一途な私のしつこい決闘   作:トランス・D

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遅くなりました、7話目です。



醜い私と無垢な英雄②

「もっ、もう止めてくれぇぇ!!」

 

 

ちょっとハンサムだったその男の子は、みっともなく顔をぐちゃぐちゃにしかめて懇願する。

 

 

「なんで?アンタ達が望んだことじゃない」

 

「違う!俺達はそんなつもりじゃ.....」

 

 

血みどろで這いつくばった男は、ありきたりな言い訳をする。

 

 

「じゃあ何?どんなつもりで人を鬼だなんて言ったの?醜草(しこぐさ)だなんて、馬鹿にしたように呼んだの?!」

 

 

「ちょっとした悪ふざけだったのよ!許して.....」

 

 

昔小綺麗だった女の子は見る影もない、ボロ雑巾のようになっていた。

 

 

「ちょっとした悪ふざけ?.....ふざけるな。アンタ達の下らない正義ゴッコのおかげで.....私がどんな扱いをされてきたと思う?私がどれ程孤独だったと.....アンタ達が、アンタ達が私を『鬼』にしたんだ!!」

 

 

 

 

この事件が露見して、私は高校を退学になった。

《鬼の醜草》.....それが私の通り名だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

新学期早々にして朝早々のこと.....早くからデュエルに勤しんでいた数ヵ月ぶりの再会ですっかりキャラが変わっていたノース校からの留学生夜神 紫苑と、かの宝玉獣に選ばれしデュエリストである、アークスティック校からの留学生であるヨハン・アンデルセン。

少々面白そうな対戦と思い観戦していたらその決着後.....普段朝は寝坊ばかりで回りに迷惑ばっかりかける忌ま忌ましいデュエルバカの十代が、デュエルの匂いを嗅ぎ付けたのかしらんが登場し案の定夜神の奴どデュエルをする事になった。

最初は一進一退の攻防が繰り広げられていたが流石は十代とゆうべきか、次第に夜神を追い詰めていったのだが.....

 

 

「さぁ、いくわよHERO.....正義が必ず勝つ。なんて事は無いってことを、教えてあげる!!」

 

『ギャゴオオオオッ!!』

 

 

「万丈目、お前にはわかるか.....?」

 

「さんだ。なんとなく言いたい事はわかるぞ、ヨハン・アンデルセン.....」

 

 

コイツも数多くの精霊と心を通じあわせるだけあって感じたらしい.....アレはやばい。十代お得意のネオスペースの中だとゆうのに、アレの回りだけドス黒い渦が巻いてやがる。

今まで夜神の繰り出すモンスターはデーモンだの悪魔だの、とても女性が好んで使うようなモンスターではないのだが.....どこか彼女が使う事で、わずかばかりだが愛嬌すら感じられた。

.....だがアレは違う、アレから感じるのは.....ただ、悪意だけだ。

 

 

「.....へっ、随分とぶっ倒しがいのありそうなモンスターじゃねーか.....燃えてきたぜ!」

 

 

そう言いながらも十代の奴も冷や汗をかいている、奴もアレの脅威を本能的に感じているのだろう。

ただの楽しむデュエルのつもりのデュエルだったろうに、気の毒.....いや、ざまぁみろ。

 

 

「その減らず口がいつまでもつかなぁ?スターヴ・ヴェノム()の効果発動!融合召喚時、相手フィールドの特殊召喚で呼び出したモンスター全ての攻撃力の合計を攻撃力に加える!」

 

《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》ATK2800➡8000

 

 

「はぁ!?なんだあの無茶苦茶な効果!」

 

「攻撃力8000だと!?インチキ効果も大概にしろ!!」

 

 

「驚くのはまだ早い!第二の効果、相手のレベル5以上のモンスターを指定。ターン終了時までそのモンスター効果を無効にし、自らの効果にする!!そしてアクア・ネオスの効果を発動!手札を1枚捨て、貴様の手札を破壊する!エコー・バースト!!」

 

