一途な私のしつこい決闘   作:トランス・D

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とりあえず今月は目標の2話あげれました、15話目です。




揺れる彼と飢えた毒竜①

私が天上院(兄)とデュエルをした翌日の朝、食堂にて-.....

 

 

「あーっ!丸藤先輩、人参残してるドン!!」

 

「ち、違うよ!最後に食べようかなって・・・・」

 

「それ、絶対残す男の言い訳ザウルス!!」

 

黄色い眼鏡(丸藤 翔)筋肉(なんとか剣山)の他愛ない喧嘩。

 

 

「はいっ、十代様!ア~ン.....」

 

「お、おぅ。はむっ.....」

 

 

我が妹分、レイちゃんによる好意のゴリ押し.....

 

 

「どう?美味しい?」

 

「うまいけど.....なんで昨日の晩に続けてカレー?」

 

「普段のメニューよりかは大分贅沢だが、昨晩の使い回しってのが気になるな.....シオ~ン?」

 

 

そして容赦なくつっこんでくる電波少年(ヨハン).....

 

 

「うっ、うっさいなぁ.....食材の節約だよ節約!せっかくイエローの樺山先生が材料分けてくれたんだし.....我が儘言うコは食べなくてよろしいっ!!」

 

「お母さん!?」

 

「イエローの樺山先生.....?誰だっけ?」

 

「さぁ.....全く聞き覚えがないドン」

 

「あんたらの寮長でしょーがイエローメンズ!」

 

 

可哀相に樺山先生、この前わざわざ

「剣山君と翔君を、宜しくお願いします.....」

って一留学生ごときの私に頭下げて、カレーの材料渡してくれたのに、はぁ.....大体なんでレッド以外の奴等にまで飯作ってあげないといけないんだよ、君達イエローのがよっぽど良いもの食べれるだろうに.....解らん。

 

 

「仕方ないよヨハン。しーちゃん先輩は昨日は遅くまで.....デートしてたんだから!」

 

「ちょっ.....」

 

 

「えっ?姐さんがデート?!誰とだ!!」

 

「昨日、カレーの仕上げをレイちゃんがしてると思ったら.....」

 

「決まってんだろ、万丈目以外いるかよ。あんなに好意剥き出しだったんだぜ?」

 

「あの万丈目が.....ついに折れたのか?!」

 

 

レッド生食い付き良すぎだろ!皆してこっちみないでよ!!

 

 

「そういえば万丈目君、昨晩からみないね?」

 

「気分が良くないとか訊いてたけど.....デートで夜更かしして、風邪でもひいたザウルス!?」

 

 

あれっ、確かに万丈目さんいないし.....昨晩から?

 

 

「まじかよ紫苑!!.....で、デートってなんだ?」

 

 

「「「「「だああああああっ!!?」」」」」

 

 

全員思わず、ずっこけた。

 

そういや明日香.....ああ、なんとなく察した。

好意丸出しのレイちゃんですら微妙だもんなぁ、絶ッッ対気づいてないよね、あの男は。

 

 

「そりゃないぜ十代~.....で、実際相手は誰なんだ?」

 

「ヨハンまで食い付くのやめてよ、昨日のは.....」

 

 

だがその時、食堂の古びたスライド式扉を強引に開く音がしたと思ったら.....あれが来た。

 

 

「僕だ!」

 

「吹雪さん!?あんただったのか!!」

 

「.....誰だ?翔」

 

「年長さんっス」

 

「げっ、なにしに来たのよ.....お兄ちゃん」

 

 

「「「「「お兄ちゃんっ!?」」」」」

 

 

「フフフ.....愚問だねシオリン。当然、一緒に登校するたさっ!!」

 

 

「「「「「シオリンッッ!?」」」」」

 

 

うぉーい、その呼び方広める気!?しーちゃんの100倍は恥ずかしいよそれぶん殴るよ?

