「ああ、あとあのカードさえ手に入ればな。こいつが使えるのになぁ.....」
遠い記憶、微かに映る。
父は口癖のようにそれを呟いていた。
「ふ~ん・・・・それって、どんな名前のカード?私探してくるよ!」
「
何も知らない純粋な頃の私。
知らないながらに近所のカードショップに乗り込んで、「
店員に向かってそう言って、値段言われて大恥かいて、泣きながら貴方の元へ帰ったっけ.....
「もし俺が、このまま死んでしまうなら.....お前があいつを助けてくれないか?.....なーんてな」
『.....』
そういえばたまに何もないところで呟いてたね、あれはなんだったんだろ。父さん.....
①
「悪魔竜、ブラック・デーモンズ・ドラゴン!!」
『グオオオオオオッ!!』
《ブラック・デーモンズ・ドラゴン》☆9 ATK3200
「ブラック・デーモンズ・ドラゴン.....」
私をいつも支えてくれた切り札が、敵として眼前にそびえ立つ。
そうだよね、珍しいカードらしいけど世界に1枚ってわけじゃないもんね。
むしろ相手はあの真紅眼を持ってるくらいだ、こっちも所持してて当然か.....なんか、悔しいな。
「呆けてしまってどうしたんだい?お楽しみはこれからだよ!」
「ッッ!」
「バトル!ブラック・デーモンズ・ドラゴンで、デーモンの召喚を攻撃する.....粉砕しろ!メテオ・フレアーッッ!!」
流星のように強力なブレスに、デーモンは雷を放ち必死に抗う。だけどその勢いは止まらず.....
「き、きゃああああああっ!?」
私のエースを打ち砕いた。
「デーモンの召喚.....撃破」
紫苑LP1600➡1200
「くっ.....補給部隊の効果で1枚ドロー.....」
「なんだ戦意喪失かい?がっかりだなぁ.....終わりにしようか。手札から速攻魔法、銀龍の轟咆を発動!舞い戻れ、真紅眼の黒竜!!」
《真紅眼の黒竜》☆7 ATK2400
「プレイヤーへダイレクトアタック!黒炎弾!!」
甦りしは伝説の竜、放つは黒炎、私を仕留めようと容赦なく仕掛けてくる.....って、勝手に終らせようとすんなっての!!
「永続罠、リビングデッドの呼び声発動!私を守れ、デーモンの召喚!!」
『グフゥ~.....』
《デーモンの召喚》☆6 ATK2500
「ふむ、リビングデッドだったか.....バトルは中止だ。永続魔法《絶対魔法禁止区域》と《補給部隊》を発動。カードを1枚伏せてターンを終了」
②吹雪 LP2550
《ブラック・デーモンズ・ドラゴン》
《真紅眼の黒竜》
《絶対魔法禁止区域》(∞)
《補給部隊》(∞)
セットカード
手札0枚
また私のデッキと同じカードを.....これじゃ今引いた魔霧雨で全滅させるって作戦が通らない。だったら.....
「私のターン.....ドローよ!融合呪印生物-闇を召喚!!」
《融合呪印生物-闇》☆3 ATK800
「紫苑も同じカードを!?」
「私はね.....負けず嫌いなんだよっ!デーモンとこのナマモノを生贄に特殊召喚!闇よ、伝説へ成り代われ。悪鬼に宿りて天に抗え!!悪魔竜.....ブラック・デーモンズ・ドラゴン!!」
『グガアアアアアッ!!』
《ブラック・デーモンズ・ドラゴン》☆9 ATK3200
「いいねぇ.....そうこなくっちゃ」
「まだだよ!魔法カード思い出のブランコを発動!蘇れ、父との思い出!デーモンの召喚!!」
『グッッフゥ~.....』
《デーモンの召喚》ATK2500
「思い出のブランコまで一緒とはね!ますます気に入ったよシオリン!」
「私はデッキを見透かされてる気がして気味が悪いっての!とゆうかシオリン止めてよ.....バトルだ!行けっ、ブラック・デーモンズ・ドラゴン!メテオ・フレアーッッ!!」
「迎え打て、ブラック・デーモンズ・ドラゴン!メテオ・フレアッッ!!」
双方の悪魔竜のブレスがぶつかり合う、それが大爆発をおこして結局は同士討ち。だけど.....
