一途な私のしつこい決闘   作:トランス・D

13 / 16
13って不吉。


戸惑う私と皆の王子①

「君の瞳に、何が見える?」

 

 

その男は、頭上を指してそう言った。

 

 

「.....空?」

 

「ノンッ」

 

「..........天?」

 

 

そしてその男は腰を2回程降って、今度は親指を立てながら

 

 

「NN~~~~JOINッ!!」

 

「兄さん.....」

 

「は、はぁ.....」

 

 

拝啓、お彼岸の父上様。

突然ですが変なのに絡まれました.....今日の放課後、明日香さんに「貴女に会わせたい人がいる」と告げられ、少し時間もあったしお友達紹介かなとか期待して、ホイホイアカデミア屋上まで付いていったら.....なんだこの突き抜けたお方は!?てか「兄さん」?明日香の兄さんなわけ!?

 

 

 

「おやおや、反応が薄いねぇ。せっかく自己紹介したってゆうのに」

 

「じ、自己紹介.....今のが自己紹介だったんだ!?」

 

「兄さん!普段忙しい彼女を、わざわざ連れてきてあげたんだから.....もっと真面目に対応して」

 

「何を言うんだいアスリンッ、こんなに僕は大真面目だとゆうのにっ」

 

「はぁ.....もういい、私から紹介するわ。紫苑、この人は天上院吹雪、残念ながら私の兄でもあるわ」

 

「人呼んでっ、ブリザード・プリンス吹雪!!.....以後お見知りおきを、夜神紫苑ちゃん」

 

「あ、あの.....ちゃん付けやめてもらえます?なんかこっ恥ずかしいんで」

 

 

これは.....あれかな、きょうだい二人、片方がちゃらんぽらんだともう片方がしっかり者になるって奴の典型的な例かな。見た目は凄くカッコいいのに確かに残念だね.....

 

 

「そんなわけで本題に入ろうっ」

 

「どんなわけ!?」

 

「単刀直入に言うと、僕とデュエルだ!」

 

「あ、はい。じゃあやりますか」

 

「軽いね君!何故デュエルなどとは訊かないのかい?」

 

「そんな事言われたって、売られたデュエルは買うのが女でしょ?」

 

 

デスクロージャーデュエルのせいでそこら中で野良デュエルが頻発してるからね、違和感ないよね。デュエルのために呼び出されたんなら受けるだけだよ。

 

 

「フフフ、それは有難い。実は君の噂は聞いていてね、デュエルをするのが楽しみだったんだ.....」

 

「私の噂.....なんか無茶苦茶言われてそうだね?まぁ昔っから嫌われ慣れてますから、何言われてても気にしないけど」

 

「嫌われ慣れ.....?」

 

「ふむ?まぁデュエルをすればわかるさ。僕達とっても気が合うと思うよ?」

 

「えー.....」

 

 

私は全然合わない気がするんだけど、こういったタイプと関った事なかったけど.....ちょっと苦手かも。兎も角ちゃっちゃと終わらそう、帰ったら万丈目さん成分補給しに突撃しよう。

 

 

「「デュエル!!」」

 

 

紫苑 LP4000

 

吹雪 LP4000

 

 

 

「先行は私か、ドローっと.....魔法カード、闇の誘惑を発動。2枚ドローして.....良し、レッサー・デーモンを除外するよ」

 

 

良いもの来た、とりあえずこれで様子見かな。

 

 

「モンスターをセットして、永続魔法・補給部隊を発動。伏せカードも1枚出して終了」

 

「補給部隊、あのカード地味に厄介なのよね.....」

 

 

①紫苑 LP4000

セットモンスター

《補給部隊》(∞)

伏せカード1枚

手札3枚

 

 

 

「おや?案外大人しいね。僕のターン、ドロー!魔法カード闇の誘惑、カードを2枚ドローして.....闇属性のクリッターを除外しよう」

 

「ちょっ.....初手誘惑とか、真似するのやめてよね!」

 

「そんな事言われてもねぇ。手札抹殺を発動、互いに全ての手札を捨て、同じ枚数ドローする。僕は5枚ドロー!」

 

「私は3枚ドロー!この時、捨てられたトリック・デーモンの効果によりデーモンの召喚を手札に加える!」

 

