一途な私のしつこい決闘   作:トランス・D

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正直忘れられてる気がしますがこっそりあげます、11話目です。


悩める私と○ー語なアイツ①

『PULLLLLL、PULLLLLL』

 

 

ある真夜中、電話の音で目が覚める。

誰だろうこんな時間に、トメさんが仕事の話でもあるのだろうか?他にこの部屋に電話をかける人が思いつかない。

そんな事を考えながら、ねぼけた体を引き摺り受話器をとった。

 

 

『私ヴェネミー、今貴女の部屋に向かっているの』

 

 

.....なんだ、悪戯電話か。そう結論づけて受話器を戻す。ヴェネミーなんておかしな名前の奴は知らないし、声も聞きおぼえがない.....はずだ。気のせいか、少しだけ懐かしい感じもしたが。

まったく私だけなら兎も角、安眠中のレイちゃんを起こしやがったらただじゃおかないぞ。

だが私がソファーに戻ろうとすると、また直ぐに電話が鳴った。

ああ、面倒くさい。

 

 

『私ヴェネミー、今貴女の部屋の前にいるの』

 

 

「喧しいわ」微かな声で怒りの旨を伝えて受話器を叩きつける。

ったくなんだよもー、私が嫌いなら正面から来やがれ正面から。

こそこそ陰湿な事する奴等なんて大嫌いだ。

.....ってまた鳴り出したよ、いい加減にしてよ明日に響くだろ。

もーレイちゃんに謝る前提で怒鳴りつけてやる.....

 

 

『私ヴェネミー、今貴女の背後いるの』

 

 

背後に.....何かがいた。

 

 

「うおおおおおおっ!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ってゆう夢を視たのよ」

 

「へぇ.....変わった夢だな」

 

 

「どこの怪談だっての、ビックリして相手の顔面全力で殴った所で目が覚めたんだよねー」

 

「腰を抜かしたとかじゃぁなくて!?流石紫苑だなぁ.....」

 

 

昨晩視たおかしな夢について、何故か一緒に釣りをしているヨハンに愚痴っている。何故か。

 

 

「それで?背後にいたのはどんな奴だったんだい?」

 

「知らない、暗かったし顔面に丁度私の拳がジャスト・フィットしててね.....」

 

「ふ~ん.....あれだろ。よく聞く怪談通りなら、昔紫苑が捨てた人形とかぬいぐるみとかがそれを怨んでさ」

 

「ばっか。生憎とそんなオンナノコらしい物は所持してた事がないわ、柄じゃあないし.....うち、貧乏だったし」

 

「あ、あれ。なんか地雷踏んじゃった?ごめんそんなつもりじゃ.....」

 

「いいのいいの、気にしないで!」

 

 

 

オブライエンとの、ヒロインレイちゃんを巡っての闘いから1週間。

本校にも管理人の仕事にもかなりなじんできた、とゆうか溶け込んできた。

レッドの連中はレイちゃんを見習ってかしらんが「しーねーちゃん」とか「しー先輩」とか「姐さん」とか呼んでくる始末だ。照れくさいがまぁいい。

それとは別に私は、私達はある悩みを抱えていた。

それは.....今の夢の事ではない。食材が、おかずがしょっぱい事である。

レッド寮の食事の調理は一任されているが、根本的に普及される毎日の食材が質素である。朝夕合わせて一人頭魚1~2匹がいいとこ、野菜も適当、肉に至っては一度も視たことすらない!

ノースじゃもっともっといい食事出たよ!?シチューとか、シチューとか、う~ん.....シチューとか!いや他にもあったけどさ!

レッドがいろいろ貧相なのは、ここから抜け出したいと思わせて底辺の彼等のやる気を出させるコンセプトだと聞いたが.....貧相な食事に馴れている私なら兎も角、食べ盛りの高校男子にこれはきついだろう。

流石に可哀相に感じてきて、何か手を打てないかと行動しているのだが.....

 

 

「にしても.....釣れないなぁ」

 

「釣れないね .....」

 

 

考えた結果が.....釣りである。おかずがないなら自分で捕ればいいじゃない!とか安易な考えがこれです。笑いたきゃ笑えよ。

現に遊城十代とかは結構自分で釣りしているらしい、彼曰く海はあまり釣れないからと島の奥にある川で挑戦中なのだが.....