「くそっ、平行世界融合(パラレルワールド・フュージョン)が.....」

 

 

十代のガイアの能力に文句を垂れていた割には随分ぶっ飛んだ効果をしているな。あれを喰らったらおしまいだが.....我らが正義のHEROとやらはどうするのか

 

 

「お待ちかねのバトル!スターヴ・ヴェノムでアクア・ネオスを攻撃!惨滅のヴェネミー・ストリーム!!」

 

「させるかよぉ!リバースカード、オープン!罠カード攻撃の無敵化を発動!戦闘ダメージか戦闘破壊を一度無効にする!俺は戦闘ダメージを選択!!」

 

『ぐああああああッ!?』

 

 

アレの口内から放たれた紫の怪光線がアクア・ネオスを襲い.....うわっ、溶けたぞ!?惨滅とはよく言ったものだ、エグいにも程がある。

 

 

「ちぃっ、モンスターを破壊できただけか。エンドフェイズにスターヴ・ヴェノムの効果は終了し、攻撃力と効果は元に戻る.....」

 

 

《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》ATK8000➡2800

 

 

④紫苑 LP1350

《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》

《補給部隊》(∞)

《虹クリボー》(+)

手札1枚

 

 

無茶苦茶な攻撃力は1ターンのみか。とはいえ効果の奪取は毎ターン行える、融合モンスターが主力の十代にはそれだけでも厄介な奴だろう。今のうちに仕留めることが出来ればいいんだが.....

 

 

「十代の手札は0、フィールドには攻撃力2200のガイアとネオスペースのみ。十代なら突破できそうではあるけど.....」

 

 

「俺のターン、ドロー!魔法カード流転の宝札!デッキからカードを2枚ドロー!.....よし、N(ネオスペーシアン)・グロー・モスを召喚!」

 

『てやあっ!』

 

《N・グロー・モス》☆3 ATK600

 

 

「更に魔法カードNEX(ネオスペーシアン・エクステンド)を発動!グローモスはレベル4のティンクルモスへと成長する!」

 

『ハアアッ!』

 

《N・ティンクル・モス》☆4 ATK800

 

 

アレを倒せるカードは引けなかったか。しっかしグロー・モスが成長して女性っぽく姿が変わるのは謎だな。

十代曰く

「苔は雌雄同体らしいから可笑しくはないぜ!」

だ、そうだが。単なる宇宙人じゃなくて苔だったのか.....今それどころではないがな。

 

 

「手札2枚も使って攻撃力800ぽっちのモンスターを攻撃表示?(スターヴ・ヴェノム)を前に随分余裕じゃない.....それとも諦めたのかしら」

 

「諦める.....冗談だろ?そんな強えモンスターを出されて挑まずにいられるかっての!バトルだ!ティンクルモスでスターヴ・ヴェノムを攻撃!」

 

「何ィ!この攻撃力差で攻撃を仕掛けてくるだと!?」

 

「ティンクルモスがバトルする時、俺はカードを1枚ドローする!シグナルチェック!よっしゃ!魔法カードスペーシア・ギフト!魔法カードだった場合はダイレクトアタックだ!!」

 

「なんと....ぐおおおっ!!」

 

紫苑 LP1350➡550

 

 

「なあ万丈目。紫苑の奴なんか口調が変じゃないか?雰囲気も少し違うような」

 

「わからん、案外あのドラゴンの召喚でテンションがハイになってるだけやもしれんぞ?」

 

「そんなかわいい理由ならいいんだけどな.....」

 

 

1年の最後、三幻魔騒動の影丸(理事長)のジジイとかもそうだったしな.....まて、使用者がおかしくなるくらいの力があるってことになるな。やめさせた方が良いのでは.....

