしてたのってそれ?」
「多分。まだチャンピオンに就任してないのに俺のカードも収録されてるっていうね。ハズレ枠だろうから沢山出て捨てられてそうなのがなぁ」
ゲッコウガ、メガリザードンX、ツカサが最高レアであり、バーコードを貼って送ると抽選で当たるカードがルカリオキッド衣装でルカリオと並び立つツカサだったりする。
本人の要望に応えてツカサの封入率は低くされており、本当に入ってるのかとメーカー側に問い合わせが行く程。
「意外と大当たり枠じゃないの?」
「ポケモン以外はハズレ枠だと思ってる。ワクワクしながら初めて買ったウエハースを開けた時に近所の博士のサイン入りカードだった時の気持ちは忘れられない」
「あ、あはは……」
「新弾出る度に買うとまずジムリーダーとか四天王、チャンピオンのカードばっか出るからね。色違いのソーナンスは出やすいとかデマに踊らされたし」
「でも私はツカサのカードなら欲しいよ?」
「それなら試供品って事で貰ったのがあるから帰ったらあげるよ。俺は自分で当てる派だからいらないし……欲しがった身内には配り終えてるから本当に余ってて困る」
セレナを含む四人には配り、ハルカ達に送ってもまだ余っているようだった。
サインの練習と称して落書きのようなサインをし、それをメイにだけ送った事で後々大変な事になるのを今のツカサは知らない。
「それなら師匠と姫様、あとツカサが来てから姿が見えないけどてゐって子の分もいい?」
「いいよ。寧ろ嫌がっても置いていくまである」
………
……
…
「イワンコ、ストーンエッジ!」
「ヤミカラス、どろぼう!」
イワンコが作り出した鋭い岩を宙返りをしながら蹴り飛ばすがヤミカラスはそれを避け、イワンコの首に巻かれたかわらずのいしを掠めとってから蹴って着地を失敗するよう仕向けている。
「旦那様ったら私達に取材をしたかったらバトルに勝て、だなんて」
「あぁ、ツカサが来たがらなかった理由はこれなのね」
日も暮れ始めた守矢神社の境内で烏天狗の少女とツカサのバトルが繰り広げられていた。
「早苗のネットリとした視線で舐め回すように見られる度にツカサの指示が滞ってない?」
「……確かにワンテンポ遅れてるね、全力を出し切れてないよ。それよりもツカサから私達が会った事のない神より上の存在と接触した感じがしてるのが気にかかる」
まだ接触していないがその上に更にその上とも接触するフラグは出来ており、一番上に関しては料理に興味を持たれてしまう可能性が高かった。
「ッ……かみなりのキバ!」
「ヤミカラス、ブレイブバード!」
また避けられ痛烈な一撃をもらってイワンコは吹き飛び、オシャマリと交代させるべきかとツカサは悩みながら立ち上がるイワンコを見ていた。
イワンコは立ち上がりながら昼の兄貴分のようにツカサを守りたい、夜の兄貴分のように力が欲しいと願っていた。
進化をしたくないという甘えも受け入れてくれたツカサ、だが……
「バトル中に進化ですか!?」
「どっちだ……?」
日が落ちるほんの少しの間だけ起こり得るグリーンフラッシュという現象をイワンコは目にし、まだこの世界では誰も見た事のない姿へとその身を変えていく。
「ルガン!」
「兄貴分達を足して割って色々加えたような姿……呼ぶのならルガルガン黄昏の姿かな。山吹色の毛並みか」
「進化してもこっちは鍛えてますからね! ヤミカラス、トドメのブレイブバード!」
「アクセルロック!」
ルガルガンは今までの身体では出来なかった動きでヤミカラスに突っ込みブレイブバードの初動を潰し、口に加えた何かをツカサへと放り投げていた。
「は、速い!?」
「……ははっ! わかった、やってやろうじゃないか!」
動揺する烏天狗の少女を尻目にメガリングZにルガルガンZを嵌め込み、久々のZ技の発動に深呼吸をして覚悟を決めていた。
「な、何を」
「絆の力、お借りしますってね」
クリスタルに触れてから腕をクロスさせ岩のZ技のポーズを決めている。
二人の絆で生まれた力、溢れるパワーを分け与えられたルガルガンは緑の瞳を赤く染めて幻想郷に響くような遠吠えをあげていた。
「えっ!? ちょっ、えっ!?」
「ラジアルエッジストーム!!」
周囲には大量の鋭い岩が浮かび、ルガルガンが跳び上がるとその全ての先端がヤミカラスへと向けられた。
ツカサが手をパン!と叩くと一斉に岩がヤミカラスへと襲い掛かり……
「気絶する一発以外は外すってのをアイコンタクトだけで分かってくれて嬉しいよ」
「ルガン!」
パタパタと尻尾を振りながらツカサの周りを走り回り、ワシャワシャと兄貴分達のようにやや乱暴に撫でてもらって嬉しそうにしていた。
「ワンワン!」
「早苗さんや、犬になれば撫でるとかじゃないのよ? てか抱きつくのやめて」