 

 

「これ、結局釣れないなら近場の海辺のが良かったかな.....」

 

「まぁまぁ、こうゆうのは根気よく、だ。頑張ろうぜ紫苑」

 

 

くっ、優しいなこいつ。さっきの事なら気にしてないのに.....寮で釣りの準備をしていると、またルビー捜索をしているヨハンに目撃され、彼もついてくる事に。彼曰く

「ああ、確かに食事は酷いよな」

留学生組はやっぱり考えている事同じらしい.....

そんなこんなで川に糸を垂らして一時間程、一向に釣れる気配は無い。流石にそろそろ痺れを切らしていると.....

 

 

「おおぅ?!し、紫苑!来たぞ!!」

 

 

ヨハンの竿の方に反応あり。やった、せっかく時間を割いたのに無駄足にならずにすみそう!

 

 

「そ、想像以上に重いぞ.....手伝ってくれ!」

 

「わ、わかった!手を失礼して.....せーので引くよ!!」

 

「ああ!」

 

「「せーのっ!!」」

 

 

私達二人は渾身の力を込めて竿を引き上げた。

 

「「おお~!」」

 

するとどうだ、ニジマスだろうか?宙に50㎝程の大物があがり.....

 

 

「「おおおおっ!?」」

 

 

それをあとから池に飛び出してきたワニに食いつかれ.....もっていかれた。

 

 

「わ、ワニ....?」

 

「ワニね.....」

 

 

なるほど、この川の主はワニだったのね.....って、そんなわけあるかいっ!

 

 

「ねぇ.....ヨハン」

 

「な、なんだい紫苑」

 

「鰐革ってさぁ.....高く売れるのよね?」

 

「お、落ち着け血迷うな!?相手はワニだぞ素手じゃ無理だ!!」

 

「知るかぁーっ!人の獲物横からかっさらっておいてただで済むと思ってんのかー!!出て来いこら勝負しろワニ!出てこないならこっちから行くわよ!!」

 

「まさか飛び込む気かっ!?冷静になろうぜ魚ならまた釣ればいいだろ!!」

 

「ええいHA・NA・SE!女にはやらねばならん時があるのよ!!」

 

「ちょっ、力強っ.....そうゆう心粋は、もっと別の機会に発揮しないか!?」

 

 

 

私がヨハンに羽交い締めにされてくんず解れつの格闘をしていると、こちらに近づいてくる人物が.....はて、見おぼえがあるような

 

 

「ヘイ、そこのお熱いカップル!二人の時間を邪魔して悪いがカレンを見なかったかい?」

 

「この状況でどうみたらカップルがイチャついてるように見えるんだあんたは!その目は節穴か、その片目にしてる包帯むしり取って確かめてやろーか?!」

 

「す、すまないジム!彼女は今気が立っているんだ」

 

「オゥ.....それはすまない」

 

 

そうだ、確か.....うちらと同じく留学生の、サウス校代表のジム・クロコダイル・クックだ。

.....クロコダイルって凄い名前よね、ん?クロコダイル.....ワニ.....なんか引っ掛かるような?

 

 

「よく見たら君達、ヨハンと.....確か、アスターガールじゃないか!」

 

「アスター?.....人違いじゃございませんこと?」

 

 

アスターって誰だよ、うちらの事馬鹿にしてんの、ねぇ馬鹿にしてんの?このウェスタンスタイル。

 

 

「ああ、なるほど。紫苑の英名はアスタータタリコス、そこから取ってアスターガールな」

 

「オゥイエス!タタリコスはジャパンで語感が悪そうだと思って省略したんだ。わかりづらかったかな?」

 

「そもそも花の英名で呼ばれた時点でわかりづらいわ!馬鹿にされてるかと思ったよ!!」

 

「そ、ソーリーすまない.....」

 

 

そんな茶番をくり広げていると川の中から奴がきた、さっきのワニが這い出てきた。

 

 

「ウガァウ!」

 

「あっ、てめっ。自分から出てきやがったわね.....上等よぉ!」

 

「オー、カレン!こんな所に居たのか探したぞ!!」

 

「へっ?.....カレンって、このワニなの?!じゃああんたが魚泥棒のボスか!!」

 

「ワッツ!?彼女は何を怒っているんだい!」

 

「じ、実はな.....」

 

 

状況説明中.....