「「補給部隊の効果で1枚ドローッ!」」
「.....デーモンの召喚の攻撃!」
「.....真紅眼の黒竜の攻撃!」
「魔・降・雷!!」
「
攻撃力は僅かだけどデーモンが上!正面から殴り合いが続けば私に分があるはずっ!!
吹雪LP2550➡2450
「すまない、レッドアイズ。だが.....墓地の霊廟の守護者はドラゴンが破壊された時、特殊召喚できる!!」
《霊廟の守護者》☆4 DEF2100
「そしてその破壊されたドラゴンが通常モンスターならば、それを手札に加える!」
「くっ.....だったら!神秘の中華鍋を発動!デーモンを生贄にライフを2500回復!!」
紫苑LP1200➡3700
これであのぶっ壊れダメージカード、黒炎弾の範囲外にはなった。2枚目がくるとは限らないけど少し安心できるね。
「わざわざ復活させたのに生贄にしちゃうのかい?厳しい愛だねぇ.....」
「何言ってんのお兄さん.....私がデーモンを手放すことは有り得ない!闇の量産工場を発動!デーモンの召喚と墓地のデーモン・ソルジャーを回収するよ!!」
「ソルジャーは手札抹殺で落とされたカードね、相手に墓地リソースを与える可能性があるから過信できないのよね.....」
「そゆこと!墓地の置換融合の効果!ブラック・デーモンズを融合デッキに戻して1枚ドロー!そして融合発動!手札の破壊神ヴァサーゴとデーモンを融合するよ!.....再びその姿をみせしめろ、私の悪魔竜!ブラック・デーモンズ・ドラゴンッッ!!」
『グオオオオッ!!』
《ブラック・デーモンズ・ドラゴン》ATK3200
「今度は手札融合!?やるわね.....」
「永続魔法、ブランチを発動!カードを1枚セットしてターンエンド!!」
③紫苑 LP3700
《ブラック・デーモンズ・ドラゴン》
《補給部隊》(∞)
《リビングデッドの呼び声》(∞)
《ブランチ》(∞)
セットカード
手札1枚
「美しい.....」
「はっ?」
と、突然何言ってるんだろうこの人。
悪魔竜が綺麗ってことかな.....
「君のエースに対する想い.....実にいい!胸キュンポイント10点!!」
「は、はぁ.....」
「兄さん、紫苑が困りすぎて語彙力低下してるからやめて.....こっちが恥ずかしいわ」
「ふふ、我が弟子には悪いが本気で気に入ったよ紫苑君.....そういえば明日香に訊いたんだが、君は負けた相手の言う事を聞く、罰ゲーム的なモノを自らに課しているそうだね?」
「あー.....恥ずかしながら、自分を追い込んで次は勝てるようにってね。逆に私が勝ったらなんかしてもらうけどね?」
最近は言うまでもなくなんか条件ついたデュエル多かったから、やってなかったっけ。とゆうか仕事に支障が出る事言われたら困るってのもある。
「.....よし、僕が勝ったら一日デートしてもらおう」
「よし、じゃないよ!?何勝手に決めてんのこの人!!」
「代わりに君が勝ったら、我が弟子のあれやこれやを色々教えてあげよう!!」
「あんたの弟子って誰!?知らない奴の事あれこれ聞かされても嬉しくないし!!」
「ああ、彼から訊いてないのかい?.....我が弟子とは万丈目君の事だよ」
「へっ?」
「大丈夫、別にデュエルの弟子ってわけじゃないわよ。ただ二人のおふざけの結果そうなっただけで.....」
「おふざけとはなんだい明日香!男の純情を踏みにじったのは君じゃないか!!」
「?????」
そーいえば万丈目さんとジェネクスで戦ったて、ブラック・デーモンズ召喚した時.....