 

 

「メインフェイズ2、スペーシア・ギフトを発動!フィールドのNモンスター1種類につき1枚ドローができる!ティンクル・モスはグロー・モスとしても扱うから2枚ドローだ!カードを2枚伏せてエンドフェイズ、流転の宝札の代償としてフィールドのガイアを墓地に送るぜ。ターン終了だ」

 

「ガイアに装備されていた虹クリボーも破壊される.....」

 

 

④十代 LP900

《N・ティンクル・モス》

《ネオスペース》(f)

伏せカード2枚

手札0枚

 

 

「私の、タァーン!目障りなモンスターだが折角の効果、利用させてもらおうかな!スターヴ・ヴェノムの効果発動!ティンクル・モスの能力を封印して奪う!そしてバトル!ティンクル・モスに効果だ!1枚ドロー!....ドローカードは魔法カード《アカシック・レコード》だ!ダイレクトアタックを受けるがいい!!」

 

「いけない!これが通ったら十代のライフは尽きる!!」

 

「かかったな!罠カード発動!聖なるバリア-ミラーフォース!!」

 

「なんだとぉ!?」

 

 

そういえば入ってたな.....十代は普段、あまりモンスター除去カードを使わないから忘れがちだが。

 

 

「こいつで攻撃モンスターは全滅!消え去れスターヴ・ヴェノム!!」

 

『グガアアアアアアアアアアアッッッ!!?』

 

 

攻撃が跳ね返り、自らを滅ぼしていったか.....流石に破壊や効果耐性まではないようだな、安心した。それならいくらでも対処のしようがある.....

しっかし断末魔まで恐ろしく響く奴だな。寮でいまだ眠りこけている奴達も起きるのではないか?

 

 

「補給部隊の効果で1枚ドロー.....フフフフ、ハハハハハ!!」

 

「何笑ってんだ?切札がやられておかしくなっちまったか??」

 

「そうね、おかしいよ.....そんなモンスターにこの効果を使うハメになるとはなぁ!スターヴ・ヴェノムの最後の効果!融合召喚されたこのモンスターが破壊された時.....特殊召喚で呼び出されたモンスターを全て破壊!全てを喰らい、全てを呑み込め!!」

 

『ウゥゥ.....グワァァァ!?』

 

「て、ティンクル・モス!」

 

スターヴ・ヴェノムの体だったモノが毒沼となってフィールドに広がりティンクル・モスを飲み込んでいってしまった.....下級モンスター1体になんて大がかりな演出だ。

 

「そしてその攻撃力の合計分のダメージを、相手プレイヤーに与える!!」

 

「そんなっ.....ぐわあああああっ!?」

 

 

十代 LP900➡100

 

 

「なんて凄まじい効果だ.....」

 

「ああ。さっきのターンに流転の宝札の代償で、十代がガイアを墓地に送っていなければ確実に負けていた.....」

 

 

あいつ1体で特殊召喚限定とはいえ、十代のデッキで言う所のガイア、ブラックパンサー、アブソルートZero以上の能力を内臓している。なんて化物だ.....あんなものをどこで手に入れた?市ノ瀬のジジイは知っているのか?

 

 

「ぐっ、この痛みはもしかして.....」

 

「膝なんかついてどうかしたの?まだまだやれるよね?そんな雑魚一匹だけじゃあ喰い足りないよぉ.....メインフェイズ2、魔法カードアカシック・レコード。チェーンして非常食を発動。アカシック・レコードを墓地へ送りライフを1000回復し、アカシック・レコードの効果で2枚ドロー、それがこのデュエル中に使用したカードであれば除外する.....フフフ、今の私のデッキはサンダー・ドラゴン以外全て1枚ずつでね?当然2枚とも新たなカードよ」

 

 

紫苑 LP550➡1550

 

 

そんなデッキ構築でよくこれだけ回っているな....