 

 

 

 

 

 

 

「オーライ、つまり君達が苦労して釣り上げた獲物を、カレンが偶然横取りしてしまったわけだな。ソーリー、それはすまない事をした。普段はそんなヤンチャしないんだが.....ほら、カレンも謝るんだ」

 

「ウガァウゥ.....」

 

 

な、なんか正面から謝られると困っちゃうなぁ。とゆうよりワニに謝罪されるなんて初めての経験である。

.....こう、よく見ると案外可愛いかも。主に目が。

 

 

「アスターガール、寮の食材に困っているんだったな。お詫びにカレンに10匹くらいとってこさせよう。その代わりといっちゃなんだが.....俺とデュエルしてもらおうか」

 

「こ、この話の流れでなんでそうなんの?」

 

 

川に再び潜って行くカレンに気をとられていたら、急なデュエルの申し込み。流石デュエルアカデミア

 

 

「実は君が、ヨハンやオブライエンに勝ったとゆう話を耳にしてね。君こそが留学生の中で一番強いんじゃないかとゆう噂が立ってるんだ」

 

「えーっ!?二人と確かにデュエルはしたけど、人前でやったわけじゃないのに.....」

 

「紫苑紫苑、その噂流したの万丈目だぜ.....「つまり紫苑に圧勝した俺様が最強だ」みたいな事言ってた」

 

「ま、万丈目さん.....」

 

ヨハン万丈目さんの真似うまいな、あとで他の台詞もやってもらおう。

う、うーん。万丈目さん、そうゆう所あるのね.....まぁ年頃の男子だから多少は仕方ないか。

 

 

 

「そんなわけで。まだ戦ってもないのに最強を名乗られちゃ、デュエリストとして黙ってられない。さぁ、レッツデュエルだ!」

 

「お気持ちはわかりましたが、私今デュエルディスク持ってないよ.....」

 

 

デッキは肌身離さず持ってんだけどね、私の唯一の財産みたいなモンだし。

 

 

「なんだ持ってないのか?じゃあはい、俺のディスク使いなよ」

 

「ヨハン、今どっからディスク出したの?.....とゆうより、なんで釣りに来たのにディスク持ってんの?」

 

「だって当然だろ?デュエリストなら」

 

 

真顔で返された。聞いた私が間違いだったようです.....

 

 

「オーケー。では初めようか、アスターガール!」

 

「そーね、せっかくだから楽しみましょう!」

 

 

他人のディスクって付け心地やっぱ違うなぁ。てかヨハン、結構腕太いんだ?調整調整っと.....

 

 

「「デュエル!!」」

 

 

紫苑LP4000

 

ジムLP4000

 

 

 

「先行は俺か。俺のターン、ドロー!」

 

 

ジムのデッキはどんな感じだろうか、見た目から言って銃使うモンスターとか?ワニ中心の爬虫類族だったりして.....

 

 

「永続魔法、守護神の宝札を発動。手札を5枚捨て、カードを2枚ドローする!」

 

「うぇっ!?発動コストがリターンに見合ってない.....」

 

「バット。その代わり守護神の宝札が場にある限り、ドローフェイズのドローが2枚になるのさ」

 

「維持すればするほど、限りなく損失を取り戻せるカードか」

 

「イエス、そうゆうわけさ。モンスターとカードを1枚セット、ターンエンドだ」

 

 

①ジム LP4000

セットモンスター

《守護神の宝札》(∞)

付せカード1枚

手札0枚

 

 

渋いカード使うなぁ.....って動きなかった慎重ね、やりにくいなぁ。これはこっちから動いてくしかないか。

 

 

「私のターン、ドロー!」

 

 

おっ、サイクロンじゃん。ここで守護神割れば損失オンリーで.....と言いたいが守りは伏せカード1枚だけ、一気に決めちゃえば関係ないもんね?

 

 

「手札から速攻魔法、サイクロンを発動!対象はその伏せカードだよ!!」

 

「シット、なんてこった!と言いたい所だが.....破壊された運命の発掘の効果発動!これが相手によって破壊され墓地に送られた場合、墓地に存在する同名カードの数だけドローできる!」

 

「あんだってぇ!?」

 

「墓地には守護神の宝札で運命の発掘が1枚送られていた、よって1枚ドロー!」

 

 

うーわー、妨害でもなんでもないじゃーん。素直に守護神ぶっ壊せばよかった.....まぁいいや、開き直って攻めに転じよ。

 

「紫苑は相変わらずリアクションでかいなぁ」

 

「え、そう?魔法カード予想GUY発動。デッキから通常モンスター、闇魔界の騎士ダーク・ソードを特殊召喚!そしてデーモン・ソルジャーを通常召喚!」

 

 

《闇魔界の騎士ダーク・ソード》☆4 ATK1800

 

《デーモン・ソルジャー》☆4 ATK1900

 

 