『お前は、師匠とは気が合うかもな』
あーっ!なんか言ってたね!!
この人の事!?タイプが違い過ぎて予想だに出来ないよ!正反対だよ!!だがしかし.....
「.....その話、乗った!」
「乗っちゃうの!?無理して馬鹿に付き合わなくていいのよ!?」
「私が勝ったら、しっかり情報はいただくよ!.....主に、好みのタイプとかの」
「いいだろう!だが.....僕は強いぞ!?」
「この数ターンで百も承知よ.....この、イカれイケメン!!」
「褒め言葉として受け取っておくよ。僕のターン、ドロー!!霊廟の守護者はドラゴンを召喚する際、1体で2体分の生贄として扱う!よって守護者を生贄に.....再び僕の元へ!真紅眼の黒竜!!」
『ギャオオオオッ!!』
《真紅眼の黒竜》 ATK2400
もう三度目にもなる真紅眼の登場、最初は驚きはしたけど流石に慣れてきた.....攻撃力は2400、それでここからどうするのか。
「君はこんな逸話を知っているかい?『蒼き龍は勝利をもたらす。しかし、紅き竜がもたらすのは勝利にあらず、可能性なり。』」
「はぁ.....」
「ふふ、紅き竜の持つ可能性を君にもみせてあげよう。魔法カード、馬の骨の対価を発動!真紅眼を生贄に2枚ドロー!!よし、同じく魔法カード闇の量産工場!墓地の真紅眼とメテオ・ドラゴンを手札に加える!」
また私と同じカード!?ってつっこむのも面倒になってきたよ.....認めたかないけど、この兄さんは私とデッキ構築が似ているんだ.....ドラゴンか悪魔のサポートが違うくらいで。
「行くよシオリン....リバースカード、オープン!融合を発動!真紅眼の黒竜とメテオ・ドラゴン。2体のドラゴンを融合させる!!紅き竜よ、天より飛来せし脅威をその身に宿せ!流星の竜.....メテオ・ブラック・ドラゴン!!」
『ゴアアアアアッ!!』
《メテオ・ブラック・ドラゴン》☆8 ATK3500
「メテオ・ブラック・ドラゴン.....攻撃力3500!?」
その竜はまるで、隕石とゆう天災そのものが意思を持ったような姿だった。
昔噺とかでそうゆうの竜に喩えたりするもんね.....とか考えてる場合じゃないし!つーか伏せ融合だったの、ブラフ!?
「行くぞ!メテオ・ブラック・ドラゴンの攻撃!バーニング・ダーク・メテオ!!」
「負けてたまるか、ブラック・デーモンズ!メテオ・フレアーッ!!」
駄目だ、正面からじゃ敵わない。だって私の伏せも.....
「きゃああああっ!」
紫苑LP3700➡3400
「ブラック・デーモンズ・ドラゴン.....撃破」
「くぅぅ.....補給部隊の効果で、1枚ドローッ!!そしてブランチの効果、墓地より融合素材モンスター復活!お願いデーモン!」
『ぐ、グフゥ.....』
《デーモンの召喚》ATK2500
「なんか、デーモンの召喚もしんどそうね.....」
こちらも4度目の召喚、流石に悪魔だって疲労するようだ。ごめん.....だけど私の1番の頼りは、やっぱアンタなんだ頑張って.....!
