一途な私のしつこい決闘   作:トランス・D

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お久しぶりです、またこっそりあげます16話目ですね。


揺れる彼と飢えた毒竜②

 

 

 

「そーいえばシオリン、ひとつ気になったんだが訊いてみていいかい?」

 

「シオリンやめい.....なんですか。人にこんな似合わない上に際どい制服を着させた、鬼畜変態お兄ちゃん」

 

「ハッハッハッ。そんな褒めないでくれたまえ」

 

「ほめてないよ!?今の発言のどこをどう捉えたらそう聞こえるのさ、耳に呪われたイヤホンでもつけてんのか!?」

 

 

もう、本当に嫌だこの人.....一緒にいるだけで色んなモノがゴリゴリ削られて行く気がする.....ただでさえこんな格好晒されて落ちつかないのに.....

 

 

「そんな頬赤らめながら睨まれても.....正直、愛らしいだけなんだが」

 

「ッッッ!?馬鹿すんのも大概にしろ!!」

 

「本心なんだけどな~。まぁそれはともかく.....どうして君は、万丈目君を慕うんだい?」

 

「.....私の勝手じゃん」

 

「ふ~ん.....ま、いいけどね。急ごう、授業に遅れてしまう」

 

「あんたが朝からごちゃごちゃやらせるからだよ!!」

 

 

 

.....慕う理由、か。

私と.....正反対だからかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『融合召喚.....我が分身、スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンッッ!!』

 

 

《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》☆8 ATK2800

 

 

その禍禍しい姿は忘れはしない。夜神を冒涜し、十代を襲った、邪悪って奴がそのまま形をなしたような存在.....

 

 

「スターヴ・ヴェノムっ.....やはり貴様だったか!」

 

『フフフ.....流石に気づくのが早い。ここしばらく、私を縛り付けてきただけはある。その名前は長ったらしくて呼びにくいだろう?気軽にヴェネミー、と呼んでくれたまえ』

 

「誰が呼ぶかっ!貴様、性懲りもなく.....夜神から出て行け!そいつをお前の思い通りになどさせるか!!」

 

『アハハハハッ!出て行けも何も.....私の正体には気づいても此処がどこだか判っていなかったとはな』

 

「何ィ.....」

 

『此処はお前さんの夢の中だ、この姿は今さっきお前の記憶に刻まれたものを借りているにすぎない.....フフッ、むっつりめ』

 

「俺の、夢の中だと!?」

 

 

つまり実際の俺自身は、あのまま眠りこけた状態ってことか......

 

 

『随分心が乱れていたからねぇ.....せっかくなんで光と闇の竜(マアトの羽)魔力(マナ)の源となってるお前を、完全に沈めてやろうとしてるって訳だ』

 

「.....」

 

『さぁ、喰らわせてもらうぞ.....スターヴ・ヴェノム()の効果!貴様の場の特殊召喚モンスターである、ダークエンドの攻撃力と能力をごっそり頂くとしよう!!』

 

 

《スターヴ・ヴェノム》ATK2800➡4900

 

 

「攻撃力、4900.....!」

 

『そして攻守を500下げる事により、ダークエンドを墓地へ送る!闇竜よ、自らの力に沈め!ダーク・イヴァポレイション!!』

 

 

《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》ATK4900➡4400

 

 

盗まれた力により、今度はダークエンドが闇に飲み込まれてしまう。あくまで「墓地に送る」行為であり、復活の福音の付属効果は意味をなさない.....しかし!

 

 

「手札に存在した、霊廟の守護者のモンスター効果発動!場のドラゴンが墓地へ送られた場合、手札または墓地からこれを特殊召喚する!!」

 

 

《霊廟の守護者》☆4 DEF2100

 

 

『あの色男も使っていた奴か、つくづく忌ま忌ましい.....』

 

 

アレが守護者に対して悪態をつく、色男とは吹雪さんの事だろうな。

夜神と結局対戦したのか、奴はそれを観ていたのか.....

