今居る場所が地獄じゃないかと思わせる程の大量の人の死体が地獄絵図が広がる光景を見させる。だかコレは悪魔で夢だ。なぜ夢だと断言出来るのだと言い切る理由は、オレの前世の記憶なのだから。
十六夜咲夜と名乗る前の××××。あの記憶と光景は悪夢として前世のオレを苦しめた。まともに睡眠は出来ずに情緒不安定、更には食欲を奪われがりがりにやせ細った体に黒かった髪は見る影も無い。極度のストレスで白に変色してしまう。
こんな風になった理由は前の前世では最大のニュースに取り上げられた。オレが住んでいた××県で超災害が襲った。周りは火の海、焼かれた人の死体、目の前には瓦礫で潰された前世の両親。オレだけ…オレだけが生き残った。オレ以外は全員死んだ…どうしてオレだけが生き残された? なぜこんな思いしなければ生けない? あっちは天国なのにこっちでは地獄なのか? 家族も友達も近所の人達もオレの大切で手を放したくない物を災害から奪われ心の中は空っぽに変わり、人から人形に変わってしまった。
けど、人形になり果てたオレを人間に戻して救ってくれた人達がいた。両親の親戚達に人形になり果てたオレに心身共に世話をしてくれた。同い年の子や年上の子にも話しかけられたりしてくれるが、あの光景だけは頭から離れてはくれなかったがアレを忘れろとは出来ない。それを忘れたら両親、友達、他の人達と忘れろと一緒だからだ。
人間として戻ったオレは一生一生その時、その時を大切に生きると初めて両親の墓の前で誓った。今のオレも前のオレと一緒でその時を大切に生きると同時に前世よりも思い出を沢山作ろうと決めたんだけどオレの状態が分からない…。時間逆行を使用した後の記憶が無い。
いつまでも悪夢から覚めない。本当にコレは夢なのか? 崩れた建物や人の焼き死体や火の海が本物じゃないのかと疑ってしまう。そっと前世で暮らしていた家は面影がない崩れた家に手を触れようとしたが亀裂が走り、全体に亀裂が現れた。空までも亀裂が現れそしてガラスが割れた見たいに悪夢の世界が終わりを告げる。
暗闇の中で一人の人物が立っていた。その人物は前世のオレだった。前世のオレが話しかけた。
「もう過去の事は忘れろ。過去はオレだけでいい…。今のお前は十六夜咲夜で××××じゃない」
「…それでも忘れたくは無いんだ。過去も今でもオレはオレで大切にしたいんだ。××××は十六夜咲夜でもあるから」
笑顔で前世の自分に言う。
「やはり……来世のオレは何も変わらんなその頑固さは………」
「今更だろ?」
「…あぁ、お前の言う通りだ。なら忘れろとは言わないが一部だけお前から代価を貰うぞ」
そう言った前世の自分が咲夜の何かを取り出し消える時に声が聞こえた。
―――――――――――――――――――――二度目の人生、
―――――――――――――――――――――分かったよ。前世のオレ。
咲夜も意識が消えた。
「……あ」
目を覚めると最初に見えたのは何も汚れてない天井で起き上がろうにも身体中の節々が痛い、まるで寝たきりで筋肉が衰えた状態と急激な喉の渇きも襲う。
ちらちらと髪の毛を見て気づいた。自慢の黒い綺麗な髪が白銀に近い白髪になっていた。
その後、ナースコールを押して待つとナースの二人が駆けつけるともう一人のナースが先生を呼びに行き。残ったナースは飲み物を咲夜の口に運びゆっくり飲ませる。数分には担当医の先生が来てご両親に連絡を入れたからねと言いながら状態を見てくれた。