一途な私のしつこい決闘   作:トランス・D

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寝れなかったんです、9話目です。


単調な私と冷静な傭兵①

「.....来たか」

 

「ハァッ、ハァッ.....見つけたぁ!アンタが犯人か!!」

 

 

今日のバイトを終えて部屋に帰ると、部屋に本来いるはずのレイちゃんの姿は無く(代わりに何故か万丈目さん転がってたけど)

彼女をさらった節の手紙が残されていた。

同封されていた地図の場所、島の角の角、崖のようになっている場所へ赴くと.....イースト校代表、オースチン・オブライエンが待ち受けていた。

 

 

「思ったより遅かったな.....」

 

「遅かったじゃないよ!レイちゃんは無事なの?何のためにあのコをさらったりしたんだ、答えろ!!」

 

「夜神、気持ちはわかるが少し落ち着け.....」

 

「これが落ち着いてられますかっての!可愛い後輩の危機なんだよ!!」

 

 

脅迫状を受け取った時、一緒にその場にいた万丈目さんもそのままついて来てくれた。

なんだかんだで優しい人だと思う。

 

 

「安心しろ、早乙女レイには一切危害を加えてはいない、彼女にはただ協力を願っただけ.....俺の目的はお前だ、夜神紫苑」

 

「私?私に用なら直接言いなさいよ。わざわざレイちゃんを巻き込んでまで.....」

 

「フッ。思った通りお前にとって早乙女レイは大事な人物なようだ.....月並みな台詞で悪いが、あの娘を帰して欲しければ俺とデュエルしろ。その怒りで俺をねじ伏せてみるんだな」

 

 

.....どうやら目的は本当に私とのデュエルだけのようだ。だが他人を巻き込むやり方ってどうなの?普通に考えて犯罪モノだよね。

 

 

「まずレイちゃんの安全を確認させなさいよ。気になってデュエルどころじゃないし」

 

「.....いいだろう。おい、出てこい.....」

 

 

オブライエンがどこかしらに指示を出すと、近くの茂からレイちゃんが縄に縛られた状態で現れた。

普通に歩いてる様子からして本当に無傷のようだ.....ってゆうかその気になれば逃げれそう、手しか不自由じゃないじゃん。

 

 

「レイちゃん!」

 

「へへへ.....ごめんね先輩、捕まっちゃった」

 

「大丈夫?怪我してない!?私のせいでなんかごめんね?」

 

「本当に大丈夫ですよ~。そいつは本気のデュエルだけが目的のようです、パパッとやっつけちゃってください!!」

 

 

捕まってた割りには明るいなこの娘。普通、怯えたり泣いたりするもんじゃないのかな.....私を心配させまいと、気丈に振る舞っているだけなのかもしれない。

 

 

「感動の再会はこれぐらいで良いか?あまり元気そうにされると人質の意味が無いんだがな.....」

 

「ありゃっ、ごめんなさい」

 

「なんでレイちゃんが謝る必要があんのよ.....待っててね、ささっと片付けて帰るよ!」

 

「はい!またお風呂で背中流しっこしましょう!!」

 

 

「背中流しっこて....」

 

 

「あーっ、万丈目さん何想像してんのっ!私はいいけどレイちゃんは駄目だよ!!」

 

「そうだよ万丈目先輩サイテーッ!前もボクのお風呂覗いたし。ホント男ってのは.....」

 

「何ィ!レイちゃんのお風呂覗いたの!?.....そんなに欲求不満なら私が解決してあげるから、私だけの時に覗きにきなさいよ。色気に自身は無いけどガンバルから」

 

「な・ん・で・そ・う・な・る!!その微妙に優しい目つきをやめろぉ!」

 

「はぁ.....すまんが夫婦漫才はデュエルの後で頼む」

 

「どこが夫婦漫才か!!」

 

 

やだ夫婦だなんて、結構見る目あるかもこの筋肉。誘拐犯にしとくのは勿体ないな.....

 

 

「では始めるぞ。本気で来い」

 

「本気で来いとゆーか、私は何時でもいっぱいいっぱいだっての.....」

 

 

そんなわけで、ひと悶着あったが開き直ってデュエルディスクを互いに構える。

あの腰につけてた銃っぽいのディスクだったんだね変形式なんだね、造り凝りすぎだろ.....

 

 

「「デュエル!!」」

 

 

 

紫苑 LP4000

 

オブライエン LP4000

 

 

「先行は私ね、ドローッ!」

 

 

気合い入れてちゃっちゃと倒したい!ところではあるけれど.....相手も私やヨハンと同じように分校の代表者、実力は同格かそれ以上とみていいだろう。

正直私に至っては、他の代表者達より劣ってる感半端ないんだから油断なんて一切できない。常に格上とやる心意気、挑戦者でいなくっちゃ!