 

 

『スターヴ・ヴェノムでその老いぼれを攻撃だ、消え失せろ!!』

 

「させるかっ!復活の福音を除外し、霊廟の守護者の破壊を無効にする!」

 

 

紫色の熱線のようなモノが守護者に当てられるが、福音の恩恵かそれを弾く。

 

 

『チッ、姑息な手を。エンドフェイズに攻撃力上昇効果は切れ、効果も元へ戻る。私はこれでターンエンドだ。精々あがいてみせてくれ、万丈目サン?』

 

 

ターン③

紫苑(ヴェネミー) H0 LP900

《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》ATK4400➡2300

 

 

「気色の悪い呼び方をするなっ!俺のターン.....」

 

 

奴は此処が俺の夢の中だと言っていた。ならば、強く願いさえすれば.....

 

 

「ドローッ!!.....霊廟の守護者は1体でドラゴン2体分の生贄として扱える!こいつを生贄に捧げ.....」

 

『ば、馬鹿なっ!このタイミングで引き当てたのか!?』

 

 

ドローカードなど、意のままだ!

 

 

「来いっ、光と闇の竜(ライトエンドダークネス・ドラゴン)!!」

 

 

『クヲォォオオッ!!』

 

 

《光と闇の竜》☆8 ATK2800

 

 

「バトルだ!スターヴ・ヴェノムに光の返礼を浴びせろ!シャイニング・ブレス!!」

 

 

『『ギゃあアアあアあアっ!!?』』

 

 

紫苑(ヴェネミー)LP900➡400

 

 

「はははははっ!見るからに邪悪なお前にこれはきついだろう!!」

 

 

あいつの姿で化け物気味た声をだされるのは不愉快だ.....さっさと消えてしまえっ!

 

 

『うぐっ.....私が破壊された時、場の全モンスターを道連れに.....』

 

光と闇(ライトアンドダークネス)の効果発動!攻守を500下げ、貴様の効果を無効にする!」

 

 

光と闇の竜(ライトアンドダークネス・ドラゴン)》ATK2800➡2300

 

 

これであの厄介な効果は封じた、手札0の奴には成す術もないハズだ.....

 

 

『おのれ、マアトの羽ェェ.....』

 

 

「俺はこれでターンエンドだ。ライフはたったの400か。まぁ精々あがいてみるんだな、ヴェネミーとやら」

 

 

ターン④

万丈目 H0 LP3600

光と闇の竜(ライトアンドダークネス・ドラゴン)》(ATK2300)

セットカード

 

 

『餓鬼が、なめるなよ.....私のターン、ドローッ!!スタンバイフェイズに、墓地の捕食植物(プレデタープランツ)コーディセップスの効果を発動!!こいつをゲームから除外し、墓地の捕食植物モンスター2体を特殊召喚する!!』

 

「忘れたか?光と闇(ライトアンドダークネス)はあらゆる効果を無効にする!墓地からだろうとなんだろうとな!」

 

『忘れるものか。ここしばらく、そやつと1番やりあっていたのは誰と思っている.....その効果に対し、墓地のブレイクスルー・スキルを除外して発動!このターンの終わりまで、その能力を封じる!!』

 

「くそっ、だが効果が無効になったことにより攻撃力が元に戻る!!」

 

 

光と闇の竜(ライトアンドダークネス・ドラゴン)》ATK2300➡2800

 

 

墓地効果のモンスターに罠か、2枚共オフリス・スコーピオの効果で捨てていたカード.....まさか最初のターンから、ここまで布石を打たれていたとはな。

 

 

『構わんさ。さぁ再び力を貸せ、我が眷族達よ!捕食植物オフリス・スコーピオ!サンデウ・キンジー!!』

 

 

《捕食植物オフリス・スコーピオ》☆3 ATK1200

 

《捕食植物サンデウ・キンジー》☆3 ATK600

 

 

『せっかく邪魔な効果も無効になっているのだ、融合前にこいつも使っておこう。墓地の置換融合の効果、このカードを除外し、ドラゴスタペリアをデッキに戻す。その後1枚ドロー!』

 

「捕食植物が2体、来るか.....」

 

『キンジーの特殊能力によりスコーピオと再び融合!狂い咲け我が眷族!捕食植物キメラフレシアッッ!!』

 

『ギシャアアアアッ!!』

 

 

《捕食植物キメラフレシア》☆7 ATK2500

 

 

「うっ、そいつか.....」

 

 

こいつも夜神のデュエルで見たが慣れない、

ただでさえ臭いで嫌悪感を抱いてしまうラフレシアが、さらに凶暴そうに蠢いていて不気味ったらありゃしないぞ.....

