一途な私のしつこい決闘   作:トランス・D

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懲りずに書きました、三話目です。


働く私と宝玉一家 ①

私がレッド寮にお邪魔する事になって翌日の朝.....

 

 

「う~ん.....完ッ璧」

 

「おお~、凄い凄い!しーちゃん先輩!」

 

 

早朝から三角巾にジャージでドヤる女とそれを見て拍手を送る少女.....

そう、私はレッド寮の掃除をしていた、主に共有スペースの。なんでこんな事をしてるかとゆうと.....端的に言おう、バイトです。

昨日の夜、夕飯を作りにきてた購買部のトメさんって方にそれとなく話をふったら

 

「じゃぁ管理人の手伝いやる?レッド寮は寮長が猫でねぇ、校長には話を通しとくよ」

 

寮長が猫には激しく言及をしたかったが.....そんな仕事で良いなら大歓迎、しかも高校生のバイトごときに時給1000円もくれるってんだから最高だよね。トメさん太っ腹~.....別にトメさんが払うわけじゃないけど

 

 

 

「けど意外だな~。しーちゃん先輩はどちらかってゆうとヤンチャな風貌してるのに、家事がこんなできるなんて」

 

「レイちゃんレイちゃん.....ヤンチャな風貌ってなにかな?」

 

「あ、あははは~.....」

 

「掃除なんて誰でもできるでしょ、めんどうくさがってやらないか否かの問題よ」

 

 

この娘はこの度相部屋になった早乙女レイちゃん、強引に押し掛けてごめんねって最初思ってたけど一.....晩語り合ったらすぐに打ち解けました。

私があれだ、万丈目さんにまた会うためにノースのトップに登りつめたって話したら超飛び付いてきて、

 

「わたし達、恋する乙女同盟ですね!」

 

.....との事。

彼女も、遊城十代って男に惚れたのがきっかけでデュエルアカデミアに入る事になったらしい。つか13歳て、飛び級かよあんた凄いな!?若い娘が私にはまぶしいよ!

彼女は紫苑って名前が呼びにくいのかしーちゃんって呼んでくる、正直私にはかわいすぎる気がするが.....むしろ初めての後輩女子がかわいすぎるので許す。

 

 

「で、次は朝食の支度でしたっけ?手伝いますよ!」

 

「いいっていいって、私これでお金貰うんだからさ。人にやらせらんないよ」

 

「真面目っ!?」

 

 

レッド寮の生徒は居候合わせて20人弱.....居候ってなんだよ!あ、私もかな?兎に角他の寮からも食べにくる生徒がいるらしいので少し余分に用意するとか。でも20人前って結構あるし結構大変だし....こんないたいけな少女にやらせるわけにはいかない!汚れ役は私だけで充分よ!!

そんな感じで談笑しながら食堂に二人で入っていくと.....

 

 

「おーい、ルビー!どこ行ったんだよー!!ここじゃないのかぁ?」

 

 

なんかいた、確かアークスティック校代表のヨハン・アンデルセンだ。彼もブルーに部屋があるくせにレッドに間借りしてる変り者、自分の事は棚にあげる。

 

 

「えっと.....何やってんの?」

 

「ああ、キミ達!ルビーを見なかったかい?」

 

「ルビーって?」

 

「なんだよ、昨日の俺と十代のデュエル見てなかったのか?カーバンクルのルビー、伝説上の生き物さ」

 

「ふーん.....伝説って?」

 

「ああ。.....それって、虹クリボー?」

 

 

あれっ.....会話が成立してるようでしてない。なにこの人、新手の電波?虹クリボーなんてどこにいるのよ.....そりゃ私のデッキに入っているけどさ

 

 

「しーちゃん先輩。この人はカードの精霊が見えるんだー、とか言ってるの昨日の十代様との会話拾いました」

 

 

レイちゃんが小声で教えてくれた、カードの精霊ねぇ.....

 

 

「あっれー?もしかしてキミ、みえてないのか?おっかしいなぁ.....そんなになつかれてたら見えてても全く不思議じゃないのに」

 

「誰が誰になつかれてるんです?レイちゃん?」

 

「確かに、わたしはしーちゃん先輩のこと.....一晩でかなり好きになっちゃいましたけどねー!」

 

 

こらこらくっつくでないよ.....ちくしょう、あざと可愛いなこの後輩!

 

 

「いや、キミの頭の上でクリクリいってるそいつだよ.....本気で見えてないのか?」

 

 

彼はどうやら真剣のようだ、そんな事言われても困るんだけどなぁ.....

 

 

「うん?そうかなるほどな!!おい.....デュエルしろよ」

 

「なんで!?」

 

「キミとキミのモンスター達に興味が出てきてね!やはり俺達はデュエリスト、語り合うならデュエルが一番だろう?」

 

 

出た、デュエリスト特有の謎理論だ。私最初、このノリに全然ついていけなかったんだよね.....

うーん、売られたデュエルは買ってあげたいところだけど朝食の準備がなぁ.....