 

ら、ラッキー。手札抹殺はちょっと焦ったけど、デーモンをもってくる事ができたからいいや。

 

 

「ふむ、特をさせてしまったねぇ.....」

 

「兄さん。またエンジョイ用の【獣戦士】主体のデッキなのかしら......女子相手だし」

 

「え、エンジョイ用って何?」

 

「いや、今回はこっちだよ。彼女が我が弟子にふさわしいか否か、見極めなくてはならないからねっ!黒竜の雛を召喚!!」

 

『クワァ.....』

 

《黒竜の雛》☆1 ATK800

 

 

「か、可愛い.....」

 

 

なんかちんまいドラゴンでてきた!何あれ超可愛いんですけど!!黒竜の雛.....あれ、なんだろこの感じ。なんか知っているような.....

 

 

「そして黒竜の雛は、立派なドラゴンへと成長する!黒竜の雛を生贄に.....現れろ、真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラック・ドラゴン)!!」

 

 

『ギャオオオオッ!!』

 

《真紅眼の黒竜》☆7 ATK2400

 

 

「えっ?」

 

「バトルだ!真紅眼の黒竜よ、戦う意思無き守備モンスターを薙ぎ払え!黒炎弾(ダーク・メガフレア)!!」

 

「うっ、うわあああっ!?」

 

 

驚きも束の間、私のモンスターが一瞬で消されてしまった。真紅眼の黒竜.....本物だ、あれ物凄い高いんだよね?単なる学生が持ってるとか凄くない!?

 

 

「は、破壊されたクリッターと、補給部隊の効果発動。攻撃力1500以下.....冥帝従騎エイドスを手札に加え、カードを1枚ドローする」

 

「君もクリッターだったか、なるほどねぇ.....カードを1枚伏せて、エンドフェイズに速効魔法・超再生能力を発動。このターンに生贄に捧げた、または手札から捨てられたドラゴン族1枚につき1枚ドローできる。黒竜の雛に加えて、手札抹殺で捨てたドラゴンは4体だ。よって5枚ドローッ!!」

 

「はぁ!?何よそのインチキ気味たドローソース!悪魔にもそうゆうの下さい.....」

 

「せ、切実ね。確かに悪魔族って種族サポート少ない印象あるけど」

 

 

①吹雪 LP4000

《真紅眼の黒竜》

伏せカード1枚

手札6枚

 

 

☆7の上級モンスターを一瞬で出しておいて手札消費0とか、このふざけたイケメン.....強いかもしれない。

真紅眼の黒竜が羨ましいとか私も欲しいとか考えてる余裕はない、全力で行かなきゃ負ける!

 

 

「私のターン、ドロー!通常召喚、冥帝従騎エイドス!!」

 

 

《冥帝従騎エイドス》☆2 ATK800

 

 

「確か上級モンスター専用の二重召喚持ちだったね、続けてどうぞ?」

 

「.....エイドスを生贄に、お願い!デーモンの召喚ッッ!!」

 

『グッフゥ~.....』

 

《デーモンの召喚》☆6 ATK2500

 

「紫苑もデーモンを.....序盤からエース対決ね」

 

 

「バトルだよっ!デーモンの召喚で真紅眼の黒竜を攻撃!魔降雷!!」

 

 

デーモンお馴染みの、全身から放つ雷が真紅眼を襲う。だけどあのイケメンは余裕の笑みを浮かべたまま.....

 

 

「迂闊だね、リバース罠発動!メタル化・魔法反射装甲!!」

 

「んなっ!?」

 

「このカードを真紅眼の装備カードとし、攻撃力・守備力を300ポイントアップする!!」

 

 

《真紅眼の黒竜》ATK2400➡2700

 

 

「迎え撃てレッドアイズ!ダーク・メガ・フレア!!」

 

 

「もう、さっきからなんなの.....リバース罠発動!メタル化・魔法反射装甲!!」

 

「なんとっ!?」

 

 

久びさ登場、メタル・デーモンさん。万丈目さんとやった時以来かな?このカードは攻撃時が本領発揮だもんね.....