 

 

『私の手で仕留めてやりたいが、光と闇の竜は特殊召喚されたわけではないからねぇ.....だが侮るな、こやつは真っ当な戦闘においてはとことん強力だぞ?バトルッ、キメラフレシアよ光と闇の竜を壊し、侵し、喰らい尽くせぇっ!紫炎の棘(サポートソーン)!!』

 

『グオオオオッ.....』

 

『攻撃時、キメラフレシアは攻撃力を1000上げた上で相手の攻撃力を1000下げる!貴様などもう敵ではないわあっっ!!』

 

《捕食植物キメラフレシア》ATK2500➡3500

 

《光と闇の竜》2800➡1800

 

 

俺の最も信頼するモンスターがあんなグロな植物に壊され、侵され、弄ばれていく.....くっ、とても観ていられん!

 

 

万丈目LP3600➡1900

 

 

『アハハハハハハッッ!光と闇の竜、撃破だ.....』

 

「.....だがこの瞬間!光と闇(ライトアンドダークネス)の最後の能力が発動する!俺の場の全カードを破壊し.....」

 

 

光と闇(ライトアンドダークネス)、お前は倒れてもなお.....俺と共にいる!

 

 

「墓地よりモンスター1体を復活させる!そしてドラゴンが墓地へ送られたことにより霊廟の守護者もまた蘇る!深淵より再び姿を現せ、霊廟の守護者!ダークエンド・ドラゴン!!」

 

 

《霊廟の守護者》☆4 DEF2100

 

《ダークエンド・ドラゴン》☆8 ATK2600

 

 

「さらに!光と闇(ライトアンドダークネス)の効果で破壊されたリバースカード、おジャマンダラの効果発動!!」

 

『お、おじゃまんだら!?なんだそのふざけた名前のカードは!真面目にやれ!!』

 

「ふざけてなどいないさ.....このカードが墓地置かれたので、デッキからおジャマ・イエロー、グリーン、ブラックを手札に加える!!」

 

 

.....夢の中だからかあいつらの声を聴かずに済むのはいいな。光と闇の優しい声が届かぬのは残念だが.....

 

 

『よくわからないが.....ダークエンドは厄介だな。メインフェイズ2で速攻魔法、捕食生成(プレデター・ブラスト)を発動。手札の捕食植物セラセニアントをお前に見せ、ダークエンドに捕食カウンターを乗せる。捕食カウンターが乗ったことでそのレベルを1とする』

 

 

《ダークエンド・ドラゴン》☆8➡1

 

 

『そしてキメラフレシアのもう1つの能力!1ターンに一度、こやつのレベル以下のモンスターを除外する!消化してしまえ、キメラフレシア!!』

 

 

今度はダークエンドが奴の餌食にっ.....ライフは勝っているが、精神のライフならこちらの方がやばいな.....

 

 

「残念だったね、私はこれでターンエンドだ」

 

 

ターン⑤

紫苑(ヴェネミー) H1 LP400

《捕食植物キメラフレシア》

 

 

 

「俺のターン!俺の引いたカードは手札抹殺!俺は3枚捨て、3枚ドロー!!」

 

『私は1枚捨てて、1枚ドローだ』

 

 

「ふっ、理想的な引きだ。魔法カード、トライワイトゾーン発動!墓地のレベル2以下の通常モンスター3体を特殊召喚!出てこい愚図共!!」

 

 

《おジャマイエロー》DEF 1000

 

《おジャマグリーン》DEF1000

 

《おジャマブラック》DEF1000

 

 

『それがおジャマ.....?やはり雑魚ばかりじゃないか!!』

 

「確かにこいつらは攻撃力も0、効果すら持たない雑魚の中の雑魚だが.....貴様はこの雑魚共に敗北するのだ!魔法カード、おジャマデルタハリケーン発動!場におジャマ三兄弟がいる時、相手のカード全てを破壊する!!」

 

『はあああああっ!?』

 

「暴食の徒花よ、雑魚の前に平伏せ。おジャマデルタハリケーン!!」

 

『うおおおおおおっ?!!』

 

 

普段はとてもみれたものじゃない雑魚共の合体攻撃、醜い花を散らすには丁度良い配役だ.....