 

 

「なんでよ!デートの相手は昨日だけなんじゃ.....」

 

「誰がそんな事を言った!僕が満☆足するまでに決まっているだろう!!」

 

「聞いてないし!私そこまで承諾してないし.....満足するまでっていつまでだよそれ!!」

 

「ふ~ん.....一度した約束事をねじ曲げるのが君の主義なのかい?」

 

「ぐっ.....」

 

 

こいつ、痛いところを。ここで曲げたらノース校での私を否定することに.....!

 

 

「だが、期限など決めていなかったのは確かだ。よろしい.....ならば決闘だ!」

 

「あのお方来てから展開が怒濤過ぎるドン!?」

 

「明日香さん居ないとストッパーが.....」

 

「上等!昨日のリベンジだよお兄ちゃん!表へ出な!!」

 

「.....なんで、吹雪さんがお兄ちゃん?」

 

「なんか、言わせてみたかったんだってさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなわけでレッド寮前へ.....今日はギャラリー多いな、レッド生みんな来ちゃったよ。

ノース校のランク戦じゃ、ほぼ全校生徒が観戦したりするから慣れっこだけどね。

しっかし、明日香の兄ちゃんに関わっていたら疲れる一方だよ.....よし。

 

 

「もし私が勝ったら、留学期間が終わるまで私に話しかけてこないで。いいね!!」

 

「これはこれは、女子にここまで嫌われた記憶はかつてないなぁ.....なら僕が勝ったら、僕が用意した「有るもの」を装備した上で、僕が満足するまで付き合って貰うよ!!」

 

「なんでもいいよもう、面倒くさい!時間無くなるから早くしよう?」

 

 

「なあ十代、あの吹雪さんって人強いのか?」

 

「う~ん.....よくわっかんねぇんだよなあの人」

 

「吹雪さんっスからね」

 

「あのお方を理解できる人はこの世にいないと思うザウルス.....」

 

 

レッド寮生、総出でうなずく。やっぱ謎なんだこの人.....

 

 

「しーちゃん先輩頑張って~!」

 

「任せとけレイちゃん!こんなチャラ王子ギッタンギッタンにしてあげるよっ.....こ、今度こそ」

 

「「デュエルッッ!!」」

 

 

紫苑LP4000

 

吹雪LP4000

 

 

「先手必勝、私のターン!ドロー!フィールド魔法、フュージョンゲート!これが場にある時、融合魔法無しで融合召喚が出来るよ!」

 

 

「しー姐さんも融合使いザウルス!?」

 

 

「ほぅ、昨日は使わなかったカードだね」

 

 

あんだけデッキの内容被ったら、気味が悪くてしょうがないったらありゃしないって......昨日のデッキとは一味違うんだから、覚悟してよね!

 

 

「行くよっ、手札のサンダー・ドラゴンを捨て効果発動!サンダー・ドラゴン2体をデッキから手札に加える。魔法カード、魔玩具鋪装(デストーイ・パッチワーク)!デッキからエッジインプシザーと融合の魔法カードを手札に加える!」

 

 

「すっげー回すなぁあいつ。けどフュージョン・ゲート出てんのに、融合なんか手札に加えてどうすんだ?」

 

「確かに、正直蛇足だな.....」

 

 

「手札を増やして.....こうするんだ!魔法カード、打ち出の小槌を発動!手札のカードを任意の枚数選び、このカードと共にデッキに戻してシャッフルして戻した枚数ドロー出来るっ!」

 

 

「おお、万丈目が時折使うカードだな」

 

「小槌を含めてカードを5枚戻して..... 5枚ドローするよっ!!」

 

「なるほど、増やした手札をああ使うのか.....」

 

 

来た来たっ!今日の私の引きは絶好調!!