「しつこい女、確かに万丈目君はそう言っていたが.....ここまでくるといっそ清清しいね!エンドフェイズに速攻魔法、超再生能力を発動!このターンは生贄にした守護者と真紅眼!そして融合素材の2体!よって4枚ドローする!!」
「あんたも大概しつこいよ!よーやく息切れ期待したのにがっかりだよ!!」
③吹雪 LP2450
《メテオ・ブラック・ドラゴン》
《絶対魔法禁止区域》(∞)
《補給部隊》(∞)
手札4枚
「私のターン、ドローッ!やたっ、魔法カードマジック・プランター発動!正直邪魔だったリビングデッドを墓地に送って、2枚ドロー!!」
これが来たか.....あのカード、こっちにも恩恵あるけど魔霧雨が効かなくなってるからね.....よし、使うか。
「手札よりサイクロン発動!言わずと知れたその効果で、絶対魔法禁止区域を破壊するよ!!」
「ほぅ?」
「あのカードはフィールド全体のモンスターに影響が出る、自分のモンスターの耐性を消してまで通したい効果があるわけね」
「残念ながら攻撃力じゃ負けてるんでね、搦手で行かせてもらうよっ!リバースカード、オープン!魔霧雨発動!!あんたのモンスターを魔の雨で濡らし、雷攻撃の威力を倍加させる!!」
「そんな効果だったかしら!?」
「よってデーモンの攻撃力、2500以下の守備力を持つモンスターを全て破壊する!やっちゃえデーモン!魔降雷ッッ!!」
『グカアアアアッ!!』
悪鬼の咆哮、轟く雷鳴、この攻撃なら例え伝説の青眼の白龍ですら破壊でき.....てないっ!?なんで平然としてんのあの化け物!!
「フッフッフ、いいキョトン顔だね.....僕は墓地の復活の福音の効果を発動した。ドラゴン族モンスターが破壊される際、これを除外する事で破壊を免れることができるのさ」
「んなっ.....」
そんなカードがあったの?でもその効果ならあの時も、あの時も.....使うタイミングはいくらでもあったはず!
「君の言いたい事はわかるよ?僕的に、切り札ってのはここぞって所までとっておくモノだ。単に強力なカードだからといって馬鹿みたいに使えば良いってものではない」
「.....原動は学園一馬鹿みたいな人だけどね」
「明日香ァ!せっかくキメ顔したのに水を差すのかい!?」
「.....」
このターンは魔霧雨の制約で攻撃出来ない、守りを固めておくしかないよね。
「魔法カード融合回収を発動、融合に使用したヴァサーゴと融合を手札に加えて、融合発動!手札のデーモン・ソルジャーと場のデーモンの召喚を糧とし.....現れよ原初の力!始祖竜ワイアーム!!」
《始祖竜ワイアーム》☆9 ATK2700
「あれは、万丈目君の.....」
「ふむ。確かに強力な耐性を備えてはいるが.....攻撃表示で良いのかい?」
「問題ないよ。私はこれでターンエンド」
ワイアームの守備力は2200、普通の相手ならいいけど.....通常モンスターの真紅眼をポンポン出してくる相手だからね、多少のダメージは覚悟の上!
④紫苑 LP3400
《始祖竜ワイアーム》
《補給部隊》(∞)
《ブランチ》
手札2枚
「フムフム。融合モンスターは通常モンスター以外だからワイアームは倒せないね。これは困ったなぁ.....とりあえずドローしてから考えるかな。僕のターン、ドロー!」
.....大丈夫。ライフは3000越えてるし、メテオ・ブラックの攻撃力は3500.....削り切るのは至難の技でしょう。
「ほぅ、これが来たか.....魔法カード、レッドアイズ・インサイトを発動。デッキから真紅眼の飛竜を墓地に送り、レッドアイズ魔法・罠カード1枚を手札に加える。僕が選ぶのは
「真紅眼.....融合?!」
「行くよシオリン!魔法カード、真紅眼融合を発動!デッキから
『ギャオオオオッ!!』
《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》☆8 ATK3500
「はああああっ!?」
なんか色々と突っこみどころが有りすぎて.....はああああっ!?なんで手札1枚から3500の化け物が飛んでくるの?全然意味わかんないし!!
「流星竜の特殊能力発動!メテオ・インパクト!!」
「ちょ.....うわあああああっ!!」
紫苑LP3400➡2000
なんか燃やされた!あのドラゴン降ってきた勢いついでに燃やされたんだけど!!
「これが流星竜の効果.....融合召喚成功持、デッキからレッドアイズモンスター1体を墓地に送ってその攻撃力の半分の数値のダメージを与える。攻撃力2800のレッドアイズ・ブラックメタル・ドラゴンを墓地に送らせてもらったよ、メタル化はさっき駆除されちゃったからねぇ.....」
「くっ.....」
黒炎弾のハーフバージョンってわけ?十分痛いっての.....