 

 

『.....なぁんてな、墓地の捕食生成(プレデターブラスト)の効果!これを除外し、捕食植物の破壊を一度免れる!』

 

「なんだと!?」

 

『はははははっ!残念だったな万丈目サン。キメラフレシアは無キズだ!!』

 

 

復活の福音のような耐性付与か、味な真似を.....だったらこいつらにもう用はない!

 

 

「魔法カード、馬の骨の対価!通常モンスターであるおジャマイエローを墓地送りにして、2枚ドロー!!」

 

『.....切り替えが早いな』

 

 

このカードは.....今相手のフィールドの圧迫を狙っても意味は無い、ここはアレで行く!

 

 

「魔法カード、置換融合発動!!」

 

『この場において融合だと!?』

 

「場に残った雑魚2体を、古代の竜の贄とする!融合召喚、始祖竜ワイアーム!!」

 

 

《始祖竜ワイアーム》☆9 ATK2700

 

 

「こいつはモンスター効果を受け付けず、通常モンスター以外には破壊されない!キメラフレシアの効果も無力だ!やれワイアーム、ヘルズダイブ!!」

 

 

要するにただの体当たりたが.....キメラフレシアの躰を突き破り、粉砕する。少々手こずったがこれで一安心だ。

 

 

『ぐぬぅ.....』

 

 

紫苑(ヴェネミー)LP400➡200

 

 

「カードを1枚セットしてターンエンドだ。次のターンで決めてやるぞ、バケモノめ」

 

 

ターン⑥

万丈目 H0 LP1900

《始祖竜ワイアーム》

セットカード

 

 

『バケモノ、ね.....「私」達をみた者は皆そう言うな』

 

「.....当然だろう、貴様はそう呼ばれるに相応しい姿を、力を、持っている」

 

『ふざけるな.....私が何をしたってゆうんだ。私は何もしていない。お前達と少し違うって理由だけで.....お前達が勝手に私を悪者にしたんじゃないかっ!!』

 

「.....?貴様、何を言って.....」

 

『.....なんてな。これは「私」の.....紫苑の心理的外傷(トラウマ)。あの娘の体を借りた時、心の闇と一緒に暗い記憶もご馳走になってね』

 

 

夜神の.....トラウマ?あんな明るい奴がバケモノ?過去にいったいなにが.....

 

 

『精霊と人間って差違はあれど、この娘は私と色々似通っていてね。だから.....帰らせてもらうぞ、私の「居場所」へ!!』

 

「ッッ!?」

 

『私のターン、ドロー!!スタンバイフェイズにキメラフレシアの最後の能力が発動、こやつが埋葬された次のスタンバイフェイズ、デッキより「融合」または「フュージョン」魔法カードを手札に加えられる.....融合解除を手札へ!!』

 

「融合.....解除だと!?」

 

『そう、ワイアームは効果モンスターには絶対無敵.....だが魔法・罠にはなんの耐性もない!速攻魔法、融合解除を発動!ワイアームの融合を解除し、素材となった貴様の愛しいおジャマを特殊召喚してやろう!!』

 

 

《おジャマグリーン》ATK0

 

《おジャマブラック》ATK0

 

 

馬鹿な、まさかこんな方法でワイアームを突破されるとは.....融合解除、少し考えれば予測はできただろうに、何をやっているんだ俺は!

