真剣で十六夜咲夜として生きていく!   作:ブローバチ

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8話

「こっちであってるんだよな大和!?」

 

「本当だよ。姉さんの技が放った位置はこっちで間違いない」

 

 走り続けてるのは風間ファミリーの大和、ガクト、モロそしてキャップだ。

 

「(嫌な予感がずっと鳴って止まらない。こんなの初めてだ)姉さんに何が起きたんだ?」

 

 茂みをかきわけて進むと目の前に由紀江、クリス、京、ワン子達が崩れて泣いていた。俺は前の光景を疑った。だってあの無敵の武神川神百代が…。姉さんが黒ずくめの女に首を捕まれてやられていた。

 

「ね、姉さぁぁぁぁぁぁぁんっ!!?」

 

「ん? …あぁ君か。武神も昔は一人ボッチだったのが君達の風間ファミリーに入ったことで武神も変わったね。そう思わないか大和くん?」

 

 俺の方を見て話す黒ずくめの女。なぜお前が俺の名前を知っている!? それも風間ファミリーの名も!!。

 

「な、何で俺の名前やファミリーのことまで知っている? お前は誰だ!! なぜ姉さんをそこまでするんだ!!?」

 

「う~ん…。ま、ばらしてもいっか、目的達成したし」

 

 黒ずくめの女は姉さんを自分の膝に頭乗せた。いわゆる膝枕にして。

 

「先に百代お姉様を回復させてからで良いかな?」

 

「……はっ?」

 

 何を言ったんだあの女は姉さんのことを百代お姉様って。その発言でワン子は叫ぶ。

 

「アンタが気安くお姉さまって呼ぶなぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

 薙刀を降り下ろす前に話し掛けられる。

 

「ふふっ、そう言えば一子ちゃんは川神院。お爺様の養子になったのよね?」

 

 薙刀をピタッと止まる。

 

「…何でその事知ってるの」

 

「それは私もお爺様の孫娘だからよ一子ちゃん♪」

 

「……嘘よ」

 

「嘘じゃないわ一子ちゃん。私は風間ファミリーも知ってるわ。まぁあの3人って言うか一人は幼馴染みだしね。久しぶり由紀江ちゃん。沙也佳ちゃんは元気かなおじさんも?」

 

 突然由紀江のことを振ってきて戸惑う。

 

「あ、え、え!?」

 

「由紀江ちゃんは昔から人見知りだったのに、今は友達が出来たのね。それと由紀江ちゃんの大事な刀ぞんざいに扱ってご免なさいね」

 

 混乱する由紀江や風間ファミリー。しかし一人の武士娘の殺気を出す。

 

「百先輩から離れろ!!」

 

「京!?」

 

 京が使用する弓をあの黒ずくめの女に目掛けて弓矢を放つ。

 

 だか、黒ずくめの女は軽々と弓矢を掴み取ってしまった。

 

「もぉー危ないなぁ。私は百代お姉様と違って戦闘狂じゃないのよ? でも周りがうろちょろされるのもいい加減鬱陶しいから動き止めますか…グランドノッキング!!」

 

 地面を叩く、範囲はこの場に居る者達限定で動きを封じると風間ファミリー達が動けないことに気づく。

 

「なっ!? 身体が動けねぇ!!?」

 

「一歩も動けない!?」

 

「くぎぎぎぎっ!!?」

 

「何しても無理よ。私に解除して貰うか自然に解けるの待つかの2つだけ、大人しくそこに居てね♪私は百代お姉様を治しますので」

 

 必死に動こうとしてるワン子やクリスそれにガクト。だけどキャップは大人しい、何時もならワン子達と一緒にもがいてる筈なのに。

 

「…なぁ大和」

 

「何、キャップ?」

 

 真剣な目で大和を見るキャップ。

 

「俺さ、あの黒ずくめの女を見てから懐かしさを感じるんだ。どこかであってる気がしてならねぇんだ」

 

「!? キャップもか? 実は俺もなんだ。いや違うあの黒ずくめの女に名前を言われてから何かが引っ掛かるんだ」

 

 自然に黒ずくめの女の方を見ると両手から翠色の光が現すとキャップと大和は目を大きく開き、動揺する。

 

 翠色の光を百代の身体に包み込むと百代の身体中の怪我が治っていくと百代は目を覚ました。

 

「……ん」

 

「あ! 身体の違和感は無いですか百代お姉様?」

 

「ッ!? おm「まだ動いちゃ駄目ぇ!」おふっ!!?」

 

 起き上がろうとした百代を強引に元の状態に戻した。

 

「姉さん!!」

 

「大和!? それにお前達も……って何変な体勢になってんだお前ら?」

 

「好きでこんな体勢になったじゃ無いわお姉さま! その女のせいよ!!」

 

 ワン子は言うと百代は見上げる。

 

「お前があいつらの動きを封じたのか?」

 

「ちょっと鬱陶しいかったから動き止めたの。あと百代お姉様には謝らないとね。楽しみ中に乱入してそれに嫌な思いを与えてしまい申し訳ございません」

 

「別に謝らなくて良いさ…。それにお前と戦って楽しかった! 今度は絶対に負けないぞ!」

 

「ふふっ、それでこそ百代お姉様ですわ。昔と変わってなくて咲夜は嬉しいです」

 

咲夜だと(お姉ちゃん)!?』

 

 咲夜と名乗ると百代と由紀江が一緒に声を上げる。咲夜は顔を隠していたフードを取る。

 

「はい、百代お姉様の従弟…ゴホン。従妹の十六夜咲夜でsわぷぅ」

 

 すると百代は咲夜に抱きついた。

 

「本当に咲夜なのか!? アレから電話も寄越さないでお姉ちゃんは心配したんだぞコノヤロー!!!」

 

「ご、ごめんね百代お姉様!? 色々と大変で中々連絡が出来なかったの」

 

 風間ファミリーは呆然とする。あの百代があんなに嬉しそうに咲夜と連呼する子にまるで本当の姉妹だと思わせる。

 

「さ、咲夜お姉ちゃんだと思わなかったです」

 

「まゆっちはあの女と知り合いなのか?」

 

「は、はははい! わ、私の実家のお隣で幼馴染みのお姉ちゃんです!! 年は大和先輩と同い年ですよ」

 

 焦りながら答える由紀江。

 

「咲夜? もしかして耳の怪我を治してくれた咲夜なのか!!?」

 

「ちょ、どうしたキャップ!?」

 

「思い出したんだよガクト!! 昔上級生に耳に怪我をさせられて秘密基地まで取られそうになった時、咲夜ともう一人の女の子がいたんだよ!?」

 

「んな昔の事おb「僕は覚えているよ。そこに居る咲夜ちゃんに治して貰い、百先輩にも紹介して貰ったんだよね」…マジで?」

 

 ガクトは大和とキャップの顔見る。両方から頷く。

 

「あ、あの…も百代お姉様…離してくれませんか? か、身体中…が変な音を…」

 

 メキメキメキメキ…。

 

「さぁ~何のことか分からないな?」

 

「ら、乱入の件でしたらほ、本当にごめんなさいです。お、お姉様…! だ、だから力を弱め……て」

 

 バキバキと嫌な音がして風間ファミリーの現実逃避も限界に近い。京以外の女の子達は真っ青顔で涙目を作りながら体を震わせて男共も冷や汗して咲夜達の方に目を向けないようにする。

 

「も、もうだ……め………」

 

『あっ!?』

 

 百代の腕の中で意識を失い。口から魂が出てきている。

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