「真紅眼融合で呼び出されたモンスターは、名称を真紅眼の黒竜として扱う。手札より
《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》ATK3500➡4100
黒鋼竜ってのが流星竜に引っ付くと、奴がメタル化を装備したような色合いに変化した。
攻撃力4100.....これは正直大分きつい。
「バトルだ!まずは元祖メテオ・ブラックで始祖ワイアームを攻撃!バーニング・ダーク・メテオ!!」
「きゃあああああっ!」
紫苑LP2000➡1200
「わ、ワイアームは通常モンスター以外には戦闘破壊されない.....」
「だがダメージは受ける。フィニッシュだ!流星竜メテオ・ブラックの攻撃!バーニング・ブラック・メテオ!!」
「て、手札から.....虹クリボーのモンスター効果を、発動.....流星竜に装備し、攻撃を封じる.....」
『クリクリッ』
「なんと!」
「この土壇場でクリボー系列だなんて。まるで十代のハネクリボーみたいね.....」
た、助かった。プランターで引いといてよかった.....アンタはいつもいいトコで来るね?ありがと虹クリボー。
『クリリッ』
「これを耐えきるとはねっ。粘り強さだけでいったら君は万丈目君以上だよ、フフフ.....カードを1枚伏せてターンエンドだ」
④吹雪 LP2450
《メテオ・ブラック・ドラゴン》
《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》
《黒鋼竜》(+)
《補給部隊》(∞)
セットカード
手札1枚
駄目だ、このままじゃ負ける.....「『私が』」。
「あ、あれっ?明日香なんか言った?」
「??いえ、別に.....」
『私』が今この場にいればこんな無様な目には逢わぬだろうに、可哀相な紫苑.....おのれ、『マアトの羽』め!
我が眷族達よ、愛しき「私」に祝福を.....
「わっ、『私』のターン、ドロー....うん。魔法カード、天使の施し。3枚引いて、2枚捨てる。さ、更に!魔法カード、アカシック・レコード!カードを2枚ドローし、それがこのデュエル中に使用したものなら除外する!2枚ドローッ.....うへっ!?」
「さっからどうしたんだい?様子が変だが.....」
「な、なんでもないですよ~.....アンタ達、本当は何者なんだよ.....」
「???」
一瞬懐かしいような、気味の悪いような声が頭の中で響いた。そう思ったらこいつらが来た.....何か、関係があるのかも知れないね.....
「速攻魔法、
《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》☆8➡1
「レベルが下がった.....?」
「捕食カウンターが乗せられたモンスターは大体レベル1に下がるよ。今はどうでもいいけどね.....モンスターを召喚。捕食植物サンデウ・キンジー!!」
《捕食植物サンデウ・キンジー》☆2 ATK600
「ッ!?私とのデュエルじゃあんなモンスターは.....」
「捕食植物、万丈目君が言っていた.....あれか!」
さぁ、染まれ.....染まるんだ.....『私』の色に!
「うっさいな.....少し黙ってて!キンジーのモンスター効果、発動!自身を素材に含む融合召喚を、融合の魔法無しで行う!」
「融合を必要としない!?まるでコンタクト融合のような.....」
明日香、さっきから十代大好きだね.....
『愛』はいつだって、無意識に人を惑わすのさ。「私」だってそうだろう?
「チッ.....そして!この時捕食カウンターを乗せた相手モンスター1体を闇属性として、融合素材にできる!」
「ば、馬鹿な!僕のモンスターを融合素材にするのか!?」
「世に望まれぬ徒花よ、「『私』」の欠片よ!希望を喰らい咲き誇れ!融合召喚.....捕食植物ドラゴスタペリア!!」
『ゴアアアアアアッ!!』
《捕食植物ドラゴスタペリア》☆8 ATK2700
まるで本当に竜を取り込んだような姿、呼ぶの2回目だけどまさに化け物ね。
良いじゃないか、見なよ相手の男前の顔を。エースを取り込まれて唖然としている.....実に滑稽じゃぁないか。
「.....君は、何処でそのカードを?」
「フン、貰いモノよ.....『私』からのね」
よく、判っているじゃないか。どうやら馬鹿では無いらしい。
ついに本格的に話しかけてきたね『私』?さん。つっこんであげないよ?
