宿りとZIVA持ち、降り立つ   作:なすきゅうり

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Q,そもそもなぜダイジェストなのか?

A,書き始めが苦手なのと腹黒い政治の話なんて分からないから。


Q,ネタはどこだ?

A,今回は少ないです。


Q,遅かったじゃないか…言葉は不要か…。

A,騙して悪いが前作は無かった事になった、いまこの瞬間だけはこの作品こそ全てだ!




銀座編

―都内、某カフェテラスにて

 

 

 店内、窓側の席の一つに一人の少女が座っている。

 

「あぁ、平和って素晴らすぃ。」

 

などとのたまっているこの少女が今作の主人公、織州しほだ。

普段は自宅で画面の中の戦争(F P S)をしている彼女だが、本日は銀座に買い物に来ており丁度、先程全買い物を済ませてこのカフェで休憩しているのであった。

 

「しっかし、帰り大丈夫かこれ?」

 

本日彼女が買った品は、紙袋四つに詰められ彼女の座る席のテーブルの足にもたれかからせてあった。中身は化粧品だったり服だったりするが、四袋の内一つだけは他と違い同人グッズ(薄い本)等である。そのため他の紙袋より重くなっていて、持ち手の紐と紙部分の接続部が相当破れやすそうなことになっている。

 

「ま、いっか。」

 

 

 他にも他愛もない事などを考えながらミルクティーを飲んでいたしほだったが、ミルクティーを飲みきり、そろそろまた歩き続けても大丈夫そうな程休めた為、会計を済ませ店を出た。

 

「さーてと、駅ってばどっちだっけ?」

 

そのまま帰るようである。

スマホを取り出し駅の検索をかけていたしほだったが、ふと一瞬自分に差す影が何故か気になってしまう。上を見上げても快晴しか視界には入らない。

 

 

が、そこで一般人より少し良いしほの耳が、悲鳴を、金属と硬いものが擦れる嫌な音を、水袋が破裂したような音を、拾ってしまった。

 

 

 

 

 この世界はクトゥルフ神話TRPGの世界では無いためSANチェックは入らないが、前世含めた約30年の間戦争とは直接縁のない生活を送っていたしほは、その音が日常で発生するモノでは無い事としか認識出来なかった。

ここで普通の人間なら、未知のモノへの恐怖からそそくさと帰宅する事を考えるまでもなく実行するだろう。しかし彼女は他人とは一線を画す異常性と強さの持ち主かつ一応転生者。耳の良い周りの人が逃げ始めた方向とは逆の方向、つまり悲鳴等の発生源へ歩を進めるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうしてしばらく進んでいると、悲鳴等が大きくなっていくと共に生臭い鉄のような臭いまでしだした。

 

「これは…アラークハル達の召喚も考えた方がいいかな。」

 

そう言いながら走って進んでいると悲鳴、臭いに続き聞き慣れない言語のような声や明らかに人のものでない雄叫びが聞こえてくる。悲鳴の規模も地球防衛軍(E D F)の市民よりは確実に大きくなっている。本格的にマズイと感じたのか紙袋をパージし、骨剣を取り出し、待機所のアラークハル達にも声をかけいつでも召喚できるように準備をさせるしほ。そのまま駆け抜け、遂に悲鳴の出所の一端にたどり着いたしほが目撃したのは…。

 

 

 

 

 よくゲーム等で見かけるゴブリンやオーク、そういった醜悪な化け物が逃げ遅れた市民を蹂躙し、空から現れた竜騎兵の様な奴らが逃げた人々を刺し殺し喰い殺す。正に地獄と形容するに相応しい惨状であった。

 

 

 

 

そんな光景を見たしほは、パニックに陥ることもなく至って冷静にアラークハル達を召喚する。

 

「アラークハルはこいつらの発生源を特定、そこを抑えて。

アドレグ達は散開、遊撃してなるべく市民を助けて。

私が空にいる奴らを叩く。

問題が発生したり制空権が必要なら私に連絡して。

以上。」

 

そう、冷静さとは裏腹に辛そうな顔をしたしほの命令に黙って頷くアラークハル達。

 

「では、戦闘開始!」

 

 

―――

 

 

 戦闘開始宣言と共に背部に翼を展開、ZIVAエネルギーを放出し一気に飛び上がるしほ。

その姿を見つけてしまった竜騎兵(哀れな犠牲者)は手柄にしてやろうと接近、竜に喰い殺させようとするが、しほは翼から放出するエネルギーでQB(クイックブースト)をし回避。そのまま竜騎兵に肉薄し上に乗った兵士ごと竜を骨剣でたたっ斬る。