 

 

『安心しろ、私の手札にモンスターはいない。だから貴様の運命はこのカード次第だ.....貪欲な壺を発動、イービルソーン共とローン・ファイア・ブロッサム、フラワーウルフの5枚をデッキに戻しシャッフル!2枚のカードをドローする!!』

 

「.....」

 

『フハハハハハッ、モンスターでは無いが.....ここまで私を追い詰めてくれたのだ、貴様には私の真の力を見せてやろう!魔法カード発動、龍の鏡(ドラゴンズミラー)!!』

 

「龍の鏡!?」

 

『墓地の捕食植物ダーリングコブラと我が分身、スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンを除外融合!飢えた牙持つ毒龍よ。奈落へ誘う香しき花よ。今一つとなりて、思いのままにすべてを貪れ!融合召喚!グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!!』

 

『グガアアアアアッ!!』

 

 

《グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》☆10 ATK3300

 

 

「これがスターヴ・ヴェノムの進化形態.....攻撃力3300!?」

 

 

なんとゆう禍禍しさだ、一目でヤバいと解る。これが奴の真の姿.....花には棘がある、などよく言うが、奴は棘だらけだな。触れればたちまち呑み込まれそうだ。

 

 

『バトルだぁ!おジャマグリーンを攻撃、砕け散れェェェェ!!』

 

「だが所詮、モンスターである限り攻略法は存在する!罠カード、ガード・ブロック発動!その戦闘ダメージを0にし、1枚ドロー!!」

 

 

奴の放つ熱線におジャマグリーンはなす術などあるわけなく消失するが、俺へのダメージは0.....どうやら罠の効果を妨害したりするモンスターではないらしい。

 

 

『ちっ、モンスターを直接破壊する魔法・罠は使わないと聞いていたが、つまらん手を.....私はカードを1枚伏せ、ターンエンドだ!!』

 

 

ターン⑦

紫苑(ヴェネミー) H0 LP200

《グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》

セットカード

 

 

 

「俺のターン、ドロー!!」

 

 

結局効果の詳細はわからんが、奴の攻撃力は3300。あれを乗り越えるには.....

 

 

「カードを1枚伏せ、魔法カード命削りの宝札を発動!このターン相手への戦闘ダメージと特殊召喚行為を破棄し、手札が3枚になるようドローする!!」

 

『バトルを放棄するなど、余程困っているようだな。して、良いカードは引けたのかい?』

 

「.....手札を1枚捨て、死者転生を発動。墓地のモンスターを手札に加え即座に召喚する!霊廟の守護者とおジャマブラックを生贄に.....また、俺と共に戦ってくれ!光と闇の竜(ライトアンドダークネス・ドラゴン)!!」

 

『クオオオオオッ!!』

 

 

光と闇の竜(ライトアンドダークネス・ドラゴン)》☆8 ATK2800

 

 

『またそいつか、懲りぬ奴だ....今の私の前では、攻撃力すら届かぬではないか!!』

 

「ならば試してみるがいい、カードをもう1枚伏せてターンエンドだ!エンドフェイズに命削りの宝札のデメリットが発生するが、手札が0なので関係ないな」

 

 

ターン⑧

万丈目 H0 LP1900

《光と闇の竜》

セットカード

セットカード

 

 

 

『私のターン!ドローッッ!!捕食植物スピノ・ディオネアを召喚!!』

 

 

《捕食植物スピノ・ディオネア》☆4 ATK1800

 

 

ディノネア.....蝿取草か。攻撃力は1800、今までの捕食植物モンスターにしては攻撃力が高めだが.....

 

 

『スピノ・ディオネアの効果!場に出た時相手に捕食カウンターを乗せる、当然対象は光と闇の竜!!』

 

「だが光と闇(ライトエンドダークネス)の攻守を500下げ、その効果を無効にする!!」

 

 

《光と闇の竜》ATK2800➡2300

 

 

「どんな効果であろうとも、光と闇(ライトアンドダークネス)の前では無力だっ!!」

 

『だが攻撃力は私に及ばない、大方その2枚のリバースカードで返り討ちにしたいのだろうが.....仮に禁じられた聖杯で光と闇の竜の効果を無効にしたとしても、攻撃力は3200!足りないなぁ』

 

「.....」

 

『(再びライトエンドかダークエンドが復活するだろうがその瞬間、このリバースカードでドカン、だ.....)バトルだ!光と闇の竜を無き者にしてくれるっ!!』

 

 

奴の予想は半分正解だ.....半分だけな!!