 

『アニキのデッキも大概よ~ん、自覚無いのねぇ』

 

 

「手札から装備魔法発動、再融合!ライフ800を払い、墓地の融合モンスターを蘇生させこれを装備する。我が脅威に再び怯え震えるがいい.....蘇れ!スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!!」

 

『グゴオオオオオッ!!』

 

 

《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》☆8 ATK2800

 

紫苑 LP1550➡750

 

 

「もう帰ってきやがった.....!」

 

「フフフ、カードを2枚伏せてターンエンド」

 

 

⑤紫苑 LP750

《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》

《再融合》(+)

《補給部隊》(∞)

伏せカード2枚

手札0枚

 

 

「俺のターン.....ドロー!!来たぜ、魔法カードHEROの遺産を発動!墓地に存在するHEROを融合素材とするモンスター2体、ガイアとアクア・ネオスをデッキに戻し、3枚ドロー!!」

 

「3枚もドローできるとは、随分と贅沢なカードねぇ.....それで?逆転のカードは引けたわけ?」

 

「ああ.....充分だぜ!魔法カード、コクーン・パーティー発動!墓地に存在するネオスペーシアン一種類につき一体、デッキまたは手札からコクーンを呼び出す!来い、C(コクーン)・モーグ!C・ラーバ!」

 

《C・モーグ》☆2 ATK700

 

《C・ラーバ》☆2 ATK300

 

 

「そしてコクーン達はネオスペースの中で成長する!頼むぜ、グランモール!フレア・スカラベ!」

 

『へへっ、待ってたぜぇ十代!』

 

『敵は強大だ、気を引き締めて行くぞ!』

 

 

《N・グランモール》☆3 ATK800

 

《N・フレア・スカラベ》☆3 ATK600

 

 

「2枚目のスペーシア・ギフト発動、2枚ドロー!よおし!墓地のネクロダークマンの効果発動!このカードが墓地にある時一度だけ、E・HEROの召喚に生贄が必要無くなる.....来い、ネオス!!」

 

『トワアッ!!』

 

《E・HERO ネオス》 ☆7 ATK2500

 

「カードを1枚伏せる。ネオスとフレア・スカラベをデッキに戻し.....コンタクト融合!フレア・ネオスだ!!」

 

『ハアアッ!!』

 

《E・HERO フレア・ネオス》☆7 ATK2500

 

 

むっ、グラン・ネオスでは無いのか?あちらなら確実にスターヴ・ヴェノムを除去できるとゆうのに

 

 

「スターヴ・ヴェノムを攻撃するつもりか?馬鹿め.....攻撃したが最後、お前もモンスター達も地獄行きだ」

 

「そいつはどうかな?破壊したら確かにモンスターは全滅だ.....だけどそれはダメージ計算の後の話!フレア・ネオスのモンスター効果!フィールドの魔法・罠カードの数1枚につき、攻撃力が400ポイントアップ!俺のフィールドには3枚、お前のフィールドにも4枚で合計7枚!更にネオスペースの効果も合わさって攻撃力3300ポイントアップだ!!」

 

《E・HERO フレア・ネオス》 ATK2500➡5800

 

 

「攻撃力5800だと!?」

 

「バトル!フレア・ネオスでスターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンを攻撃!ヴァンツー・ラッシュ!!」

 

「こいつが通れば十代の勝ちだ!」

 

「そうは行くか!罠カード発動、強制脱出装置!フレア・ネオスを手札に戻させてもらう!」

 

 

いわんこっちゃない.....グラン・ネオスの方がまだ良かったな。

 

 

「リバースカード、オープン!速攻魔法、コンタクト・アウト!フレア・ネオスの融合を解除しネオスとフレア・スカラベに分離させる!」

 

《E・HEROネオス》☆7 ATK2500➡3000

 

《N・フレア・スカラベ》☆3 ATK600➡1400

 

 

「フレア・スカラベの攻撃力は自分の魔法・罠カード1枚につき攻撃力が400アップする.....」

 

「専用の融合解除か、そんなものまであったとはね.....それで?ネオスで攻撃してくるわけ?」

 

「いいや、こっちだ!グラン・モールでスターヴ・ヴェノムへ攻撃!」

 

「んなっ、また攻撃力800ぽっちで攻撃してくるだと.....返り討ちにしてくれるわ!惨滅のヴェネミー・ストリーム!!」

 

「通したな?グラン・モールのモンスター効果発動!ダメージ計算を行う前に、自身と戦闘を行うモンスターを手札に戻す!ドリル・モール!!」

 

「なんだとぉ!?」

 

 

グラン・ネ.....まぁ結果は一緒だったな。コンタクト・アウトがあったから強気に攻めたわけか.....