 

 本来なら竜を斬るにはもっと切れ味や刀身の長さ、勢いが必要だがしほは骨剣の刀身からZIVAエネルギーを圧力をかけ放出。ウォーターカッターのようにしていともたやすく竜を斬り裂いたのであった。

 

 

 

 

「ーーーーーーーーーーーーーーー!!」

「ーーー!ーーーーーーー!!」

 

 味方が落とされたのに気づいたのか少し遠くにいた別の竜騎兵が、近くに居た更に別の竜騎兵に声をかけ二騎一斉に突撃して来る。

 

 しほは右手に持っていた骨剣を左手に持ち替え、右手には宿りの牙を展開。骨剣の柄の先端と手首をZIVAで即席で創った伸縮性のあるロープのような物で繋ぎ、骨剣をしほから見て左の竜騎兵に投擲。

骨剣は竜騎兵の右脇腹周辺を大きく切り裂く。が、しほはそれを認める間も無く宿りの牙を両手持ちし、向かって来た右の竜騎兵の下に回り込み刀身からZIVAエネルギーを放出しながら竜を切り裂く。

しかし上の兵士は刃の切り裂く範囲にいなかったため、即左回転し兵士の肩から沿わすように宿りの牙を走らせ、兵士の首を刈り取る。

そのまま先程骨剣で上の兵士を殺した竜に迫り、宿りの牙で首を刈り取る。

 

 

 帰ってきた骨剣を回収し、ロープのような物を消して宿りの牙もしまう。

 

「殺人処女開通なんて最悪なイベントだけど余韻に浸る暇もゲロインしてる暇も無い現状がイチバン最悪!」

 

そう悪態を吐きながらも右手にギャラルホルンを展開、次の竜騎兵を探す。

 

 

 後の「銀座事件」と呼ばれるこの襲撃の中でも「血塗れの空」と呼ばれる侵略者にとっての悪夢はまだまだこれから始まるのであった。

 

 

―――

 

 

 ゴブリンやオーク、進むにつれ現れてきた中世風の装備を着た兵士達を「ちぎっては投げ、ちぎっては投げ」と呼ぶにふさわしい速度で蹂躙していたアラークハル。鎧のような外皮は一切の攻撃を阻み、振るわれる2m以上はある歪な斧は敵を薙ぎ払う。つい数刻前まで自らが行っていた惨劇を、今度は自らの身を以て体験する羽目になった侵略者達は走馬灯の類を見る暇もなく、その身を物言わぬ骸へと変えていく。

 

 そんな蹂躙をしながら進撃していたアラークハルだったが遂にこの敵たちの発生源であろう門のような構造物の前にたどり着いた。

アラークハルとしてはここに近づくにつれて敵の抵抗が大きくなり、かつ兵士の率が増えていったため確実にここが発生源だと確信できたし、できればこの門を破壊したかったが(しほ)は「抑えろ」と命令した。つまり、破壊するとなるとそれはそれで面倒が起きるのだろうと判断し、門周辺の戦力を一掃した後、門から増援が来るようなら適宜叩き潰す事にした。

 

 

 

 

「ーーーーーーー!!」

「「「「「「「ーーー!」」」」」」」

 

 私が暴れている事の報告でも行ったのか?といった感想を抱きながら早速現れた騎馬8騎を見据えるアラークハル。

騎馬兵は長槍・盾・鎧と完全防備かつ馬も馬鎧で固めており、普通の兵士が普通の斧で立ち向かうのは不可能な話だ。だが、ここにいるアラークハルは嘗てしほの能力の片方の元の持ち主であるオリックス(邪神)に反旗を翻し、神の座を奪おうとした者。

騎兵の槍を外皮で弾き、斧の薙ぎ払いで前の4騎を引き裂き、返す斧の薙ぎ払いで後続の4騎も馬ごとバラバラにする事など容易い。

 

 

その後もアラークハルによる門確保の為の蹂躙(侵略者の補給線寸断)は、警察による侵略者の完全制圧まで続き、その見た目が災いしてアラークハルも何発か貰ったが素早く待機所に撤収。その後のしほの対応によってアラークハルに対する誤解が解けたのはまた別の話。

 

 

―――

 

 

 アドレグ達の描写はアラークハルとさほど変わらない為カット

 

スラクー「いやちょっと!?こっちだって人命救助とかしてたんだけど!?カットなの!?」

 