 

 

「召喚!魔界行現世発デスガイド!!」

 

『デスよ?』

 

《魔界行現世発デスガイド》☆3 ATK1000

 

 

「わっ、可愛いあの子~.....けどデスガイドっておっかない名前ッスね」

 

「このコは魔界の案内人、召喚時にデッキから魔界の仲間達を呼ぶことができる.....来い、憑依するブラッドソウル!!」

 

 

《憑依するブラッド・ソウル》☆3 ATK1200

 

 

「可愛くない仲間だな.....」

 

 

「そしてフュージョン・ゲートの効果適用!場のブラッド・ソウルと、手札の辺境の大賢者を除外融合!!魔に堕ちし賢人、魔人ダーク・パルター!!」

 

 

『ゲハハハハッ!』

 

 

《魔人ダーク・パルター》☆5 ATK2000

 

 

「で、でた。紫苑のキワモノ融合シリーズ.....」

 

 

「更に手札の捕食植物(プレデター・プランツ)スピオ・ディオネアと場のデスガイドを融合!狂い咲け魔界の徒花、捕食植物キメラフレシアッッ!」

 

 

『ギャシャアアアッ!!』

 

《捕食植物キメラフレシア》☆7 ATK2500

 

 

「最後に手札のサンダー・ドラゴン2体を融合!雷竜連なり紫電を纏えっ、双頭の雷龍(サンダー・ドラゴン)!!」

 

 

『ギャオオオオッ!!』

 

 

《双頭の雷龍》☆8 ATK2800

 

 

「融合モンスターが.....3体!!」

 

「すっげ~!紫苑カッケ~!!」

 

「でも全部、女子とは思えないチョイスドン」

 

「おっかないっス.....」

 

 

「どーよお兄ちゃん、これが私の全力だよ!カードを1枚伏せて、ターンエンド!!」

 

 

①紫苑 H1 LP4000

《魔人ダーク・パルター》

《捕食植物キメラフレシア》

《双頭の雷龍》

セットカード

 

 

「僕のターン、ドロー!速攻魔法、ツインツイスターを発動!手札1枚を捨て、フュージョン・ゲートとセットカードを破壊する!」

 

 

くっ、明日香も使ってたサイクロン2発分のカードか!.....ただ破壊されるくらいなら!

 

 

「罠カード発動、デストラクト・ポーション!キメラフレシアを破壊し、その攻撃力分のライフを回復!!」

 

「っ!わざわざ融合しといて自分で破壊!?」

 

 

『ギィヤアアアアッ.....』

 

 

「ひいっ!?」

 

「やられ方もなんかグロいザウルス.....」

 

 

正直同意せざるを得ない、耳にきつい。

 

 

紫苑LP4000➡6500

 

 

「フュージョン・ゲートはそのまま破壊されるよ」

 

 

「ふーん.....お次はこれだ!魔法カード、復活の福音!レベル7、8のドラゴン族1体を墓地より蘇生する!!」

 

「させないしっ!魔人ダーク・パルターの特殊能力!ライフを1000払い.....通常魔法の効果を無効にする!!」

 

「なんと!?」

 

 

紫苑LP6500➡5500

 

 

「おおっ。ライフコストは結構重いけど、強力な効果だな」

 

「なるほどなぁ、あの効果のためにライフを回復したのか」

 

 

ふふーん。昨日戦った感じ、お兄ちゃんの展開には通常魔法が多く使われてる感じだったかんね、ダーク・パルターの能力は効くと思ったんだよ.....キメラフレシアは墓地に行くことで発動する効果があるし、損害を減らすには調度いいんだよね。

 

 

「ふむ.....速攻魔法、銀龍の轟砲!墓地の通常ドラゴン族1体を特殊召喚!蘇れ、真紅眼の黒炎竜(レッドアイズ・ブラックフレアドラゴン)!!」

 

『グオオオオッ!!』

 

 

《真紅眼の黒炎竜》☆7 ATK2400

 

 

「こ、黒炎竜!?」

 

「おや、昨日のデュエルで紹介できていなかったかな?もう一人のレッドアイズと思ってくれたまえ.....このレッドアイズはデュアルモンスター、再度召喚する事で真の力を発揮する。僕はこのターンの通常召喚権を、黒炎竜に行使!」

 

 

わざわざ二度手間がかかるモンスター、いったいどんな効果が.....

 

 

「バトル!真紅眼の黒炎竜よ、双頭の雷龍に攻撃だ!ブラック・メガ・フレア!!」

 

「ええっ!?」

 

 

そのまま攻撃なの!?全然意味わかんないし、攻撃力雷龍の方が上だし!!