にしてもあのモグラ、相変わらず鬼畜な能力だな。

十代以外は皆揃って鬼畜モグラ、または外道モグラと呼んでいるのは内緒だ。

この前天上院君なんぞ、儀式魔人複数を使用し完全体サイバー・エンジェルなどと言って勝利を確信した所に、あれ1枚で除去されて逆転されていたしな.....

 

 

「こんのぉ.....たかだかレベル3程度の雑魚モンスターにこの私が.....」

 

「「んっ?」」

 

 

今、なんと言った?なにか引っかかったような.....

 

 

「これでフィールドはがら空き!いっけぇネオス!ダイレクトアタックだ!!」

 

「墓地の虹クリボーの効果発動!ダイレクトアタックを受ける時、自身を特殊召喚し私の盾となる!」

 

『クリィ~.....』

 

《虹クリボー》☆1 DEF100

 

 

「1枚で2度美味しいってわけか.....ネオスで虹クリボーを攻撃だ!ラスオブネオス!!」

 

虹クリボーが破壊されるが、夜神はそれには目もくれず、

 

「補給部隊の効果だ、虹クリボーが破壊されたので1枚ドロー!」

 

 

彼女はこのデュエル中、補給部隊だけでもう何枚引いているのやら、まずはあれを真っ先に撤去するべきだな。

 

 

「今度こそ!フレア・スカラベでダイレクトアタック!!」

 

「リバースカード発動!永続罠、正統なる血統!墓地の通常モンスターを復活させる!蘇れ.....デーモンの召喚!!」

 

『グフゥ.....』

 

《デーモンの召喚》☆6 ATK2500

 

 

「ど、どんだけしぶといんだよ.....メインフェイズ2に移行。カードを1枚伏せて再びコンタクト融合!フレア・ネオス!!魔法・罠カードの枚数は合計5枚、ネオスペースとあわせて2600ポイントアップだ!!俺はこれでターンエンド!」

 

 

⑤十代 LP100

《E・HERO フレア・ネオス》 ATK2500➡5000

《ネオスペース》

伏せカード2枚

手札1枚

 

 

 

決めきれなかったか.....しかしあの化物を処理できたのなら良しとも言えよう。十代のフィールドには攻撃力5000のフレア・ネオス、対して夜神のフィールドには馬鹿のひとつ覚えのデーモンの召喚のみ。このターンを乗りきれば十代の勝ちと言ってもよかろう。

 

 

「私のターン!ドロー!!クククク.....一度ならず二度までも私を倒したことは褒めてやろう。しかし今度は耐えきれるかな!補食植物(プレデタープランツ) サンデウ・キンジーを召喚ッ!!」

 

《補食植物サンデウ・キンジー》☆2 ATK600

 

 

「また補食植物.....まさか!」

 

 

馬鹿言え、あいつ自身がデッキのカードはほぼほぼ1枚ずつと明言してただろうに。もう融合の魔法カードは無いから問題は.....

 

 

「サンデウ・キンジーのモンスター効果発動!自身を含む融合素材モンスターを手札またはフィールドより選び、それらを素材とした融合召喚を行う!!」

 

「んなぁにぃ!!?」

 

「なんでお前が1番驚いてんだよサンダー。俺がリアクションするタイミング逃したぜ.....」

 

 

「サンデウ・キンジーとデーモンの召喚とで融合召喚!三度、我が脅威に怖れおののけ!スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!!」

 

『ギャオオオオオッ!!』

 

「くっ、正統なる血統が破壊されたからフレア・ネオスの攻撃力は400ダウンする.....」

 

《E・HERO フレア・ネオス》ATK5000➡4600

 

「さぁ、食らい尽かせてもらうよ!第1の効果!融合召喚時にフレア・ネオスの攻撃力4600を奪い.....第2の効果でフレア・ネオスの効果を無効にさせ、その能力を私が使用する!フィールドの魔法・罠カードの枚数は4枚.....追加で1600ポイント上昇!」

