「中々やるではないか赤子……いや小娘!!」
ある訓練室で二人の人間が戦っている。金髪の髭執事服着た老執事は嬉嬉として目の前の少女を赤子を言わずに小娘と呼び、蹴りを放つと少女も同じ蹴りを放つ。二人の蹴りがぶつかり合い衝撃波が発生する。周りの被害が拡大する。床は砕かれひびが入り、壁も同様でガラスなんかは世界一の超強化ガラスを使用してる大砲撃っても傷つかない強度誇るガラスが見る影もなく全部割れてしまっている。
「何回も言ってるけどボクは小娘じゃない男だ! 認知症になったのか不良執事!!」
不良執事の相手をしていたのは十六夜咲夜だった。なぜ咲夜が不良執事と戦っている理由はほんの二時間前だ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
咲夜は待ち合わせ場所を急いで走ってきた。
「小雪ちゃんお待たせー!」
「咲夜ちゃんおはよ!」
「ハァ…ハァ…ごめんね。ちょっとお姉ちゃんに絡まれて遅れたんだ」
「咲夜ちゃんはおねえちゃんが居るの?」
「あはは違う違う、従姉のお姉ちゃんだよ。両親の仕事の都合で夏休みの間おじいちゃん家で過ごすんだ」
納得はしたものの夏休みが終われば咲夜が川神から居なくなってしまうと思ってしまう。
「まぁ…今日行く所は選択肢を間違うと従者、執事にされる。いや最悪の場合……メイド」
どよぉーんとした暗い雰囲気だして目は光が無く空を見つめてぶつぶつと独り言を言う始末。そんな咲夜を見て小雪はオロオロとするしかなかった。
(咲夜ちゃんがああなるところってだいじょうぶなのかなぁ?)
なんやかんやで咲夜は正気に戻り小雪を連れて目的地に向かうのだった。
「さ、咲夜ちゃん…ほ、ほんとにここであってるの?」
目の前には綺麗で高級を賑わす建物に執事とメイドがいる。そこは川神市だけじゃなく世界に轟きを起こす程の超有名財閥、その名は九鬼財閥。
「ここで合ってるよ小雪ちゃん。ほら行こう」
「あ!? まってよぉー」
入り口まで行くと執事とメイドが通せんぼされた。
「お止まりくださいお嬢ちゃん達。ここは九鬼財閥です君達の来る場所じゃないよ」
(あわわ、どうしよう咲夜ちゃん!?)
「(落ち着いて小雪ちゃん)あのお兄さん達初めて顔見るけど新しく入った人?」
「えぇ、そうよ。何で分かったの?」
「だってお姉さん達九鬼財閥の従者が隙だらけだよ。舐めてんの?」
『ッ!!?』
小雪に当てないように新人従者に特大の殺気を放つと執事のお兄さんは泡を吹いて気絶して近くにいたメイドのお姉さんは至近距離から特大の殺気に当てられてるのに執事のお兄さん見たいに気絶はしないが地面に座り込んでこの先からはちょっと言えないかな。
「ほう、鉄心並みの殺気を感じたら…赤子お前か?」
急に声が聞こえ条件反射で時止めを発動させてしまったが幸運なのか目の前で止まっていた。
「…び、吃驚した。まさかヒュームさんもとい不良執事が居るなんて思わなかった。先に小雪ちゃんを連れて一旦離れるか」
止まってる時間の中で小雪ちゃんを姫様抱っこをして離れることにした。
「そして時は動き出す」
「アレ…!? さ、咲夜ちゃん!!?」
時間が動き出し小雪を下しす。不良執事、九鬼家従者部隊序列0位。名はヒューム・ヘルシング。あの武神川神鉄心のライバルだ。
「ほう、俺の蹴りをどうやってかわした? 赤子よ」
「あは、あははは…お、お久しぶりです。ふry、ヒュームさん」
「赤子お前…十六夜九玄の子だな?」
「そうです。今日は英ちゃんに会いに来たんだけど英ちゃん居ますか?」
ビクビクしながら聞くと話は聞いてると通してくれるとさっきまでいた新人達が居なくなっていた。だか咲夜の首根っこを掴まられる。
「え、え~っとヒュームさん?」
「赤子よ。お前だけは俺と手合わせして貰うぞ? 反論は認めん」
(選択肢間違えた…)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
現在に当たる。
「喋られる余裕があるとはな。クックックック、良いだろう本気で死合おう!!!」
「ひ、人の話を聞けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?」
「ジェノサイド・チェーンソー!!!」
「この戦闘狂ぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーー!! 雷神剛脚・連脚!!!」
お互いの技がぶつかり、今までの衝撃波とは比べもなく。その光景は人知を超える物だ。しかし咲夜の攻撃は止まらない雷神豪脚・連脚は蹴りを放った後にその体制に軽くジャンプする同時に半回転で反対の足でヒュームの顎に目掛けて蹴りを放つ。
「ふん、見え見えの攻撃nふぐぉっ!!?」
腕をガードしてたのが仇となってヒュームは吹き飛ばされ、壁に叩きつけられる。
「……手応えあり」
「クックック、アーハッハッハッハッハッハッ!!!」
(あ、あの不良執事が笑った!? ってか無傷!!?)
