ポケットモンスターXY 道中記   作:鐘ノ音

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明けましておめでとうございます。
世間的にも大変な時期はまだまだ続きますが今年もよろしくお願いします。


色々エンジョイしているチャンピオン生活

今日もまたいつものようにチャンピオン待機室でダラダラと過ごしていた。

 

「チャレンジャーが全然来ないから暇で仕方ないんだけど」

 

「四天王の方々が割と本気出してるからね。そう言えば最近毎日ツヤツヤして来るけど何かあるの?」

 

「毎日本気で殺される寸前まで行ってメディカルポッドで回復してるだけだよ。何か悟空さんに近いバトルスタイルと成長の仕方だから、死の寸前まで追い詰め続けて短期間で経験を積ませてみたら身勝手の極意に目覚めるかもしれないってビルス様が」

 

「本当何やってるの?」

 

「本当ね。ケフラ相手にほんの数秒だけなってたらしいけど」

 

二人で遊びに来て毎日の日課に面白そうだからとツカサが預かっていた界王神のポタラをつけて参戦していた。

 

身内の面々よりも容赦のない激しい攻めと激しいエネルギーのぶつかり合いで限界を超えたのかほんの数秒だけ兆が芽生えたらしく、ケフラは力の大会で悟空にやられた時と同じようにツカサの神越かめはめ波で吹き飛ばされた所で合体が解除されていた。

 

そのせいでやはり間違っていなかったと切り上げるはずだった死の淵まで追い込む修行は続行になってしまっているが。

 

 

しばらくダラダラ話をしているとノックの音が聞こえ、ツカサのどうぞという声に反応して扉が開いて一人の青年が入って来た。

 

「我が王、今日もファンレターが届いているよ。嫌がらせと思われる物は全て処理してあるのでご安心を」

 

「魚住さん本当イケメンで有能。やっぱり敬語やめてもらって正解だわ」

 

「ツカサ君の為に何かしてる時は本当に生き生きしてるよね」

 

広報担当をしていたが今はマネージャー兼不要だがボディガードとして働いている。

 

「我が王、先日こちらで名前の変更を行ったんだ。これから私の事はウォズと呼んでほしい」

 

「当たり前のように変更してる事に驚いたけど、凄いしっくり来る名前すぎて困る」

 

「自分の名前を少し残しつつカロスに適応した名前だね」

 

「それとこれからは我が王の事は巷での呼び方に寄せ、我が魔王に変更する事に決めたよ。……あぁ、やはりしっくり来る」

 

「この前の生放送で変な怪人っぽいのを邪剣・夜で倒して謎のライダーっぽいベルト手に入れた時にウォズ大興奮してたよね。視聴してた人が祝え!って声に反応してたし、俺もビックリしたし」

 

この世界でもライダー作品は存在しているが、ここでは未放映でオリジナル扱いのジクウドライバーをゲーム内で手に入れていた。

 

「ツカサ君だけ本当何のゲームやってるか分からないってネットの記事にもなってるよ。ロボゲーで牧場経営して怪人やBOWと戦ったりしてるしで」

 

「本当それ一番言われてるから」

 

「我が魔王、次回はあのベルトを皆の見ているタイミングで使ってみるべきだ」

 

「あれ呪いのアイテムだから」

 

俺よりヒーローごっこ似合うの居るだろうと捨てようとしたが大切な物に強制的に入ってどうしようもなくなっていた。

 

尚VRで紡がれる全くの素人主役にした前代未聞の最新ライダー作品の予定が、まさかの存在が手に入れてしまい出来レースを疑われていた。

 

即捨てようとしている動画と牧場の畑にあるカカシに雑に巻かれたベルトから疑いは即晴れた模様。

 

「あれ絶対何かあるだろうし、カカシから外した方がいいと思うよ」

 

「みんな見てる中でポーズ決めて変身するのがなぁ……」

 

面白そうだからとツカサだけに何の説明もなく他の役者を送り込み、ゲーム内イベントと錯覚させて撮影を行うつもりのようだった。

 