 

《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》 ATK2800➡7400➡9000

 

《E・HERO フレア・ネオス》ATK4600➡3000

 

 

「こ、攻撃力9000て.....十代の残りライフ100なのに容赦なさすぎじゃないかなー.....」

 

 

まったく、一度かのカイザーとデュエルしてほしいぐらいだ。攻撃力インフレーションがどこまで加速するか見物である。

 

 

「バトルだぁ!スターヴ・ヴェノムでフレア・ネオスを攻撃、惨滅のヴェネミー・ストリーム!!」

 

「待ってたぜ!リバースカードオープン!決闘融合-バトル・フュージョン!!俺の融合モンスターが戦闘を行う時、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分攻撃力をアップする!!」

 

『ハアアアアアッ!』

 

《E・HERO フレア・ネオス》ATK3000➡12000

 

 

「すっげぇ!攻撃力12000!!」

 

「馬鹿め.....タイミングを見誤ったな!!手札より速攻魔法発動、決闘融合-バトル・フュージョン!!その攻撃力12000すら、私が奪い尽くしてあげるわ!!」

 

『グガアアアアアッ!!』

 

《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》 ATK9000➡21000

 

 

「んな無茶苦茶なぁ!?」

 

 

.....おいおい、この展開どっかで観た覚えが.....

 

 

「ハハハハハ!狙いは一緒かよ。だったらしょうがねぇな.....歓迎会の祝砲代わりだ、受けとれ留学生!最後のリバースカード発動!罠カード、決戦融合-ファイナル・フュージョン!!」

 

「はっ?」

 

 

あの馬鹿.....朝っぱらからなにやっているんだ.....

 

 

「融合モンスター同士がバトルする時発動!互いのモンスターを破壊し、互いのプレイヤーはその攻撃力の合計分のダメージを受ける!行くぜ紫苑!!」

 

 

「なぁサンダー、合計いくつだ?」

 

「33000.....約8回死亡だ。」

 

 

「ちょっまっ、MATTE!?.....グワアアアアアアアアアッ!!!」

 

「うおおおおおおおおっ!!?」

 

 

2体の攻撃が衝突し激しい爆発を起こす。その衝撃で十代と夜神はものすごい勢いで吹き飛んでいった.....

 

 

十代LP100➡-32900

 

紫苑LP750➡-32250

 

 

⑥DRAW

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

負けたくない負けたくない負けたくない負けたくない負けたくない負けたくない負けたくない負けたくない

 

 

「負けたく.....ない.....」

 

 

「おーい、大丈夫か.....?」

 

「しーちゃん先輩!起きて!しーちゃん先輩!!」

 

「う.....うーん?」

 

 

ふと眼を覚ますと.....朝の快晴を背景にツンツンした髪の男性と、青紫の髪の小さな女の娘が私を覗き込んでいた.....万丈目さんとレイちゃんだ。

あれっ?なんで私倒れてるの.....デュエルどうなった!?

そう思って体を起こそうとしたら、なんだか全身に痛みが走る。それにところどころ痺れていて動きづらい。ついでに怠い。

 

 

「私倒れてるってことは.....負けちゃったんだ?」

 

「何を言っている?派手に相打ち.....引き分けだったではないか」

 

「そーだよ!すっごい音でびっくりしちゃった!!」

 

「は、派手に相打ちィ?」

 

「覚えていないのか?」

 

「それがさっぱり.....」

 

 

うーん、万丈目さんの真剣そうな顔からいって嘘偽ではなさそうなのですたい。

なんか負けたく無い一心だったのは覚えてんのよね~.....