「ほぉー.....通常モンスター主体のビートデッキか?」

 

「ま、間違っちゃいないかもな?」

 

「そうね.....手札のサンダー・ドラゴンを捨てて効果発動、サンダー・ドラゴンを2枚手札に加えるよ。更に魔法カード、魔玩具補綴(デストーイ・パッチワーク)を発動!デッキから融合の魔法カードと、エッジインプ・シザーを持ってくることができる!」

 

「強っ、融合賢者もビックリだなそれ。エッジインプがよく判らないけど」

 

 

私のパック引いたら融合関連の呪いはまだ続いている.....が、そんな中でこんな強いカード引けたのは幸いだろう。

シザーも地味に使い勝手いいしね。

 

 

「行くよっ!魔法カード融合発動!雷竜束ねて紫電清霜!双頭の雷龍(サンダー・ドラゴン)!!」

 

《双頭の雷龍》☆8 ATK2800

 

 

「ワォ!君も融合使いだったか!」

 

「誰と比べてるか知んないけど.....耐えられるかな?バトル!まずはデーモン・ソルジャーでセットモンスターを攻撃!」

 

 

攻撃力は☆4最強クラスの1900、これが通ればワンターンキルが成立する.....私って、もしかして結構強い!?

 

 

「アスターガール、君の考えてることは解るが.....バット、その願いは叶わない!俺のセットモンスターはカオスポッド、リバース効果発動だ!」

 

 

《カオス・ポッド》☆3 DEF700

 

 

「げげっ!?なんかポッド系に縁がある気がする私!.....で、効果なんだっけ?」

 

「「だあぁっっ?!」」

 

 

二人してずっこけた、皆外国人なのに日本の芸人みたいなリアクションとるなぁ.....

 

 

「驚いておいて知らないのかよ!」

 

「オ、オーライ.....説明しよう。まずこいつがリバースした時、フィールドのモンスターを全てデッキに戻しシャッフル!」

 

 

ジムの言葉を聴くな否や、ポッドが私のモンスターを全て吸い込んでしまった。な、なんて吸引力.....一家に一台欲しいっ!

 

 

「そしてデッキに戻したモンスターと同じ数のモンスターが出るまでデッキをめくり、それがレベル4以下ならば裏側守備表示で特殊召喚するのさ!因みに融合モンスターは融合デッキに帰るため、カウントされないから注意してくれ」

 

「つ、つまり☆4以下2体めくればいいわけか.....上等!」

 

 

1枚目!魔霧雨.....

2枚目!クロス・ソウル!

さ、3枚目ェ!大嵐.....

4枚目、ライジング・エナジー!.....

5枚目ェェ!.....し、死者蘇生!?

6枚目ッッ!デーモンの召喚!?

 

 

「あ、レベル5以上のモンスターも悪いが墓地送りだ」

 

 

ああ、そう.....8枚目、げっ、補給部隊。

き、9枚目。リビングデッドの呼び声

10枚目、トリック・デーモン。や、やっと終わった.....

 

 

「.....うぅっ、トリックをセット。カードを1枚付せてターンエンド.....」

 

 

①紫苑 LP4000

セットモンスター

伏せカード1枚

手札1

 

 

「ど、どんまい.....」

 

 

「ミスフォーチュン、相当落ちたカードが酷かったな.....だが勝負は時の運でもある、遠慮はしないぞ!俺のターン、守護神の宝札の効果で2枚ドロー!」

 

 

ドローフェイズ毎に2枚ドロー.....美味しっ、あの宝札いいなぁ、サンダー・ドラゴンとかとも相性良いし。

 

 

「さて、下準備も終わったしそろそろ攻めさせてもらうか.....魔法カード発動!化石融合-フォッシル・フュージョン!」

 

「融合魔法.....化石融合!?」

 

「このカードは、俺と君の墓地から決められたモンスターを1体ずつ除外し、「化石」モンスターを融合召喚する!俺の墓地のカオスポッドと、君の墓地のデーモンの召喚で融合!カモン!中世代化石騎士スカルナイト!!」

 

 

《中世代化石騎士スカルナイト》☆6 ATK2400

 

 

「.....はぁぁぁぁぁっ!?デーモン除外されたぁぁぁぁ!?」

 

 

「覚悟しなアスターガール.....君を倒して、留学生最強の称号は俺が頂いていく!!」






ジムの口調もっと遊びがあった気がする、時間見つけて原作見直さなきゃ。
彼のカードはTF版を参考にしていきます.....で、化石融合のOCG化はまだなんですか?
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