 

 

「行くよ!手札からデーモン・ソルジャーを召喚!そして装備魔法、《デーモンの斧》を装備。その攻撃力を1000ポイントアップさせる!」

 

《デーモン・ソルジャー》☆4 ATK1900➡2900

 

 

「ほぅ、真っ当な下級モンスターも入っていたのか」

 

「いきなり攻撃力2900か.....だが所詮は攻撃出来ない1ターン目、対処する手段はいくらでもある」

 

「そうなの?なら好きになさいな、カードを1枚セット!ターンエンド!!」

 

 

①紫苑 LP4000

《デーモン・ソルジャー》

《デーモンの斧》(+)

伏せカード1枚

手札3枚

 

 

私デッキの二大下級エース、その片割れであるデーモン・ソルジャーに装備魔法。とりあえず戦闘で負ける可能性は少ないだろう、今はそれで充分だ。

 

 

「俺のターン!手札からヴォルカニック・ロケットを召喚!!」

 

《ヴォルカニック・ロケット》☆4 ATK1900

 

 

ロケット。名は体を現すとゆうが、まさにその名の通りロケットな形状な獣.....悪魔.....なんだろうかあれは。

 

 

「ヴォルカニック・ロケットの召喚成功時、モンスター効果が発動!デッキから永続魔法、ブレイズ・キャノンを手札に加える!」

 

「レベル4で攻撃力1900に加えてサーチ能力まであるのか、十代の奴のエアーマン並みの性能だな」

 

「そしてブレイズ・キャノンを発動!このカードは手札から攻撃力500以下の炎族モンスターを墓地に送り、弾丸として発射するカード。ヴォルカニック・バレットを墓地に送り、くたばれ、デーモン・ソルジャー.....ファイアー(発射)!!」

 

「うわあっ!?」

 

 

 

オブライエンの掛け声と供に、恐らくヴォルカニック・バレットであろうモンスターが固定砲台のような物から飛んできて、デーモン・ソルジャーさんをぶっ飛ばしてしまった。

 

 

「ああ.....折角装備魔法使ってまで強化したのに.....しかも場ががら空きじゃん!?」

 

「安心しろ、ブレイズ・キャノンの効果を使用したターン、俺はバトルを行えない.....」

 

「えっ、そうなの?」

 

 

「ふむ、攻撃できないデメリットがあるとはいえ、毎確ターンのモンスター除去は強力だな....」

 

「けど攻撃力500以下の炎族モンスターだなんて限定的なもの、そう沢山デッキに入ってますかね?」

 

「フン。その点は全く問題ないな.....墓地のヴォルカニック・バレットの効果発動!1ターンに一度、ライフ500をコストに同名モンスターをデッキから手札に加える!」

 

 

オブライエン LP4000➡3500

 

 

あら便利。ライフコストがあるとはいえ、これで毎ターン弾丸を補充して着実に私のモンスターを破壊できるってわけか.....この手の相手はあまり見ないからやりづらいなぁ。

 

 

「永続魔法、魂吸収を発動。カードを1枚セット、俺のターンはエンドだ」

 

 

①オブライエン LP3500

《ヴォルカニック・ロケット》

《ブレイズ・キャノン》(∞)

《魂吸収》(∞)

伏せカード1枚

手札3枚

 

 

伏せカード1枚か、魂吸収ってなんだっけ?とりま毎ターン破壊なんてされたらたまったもんじゃない、こうなれば.....

 

 

「私のターン!よし、手札のサンダー・ドラゴンを捨てて効果発動!デッキから同名モンスター2体を手札に加えるっ!更にっ、魔法カード手札抹殺!互い手札を全て捨てて、同じ枚数ドローする!私は4枚ドローッ!」

 

「俺は3枚ドローする」

 

「この時!手札から効果で墓地へ送られた、トリック・デーモンの効果発動!デッキからデーモンの召喚を手札に加えるよ!」

 

 

これでヴォルカニック・バレットの残数を1枚減らしつつ、私の手札を大幅に変える事ができた。あとは相手の破壊がおっつかない勢いで攻めるのみ!

 

 

「モンスターを通常召喚!捕食植物(プレデタープランツ)サンデウ・キンジー!!」

 

《捕食植物サンデウ・キンジー》☆2 ATK600

 

 

「なっ、あのモンスターは!」

 

「あの時の.....まさかアイツが来るの!?」

 

 

あれ、万丈目さんとレイちゃんの様子がおかしいぞ?これ出すの初めてのはずなんだけどなー.....

 

 

「サンデウ・キンジーのモンスター効果発動!このカードと手札またはフィールドから融合素材モンスターを墓地へ送り、融合モンスターを融合召喚する!!」

 

「融合無しで融合召喚を行うカードだと!?」

 

「手札のデーモンの召喚とキンジーを融合!冥府の花々、悪魔と混ざりて美しく昇華せん!融合召喚!全てを喰らえ、捕食植物キメラフレシア!!」

 

『ギシャーッッ!!』

 

 

《捕食植物キメラフレシア》☆7 ATK2500

 

 

「うわっー!?しーちゃん先輩それなんだよー!!」

 

「ちょっ、おまっ、気持ち悪っ!!.....そんなもんどっから拾ってきた!?危ないから捨ててきなさい!!」

 

「えーっ、案外綺麗じゃなーい?」

 

「「どこがだーっ!!」」

 

 

なんか不評だなー.....まぁ件の《愛しい君へ》なんつうタイトルの怪しい手紙に入ってた、怪しさ満点のカードなんだけどさ。使えるもんは使う主義なんで私。

さて、勢いだけで呼んだけど効果見てないんだよね。どれどれ~.....ありっ?強くね?