 

 

「おっ、紫苑も起きたか!」

 

「心配したぜ、ピンピンしてる十代と違って女の娘は繊細だからな.....」

 

「ヨハーン!と、十代.....」

 

「なんで俺だけそんな冷たい目!?」

 

 

どうやら相打ちで対戦相手の十代もぶっ飛んでいたらしいが、様子を見るにすこぶる元気そうである。

 

 

「おい夜神、あのモンスターは「いっや~、まさか朝からこんな楽しいデュエルができるなんて思わなかったぜ~。早起きは三分の得ってのは本当なんだな!!」

 

「それを言うなら三文の得だろー?なんで俺が日本のことわざ指摘する方なんだよ!」

 

「おお、そうだったそうだった。まぁそんな事よりあれだ.....ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!!」

 

「う、うん.....」

 

 

指を二本つきだしての片目ウィンクで「ガッチャ」

これが十代の決め台詞らしい。

まてよ?そんな事よりなんか忘れてるような.....

 

 

「それより夜神、あの「あーっ!!レイちゃん朝食の支度はー!?」

 

「しまった!十代様としーちゃん先輩が心配で途中で投げ出してきちゃいました!!」

 

「心配してくれてありがと.....じゃなくて今何時よ!もう皆起きてくんじゃない?急いで戻らないと!!」

 

 

現在7時ちょっと過ぎ。

ヤバーイ、もうご飯待ってる子いそう.....着任早々管理人失格などと呼ばれてたまるか!

 

 

「さっきまで倒れてたんだから無茶は「当然手伝いますよ先輩!あとはおかずを人数分用意するだけです!!」

 

「了解!助かるわレイちゃんダッシュで戻るわよ!!そこのデュエル馬鹿二人!あんたらも手伝いなさい!!」

 

「え~!?なんで俺達まで!!」

 

「俺料理なんてできないぜ?」

 

「やかまっしゃー!そもそもあんた達に付き合ったからこんな事になったんでしょーが!!朝飯抜きが嫌だったら手伝いなさいよ!!」

 

「「そんな無茶苦茶な~.....」」

 

 

万丈目さんがなんか不満そうな顔をしていましたが、生憎とそれどころではなかったので全速力でレッド寮厨房.....とゆうか台所へ戻りまして、事の発端になった(?)二人をコキ使いつつその日の朝餉にはなんとか間に合ったのでした.....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SAL研究室の一室。島中に設置された監視カメラの映像を見聞できるこの部屋で、彼女達の戦いを覗き観ている者達がいた。

 

 

「クククク.....昨日の晩からやけに良質なデュエルエナジーを放出する者達がいると思い、調べてみたらこいつか.....夜神紫苑」

 

『十代を.....ボクの十代を.....』

 

「わかっております。ノース校など所詮は落ちこぼれの吹き溜り、代表といえどもたかが知れていると侮っていましたが.....まさかこんな鬼を飼っていたとは」

 

『闇を、感じる.....キミのような、心の闇を.....』

 

「それは面白そうですな....私の手駒を使い、もう少し探りを入れてみるとしましょう .....この者の本質を」

 

 

 

そう宣言すると男は受話器を手に取り何処かへ連絡を取る。

 

 

「.....私だ、貴様に新たな任務を授ける。ターゲットは.....ノース校代表・夜神紫苑だ」

 

 




相変わらずの亀更新で申し訳ありません。
別の名前で投稿している小説がもうすぐラストなので、ふと投稿速度が上がるやもしれません。

スターヴ・ヴェノムの効果は原作版です、念のため効果を記載するとこんな感じとなっております。

《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》
融合・効果モンスター
レベル8/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守2000
闇属性モンスター×2
(1):このカードがフィールドのモンスターのみを素材として
融合召喚に成功したターンに発動できる。
このカードの攻撃力はターン終了時まで、
相手フィールドの特殊召喚されたモンスターの攻撃力の合計分アップする。
(2):1ターンに1度、相手フィールドの
レベル5以上のモンスター1体を対象として発動できる。
ターン終了時まで、その相手モンスターの効果は無効化され、
このカードはその対象の相手モンスターの効果を得る。
(3):このカードが破壊された場合に発動できる。
相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを全て破壊し、
その攻撃力の合計分のダメージを相手に与える。


すごく.....強いです。
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