 

 

「リバースカード、オープン!罠カード、スキルプリズナー!だがこれは光と闇(ライトアンドダークネス)の力で無効となる!」

 

 

《光と闇の竜》ATK2300➡1800

 

 

『好きにしろ。何をチェーン発動したとしても、私の力には及ばない!!』

 

「その台詞は優先権の放棄ととって構わんな.....光と闇の効果にリバースカードをチェーン発動!罠カード、あまのじゃくの呪い!!」

 

『あ、あまのじゃくの呪いだとぉ!?』

 

「このターンの終了まで、ステータスの変化する効果は逆転する.....つまり!光と闇の攻守を下げる効果は攻守上昇効果となる!よって攻撃力は.....」

 

 

《光と闇の竜》ATK1800➡3800

 

 

『攻撃力3800.....グリーディー・ヴェノム()を上回っただと!?』

 

「やれっ光と闇の竜!奴に再び、光の洗礼を浴びせてやれ!!シャイニング・ブレス!!」

 

 

奴に対抗手段は無いハズ.....これで実質勝負は決まる!!

 

 

『まだだぁ!あまのじゃくの呪いにチェーンし罠カード発動!デストラクト・ポーション!!』

 

「なんだと!?」

 

『このカード効果でグリーディー・ヴェノムを破壊し、ライフを3300回復する!!』

 

 

紫苑(ヴェネミー)LP200➡3500

 

 

夜神も使っていた、ライフ回復の罠カード.....だがたとえライフを大幅に回復しようとも、もう.....

 

 

『はぁっ、はぁっ.....そして私が破壊されたことにより、最後の能力が発動する。全フィールドのモンスターを破壊し、それぞれの主に破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを.....』

 

 

「やはりその手の能力はあったか、だが新たなチェーンブロックが発生した効果ならば問題ない光の闇(ライトエンドダークネス)の力で無効とする!!」

 

 

《光と闇の竜》ATK3800➡4300

 

 

なるほど。俺の伏せを光と闇の竜の効果を無効にする罠と読み、それの発動に対してデストラクト・ポーションを発動。その暴力的な効果で決着をつける算段だったのか.....随分強引だな、穴だらけだ。

仮に禁じられた聖杯だったとして、もう1枚も攻撃力変動の魔法・罠ならばダメージ計算の際に発動させる。

 

 

『私は.....帰る、帰るんだ.....あの子の元へ.....』

 

 

ターン⑨

紫苑(ヴェネミー) H0 LP3500

《捕食植物スピノ・ディオネア》

 

 

《光と闇の竜》ATK4300➡1300

 

 

「.....ひとつ、聞いても良いか?」

 

『邪魔をするな、邪魔をするな.....あの子には私が必要だ、私にはあの子が必要だ.....』

 

 

「.....何故そこまで夜神に執着する。あのデーモンの召喚のように、ずっとそばにいたわけではないだろうに」

 

 

当人から話を聴く限り、ノース校出立の際に

「ノースの秘密にして最終兵器」だなんだとか言って青ヒゲから渡された.....ただ、それだけだ。

何故ここまで、彼女に拘るのだろうか。

何故そんなに、彼女を愛しげに呼ぶのだろうか.....

 

 

『あの子だけなんだ.....私を心から、受け入れてくれたのは!!』

 

「お前.....あいつを乗っ取ろうとしている訳ではないのか?害をなすつもりなのでは.....」

 

『乗っ取る?害をなす?.....違う!あの子を呪っているのは(・・・・・・・)私ではない。私はただ、私と同じように扱われてきたあの子を、それでも気丈に生きるあの子を、守りたいだけだっ....』

 

 

.....光と闇の竜(ライトアンドダークネス・ドラゴン)が、話してくれたことがある。

決闘者は自らが操るカードを選ぶが、カードの精霊もまた、自らの主たりえる存在を選び、求めるものなんだと。

こいつにとってのそれが.....

いや、危険な存在である事には変わりない。現に俺を襲っているではないか、変な同情はよせ。

俺のとるべき行動は.....