「ヤミカラスの手当てをしてくださって、進化させるのにどうぞってやみのいしを渡されたんですけど……取材はやっぱりダメなんでしょうかね?」
「さぁ……」
暗くなって来て久しぶりの再会だからと二柱の神に母屋に招かれ、お茶を飲みながらここ数ヶ月の話をお互いにし始めていた。
「神奈子、私はツカサのお姉さんが綺麗で可愛くて大好きって事くらいしか分からなかったんだけど」
「私もだよ」
「だってそれしか言ってませんし。あ、最近は異世界にちょくちょく迷い込んでます」
「神奈子」
「ツカサを常識で考えたらダメだって事は基本だよ」
割と頻繁に迷い込んでいる。
迷い込んだ世界で同じように迷い込んでいたゼロを名乗る光の巨人と意気投合して互いの利害が一致し抜け出せる目処が立つ迄は一体化していたり、また別の世界では太陽の子を名乗る存在をサポートしすぎて悪の組織に執拗に狙われたりと中々にハードな異世界体験を繰り返している。
異世界で歳を取っても肉体は迷い込んだ時固定らしく擬似不老状態だったりする。
様々な話をしたり聞いたりしている内に調理をしている三人がおつまみやらお酒やらを運んで来始めていた。
「進化ならぬ神化、ねぇ」
「ニョロモはこれ、アーボはこっちね」
「シャーボ!」
「ニョロ!」
ツカサは纏わり付いてくる二体のポケモンにポフレを与えている。
「ニョロモは進化したらニョロボンになりたいの? それともニョロトノ?」
「ニョ……ロモ、ニョロ!」
「成る程」
「ニョロ?」
「うーん……あ、おっぱいを触ってみたいって言ったらミルタンクが搾らせてくれたってのは面白くない?」
「何の話してるんですか?」
「いやね、ニョロモが最近面白い事がなかったかって言うからね」
ツカサのする妙な話題に早苗が食いつき、料理の載った皿を置くと当たり前のように隣に腰を下ろしていた。
「ニョロ! ロモ!」
「お前、柔らかかった?って興奮気味に聞くとかド変態かよ。あ、でも搾り方が上手いテクニシャンって褒められたよ」
「ツカサ、それ普通にセクハラだからね。姫様なら喜んでるかもしれないけど」
「あやや、割と自然にそういう事を口に出す方なんですね」
自分達が作った料理を運びながら聞いていたらしく鈴仙は忠告をし、烏天狗の少女は驚いてていた。
「ありのままの俺を見て幻滅するならそれでいいから。勝手に清廉潔白なイメージを押し付けられても困るよ。俺は俺が大切だと思うものを守る為なら手を汚す事も厭わないし」
チャンピオンらしい振る舞いをと言われ、じゃあ辞めますお疲れ様でしたと即答して帰ろうとした存在は過去にも未来にもツカサだけだと思われる。
「寧ろそれは美点なのでは?」
「だといいけど」
「それよりそのテクニシャンというのが信じられないので二時間くらい私の部屋で実演を……」
「さっきから密着してて凄いおっぱいが当たってる。何がとは言わないけど輝夜の完敗!」
早苗からのアプローチがかなり積極的レベルに落ち着いているからかホッとし、妙なテンションで口走っていた。
「それ姫様に報告するね」
「輝夜ならまぁ……」
「師匠には胸を押し付けられて鼻の下を伸ばしてデレッデレしてたって八割り増しにして報告するね」
「何されるか分からない恐怖で身体が震えるんじゃが?」
「押し付けてるところを抉るとか」
「怖ぇよ……死の淵から復活すると何故か強くなるって話を聞いて仮死にするドラッグをニコニコしながら渡してくる人だからやらないとも言えないし」
仮死状態の間に服を剥いで色々採取されたり全身くまなく観察されており、ツカサの身体の隅々までを知っているとガチで言えてしまう存在になっている。
「それ飲んだんですか?」
「えっ、嘘、飲んだの?」
「流石にどんな頭が残念な人でも飲みませんよ。死ねって言われてるようなものですし」
「飲んだよ。絶対蘇生させるからって言ってくれたし」
仲良くなると無条件で相手を信じてしまうピュアな面もあり素直に飲んだらしい。
当然二柱の神を含めた皆が唖然とした顔でツカサを見て、 ツカサは何で?といった不思議そうな顔で黙ってしまった皆を見ていた。
「それに割と参考にもなったから。どうしても手の施し用がない怪我や病を患ったポケモンを苦痛を味わう事なく逝かせてあげるって考えもあるなって」
その薬を教えてもらうにはまだ早いと考えており、幾度か通い交流して本当に仲良くなれた時に聞こうと思っている。
技術と知識を与え合う関係になるのが理想だと二人は内心で考えており、おふざけも兼ねてじゃれ合ってはいるが信頼関係を築こうと互いにノッているだけだったりも。
「早くぺっしてください! お薬残ってたら危ないですから!」
「えとえと、あっ、そうだお腹を強く叩いて!」