カロス側は喜んで協力を約束しツカサへの情報封鎖を行い、名前をウォズと改めたツカサの狂信者をカバー役で使ってもらう事も決まっていた。

 

「逃げて野生化してたハンターを見つけて戦うのに躊躇なくポーズ決めて変身してたじゃない」

 

「あのポーズはベルト巻いたら頭に浮かんで来て勝手に身体が動いたんだよ……でもジオウかぁ。ベルトのボイスが何か霞のジョーみたいだったけど」

 

「我が魔王、私とフレンドになっておこう。ここに転職するまで無駄に稼いで使っていなかった給料で私も筐体ごと購入したんだ」

 

「本当ぉ?」

 

「ウォズは割と趣味に全力だよね。リーグの出すツカサ君のグッズとか絶対買うし、色んな地方のリーグが集まって運営してるソシャゲの合同会議でツカサ君の季節限定も出すべきだって熱くプレゼンしてたし」

 

「我が魔王の浴衣姿やサンタ姿は必須では?」

 

「絶対売り上げ下がるわ」

 

「まぁ、許可は出たから今度着てもらうけどね」

 

「ハルカ、ヒカリ、メイの3人が完凸した俺をスクショして送って来てさ……よく見たら3×5の15凸だったんだよね」

 

「我が魔王を育成用、治療用、バトル用に固定するのがデフォなんだ。寧ろ我が魔王実装が全てのガチャを趣味枠に変えてしまったとも言える」

 

「あれは一地方の新チャンピオンごときにやりすぎだって運営にクレーム入ったよ。でもこの前ツカサ君がチャンピオン達を容赦なく薙ぎ倒してからはもっと盛るべきだ上方修正をしろって」

 

「もうこれわかんねーな」

 

「掌返しが凄いよ。だからピカチュウをパートナーにした時のツカサ君ペアの強さをチートレベルにしたみたいだけど」

 

リアルでもピカチュウの性能を伝説幻並に引き上げる隠し能力的な物もあるが、本人含めてまだ誰も気付いていない。

 

「何か凄い世界なんだなぁ……」

 

………

……

 

休日になると普通に自宅で映画を観たり、誘われればサナやトロバ達と遊んだりしている。

 

「あれ? セレナまた太っ……」

 

「キュウべぇは本当懲りないよな」

 

「太ってませんー! ちょっと胸が大きくなったんですぅー!」

 

ぼさぼさな三つ編みおさげ眼鏡で少し疲れた顔をしているセレナがキャラ崩壊しながらキュウべぇの顔をグリグリ踏みつけていた。

 

「あー、そろそろポケモン看護士の試験だっけ。研修はカロスのジョーイさん一族が来てくれる複合施設のあるウチでいいって話だから」

 

「よかった……」

 

「不安になって何徹かして下着姿で逆立ちしてたの見て流石のキュウべぇも心配してたからなぁ……」

 

「あれはその……忘れてほしいわ」

 

「あれは普通に怖かった。血走った目を全開にしてブツブツ言いながら逆立ちしてて、何かそのままこっちに歩いて来たし……キュウべぇが我先にと逃げ出したせいで加速してくるから俺も逃げたけど」

 

「その時の記憶ないのよ……」

 

「気持ち悪いくらい速くて捕まったの本当トラウマ。逆立ちやめたと思ったら『何逃げてるの! こうやって! 揉むんだよ!』って血走った目を見開いたまま俺の腕を掴んで強引に乳揉ませてくる痴女っぷりも」

 

「それは覚えてるわ」

 

「なんでだよ!」

 

「ドン引きしてるツカサを見て正気に戻ったから……」

 

「あれから勉強を更に優しく教えるようになったんだよなぁ」

 

セレナが自分で勝手に追い詰められて奇行に走った訳だが、ツカサは教え方が悪かったのかと更に分かりやすく頭に入るように教え方を変えていた。

 

「お陰様で過去問なら合格点を取れるくらいになったわ」

 

「セレナがずっと我慢してる生放送は全部ノーカット版もあるから合格したら楽しんで。そういやこの前迷い込んだ世界で久々に電ちゃんに会ったよ」

 