ヒュームの高笑いに動揺を隠せない咲夜は後ろに居る者達に気づかない。
「おや、ヒュームさんが大笑いするとは明日は隕石でも落ちるのでしょうか」
「フハハハハ!! 英雄の友がこんなに強いとは我は知らなかったぞ!!!」
「フハハハハ!! 我が親友、咲夜!! 良い勝負であったぞ!!!」
「ひゃあっ!?」
突然声を掛けられて変な声が出てしまい。赤面して後ろを振り向くと九鬼揚羽、九鬼英雄、クラウディオ・ネエロがいた。そして小雪は咲夜の駆け寄り怪我してないか心配そうな顔をする。
「咲夜ちゃん。どこもけがしてない? だいじょうぶ?」
「うん大丈夫だよ。心配してくれてありがとう」
笑顔で小雪の頭を撫でると小雪はえへへーっと照れる。
「それにしても随分大暴れしたみたいですね。ヒュームさん?」
「…このぐらいで壊れるのが悪い」
ツンっとそっぽを向く。咲夜は辺りを見ると自分がどんだけ大暴れしたのか気づく。
「ご、ごめんなさい!! 部屋をこんなにボロボロしてしまってすみませんでしたぁぁぁぁ!!!」
揚羽さんに向けてのスライディング土下座を実行する。
「おぉ別に気にすることではない! そんな事で器小さい九鬼揚羽じゃないわ!!」
「いやいや、やった本人としてはこの部屋を直ぐに直したいのですが…」
「何…? 咲夜と言ったな。この部屋を直せると言いたいのか?」
揚羽は鋭い目で咲夜を見る。
「で、出来ます。ボクにしか出来ないやり方ですが…(英ちゃんのお姉さん。百代お姉ちゃんと同じ匂いするよぉぉー! 怖いぃぃー!!)」
内心では泣きたいぐらいの恐怖心を襲う。さっきまでヒュームの戦いも冷や汗を流していた咲夜としては痛いのは嫌いだからだ。
「ほぉう言い切るとはそれなりに自信があるのだな。よし、この部屋を元通りすればなんでもお願いを聞いてやろう!!!」
「姉上。本当に宜しいのですか?」
「九鬼揚羽に二言は無い!!」
「揚羽様。もし出来なければ、この小娘を我ら従者部隊入れるとしては如何でしょうか?」
横から不良執事の提案をすると揚羽も頷く。
「(このクソ不良執事ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃーーーーーーッ!!!!!! 余計な事を吹き込むなぁぁぁぁぁぁ吹っ飛ばされたこと根に持ってんだろぉぉぉーーー!!? もうバレてもやってやらぁぁぁぁーーーーー!!!!)…時よ止まれ」
お馴染みの時止めを実行して時を止まる中で咲夜は言葉を発する。
「破壊する前の時を戻りで復元実行せよ。
咲夜の周りから時計の針が現れる。床、窓、壁などあらゆる所に時計の針が出現して時計の針は逆回りに動き出し、他の場所も同じように動くと変化の兆しが見え始める。
破壊した窓のガラスが逆再生を思わせるように元通りになり、他のもまた然り。最後の時計の針がピタッと止まり消えてゆくと咲夜の体力が限界に近かった。
「ハァ…ハァ…時……間…逆行……終…了…。ハァハァ…、そし…て時は……動き出……す」
時が流れると揚羽達は部屋の元通りに驚きを隠せない。
「約束…守……よ。揚……ん」
咲夜は目の前が真っ暗になり気絶する中、他の叫び声が聞こえた。