 

 

「このカードをデーモンに装備し攻守300アップ!そしてダメージ計算時、バトルする相手モンスターの攻撃力の半分を更に加えるよっ!」

 

 

《デーモンの召喚》ATK2500➡2800➡4150

 

 

「くっ、ぐああああ!!」

 

 

吹雪 LP4000➡2550

 

 

「油断したねお兄さん、カードを1枚伏せてターンエンドッ!」

 

②紫苑 LP4000

《デーモンの召喚》

《補給部隊》(∞)

《メタル化・魔法反射装甲》

伏せカード1枚

手札4枚

 

 

なんて強がってはみるけれど、相手の手札は次のドローで7枚。果たしてデーモンだけで耐えられるかな.....

 

 

「僕のターン、ドロー!.....いいねぇ、デーモンの召喚。僕持ってないんだよ」

 

「ふ、ふーん?私からしたら、真紅眼なんか持ってる金持ちの方がよっぽど羨ましいけど」

 

「別にお金持ちじゃないようちは、確かにこの学園はお坊ちゃんお嬢ちゃん多いけれど.....」

 

「私達の家はごく一般的な家庭、おかしいのは兄さんの性格だけよ」

 

「酷いっ、僕のどこが不満なんだアスリンッ!!」

 

「自分の胸に聞いてみなさいっ!!」

 

 

なんだこの兄妹漫才.....そっちの道で食っていけるんじゃないだろうか。

でもいいなぁ。私、父さん以外に家族いなかったし。ああゆうのちょっとあこがれちゃうな。

 

 

「ゴホン、では気を取り直していこうか、紫苑ちゃん?」

 

「やーめーてー、ちゃんづけやーめーてー」

 

「そんなに嫌かい?.....ならシオリンでどうだ!」

 

「初対面なのに馴れ馴れしいとかそうゆう次元越えてるぅ.....それシオリって名前っぽいよ!別人だよ!!」

 

「ならば魔法カード、思い出のブランコを発動!」

 

「ならばってなんですか.....って急にターン進めないでよ!しかもその魔法カードッッ!?」

 

「紫苑のキャラがおかしくなってきてる.....ある意味流石兄さんね」

 

「フフフ、君もご存知の通り.....墓地から通常モンスター1体を特殊召喚する!今再び僕の元へ舞い戻れ、真紅眼の黒竜!!」

 

『ギャオオオオッ!!』

 

 

闇の誘惑とメタル化に続いてブランコまで使うなんて、私のデッキと採用カードがそっくり、まさか気が合うってのはそうゆう.....

 

 

「もう帰ってきたのは驚きだけど、私のデーモンの攻撃力は2800!今の真紅眼は敵じゃあないよ!!」

 

「焦らない焦らない。手札から!魔法カード黒炎弾!!」

 

「なっ、なにそれ!真紅眼の必殺技名のカード!?」

 

 

イラストもモロ真紅眼だ!なにあれカッコいい狡い。

 

 

「このターンの真紅眼の攻撃を放棄する代わりに、相手プレイヤーに真紅眼の元々の攻撃力分.....つまり2400のダメージを与える!!」

 

「強くないですか.....うわあああああああ!!」

 

 

紫苑LP4000➡1600

 

 

アンタのエースじゃデーモンには敵わない!ってドヤった直後にこれだよ、ちょっと恥ずかしいよ!気分は黒焦げだよ.....

 

『グフゥ』

 

 

「まだだ!融合呪印生物-闇を召喚!!」

 

 

《融合呪印生物-闇》☆3 ATK800

 

 

「呪印生物の効果。このカードと真紅眼の黒竜を生贄に、融合モンスターを特殊召喚する.....闇よ深まれ、悪鬼よ来たれ!悪魔竜.....ブラック・デーモンズ・ドラゴン!!」

 

 

『グオオオオオオッ!!』

 

 

《ブラック・デーモンズ・ドラゴン》☆9 ATK3200

 

 

「勘弁、してよ.....」

 

 

私をずっと、ずっと支えてくれた切札が、初めて敵として牙を向いた。

 

 

「言ったろう?僕達気が合いそうだって.....お楽しみは、これからだ!!」

 

 

 

 

 

 




読んで下さってる方には予想通りの展開だったかと思われます.....多分。

非力私許。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。