「あのなのですって可愛い子よね」

 

「凄い世界だったよ。男がくっそ生まれにくい世界みたいでこっちの世界と男女の力関係やらが反転した世界だったし、女性の美醜だけ反転してるカオスな世界でもあったし」

 

「うん……?」

 

「最初無人島でサバイバル生活してたんだけど、ログハウス作って魚釣ったり畑耕したり虫食べたり割と楽しかったよ」

 

「虫とかも平気で食べられるの本当凄いわよね。テレビの罰ゲームで食べられる虫の天ぷらとかみんなが悲鳴上げる中、普通にいただきますしてムシャムシャ食べてて引かれてたもの」

 

それからその手の番組にはバンバン呼ばれ、しまいには現地で調理して食べるロケにまで行っている。

 

「謎の温泉もあって本当いい暮らしをしてたんだけど……ある日釣りしに海岸行ったら何か電ちゃんみたいな装備つけて巫女装束っぽいの着た女の子がいてね。目と目があったら鳥の雛のように付いてきてさ」

 

「聞いてるのが私じゃなかったらツカサは絶対電波系男子ねこれ」

 

「だろうなぁ。それから数日一緒に暮らしてただけでバーニングラブとか言い出すチョロさにビックリしたわ。そこからは二人暮らしでまたサバイバルだったけど」

 

「それ多分普通の人間じゃないわよね」

 

「空飛んだら口開けて驚いてたからまだ普通かもしれない。セレナみたいに抱えて飛んであげたら大興奮してたわ」

 

普通の人間は飛ばないのでその反応が普通です。

 

「ツカサのレックウザも一緒に飛べていつも大興奮してるわよね」

 

雲の上を一緒に飛んで地球をぐるっと回ってみたりしている。

 

最近はホウオウやルギアにミュウ、ミュウツーも一緒に飛んでおり、楽しそうに飛ぶのに釣られて様々な鳥ポケモンが混ざって来て百鬼夜行のようになっていた。

 

「犬の散歩ってあんな感じなのかも」

 

尚、散歩で地球を一周する模様。

 

「それでその女性とどれくらい二人きりでサバイバルしたの?」

 

「一年くらいかな。ある日いきなり電ちゃんが俺の匂いがしたって無人島に来て、それで3人で本土に渡ったんだよね」

 

男女二人無人島に一年間、何も起きないわけもなく……

 

加減したエネルギー波で人類の脅威を軽く蹴散らしながら渡り、貴重な男故に即座に入院をさせられ身体検査やら空を飛べると言ったせいで精神鑑定やら何やらで一ヶ月近く拘束された模様。

 

「そこでもやらかしてそうね」

 

「何か毎晩夜這いが凄かったよ。こっちで魔改造しちゃったせいで扱いに悩まれてた電ちゃんと金剛が常駐してたから追い出されまくってたけど」

 

「男性が少ないから目をつけられたのね」

 

「寧ろ空飛べるって言ったから頭弱い男なら行ける!って感じだったんだと思う。それでクレーム入れてみたら偉い人が来て保護という名の監禁種馬生活か、お飾りの提督として安全な鎮守府での実質監禁生活かの二択を迫られてお飾りを選んだんだ」

 

「あっ……ふーん」

 

「それで行く前に偉い人から餞別にって謎の指輪三つと書類二つを貰ったから電ちゃんと金剛に渡して書類も書いて……こうなってる。最初の方は六式と三種類の覇気を使いつつ4人だけで頑張ってたんだよなぁ……お飾りだからって侵攻されてから周囲も鎮守府もほぼ廃墟の誰もいないとこスタートは無人島生活を思い出したわ」

 

普段は付けられないからと指輪にチェーンを通して首から下げている。

 

「ツカサのサバイバル技術が最大限に活かせてるじゃないの。私は虫とかダメだから……」

 

「後々聞いたら近々大侵攻が起きるって情報を得ていて、それから出来るだけ遠ざける為だったらしいけどね」

 

「優しいのか厳しいのか分からないわね」

 