 

 

「えと.....キメラフレシアの効果発動!1ターンに一度、コイツのレベル以下のモンスターを1体除外する!対象はヴォルカニック・ロケット!!」

 

『ギシャシャシャシャ!!』

 

 

私の命令で彼女(?)の身体中から蔓のような物が出てきてロケットさん捕獲、そして.....

 

 

『バリバリバリバリ.....』

 

「くっ、喰ってるー、ロケット喰ってるー.....燃えないのかな」

 

「変に動物的なモンスターでなくて良かった、軽くグロ映像だぞこれは.....」

 

「ボク気分悪くなってきた.....」

 

 

ごめん、なんかごめん二人供.....こんな光景視ても相手のオブライエンは顔色ひとつ変えやしない、胆力凄いな。

 

 

「 .....魂吸収の効果、モンスターが除外される度にライフを500回復する」

 

オブライエンLP3500➡4000

 

 

「えっ、永続罠オープン。リビングデットの呼び声!!墓地からデーモンの騎兵を特殊召喚!!」

 

《デーモンの騎兵》☆4 ATK1900

 

 

二大下級エース2体目、さっきどっち出すか悩んだんだよね.....

 

 

「更に永続魔法、補給部隊!アーンド、ブランチ!尽かさずバトルよ!デーモンの騎兵でダイレクトアタック!!」

 

「甘いな、永続罠オープン!ファイヤー・ウォール!!相手のダイレクトアタック宣言時、墓地の炎族モンスターを除外して発動。その攻撃を無効にする!1体目のヴォルカニック・バレットを除外!」

 

 

またその名の通り炎の壁が出現し、騎兵の行く手を阻む。これキメラフレシアの効果で除外しなかった方がもしかして良かった?ダイレクトアタックにしか対応してないっぽいし.....

 

「魂吸収の効果だ。ライフを500回復」

 

 

オブライエンLP4000➡4500

 

 

「くっ.....キメラフレシアでダイレクトアタック!!」

 

手札抹殺で墓地肥えちゃってるからなぁ、とりあえず墓地リソース減らすしか.....

 

「ぐあああっ!」

 

 

オブライエンLP4500➡2000

 

 

「あれっ?通った!?」

 

「墓地に炎族モンスターがいなかったのかな」

 

「そんなことは無いだろう、最低でも2体はヴォルカニック・バレットが存在してたはず。つまり.....今のはわざと通したんだ」

 

「ええっ!?」

 

「流石はジェネクスのチャンピオン、万丈目準。察しがいいな.....墓地のヴォルカニック・カウンターの効果発動!戦闘ダメージを受けた時、墓地に他の炎族モンスターが存在する場合に発動する!このカードを除外し、受けた数値と同じダメージを相手にも与える!食らえ!!」

 

「きゃああああっ!?」

 

 

紫苑 LP4000➡1500

 

 

「この時、魂吸収も当然適用される」

 

オブライエン LP2000➡2500

 

 

うぅぅ.....この筋肉本気で強いや。さっきから私、やること成すこと全部空回りしてる気がする.....

 

 

「どうした、もう戦意喪失か?思ったより手応えのない.....」

 

「なんの.....またまだここからよ!メインフェイズ2で魔法カード、マジック・プランターを発動。リビングデットの呼び声を墓地に送り、2枚ドロー!デーモンの騎兵は破壊されるけど.....モンスター効果発動!このカードが破壊された場合、墓地のデーモンを復活させる!帰っといで、デーモン・ソルジャー!!」

 

《デーモン・ソルジャー》☆4 ATK1900

 

 

「更に補給部隊の効果も発動!モンスターが破壊されたんで1枚ドロー!」

 

「出たっ!しーちゃん先輩の補給部隊コンボだ!!」

 

「フッ。あれが1枚あるとあいつのしつこさは倍増するからな.....毎度毎度よく引き当てるもんだ」

 

「なんか私の定番みたくなってる!?.....よし、カードを1枚伏せてターンエンド!!」

 

 

②紫苑 LP1500

《捕食植物キメラフレシア》

《デーモン・ソルジャー》

《補給部隊》(∞)

《ブランチ》(∞)

伏せカード1枚

手札2枚

 

 

 

 

 




やっぱり地味なデュエルですいません。

オブライエンのあの独特な声が大好きなのは私だけでしょうか、また遊戯王で聴きたいなぁ.....
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