真剣で十六夜咲夜として生きていく!   作:ブローバチ

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2話

 咲夜と小雪の二人は廃墟ビルに向かうと五人組が言い争いをしていた。

 

「なぁ、どうすんだよ?」

 

「アタシたちの秘密基地なくなっちゃうの?」

 

 背の高い少年と気の弱そうな少女が一人のニヒルな雰囲気をただ寄せる少年に聞いてくる。

 

「くっくっく、今考えてるところだ」

 

「やっぱり、あの人に頼ってみるヤマト?」

 

 ヤマトと言われたニヒルの少年は首を横に振る。

 

「いや、リスクが高すぎる…」

 

「じゃあどうするんだよヤマト!! あいつらキャップにケガを負わして秘密基地まで取られるんだぜ!?」

 

「ガクト落ち着いて!」

 

「でもよ!? モロも悔しくないのかよ!!」

 

「僕だって悔しいよ! だけど何も出来ないんだよ!?」

 

 今度はガクトとモロが言い合いをする。

 

「みんなケンカは…やめ…てぇ…ヒック、うえぇぇぇぇぇぇん!!」

 

 気の弱そうな少女は泣き出してしまう。

 

「ワン子泣き止めよ…」

 

 頭にバンダナを巻いた少年がワン子を宥める。回りも険悪な雰囲気を出し始めてきた時。

 

「どうして泣いているの? ボクに話して、相談にのるよ」

 

「…え?」

 

 すると泣いていたワン子の頭に手を乗せ、撫でながら落ち着かせる。

 

「君達も女の子が泣いているのに何もしないの?」

 

「え…あ、うんって君誰!?」

 

 突然現れた咲夜と小雪にツッコミを入れる。

 

「ボク? ボクは咲夜、後ろに隠れてる子は小雪ちゃん。ここの周辺で探険してたら君達の言い争い聞いて見に来たの。ん? ねぇ君その耳どうしたの」

 

 咲夜はワン子が泣き止んでバンダナ少年に近づく怪我した耳のカーゼを外すと刃物で切られて痛々しい痕が残っていた。

 

「ありぁ…、コレは酷くやられたね。君の名前教えてくれる?」

 

 笑顔でバンダナ少年の顔を見るとなぜかバンダナ少年の顔は真っ赤になって。

 

「むー…」

 

 小雪は涙目で咲夜を睨んでいた。

 

「お、俺の名前は風間翔一だ」

 

「翔一くんだね。傷付いた耳治してあげるから膝に頭乗せて♪」

 

 咲夜はコンクリートの所に正座になり、翔一に膝枕させようとする。

 

「なっ!? 何気にキャップ羨ましいぞ!!?」

 

「ちょ、ガクト黙ってくれ。おい咲夜って言ってたな?」

 

「君は?」

 

「我は直江大和だ。この風間ファミリーの軍師をやっている。クックック、でだキャップの耳は本当に治るのだな?」

 

 怪訝な顔で咲夜を見ると咲夜の後ろに離れない小雪が吠える。

 

「う、うそじゃないもん。咲夜ちゃんはほんとにケガを治せるもん!!」

 

 咲夜は小雪に微笑んで頭を撫で上げる。

 

「…いつまでこの体制のままなんだ?」

 

「あ、ゴメンね。少しくすぐったいと思うけど我慢してね? それじゃあ始めるよ」

 

 両手を翔一の怪我した耳に向けて小雪の時に使った翠色の気が現れると翔一以外の風間ファミリーは驚くが翔一の怪我した耳は本当に怪我をしたのか疑われるぐらいの治りで、咲夜に膝枕して貰っていた翔一は上半身起き上がり完全に元の状態に戻った耳を恐る恐る耳を触る。

 

「…どうなんだキャップ?」

 

 ゴクリと唾を飲み込む風間ファミリー一同。

 

「………た」

 

「何だって?」

 

「治ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーー!!? あんなに痛かった筈の耳が治たんだよ!! 咲夜ぁマジでありがとなぁぁ!!!」

 

「きゃあ!?」

 