「翌日に俺の教育担当をする為にって着任した鹿島が引きつった顔してたわ。金剛と電ちゃんの指輪見て頭を鈍器で殴られたかのような顔もしてたし」

 

「またやらかしたの?」

 

「いや今でもよくわかんない。ただひたすらあざとくて可愛いから目がいって、気づいた金剛にほっぺをギューってされてた」

 

「何それボクもやられた……重いぃぃ……」

 

「重くないわ」

 

黙って聞いていたキュウべぇだがつい反応してしまいセレナに更に強く踏み潰されていた。

 

「そういや遠目にキュウべぇの量産型を見たような……確か神浜、だったかな。一回だけ行った場所で」

 

「助け……重いぃぃ……大体前回から+3kgぐらい……」

 

「燃やすわ」

 

「ヒェッ」

 

ツカサはセレナの聞いた事がないような低く腹に響くような声に身が竦んでいた。

 

………

……

 

夜空を飛ぶポケモン百鬼夜行、ツカサを先頭に様々なポケモン達が楽しげに飛んでついて来ていた。

 

「ミュウ!」

 

『ツカサちゃん! 素敵! 抱いて!』

 

「ホウオウだけキャラ濃すぎない?」

 

『だってみんなツカサちゃんが好きすぎて恥ずかしがってテレパシーで話そうとしないんだもの! 私が代わりにいっぱい話さないと!』

 

「今は空だから居ないけどエンテイは最近ワンちゃんみたいになってるんだよなぁ……まさか自分がでかいからってバランスボールを持ってくると思わなかった」

 

スイクン、ライコウよりも遥かに早くエンテイが一番最初に威厳を投げ捨てていた。

 

森で出会えばじゃれつき、腹を見せてワシャワシャされ、バランスボールを投げてもらって拾いに行く遊びを楽しんでいる。

 

『ディアンシーちゃんときよひーちゃんもツカサちゃん大好きよねー』

 

「ジガルデは何か付けたニックネームがお気に入りらしくて……あの蛇形態でめっちゃ可愛い声でギャップが凄い」

 

『いきなり一緒に現れたディアルガとパルキア、グラードンとカイオーガはツカサちゃんが迎えに来るのずっと待ってたらしいわね』

 

「グラードンとカイオーガは何か凄い見られて怖かったくらいしか覚えてなかったんだよ。ディアルガとパルキアは何か妙に俺に鳴いて来たから頷いてはみたんだけど……」

 

最初の旅で出会ったグラードンとカイオーガにガン見されたのは流石に怖かったらしい。

 

ディアルガとパルキアはもう少ししたら迎えに来てもらえると思って何年も待ち、なかなか来ないので協力して覗いてみたらエンテイとジャレあっていて我慢出来なくなったようだった。

 

「シンオウで仲良くなったけど捕まえないで別れたシェイミも気がついたら裏庭のグラシデアの花畑でスヤァしてたし。ずっとストーキング……見守ってたとか言ってたけど」

 

『ツカサちゃんったら本当ポケモンたらしなんだから!』

 

「たらしってのはパラレルな俺のような奴の事だよ。玉藻さんがロコンとキュウコンに好かれまくってるって話をしてたし……てかあのパラレルの俺はマジでヤバい。多分ブロリーの血筋のが濃く出てるみたいだし」

 

『あのツカサちゃんはちょっと怖いのよね。愛が玉藻ちゃんにしか行ってないからかしら』

 

「愛故に俺がブロリーに気絶させられてる隙に血を勝手に採って不老になろうとする狂人だからなぁ……」

 

無事成功したらしく長く生きる為に資産を増やす作業をしておりしばらくは此方には来ない模様。

 

『採取した後に指で軽く掬うようにして舐めてみてたわね。不味そうに顔を顰めてたからよかったわ』

 

「まぁ、でも世界よりも玉藻さんが大事って言うくらいだから仕方ないとは思う。……てかVRの生放送明日かぁ。何かあのシナリオ限定の設定がされた状態でTV版エヴァシナリオをやらされてる最中だし。初期から参号機搭乗のフォースとか本当に洒落にならんわ」

 