 

 

「ダメージ計算時に速攻魔法、ぶつかり合う魂を発動!攻撃モンスターがより攻撃力の高いモンスターとバトルする際、ライフ500を払いその数値だけ攻撃力をアップできる!!」

 

 

吹雪LP4000➡3500

 

《真紅眼の黒炎竜》ATK2400➡2900

 

 

「攻撃力が雷龍を上回った!?」

 

「.....だが、この効果は相手プレイヤーも行使できる!さぁ、どうするシオリンッッ!!」

 

 

「つ、使っていいの?だったら私もライフを500払って効果発動!」

 

 

紫苑LP5500➡5000

 

 

《双頭の雷龍》ATK2800➡3300

 

 

「迎え討て、ツイン・サンダー・バースト!!」

 

 

「そして!互いにライフを払わなくなるまで、この効果を繰り返す!更にこのバトルでモンスターを破壊されたプレイヤーは、フィールドのカード全てを墓地に送り、失う!!」

 

 

「なんだそりゃあっ!?」

 

「形成不利と見てヤケになったザウルス?」

 

「寮長姐さんの方がライフははるかに上、勝てっこないのに.....」

 

 

「さぁ、互いの魂をぶつけ合おうではないか!僕は当然、可能な限りライフを払い続けるよ!!」

 

「はっ、上等よ。私も真っ向から受けて立ってあげる!!」

 

 

「あっ.....駄目だ紫苑!罠だ!!」

 

 

「へっ?」

 

 

吹雪LP3500➡500

 

紫苑LP5000➡2000

 

 

《真紅眼の黒炎竜》ATK2900➡5900

 

《双頭の雷龍》ATK3300➡6300

 

 

ヨハン何言ってんだろ。ライフともともとの攻撃力の差からみてこのバトルには勝てる、罠なんて仕掛ける暇あいつにはなかったハズだけど.....

 

 

「ぐおおおおっ.....」

 

 

吹雪LP500➡100

 

 

「ふ、フフフ.....やはり君はいいね、シオリン。真っ向勝負と聞いたら逃げないと思っていた.....」

 

 

「あっ、黒炎竜が破壊されてないドン!」

 

 

「復活の福音の効果を適用、これを除外しドラゴンの破壊を1度まぬがれる事ができる!」

 

「そんな効果あったね.....けど、ひたすらライフ削ってなんの意味があったの?」

 

「大アリさ!黒炎竜のデュアル効果発動!バトル終了後、相手プレイヤーに2400ダメージを与える!!」

 

「.....はっ?」

 

「これで終わりだ!黒・炎・弾!!」

 

「うっそおおおおおっ!?」

 

 

紫苑LP2000➡0

 

WIN 吹雪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『アニキ~大丈夫~?』

 

「耳元で気色の悪い声を出すな、雑魚カード.....」

 

『悪態つく元気はあるんだな~.....』

 

『流石は万丈目サンダーのアニキだぜ』

 

「五月蠅い、少し黙ってろ.....余計に気分が悪くなる」

 

 

昨日から気分が優れない、胸の辺りがモヤモヤして息苦しい。

熱は、ないみたいだが.....単なる風邪?違う、風邪なんかではこんな気分にはならない。

 

 

『ご飯でも食べてきたら~?今日は珍しく、カレーみたいよ~ん』

 

「いらん、そんな気分ではない」

 

 

腹は.....正直減っている。昨夜からなにも食べて居ない。しかし、しかし.....何故だかわからないが、食堂には行きたくない。

あの場所に足を運ぶのを、心が拒否しているんだ。

 

“あいつ”が必ずいる場所だから。

 

 

「万丈目さ~ん、起きてる~?」

 

『あらん、アネゴが来たみたいよ~ん』

 

 

.....ドアのノック音と共に、あいつの声がした。噂をすればなんとやらだ。

このまま居留守をしてしまおうか、あいつには逢いたくない.....何故だ?