「『謎の外来人、純粋を通り過ぎて馬鹿なのか?』で決まりですね」
「最後の天狗さんだけ酷くない?」
………
……
…
食事を終えてから改めて自己紹介を済ませ取材を受ける代わりに輝夜に手紙を届けてもらう事になり、守矢神社にこのまま一泊する事になっていた。
「『泊まって明日帰ります。 ツカサから愛をこめて』ってこんな端折った書き方だと流石の姫様でも怒るんじゃ……」
「それなら『神社に泊まって明日帰ります。 ツカサから輝夜へ愛をこめて』」
「……まぁ、それなら姫様も納得するかも」
「帰ったら旅してる時に見つけた綺麗なアイスの実の枝をあげてご機嫌伺うか。出来るなら上げたくないし家に飾りたいんだけど」
蓬莱の玉の枝をホウエンを旅していた時に見つけていたらしく、誰にも取られないようにずっと鞄の中にしまい時折取り出しては眺めているようだった。
「それでは届けて来ますから待っていてくださいよ。根掘り葉掘り聞きますからね!」
「射命丸さん、ちゃんと約束は守るよ。変な質問以外なら答えるし」
「性癖とかは……」
「膝枕が好きだから肉付きのいい太ももが好きです」
「えぇぇ……これ以上の変な質問なんてありませんよ」
「好きな下着はなんですか?」
「縞々かなぁ」
普通の男ならまず誤魔化すような早苗の質問にも普通に返していた。
「何がダメな質問なのか分からないわ……」
文は頭を抱えて思わず素の自分を出してしまっている。
「縞々ですね!」
「修行の内容は基本NG。真似されて死なれたら洒落にならないし」
「死ぬような修行って何なんですか……」
「心臓が止まって蘇生させられて強くなるでしょ? それで更にハードな修行になるを繰り返してやべー事になったの」
「はぁ……とりあえずお手紙届けて来ますね。詳しい話は戻って来た時にお願いします!」
「いってらっしゃーい」
ツカサが書き終えて封筒に入れたのを見るとサッとそれを手にし慌ただしく母屋から出て行った。
早苗と鈴仙がガールズトーク的な事を始め、ツカサは手招きをする二柱の神の元に向かい腰を下ろしている。
「空を飛べるって本当に便利で羨ましいです。地球で亡くなった異星人の方の霊に暇潰しですげー技を伝授してもらったけど、やっぱり自力で空を飛びたいですし」
「異星人の霊とかいうパワーワード」
「まぁ、異星人くらい居るだろうね。ほら外にいた時に偶に参拝に来てたじゃないか、オーッホッホッ!って笑ってた異星人」
「あー……兄弟で来てた時もあったよね。何か誰かが有名になったら自分がCMに使うって言い合って喧嘩してたっけ。お守りも競うように買って行ったし」
「それは見てみたかったです」
尚その兄弟は可愛がってくれているツカサの知人の模様。
「それより今回は早苗を孕ませるくらいはしていかない?」
「そのお風呂くらい入っていかない?みたいなノリでとんでもない事を言わないでくださいよ」
「まぁ、初対面であれだったからねぇ……」
「初対面で今日みたいな落ち着いたアプローチをされていたら普通に好きになってたでしょうね。あれ見てるので警戒心のが先に来ますけど」
「あれは本当に悪手だったよ。ツカサくらいの歳なら微笑んで傍に居たり、ちょっと抱きついたりすればコロっと落ちたでしょ。男の子だからおっぱいとか好きだろうし」
「俺そこまでチョロくないです。珍しいポケモンがいる場所を案内とかされたら危なかったかもしれないですけど」
ツカサの中での珍しいポケモンは幻や伝説が基準になっているので割と判定がシビア。
最近もフーパがおでまししてしまったルギアと交渉の末に仲間になってもらい、そのまま森の中に存在する広大な湖を住居としている。
「珍しいポケモンねぇ……」
「これみたいな」
スマホで撮影したシキジカ、メブキジカ、オドシシを従えるドヤ顔のゼルネアスの写真を二柱の神に見せていた。
撮影したのはセレナらしく指をさして笑うツカサとそれを囲むようにディアンシーときよひーが写真の隅に写り込んでいる。
「鹿の群?」
「小さいのがシキジカ、大きいのがメブキジカとオドシシです。真ん中にいるのはゼルネアスっていうカロスの伝説のポケモンですね」
「伝説のポケモンよりこっちの二体のポケモンが気になるんだけど」
「ディアンシーとジガルデですね。他にも色々……」
様々な話をしている内に守矢神社での夜が更けて行った。
この世界では世界初進化扱いの黄昏の姿。
外に帰って写真付きレポートを提出して大変な騒ぎになる模様。
色々忙しかったり、暇が出来ても積みゲー消化してたりで久々の更新。
進撃の巨人2を遊んで、名もなき兵士との絆最大で名もなき兵士以外強くてニューゲームを誰かに書いて欲しいと思いました(小並感)
ゼルダ無双はDLCでリーバルかミファー来てくれないかなぁ。