原作介入シナリオが見てみたいと言われランダムで選んだせいで大変な事になっていた。

 

尚、前後はイデオンとザンボット3でどのみち精神的に負担はかかった模様。

 

『ツカサちゃんは本当大変ねぇ……』

 

最近になって愚痴を零せる貴重なポケモンだと色ホウオウをそれなりに扱い始めている。

 

………

……

 

「何か知らないけどコミュ力おばけとかいう新しい呼ばれ方してるんだけど」

 

生放送も終わり次回まで少し間が空くらしく、ツカサはエンテイ観察日誌を書きながら呟いていた。

 

「そりゃそうでしょ」

 

「我が魔王、今度カレー食べに行ってもいい?」

 

「何がそりゃそうでしょなんだよ。ウォズは最近緩くなってきて本当面白いしいいよ」

 

我が魔王呼び以外は完全にフランクになっていて、それをツカサは気に入って自宅に招くようになっていた。

 

「あ、僕もやっぱりツカサ君の家に行きたい。何かあったらウォズを盾にすればいいんだし」

 

「私は我が魔王以外の盾にはならない」

 

「本当この二人と居ると毎日が楽しいわ」

 

連れションから食堂までほぼ三人で行動しているからか仲良しトリオで有名になっており、男三人でチャレンジメニューのジャンボパフェを肩寄せ合ってつつく姿に女性陣と一部男性陣から黄色い声と野太い声が上がっていたりも。

 

「僕も最近は楽しく仕事をしてるかな」

 

「私は我が魔王のマネージャーになってから毎日がキラキラしているよ」

 

「二人とも俺より8つくらい上とは思えないんだよなぁ……」

 

「それより今度の休みにミアレに出来たアイスの店に行かない? 三人以上でダブルを頼むとトリプルにしてもらえるキャンペーンやってるって事務の女の子達が騒いでたよ」

 

「私は構わないが」

 

「俺も。そこじゃないアイス屋のピカチュウパインは凄いよ……誰も頼まないからサービスで乗せてくれたんだけど、舌を這わせたら全身に電気がビリビリ走ってたまらんかった」

 

「それ嫌がらせなんじゃ……それじゃあ今度の休みはリーグ受付前集合だね」

 

「ちょうど生放送の翌日だから我が魔王は変装(笑)をしてくること」

 

「はーい」

 

ただ眼鏡と髪型を変えるだけなので即バレているが、変装(笑)をしている時は声をかけないという暗黙の了解がファン達の間に生まれている。

 

「生放送はエヴァ編の途中だったね」

 

「始まりは我が魔王がフォースチルドレン扱いで参号機が初期からネルフにあるご都合展開だった。本来のフォースチルドレンはセーフになったようなものだ」

 

「最終的にグシャッてされそう。みんなチョロすぎるのは罠かもしれないと思うの」

 

シナリオクリアで参号機を取得出来るようだが、シナリオ内でS2機関を取り込まない限り電力的な意味で運用不可な模様。

 

「そこそこ痛みがフィードバックするシステムも凄いよね。ツカサ君凄い文句言ってたけど」

 

「割と痛いけどアイス食べに行くの楽しみにしてがんばる……」

 

特定の条件を満たすといつの間にかゲンドウが長谷川さんみたいになっているギャグシナリオのハッピーエンドになる仕様が含まれている。

 

 

「そういえばこの前リーグに直接連絡が来て呼び出されていたけど何だったの?」

 

「真宮寺の本家からの呼び出しだったの。霊剣荒鷹と神刀滅却を俺にって話が本家で出たらしくてさ……破邪の血は流れていてもそんな力はもう私達にはないって桜色の袋と真っ白な袋に入れて即渡されたよ。それからはサインが欲しい、写真も撮ろうって本家の方々に近くの分家からもワラワラ集まって来ての大宴会で超VIP扱いだった」

 

「そりゃそうでしょうね。とんでもない伝説を残したワールドチャンピオンだし、あの記録を塗り替えるのはほぼ不可能だもの」

 

「やはり公の場で我が魔王を盛大に祝う言葉のレパートリーを増やしておかなければ」

 