 

何故この俺が、あんな女ごときを恐れている、拒否している、俺はなにかあいつに悪い事でもしたか?

 

 

「万丈目さ~ん.....ね、寝てるならしょうがないよね。じゃあ私はこれで~.....」

 

 

かっ、帰るのか?!わざわざ呼びに来といてしょうがないとはなんだ、しょうがないとは!この俺が気になって来たのではないのか!?

ちょっと待て、今開けて.....

 

 

「待て、夜神!!」

 

「えっ?」

 

 

扉を開けると、見知らぬ女子が後を去ろうとしていた.....否、よくよく見れば見知らぬ女子なんかではない。

この学園の女子の制服、本来ブルーカラーに相当する箇所が黒に変わってはいるが、女子の制服を着た夜神だった。

 

 

「や、夜神.....だよな?」

 

「は.....はい」

 

「その格好はどうした.....何かのコスプレか?」

 

「なんでよっ!ここの女子の制服じゃん!吹雪さんってのに着せられて.....色、違うけど」

 

「お前.....そういえば女子だったな」

 

「ひっど!?」

 

 

真っ黒なノースの制服か、黒のジャージ姿しか知らないため違和感がある。.....むしろ、違和感しかない。

 

 

「あ~も~!だから嫌だったのに.....こうゆうの着て許されるのは可愛い女子だけだって」

 

「そ、そうだな」

 

「とゆうかこのデザイン考えた奴絶対ヤバイよ。いくら此所が南国の島寄りで温かいからって.....肩までノースリーブだし」

 

 

ええい、もじもじするな!内股やめろ!いつも通り堂々と仁王立ちしてろ、鬱陶しい.....意外に腕、細いな。

 

 

「スカートが短過ぎて、足スースーするし.....」

 

 

反面、足は女性にしては結構逞しいな、健康的な太腿をしている.....何かスポーツでもやっていたのか?

 

 

「私なんかじゃ、全然似合わないって.....ね、ねぇ?」

 

「いや、お前も中々.....」

 

「へっ?」

 

 

ん?今俺はなんと言おうとした。無いな.....無い、こいつに限ってそれはあり得ない。

 

 

「シオリ~ン、そろそろ行くよ~」

 

「あ、は~い.....じゃ、万丈目さん、ゆっくり休んでね。カレーが冷蔵庫に入ってるから食欲あったら食べて」

 

「あ、ああ.....」

 

 

そのまま走り出し、下で待っていたらしい吹雪さんの所まで行ってしまった。

 

胸の痛みが、また強くなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『万丈目さん.....万丈目さん!』

 

 

 

なんだ、五月蠅いな.....お前は吹雪さんと.....

 

 

 

『万丈目さん!早くしてよ!.....貴方の先行だよ?』

 

「.....は?」

 

 

 

ここは.....アカデミアの校門前?ジェネクスの最終日、夜神と初めて出会った場所だ。

 

何故、俺はこんな場所にいる?あのあとは部屋で寝ていたはずだが.....

 

 

『もー、しっかりしてよ!貴方が「最近調子に乗っているようだな。どれ、一丁その生意気な鼻っぱしらを叩きおってやるか」な~んて、デュエルを挑んできたんでしょ?』

 

「あ、ああ.....すまない、そう、だったな.....」

 

 

よくわからんが、いつしか夜神とデュエルをする事になっていたらしい。

.....まぁ、いい。そろそろお灸を据えてやろうと思っていたところだ。

 

 

万丈目LP4000

 

紫苑?LP4000

 

 

「俺のターン、ドロー!!」

 

 

あいつの主戦力は、攻撃力2500のデーモンの召喚。

それを容易に、それも複数回召喚し、相手を息切させて勝利する.....それが俺様からみた限りの勝利パターンだ。ならば.....