 突然嬉しい叫びをしながら勢い良く咲夜に抱きしめると少しだけ悲鳴を上げて小雪や風間ファミリー達は呆然とするがまだ抱きしめている翔一と咲夜にハッと正気に戻った風間ファミリーと小雪は翔一を引き離して風間ファミリーに引き離した翔一は自分のファミリーにケガした耳を見せつける。一方咲夜の方は小雪に抱き着かれながら翔一を睨み付ける。

 

「あははは……そんなに喜んでくれると治し甲斐はあったね」

 

「…うぅ~」

 

「唸らないの小雪ちゃん」

 

「よし決めた! 咲夜に小雪、俺たちのファミリーに入れよ!!!」

 

 凄い笑顔でファミリーに勧誘する翔一にオレは首を横に振る。

 

「な、なんでだよぉ~良いじゃんかぁ~」

 

「誘ってくれてごめんね」

 

「…ぼ、僕も咲夜ちゃんがはいらないならやめる」

 

 入らないと言うと翔一はしつこく勧誘してくる。

 

「キャップ良い加減にしなよ咲夜さん達困ってるよ」

 

「そ、そうだよキャップ。私は入ってくれると嬉しいけど無理矢理はいけないわ」

 

「俺様としては可愛い女の子は大賛成だけどな!」

 

「クックック、キャップよなら保留っと言う選択があるぞ」

 

 四人が翔一になだめたりフォローしたりする。

 

「はぁー…ならこうしましょう。翔一くんボクがもし君達のファミリーに入りたいと言った時まで保留でどうかな?」

 

「…分かったぜ。約束だからな! なら風間ファミリーの自己紹介するぞ!! 俺は風間翔一、皆からキャップって呼んでるぜ」

 

「次は俺様だ! 俺様の名前は島津岳人。ガクトって呼んでくれ」

 

「じゃ僕の番ね。ボクの名前は師岡卓也。皆からモロって呼ばれてるよ」

 

「ア、アタシのな、名前は岡本一子って言うの…みんなにワン子って呼んでるわ」

 

「最後は我だ。名は直江大和。我が風間ファミリーのリーダー、キャップの怪我を治してくれて礼を言うありがとう」

 

 風間ファミリーの自己紹介は終わる。

 

「ボクからアドバイス、話し合いで解決出来ない力で制圧するしかない時わね。誰かに助けを求めるんだよ子供のケンカなら力強い子に頼む。川神院って知ってるよね? 川神百代って女の子にボクの名前使って助けてもらえると思うよ。時間食っちゃったし行こう小雪ちゃん」

 

「うん」

 

 アドバイス言うだけ言って小雪と一緒に風間ファミリーから離れようとする。

 

「ちょっと待ってk「あぁそうだ。最後に大和くん」!? な、なんだ」

 

「ニヒルで気取ってるけど守れる者も守れないよ。今の大和くんじゃあ無理、最悪周りからも離れてしまうよ」

 

 大和に対して忠告して本当にその場から離れて風間ファミリーが見えなくなると小雪が質問してきた。

 

「咲夜ちゃん。さいごのなんでいったの?」

 

「あぁアレね…今の大和くんは気に食わないの。あの態度と考えが…相手を拒否して傷つけさせて何も思わない、自分と仲間以外なんてどうでもいいなんて許せない話」

 

「う~ん…よくわかんない?」

 

「クスッ、ちょっと小雪ちゃんには難しい話だったかな? 小雪ちゃんマシュマロ頂戴」

 

「うん! 咲夜ちゃんあーん」

 

「あーん…うん美味しい、ボクは飴玉上げる。ハイ、あーん」

 

 その後、咲夜と小雪は探検にして夕方になり帰ることになったが小雪は泣きそうな顔になって咲夜と居たいと駄々をこね始める。小雪と明日また遊ぼうと約束して落ち着かせた。

 

 一人で帰るときに小雪の事を考えて明日には小雪の人生を変えると決意する。

 

「小雪ちゃん待っててね。明日絶対に救ってあげるから、あと協力者も必要だから英ちゃんにも頼もう」

 

 川神院に帰ると頭にたんこぶ出来た百代が立っていて朝の置いて行ったことで怒ってたり風間ファミリーの仲間になった事に笑顔で報告していた。で、朝の置いて行っていたお詫びに一緒に寝る約束をして怒っていた顔は満面の笑みに変わり、スキップして戻って行ったチョロイ。

 

 最後に風呂でひどい目にあった…もうお婿にいけない。

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