「.....解った。黒鋼竜の効果発動、このカードがフィールドから墓地に送られたのでレッドアイズカードを手札に加える。僕が加えるのは.....
「に、兄さん待って!そのカードは.....」
「そして流星竜の効果発動!彼がフィールドを離れた時、墓地の通常モンスターのドラゴン族を呼び覚ます。蘇れ.....真紅眼の黒竜!」
《真紅眼の黒竜》ATK2400
「今更っ、ドラゴスタペリアの効果発動!1ターンに1度、相手モンスターに捕食カウンターを乗せる!元祖のメテオ・ブラック・ドラゴンに捕食カウンターを捕食の対象へ!」
《メテオ・ブラック・ドラゴン》☆8➡1
「そして墓地に存在する、捕食植物ドロソフィルム・ヒドラの特殊効果発動!捕食カウンターを持つモンスターを生贄に、相手フィールドに特殊召喚!メテオ・ブラック・ドラゴンを喰らい、黄泉より返り咲け!」
メテオ・ブラックを地中に引き摺り込み、9又の怪物を冠した花が咲く。ブラック・デーモンズの敵だよ、悪く思わないでね。
《捕食植物ドロソフィルム・ヒドラ》☆5 ATK800
「今度は墓地から食べられた.....なんなのよあのモンスター達、気味が悪いわ」
「明日香.....気持ちはありがたいがあれも立派な戦術だよ。彼女を悪く言うような事は止めなさい」
「ご、ごめんなさい.....」
「大丈夫、気味が悪いのは私も同じ。でも私は『私達』を嫌いには馴れない。なんだか他人の気がしないんだよね.....」
うれしいことを言ってくれる、「『私』」達はもう同志だ。
「うっせ。だから何者だろうが、気味が悪かろうが私は構わない.....行け、ドラゴスタペリア!ヒドラを攻撃、地に還せ!!」
「くっ.....うおおおおっ!?」
「続けて始祖竜ワイアームで、真紅眼の黒竜を攻撃!原初の波動!」
「ぐわあああっ!!」
吹雪LP2450➡550➡250
「兄さん!」
「くっ、真紅眼が破壊された時再び守護者の効果.....このモンスターを特殊召喚し、真紅眼の黒竜を手札に加える。そして補給部隊の効果で1枚ドローだ」
「私はこれでターンエンドだよ」
⑤紫苑 LP1200
《始祖竜ワイアーム》
《捕食植物ドラゴスタペリア》
《補給部隊》(∞)
《ブランチ》(∞)
セットカード
手札0
「僕のターン、ドロー.....行くよ、ラストターンだ」
「ッッ!?」
「霊廟の守護者を生贄に、真紅眼の黒竜を召喚!そして真紅眼の黒竜を生贄に.....真紅眼の闇竜を特殊召喚!!」
《真紅眼の闇竜》☆9 ATK2400
「だ、ダークネス.....ドラゴン.....?」
「兄さん!!」
「大丈夫だ明日香.....僕はもう闇に囚われたりしない。それより目の前で、闇の誘惑に抗えない彼女を助けたいんだ」
何言ってんの、この人.....
失礼な、『私』達を邪な存在のように扱いおって.....屈服させ、貴様のその闇を喰らってやる.....!
うわ、あんた物騒だね。
「真紅眼の闇竜の攻撃力は、墓地のドラゴン族モンスターの数×300ポイントアップする。墓地には12体のドラゴン.....よって、攻撃力は6000となる!!」
《真紅眼の闇竜》☆9 ATK2400➡6000
「こ、攻撃力6000!?」
不味い。我が眷族、ドラゴスタペリアが無効に出来る能力はあくまで発動を要する効果、永続効果までは無効にできぬ!