 

 

「魔法カード発動、フォトン・サンクチュアリ!光属性、攻撃力2000、守備力0のフォトン・トークン2体を精製!ただしこのターン中、俺は光属性モンスターしか召喚、特殊召喚できない」

 

 

《フォトン・トークン》☆1 DEF0 ×2

 

 

「更に永続魔法、冥界の宝札を発動!俺はこの2体のトークンを生贄に.....あの悪魔の使いに光の鉄槌を下せ!ライトエンド・ドラゴン!!」

 

 

《ライトエンド・ドラゴン》☆8 ATK2600

 

 

『いきなり、攻撃力2600の最上級ドラゴン!?』

 

 

これでいい.....ライトエンドはもともとの攻撃力に加え、相手モンスターを弱体化させる能力を持つ。

デーモンを多少強化したところでこいつは突破できん。

 

 

「冥界の宝札の効果!2体以上の生贄でモンスターの召喚に成功したので、2枚ドロー!!」

 

『しかもほとんど手札の損失無し、流石だね.....』

 

 

「ふん、当然だ.....カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

 

万丈目 H4 LP4000

《ライトエンド・ドラゴン》

《冥界の宝札》(∞)

セットカード

 

 

 

『「私」のターン、ドロー!イービル・ソーンを、召喚!!』

 

 

《イービル・ソーン》☆1 DEF300

 

 

「む?」

 

 

『イービル・ソーンの特殊召喚、これを生贄に貴方に300ポイントのダメージを与える』

 

「チッ......」

 

 

万丈目LP4000➡3700

 

 

手榴弾のようなものが爆発し、トゲを飛ばしてこちらに直接攻撃してきた。

妙に痛々しい攻撃だ.....こんなカードをあいつは入れていたか?

 

 

『そしてイービル・ソーン2体がデッキから特殊召喚される。ただしこの2体は先程の効果を発動できない』

 

 

《イービル・ソーン》DEF300 ×2

 

 

「戦闘で勝てないとみるや効果ダメージと壁の展開か?随分とらしくないではないか」

 

『.....貴方に私の何がわかるの?』

 

「何っ!?」

 

『失敬.....永続魔法、《超栄養太陽》を発動。イービル・ソーンを生贄に、ローン・ファイア・ブロッサムをデッキから特殊召喚!』

 

 

《ローン・ファイア・ブロッサム》☆3 DEF1500

 

 

「そのカードは、植物族の.....」

 

『流石、よく知ってるね!植物族を生贄に、デッキから新たな植物を呼び出せるモンスター!イービル・ソーンを生贄に、デッキから捕食植物(プレデタープランツ)オフリス・スコーピオを特殊召喚!!』

 

 

《捕食植物オフリス・スコーピオ》☆3 DEF1800

 

 

「出たな、捕食植物.....」

 

『そんな嫌そうな顔しないでよ。私の貴重な戦力なんだから.....オフリス・スコーピオの効果発動!召喚、特殊召喚に成功した時発動。手札を1枚捨て、デッキからレベル4以外の捕食植物1体を特殊召喚!来たれ、捕食植物ダーリング・コブラ!!』

 

 

《捕食植物ダーリング・コブラ》☆3 DEF1500

 

 

『更にダーリング・コブラの効果発動!特殊召喚時、デッキから「融合」または「フュージョン」魔法カードを引き出す。私は簡易融合を手札へ!!』

 

 

夜神にしては随分回してくるな。簡易融合.....まだ展開する気か?

 

 

「魔法カード、簡易融合発動!私の命を1000食らい、融合デッキからレベル5以外の融合モンスターを融合召喚.....フラワー・ウルフ!」

 

 

《フラワー・ウルフ》☆5 ATK1800

 

紫苑? LP4000➡3000

 

 

『これで準備は整った.....魔法カード発動、置換融合!フィールドのフラワー・ウルフと、ダーリング・コブラを融合!龍の化身たれ、魔の徒花!我らを望まぬ世界に咲き誇れ!!捕食植物ドラゴスタペリア!!』

 

『グカアアアアアッ!!』

 

《捕食植物ドラゴスタペリア》☆8 ATK2700

 

 

「こいつは.....」

 

『貴方とは、はじめましてかな?こいつが捕食植物最強モンスター、ドラゴスタペリア。油断したら万丈目さんでも喰われちゃうよ?』

 