「伝説は塗り替えるものよ。クウガだって塗り替えたんだし」

 

これから毎年自ら塗り替え続けていく模様。

 

「ツカサ君って最終的に相手の心を折りに行くよね。この前も呼ばれて行ったスクールでチャレンジャー募集して、これは行けるんじゃないかってバトルをしていると思わせて……」

 

「大体分かったと呟き、手加減は失礼だと本気になり手も足も出させない蹂躙具合は流石我が魔王と言わざるをえない」

 

「あれで折れるならそこまでだよ。本当に強いトレーナー……てか各地方のチャンピオン達なんて自分より上が居たって嬉々として鍛え直してるんだし」

 

ヤベー奴等が切磋琢磨して毎年強くなっていく恐ろしいイベントに早変わり。

 

「最初から全力で一切の容赦なく折りに来る他地方のチャンピオンよりは夢を見せてくれるからいいって意見はあるから理解はされてるよ」

 

「本当あいつらマジで頭のネジぶっ飛んでるんだよな……容赦のなさが本当怖い。躊躇なく初手伝説とか初手エースで圧殺しようとするの本当挑んだ人達が可哀想」

 

対チャンピオンや悪の組織以外には伝説や幻を基本的に使わないツカサは希有なチャンピオンだが、パワースピードテクニックの複合タイプであらゆるポケモンを育成していてパターンが読めない一番厄介な存在でもある。

 

「前チャンピオンのカルネさんはそんな彼女達と楽しそうに笑ってたんだよなぁ……」

 

「大体チャンピオンになれる時点でみんなちょっとおかしいから仕方ないんだけどさ。てかプレゼントとか言ってクッソ高い服とか時計とか靴とか贈ってくるの本当やめてほしい。なんならモンスターボール1ダースとかのが嬉しいし……てか何もしてないのに貢がれるのが耐えられない」

 

代わりに保存の効くお菓子やジャム等を沢山作ってお礼の手紙を書き、やんわりとプレゼントはそちらの負担になるだろうから今後は遠慮したいと最後に書いていた。

 

尚皆が手作りのお菓子とジャムに同封された手紙でテンションが上がり、全然負担じゃないからセーフ理論とまたお返しが貰えるかもしれないという打算でプレゼントを贈ってくる模様。

 

「ツカサ君は残念な女性を放っておけないタイプだよね。貢がれるより貢ぐタイプっていうか」

 

「我が魔王は酔って泣いて脱いでゲロ吐いて気絶するように寝ると噂のシオニー・レジス外務大臣を可愛いと言う耳を疑う発言をしたくらいだ」

 

「ストレスが凄いらしくて……パーティーとかシオニーちゃんから要請あればリーグの偉い人に許可貰ってからカロスチャンピオンとして基本付き合ってるもん。俺がいるだけで相手の態度もかなり変わるみたいだし」

 

「もうテレビでキリッとしている彼女を見ても私生活が超残念なんだよなぁ……ってなるよ」

 

「マリリンさんとシオニーちゃんと片桐さんが合わさると地獄絵図だったよ。その時は誰も吐かなかったけどみんなして絡んでくるわ酒臭いわで本当もうね……一回放っておいて先に寝たら大変な事になったから、それ以後は酔い潰れるまで嫌々付き合ってるけど。酒って怖いなぁ……」

 

「僕もお酒より甘い物のがいいな」

 

「私もスイーツの類ならば幾らでも」

 

「だよなぁ」

 

別の種類のケーキを注文してシェアするくらいに仲良しで甘い物好きな三人である。

 

 




祝う人がガチ勢の仲良しトリオ。
ツカサ担当の職員のイメージはロマニのような感じ。

死にはしない程度の再生力があるからアークワンになったら苦しみながらも色々撒き散らす最悪の存在になりそう。


伊吹童子に聖杯を躊躇なく入れたくらいに二臨のニットの蛇お姉さん本当好き。
今年は面倒臭くてクリスマス箱は50箱でやめちゃった。

グラブルは全神石揃ったけどリミ程よくあるの闇しかないんだよなぁ。

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