 

 

「俺のターン、ドロー。墓地のスキル・プリズナーの効果を発動。だが光と闇の竜は、それを無効にする」

 

 

《光と闇の竜》ATK1300➡800

 

 

「これでどのカードも自由に使える。天使の施しを発動。3枚ドローし、2枚のカードを捨てる。そして魔法カード、龍の鏡を発動!」

 

『.....ッッ!』

 

「今捨てたアームドドラゴンLv5とLv7、霊廟の守護者とライトエンド、ダークエンド・ドラゴンこの5体を除外して融合召喚.....F・G・D(ファイブ・ゴッド・ドラゴン)!!」

 

 

《F・G・D》☆12 ATK5000

 

 

『凄いな。ここまでデッキが答えるものなのか、万丈目サン.....』

 

「F・G・Dで、スピノ・ディオネアを攻撃!」

 

 

紫苑(ヴェネミー)LP3500➡300

 

 

「とどめだ、最後はお前の手で直接葬ってやれ.....光と闇の竜(ライトアンドダークネス・ドラゴン)!シャイニング・ブレス!!」

 

 

紫苑(ヴェネミー)LP300➡0

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後-.....

 

「バイト(レッド寮での仕事)あるからっ」

 

そう言い捨てて、真っ先に逃げ帰ろうとした私だが

 

「甘いなシオリンっ、この僕から逃げ切れると思ったのかい!!」

 

まるでワープでもしたかのように、校門で待ち構えていた某イケメン王子野郎に捕まり、一緒に帰るハメになっております.....はぁ、女の娘達からの視線が痛いよ。ただでさえ女友達いないのに、これじゃ余計に出来ないじゃん.....

 

 

「なんだいシオリン、女友達なんか作る気あったのかい?あんなに逆ハーレム構築しといて、意外だねぇ」

 

「そらー、せっかく共学のトコに留学してるんだから.....って、ナチュラルに心を読むなぁ!!?つーか逆ハーレムってなんだよっ」

 

「ハッハッハッハッ。僕くらいになると、女の子の考えてることは大体表情でわかるものさ.....」

 

「本当やだこの人.....なら解るよね。あんたと一緒にいるせいで、ますます女の子達に目の敵にされてるんだよ私」

 

「いや~、もてる男は辛いねぇ~」

 

 

なっ、殴りてぇ~.....このキレイな顔に、消えない傷を刻んであげたい.....

そんな物騒な事を考えてると、レッド寮の方から黒い影がこちらに向かってきた.....あれっ、万丈目さんだ。もう体調はいいのかな?

 

彼は私達の前まで駆け、足を止める。そして息を多少整えてから.....

 

 

「はあっ、はあっ.....訊いたぞ夜神、師匠.....吹雪さんと行動を共にしているのは、前に言っていた自分ルールの罰ゲーム故らしいな.....」

 

「うっ、うん。まぁね.....」

 

 

誰に聞いたんだろそんな話、少なくとも明日香とレイちゃんぐらいしか知らないハズなんだけどなぁ.....

 

 

「.....フン。自分の実力も測れず、勝てぬ相手に挑んだ自業自得だな。しかもそれが恋人のフリなど実に下らん.....」

 

「うぐっ、確かにその通りなんだけどさ.....わざわざそんなこと言いに来たわけえっ!?」

 

 

そんな事夕飯時とか何時でも言えたよっ!

嫌味言うだけに疾走してくるとか、訳がわからないよ!?

 

 

「容赦ないねぇ万丈目君。して、本題はなんだい?」

 

「.....だが他人に嫌がる行動や服装を強いるのは、いくら吹雪さんといえど、みてて目のやり場に困.....じゃない!気分の良いものではない。故に吹雪さん!夜神の解放をかけて、俺とデスデュエルを行ってもらおうか!!」

 

「えっ.....え?」

 

「ふぅん、万丈目君。やっとその気になったようだねぇ.....いいだろう、その勝負買った!じゃあ僕が勝ったらシオリン、次の休み海辺で水着デートね」

 

「はあああああっ!?何勝手に話進めて.....つーかいくら南の島だからって、もう11月なんですけど!?」

 

「なんでも構わんさ!勝つのは俺だからな!行くぞ、吹雪さん!!」

 

「来いっ、万丈目君!!」

 

 

「「デュエルッッ!!」」

 

 