そーなの?だったら.....!
「そいつの特殊召喚時、罠発動!カウンター罠、パラドックス・フュージョン!!ワイアームをゲームから除外し、真紅眼の闇竜の特殊召喚を無効にする!!」
「ッ!ここでカウンター罠か.....」
ワイアームが闇竜に特攻し、多分異次元らしき所へ一緒に引き摺りこんでいった。召喚さえされなきゃこっちのもんよ。
「クッ、これまでか.....なんてね!」
「へっ?」
「魔法カード発動!死者蘇生!蘇れ.....デーモンの召喚!!」
「ちょっ.....」
《デーモンの召喚》☆6 ATK2500
『グフゥ.....』
「わ、私のデーモン奪ってどうするつもり?敗けそうだからって嫌がらせに走ったわけ!?」
落ち着け、たかだか攻撃力2500のあやつを奪われても大したことはあるまい。
「あんたは黙ってて!!」
「.....リバース罠発動!永続罠、リビングデッドの呼び声!来い、真紅眼の黒竜!!」
『ギャオオオオッ!!』
《真紅眼の黒竜》☆7 ATK2400
「そして魔法カード、
「そ、そんな!」
「魔法カード、融合を発動!紅き竜に宿れ、少女を守りし迅雷の魔王!その想いで真の力を解き放て!悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン!!」
『グオオオオオッ!!』
《悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン》☆9 ATK3200
哭いてる.....デーモンが哭いてる。
馬鹿者っ、来るぞ!
「悪魔竜ブラック・デーモンズ、ドラゴスタペリアをを焼き払え!メテオ・フレア・オリジン!!」
「ぼっ、墓地のドロソフィルム・ヒドラのモンスター効果!捕食植物を除外して.....」
は、発動しない?なんで!?
「残念、悪魔竜ブラック・デーモンズが攻撃する際、相手はあらゆる効果を発動できない!!」
「嘘っ.....きゃあああああっ!?」
紫苑LP1200➡700
「け、けど捕食生成を除外してドラゴスタペリアは破壊を免れる。次のターン、また捕食カウンターを乗せてそいつも餌にしてあげる!」
「.....次のターンは無い。バトル終了後、悪魔竜第二の効果を発動。墓地の真紅眼の黒竜をデッキに戻し、その攻撃力分のダメージを相手に与える.....黒炎弾!!」
「嫌あああああっ!?」
紫苑LP700➡0
おのれ色男......『私』が返り咲いた暁には、直々に喰らってやるわ.....!
その言葉を最後に、頭の中で響いてたもう1つの声は聴こえなくなった。
WIN 吹雪
②
「ねぇねぇ万丈目君、万丈目君」
「あのお二人、付き合ってらっしゃるんですか?」
放課後、校内の用事をすまし寮へ戻ろうとすると.....ロビーで珍しい奴らが話しかけてきた。
天上院君とよく一緒にいた、枕田と浜口だ。
「あの二人?誰と誰のことだ」
「吹雪様とノースの留学生よ!」
「先程仲つむまじく歩いていらして、声をかけたら.....」
「「ごめんね仔猫ちゃん達。今は彼女とデート中なんだ」」
「「ばっ、やめてよ恥ずかしい!いちいち広める事ないじゃん!!」.....との事でしたので」
吹雪さんと.....夜神が?確かに師匠はあいつに興味を持っていたが.....
「それであの二人と仲がいい万丈目君なら、なんか知ってんじゃないかって.....」
「.....悪いが知らんな、本人達がそう言っているならそうなのではないか?」
「そうなのですか?留学生様は万丈目様一筋だと思ってましたのに.....」
「ね!吹雪様は素敵だからしょうがないけど、あれはないよね!」
師匠と、夜神が.....いや、俺には、関係のない事だ。
俺には.....
なんか勢いでナストラルっぽいのだしてしまった.....
パラドックス・フュージョンの辺りは原作ノリでお願いします。