 

「ふっ、まだ1ターン目なのに最強モンスターを繰り出すとは.....追い詰められているのはお前じゃないのか?」

 

『言うね.....そうこなくっちゃ面白くない』

 

 

確かに危険な気配がビンビン伝わってくるが.....十代とのデュエルで呼び出したあの竜程じゃあない。

この程度で畏れを抱いていたら、奴を抑えきれん。

 

 

『ドラゴスタペリア、効果発動!1ターンに1度、相手モンスターに捕食カウンターを置く。もちろん対象はライトエンド・ドラゴン!』

 

 

《ライトエンド・ドラゴン》捕食カウンター 0➡1

 

 

「なんだ.....それだけか?最強を名乗る割りには随分呆気ないな」

 

『ふふっ、お楽しみはあとにとっておこうね。フィールドのオフリス・スコーピオを手札に戻し、魔天使ローズ・ソーサラーの効果、このモンスターを特殊召喚する』

 

 

《魔天使ローズ・ソーサラー》☆7 ATK2400

 

 

て、天使?よくもまぁ.....自分から1番かけ離れたモンスターを扱えるもんだ。自分が他人からどんなイメージを持たれているか、全く気にしないのだな。

貴様は黙って悪魔を召喚してろ悪魔を.....

 

 

『さぁ、バトルだよ!ドラゴスタペリアよ、ライトエンドを葬れ!ソーン・デッド・カーニバル!!』

 

 

竜の姿をしているからブレスでも出すのかと思えば、蔓を生やしてくるのか.....詐欺だな。

 

 

「そんな偽りの竜に俺のドラゴンが負けるものか.....ライトエンドの特殊能力!攻守を500下げ、バトルする相手モンスターの攻守を、エンドフェイズまで1500下げる!ライト・イクスパンション!!」

 

「.....」

 

『.....』

 

 

「は、発動しない?どうしたライトエンド!!」

 

『ぷ.....アハハハハハッッ!』

 

「貴っ様ァ.....何が可笑しい!!」

 

『いやぁ~ごめんなさい、説明してなかったね。ドラゴスタペリアが場にいる限り、捕食カウンターの乗ったモンスターは、効果の発動を封じられるんだよ』

 

「と、ゆうことは.....」

 

『ライト・イクスパンション?も無力、やっちゃえドラゴスタペリア!!』

 

 

そんな、ライトエンドが、俺のドラゴンがあんな偽者に力を奪われていく.....喰らわれていく.....

 

 

『ライトエンド・ドラゴン.....撃破。な~んてね』

 

 

万丈目LP3700➡3600

 

 

「クソッ、だがたかたが100ダメージごとき、どうとゆう事はない!」

 

『じゃあローズ・ソーサラー、万丈目さんにダイレクトアタックだ!!』

 

「甘いわ!リバース魔法発動、終焉の焔!!黒焔トークン2体を特殊召喚する!」

 

《黒焔トークン》☆1 DEF0 ×2

 

 

『むっ、だったらそのトークンを1体攻撃!!』

 

 

念のため伏せておいたが.....案の定役にたったな。まさかライトエンドが1ターンで処理されるとは予想外だったが.....

 

 

『結局ダメージはたった400ぽっちかぁ.....やっぱり手強いや。カードを1枚セットしてターンエンドだよ』

 

 

①紫苑 H1 LP3000

《捕食植物ドラゴスタペリア》

《魔天使ローズ・ソーサラー》

《ローン・ファイア・ブロッサム》

《超栄養太陽》(∞)

セットカード

 

 

 

 

 

ライトエンドを失いはしたが奴の手札はたったの1枚!あの似非ドラゴンを下せばこちらが圧倒的に優位に立つ!!