ヒルスター「テンポ重視。7割は被った我々の事を描写するとグダグダ。あきらメロン。」

 

アドレグ「まぁいいじゃん。描写は無くてもしっかり働いたんだから。」

 

スラクー「嘘だよね!?……ゑ?マジで!?まともなのは私だけか!!」

 

アラークハル「ボートを出せ。それと本編もだ。」

 

…本編へ戻ります。

 

 

―――

 

 

ー帝国より門の向こうの世界の侵略を命じられた名も(描写され)無い指揮官は、困惑していた。

 

空を見れば、丁度また一騎落とされていく竜騎兵が。

遠くを見れば、下半身と泣き別れした兵士の上半身が宙へ飛ぶ様が。

目を閉じれば、伝令の兵の「人外部隊壊滅」の報告が。

 

ーおかしい、これは何かの冗談だ。私は此処で思う存分手柄を立てるはずなのだ。

 

彼は思考する。どこからがおかしいのかと。

事前に門の向こうから拐ってきた者達は、ひ弱な者達であった。だから門の向こうは皆そうなのだと慢心していた。

門をくぐればやはりひ弱な者達ばかりだった。異世界とは斯くも容易いのかとぬか喜びしてしまった。

 

我々の悪夢が現れたのはひ弱な者達を狩っていた時だ。報告では空を飛ぶ者含め5人の者達だったから兵の数で押し潰せばいい筈だった。

しかし人外部隊から始まり次々と拡大する被害。遂に門を奪われた時点でようやく気付いた。

 

ーもしや、我々は戦ってはいけない相手と戦っているのではないか?

 

しかし全てが遅すぎた。

既に我々は帰るべき門を失い、数え切れない程の犠牲を生んだ。

私は数少ない兵士達を率いて、この先生きのこらねばならない。

 

「っ!隊長ぉ!」

 

誰が叫んだか、その声に応えようと顔をあgーーー。

 

 

―――

 

 

 敵の指揮官っぽいの撃破。

 

「これで大体オシマイかな。」

 

残った敵はアラークハルが掃除するだろうし、なんか市民達は皇居に逃げてたのを確認したし、ついでに警察やら自衛隊やらの部隊っぽいのがここら辺取り囲んでたし。

 

 

「ーーー!」

 

「おっと、まだ残ってた。」ガンガンガン!!

 

まぁ、今のラストワードの射撃で殺したけど。

 

 

「さぁて、思いつきと使命感で虐殺者を虐殺したけどどうしたものか…。」

 

考えながらもアドレグ達から連絡された負傷した市民の場所にZIVAで救急セットを造りながら向かう。

 

「だって私が直接命の危機に陥った訳じゃないから多分正当防衛は無意味だし、他の人を守るためとはいえ人殺ししちゃったし、集団的自衛権…は関係ない。あの侵略者がテロリスト扱いされればいいんだけど…。」

 

1人目、止血消毒傷口保護。はい次、添え木固定一応鎮痛。さぁ次だ次だ。

 

「っていうか私のアラークハル達含めた戦力って日本にとって爆弾に十二分になりうるよね。亡命しようとしたら公安9課の少佐に射殺されるかもだし。」

 

えーっと、あぁ居た居た。って多い!!ええい、ZIVAで医療ボットもどきを創造!者共、かかれぇ!ここは大丈夫だろう次に行こう。

 

「えっとなんだったけ……あぁ、そうだ攻殻機動隊だ。…って違うか。まぁとにかく、今はテレポートとかの使用も辞さない感じで捕まるのだけは回避しよう。後は野となれ山となれ~。」

 

あー負傷者の総数が多い!すっかり忘れてたけどエコー召喚、行ってこーい!

 

『あいあいさー。』

『おなかすいたー。』

 

…私の分身なのに私とテンションの差ありすぎでしょ。まぁいいや。

 

 

―――

 

 

「警官隊は侵攻されたエリアの約60%を制圧。そろそろ残党狩りのアラークハルは撤収させるかな。」

 

見るだけで走査やら解析やらをやってくれるELDマジ便利。

 

さてと、アドレグ達もあと2,3個の未確認エリアを確認し終わったら回収するし、私自身ももう数えるほどしか残っていない負傷者を応急処置したらエコーを回収して大人しくしておこう。

 

「そして世に平穏のあらんことを、なんてね。」

 

 

―――

 

 

 こうして本来あるべき世界線より地球側の被害が少なく、また門の向こう側の被害が多くなった「銀座事件」は収束するのであった。

 

 

 




尚、更新速度は亀になる模様。

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