 

 

「しーちゃん先輩。途中までわたしがやっといてあげますから、ぱぱっとデュエルしてきてください!売られたデュエルを買わなきゃ女が廃りますよ!!」

 

「レイちゃんいい子・・・・働いた分のお給料は、私が出すからねっ!」

 

「決まりだな!そうと決まったら早速デュエルだ!!」

 

「あっ、デュエルディスクとってきていい?あとまだ寝てる人達に悪いから場所かえましょ」

 

「(やっぱり、真面目だなぁ・・・・)」

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなわけでレイちゃんに感謝しつつ、レッド寮の崖下までやってきてのデュエル開始である。

 

「そーいや探し人.....?はもういいの?」

 

「ああ。デュエルディスクで召喚しちまえば、どこからでも駆けつけてくれるからな」

 

 

そ、そんなもんなんだ.....精霊ってのはさっぱりわからん。って、それ探す意味在ったの?

 

 

「よっし、始めようぜ・・・・ノース校のチャンピオンデュエリストであるキミの実力、確めさせてもらうぜ!!」

 

「ち、チャンピオンつっても無理矢理なったようなもんだからね.....お手柔らかにお願い」

 

 

昨日万丈目さんにひっついてる時に色々聞いたからなー、なんだっけ.....一番偉い人曰く、世界で5本の指に入るデュエリストだって?そんな大物に勝てる自信.....正直ないよ?

が、昨日観戦した限りじゃ下級ばかりでエースはいないらしいし.....うん、ワンチャンスくらいあるかも。

 

 

「「デュエル!!」」

 

 

紫苑 LP4000

 

ヨハン LP4000

 

 

 

「先行は俺か!ドロー!よし、宝玉獣エメラルド・タートルを守備表示!!」

 

《宝玉獣エメラルド・タートル》 ☆4 DEF2000

 

 

エメラルドの名を冠した蒼碧の亀が登場する。いや、それよりも.....

 

 

『なんだいヨハン、今朝は随分と早いんだなぁ.....』

 

「悪い悪い、迷子のルビーを探してたらデュエルする流れになっちゃってさ。寝起きで辛いだろうが頼むよぉ.....カードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

『フム。昨日の少年とはまた違ったベクトルだが、彼女もいい目をしておるな.....了解だ』

 

 

①ヨハン

《宝玉獣エメラルド・タートル》

伏せカード1

手札6➡4

 

 

「.....ん?おい紫苑、どうかしたのか?」

 

「し.....」

 

「『し?』」

 

「きゃああああああ!!シャベッタァァァァァァァァァ!!?」

 

「うわっ!?いきなり大声出すからこっちがびっくりした!」

 

 

いやいや普通の人はびっくりするでしょ?目の前で出てきたモンスターと日常会話始めるんだよ!?

 

 

「なんだよー、やっぱ精霊の声聴こえるんじゃないか!.....もしかして、昔精霊関連で嫌な思い出でもあったのか?」

 

『それで見えぬフリか.....ありえるなぁ』

 

「いえ、そのような事実はいっっっさいありません!!今まさに、初めて.....いや、そーいえば前にも.....」

 

 

誰かとのデュエル中に変な声を聴いた覚えがあるような、ないような.....

 

 

「ええい!朝から変な声が聴こえると思って来たら貴様か、紫苑!!」

 

「万丈目さん!!」

 

 

そうだ、万丈目さんとのデュエルだったね.....けどあれは幻聴かなぁ、と

 

 

「万丈目.....だったか、何故お前がここに?」

 

「サンダー....たまたま目が覚めて崖縁に立ったら悲め.....奇声が聞こえて来ただけだ。まぁ折角だ、観戦でもしていくか」

 

『そんな事言って~ん、彼女が心配で駆けつけたんじゃないの~?』

 

「黙れ、雑魚」

 

 

「え、ひど.....私確かに万丈目さんに負けたけどさ.....貴方からしたら雑魚だけどさ.....」

 

 

なんか前後なく罵倒された.....好きな人に言われると、こう.....ショックなんだね.....

 

 

「しまっ!?.....」

 

「今のは聞こえて無い、と。なるほどなぁ.....」

 

『どうやら彼女はフィールドに出てる儂の声だけ聞こえるようだな』

 

「なんか彼女はそれどころじゃ無さそうだけどな」

 

「雑魚....無価値.....無力.....無意味.....」

 

 

「ええーい!今のは貴様に言ったのではないわ~!!貴様はこの俺様が認めた数少ないデュエリストなのだぞ!シャンとせんかシャンと!!」

 

 

「えっ.....今なんって!?」

 

「だから貴様は俺が認め.....何を言わせるんだ貴様は!!?」

 

 

自分で言ったくせに.....やばい、万丈目さんちょっとかわいいかも。

 

 

「兎に角だ!貴様はまがりなりにもこの俺様と、まぁ.....いい勝負をした方の人間だ。黙ってやられるだけなんて絶体許さんぞ!俺の沽券にも関わるからな!!」

 

 

「素直じゃないんだなぁ.....」

 

『あの年頃にはよくあるモノさ』

 

 

「はーい!紫苑いっきまーす!!私のターン、ドローッッ!!」

 

 

おおおっ!いきなり守備力2000とかどうしよっかなとか悩んでたのに、秘密兵器引いちゃったよ!1ターン目から使ってたら秘密でもなんでもないような気はするけど.....