人の話をっ、聞けぇぇぇぇ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数十分後.....そこには、普段の自信家でキリッとした彼からは想像しづらい程落ち込んで、項垂れる万丈目さんがいた。

 

 

「.....で、負けちゃうんだ」

 

「.....五月蠅い」

 

「途中までは格好よかったのに、なんでそこで負けちゃうかな.....万丈目さん、直前に私になんって言いましたっけ?」

 

「五月蠅い.....」

 

「実力も測れず勝てぬ相手に挑んだ~.....まんま、ブーメランだよね?どーしたらいいのよ、水着とか持ってないよ私」

 

「五月蠅い!悪かったと言っているだろう!!あの人相手にライフ900まで追い込んだんだぞ!?だがあと一息って時にっ、黒炎弾はないだろう黒炎弾は.....」

 

「万丈目さんライフ1600だったもんね、即死だよね」

 

 

確かに、凄いデュエルだなーとは思いましたよ私も。

二人共ハイレベルで思わず「スゲー.....」とか呟いてましたよ私も。

けど人を勝手に景品みたいにされて.....ねぇ?

 

 

「はぁ~.....そうだ忘れていた、預かっていたこいつを返そうと思ってな」

 

 

彼は懐から1枚のカードを取り出すと、私に押し付けてきた。「お前にこのカードは似合わない」の時のあれかな?ってあれ、何これ.....

 

 

《スターヴ・ヴェネミー・ドラゴン》☆7 ATK2500/DEF2000

 

 

「なんか.....違くない?」

 

「そうか?正真正銘、お前から預かっていた(くだん)のカードだが」

 

「いや見た目はそのまんまなんだけど、な~んか違和感が.....」

 

「知らん、そんな事は俺の管轄外だ。大方力を使いきったんだろう、随分派手にやりあったからな.....」

 

「????」

 

「あとはそいつに訊け、もう害はないハズだ.....そのうち勝手に回復するだろ」

 

 

駄目だ、万丈目さんが何言ってるのかさっぱり解らない。

派手にやりあったってなんだろう、某企業に預かってもらってたんじゃないの?

 

 

「.....ま、いっか。それより万丈目さん、デュエルしようよっ!!」

 

「何?」

 

「何時までも、あのイケメン畜生(吹雪さん)に負けたままじゃお互い悔しいでしょ?二人で特訓して、強くなって、私を解放させてよ!」

 

「.....お前、バイトはどうした。夕飯の仕度があるだろう」

 

「大丈夫大丈夫!樺山先生が凄い量のカレーの材料くれたから、それ流用して今夜はシチューだよっ!簡単簡単~」

 

「とんだ手抜きだな、普段のメニューよりはよほどご馳走だが.....まぁ良い。この俺様に挑んだ事を、後悔させてやろう!夜神!!」

 

 

なんだかんだいいながら、ノリノリでディスクを展開する万丈目さん。

こうゆう所も嫌いになれない。

 

 

「さっすが、話が解るぅ.....じゃあ私が勝ったら、キスさせてねっ!」

 

「ばっ!?なら俺が勝ったらどうする!!」

 

「う~ん.....好きにして?」

 

「ふざけるなぁ!!もういい、そのふざけた思考回路を直々に正してやる!!」

 

「あはははっ、万丈目さん顔赤~い.....やっぱ万丈目さんはこうでなくっちゃ!私だって強くなってるんだ、そう簡単には負けないよっ!!」

 

 

スターヴ・ヴェネミーのカードを、私の融合デッキに混ぜこんでディスクを展開する。

.....何処と無くだが、嬉しそうな声と、悪魔が唸るような声が聴こえた気がした。

 

 

「「デュエル!!」」

 

 

 

 

~完~

 







私情ですが、ここで第一部完。一旦話を区切らせて頂きます。
続きは未定となっております。

ここまで読んで下さった方々ありがとうございました。







・あえて書いてなかったキャライメージ

夜神 紫苑(18)
身長 162㎝
体重 55kg
髪 薄紫色、飾り気の無いセミロング(肩程度)
服装 ノース校制服or黒ジャージ➡本校女子制服(青➡黒)
3size B82 W59 H84

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