 

 

「調子に乗るなよ夜神.....俺のターン、ドローだ!ククク.....速攻魔法カード、帝王の烈旋発動!」

 

『て、帝王の烈旋!?』

 

「このカードは、このターンの融合デッキからの召喚を封じる代わりに.....相手モンスター1体を、上級モンスター召喚への供物にできる!」

 

『そんな馬鹿な!ほとんどクロスソウルの上位互換じゃん!』

 

「その通り.....このカードの発動ターン、クロスソウルのような攻撃制限はない!忌ま忌ましいドラゴスタペリアと黒焔トークンを生贄に捧げ.....来い、ダークエンド・ドラゴン!!」

 

 

《ダークエンド・ドラゴン》☆8 ATK2600

 

 

『闇の竜.....』

 

「冥界の宝札の効果で.....」

 

『そうはさせない!カウンター罠、ポリノシス発動!!』

 

「なんだとぉ!!?」

 

『ローン・ファイア・ブロッサムを生贄に発動。ダークエンドの召喚を無効にする!!』

 

 

馬鹿な、ポリノシスだと?あのカードも植物族専用だぞ。超栄養太陽やローン・ファイア・ブロッサムといい、あいつのデッキになにがあったんだ.....いや。

 

 

『ウフフフ.....まぁた出鼻挫いちゃったねぇ.....2枚ドローなんかさせないよぉ?』

 

「.....フン、通りでな。魔法カード発動、復活の福音!!」

 

『馬鹿な、それはっ!!?』

 

 

吹雪さんに頼みこんで、1枚わけてもらえて助かった.....俺もあの人程ではないが、ドラゴン使いの端くれだからな。

 

 

「墓地のレベル7、または8のドラゴン族モンスターを1体選択、墓地より特殊召喚する!.....冥界より舞い戻れ、ダークエンド・ドラゴン!!」

 

『グオオオォ.....』

 

 

《ダークエンド・ドラゴン》☆8 ATK2600

 

 

「ダークエンドの効果発動!攻守を500下げ、その似合いもしない魔天使を闇につき落とす!ダーク・イヴァポレイション!!」

 

『くっ、ローズ・ソーサラーは場を離れる時、除外される.....』

 

 

《ダークエンド・ドラゴン》ATK2600➡2100

 

 

「さぁ行けぇ!がら空きの奴にダイレクトアタックだ!ダーク・フォッグ!!」

 

『ぐああああああっ!!』

 

 

紫苑?LP3000➡900

 

 

『おの.....れぇ.....』

 

「カードを1枚セットし、ターンエンド」

 

 

②万丈目 H1 LP3600

《ダークエンド・ドラゴン》

《冥界の宝札》(∞)

セットカード

 

 

 

「いい加減、その三文芝居をやめたらどうだ?」

 

『.....』

 

「貴様.....夜神ではないだろう。貴様は何者だ!何故あいつのフリなどしている!!」

 

 

夜神は捕食植物に侵食されようが、デーモンの召喚を抜くような奴じゃない。

植物サポートなんざ、あのむちゃくちゃなデッキに交ぜられる程、器用じゃない。

それに、こいつの姿をいくら見ても.....

 

俺の胸が、傷まない。

 

 

『ふ、フフフフ.....「私」が誰かって?.....薄々感づいてはいるだろうに』

 

「貴様.....」

 

 

『私のタァーン!再び姿をみせろ。オフリス・スコーピオ!!』

 

《捕食植物オフリス・スコーピオ》☆3 ATK1200

 

 

「モンスター効果発動、手札1枚を捨て特殊召喚。捕食植物サンデウ・キンジー!!」

 

《捕食植物サンデウ・キンジー》☆2 ATK600

 

 

これで、捕食植物が場に2体.....

 

 

『キンジーの特殊能力。これを含む融合召喚を、融合無しで行う。お望みとあらばみせてやろう、丁度美味そうな奴もいる事だしな.....」

 

 

美味そうな?.....しまった、特殊能力モンスター!

 

 

『我が脅威に恐れおののけ、泣いて赦しを請うがいい!融合召喚.....我が分身、スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンッッ!!』

 

 

《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》☆8 ATK2800

 

 

 

.....あいつを脅かす毒牙が、俺に殺意を向けていた。

 

 

 

 

 




あの制服のデザインは、どう考えてもヤバイ。
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