 

「まずは終末の騎士を召喚!」

 

 

《終末の騎士》☆4 ATK1400

 

 

「モンスター効果、発動!召喚した時にデッキから闇属性のモンスターを1体墓地へ送る、デッキのトリック・デーモンを墓地へ送るよ!そしてトリック・デーモンのモンスター効果!効果で墓地へ送られたので「デーモン」カードを手札に加える.....当然、デーモンの召喚をね!」

 

「相変わらず、馬鹿のひとつ覚えのデーモンか.....」

 

「レベル6で攻撃力2500の強力モンスター、だけど出てくるのは次のターンかな?」

 

 

「確かにこのターンは出せないね、だからって安心してていいのかな?手札から!サンダー・ドラゴンのモンスター効果を発動!このカードを捨てることで、デッキからサンダー・ドラゴン2枚を手札に加えるよ!」

 

「何だと!?」

 

「そして手札より、魔法カード融合発動!手札に加えた2体のサンダー・ドラゴンを融合する!雷竜重なり紫電を纏えっ!融合召喚!双頭のサンダー・ドラゴンッッ!!」

 

『『ガゴォォォォォッ!!』』

 

《双頭のサンダー・ドラゴン》 ☆8 ATK2800

 

 

「おおっ、いきなり攻撃力2800か!やるなぁ!!」

 

「夜神、貴様っ.....こんなカードも入っていたのか!」

 

 

ふっふっふ~ん。ヨハンは兎も角、以前の私のデッキを知ってる万丈目さんは驚いてくれたようね.....そう、このモンスターこそ私の新戦力がひとつ!ノース出発時にノースの皆から、

 

「俺らの代表が貧乏デッキのままじゃ格好つかねーだろ!」

 

と、カードパックを一人1パックも.....合計50パックも買ってくれたんだ、パック剥いたの初めてだったから正直凄く楽しかった。そこから出てきたニューフェイスさね!ま、パックで当たったのは双頭だけでサンダー・ドラゴン3枚は頼み込んで譲ってもらったのだけど。あとサンダーって名前に飛び付いただけとかそんなんじゃないし.....はいごめんなさい、飛び付きました。

 

 

「フフフ.....私は悪魔の雷、紫電を操りし者.....夜神パープル・サンダーと呼んでくれて構わないよっ!!?」

 

『自分から二つ名を名乗り出したぞい!?』

 

「や・め・ん・か、恥ずかしい!この万丈目サンダーに対する当てつけか!?」

 

「否!むしろ万丈目さんとセットで覚えてもらおうと思った結果です!正直恥ずかしいけど頑張るっ!!」

 

「勘弁してくれ.....」

 

 

私流恋の作戦その1、本人が連れないなら周りから洗脳しちゃえばいいじゃない。

 

 

「ははは、仲いいんだなぁ.....来いよ紫雷(パープル・サンダー)、羞恥心なんて捨ててかかってこい!!」

 

「オッケーいくよ!双頭のサンダー・ドラゴンでエメラルド・タートルを攻撃!ツイン・サンダーバースト!!」

 

『うっひゃあっ!こりゃたまらん.....』

 

「攻撃宣言時にリバース罠・オープン!永続罠、宝玉の集結!守れなくてごめんな、タートル.....」

 

 

罠カードを発動した割にはそのままエメラルド・タートルは破壊され、その効果により魔法・罠ゾーンで宝玉となってしまった.....じゃあ、あの罠の意味は?

 

 

「宝玉の集結は1ターンに一度、宝玉獣モンスターが戦闘・効果で破壊された時にデッキから宝玉獣モンスターを呼び出せる!頼むぞ、宝玉獣サファイア・ペガサス!!」

 

『はああっ!待たせたな、ヨハン!!』

 

 

《宝玉獣サファイア・ペガサス》☆4 ATK1800

 

 

「トマトみたいな効果ってこと?便利ねえ。てかやっぱり喋ってるし.....」

 

「へへっ、キミ反応が素直でいいな。サファイア・ペガサス効果発動!召喚・特殊召喚時にデッキから魔法・罠ゾーンに宝玉獣を置く、コバルト・イーグルを宝玉としてセット!サファイア・コーリング!!」

 

 

ヨハンのフィールドにエメラルドとコバルトの宝玉が並んだ、確か宝玉の数によって色んなサポートカードを発動していた気がする.....長引くと不利そうかなぁ。

 

 

「よくわかんないけど終末の騎士じゃ歯がたたないね、カードを1枚伏せて、ターンエンド!!」

 

タートル破壊した時に思ったけど、なんかモンスター喋ってると破壊した時の罪悪感凄い.....もっ、もしやそうゆう作戦!?違うか。

 

 

①紫苑

《終末の騎士》

《双頭のサンダー・ドラゴン》

伏せカード1

手札6➡3




年末で忙しくなりそうなので出来てる部分だけであげてしまいました.....

次回もなるべく早くあげれるよう尽力します。
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