捻くれた少年と海色に輝く少女達 AZALEA 編 作:ローリング・ビートル
大学入学共通テストの自己採点結果は思ったよりもよく、ほっと一息ついたところで、今度は花丸から浦の星女学院について、新たなニュースを聞いた。
「閉校祭?」
「ずら。皆でお願いしたら鞠莉ちゃんがやっていいって」
「ああ、あの人そういうの好きそうだもんな」
「しっかり準備するから、八幡さんにも良かったら見に来て欲しいずら」
「おう、まあ、行っていいなら⋯⋯」
「もちろんずらよ。当日は参加自由ずら!」
「それで、何をやるんだ?」
「今決まってるのは⋯⋯まずはスクールアイドルクイズ大会ずら!」
「⋯⋯誰が考えたのかはすぐわかるやつだな」
「あはは⋯⋯ダイヤちゃんとルビィちゃんはスクールアイドルが本当に大好きだから」
「それで、お前は何をやるんだ?」
「善子ちゃんの占い部屋のお手伝いずら」
「⋯⋯⋯⋯」
津島のあのテンションで占いか⋯⋯まあ、一部の層には受けるのかもしれん。自分の中学時代を見ているかのような中二病なところにシンパシーみたいなもの感じないでもないが、まあそれは置いておこう。それより、俺に対して何やら怪しい笑みを向けてくるのは何故だろうか?
「八幡さんも占ってみるずらか?」
「あー⋯⋯じゃあ気が向いたらテキトーに⋯⋯うん」
「絶対に来る気がない人の返事ずらっ!」
「いや、ほら⋯⋯一応受験前だし」
「大丈夫ずら!頑張ってる八幡さんにはきっと神様も幸運を与えてくれるずら!それにマルもついてるずら!」
「お、おう⋯⋯じゃあ行ってみるわ」
「後はアクアリウムも決まってるずら!曜ちゃんと果南ちゃんが中心になって頑張ってるずら!千歌ちゃん達のクラスは喫茶店をやるずらよ!梨子ちゃんが衣装のアイデアになる本を持ってたずら!そして、鞠莉ちゃんはシャイ煮を皆にふるまうずら!」
「⋯⋯最後、あんま文化祭っぽくなくない?いや、確かに意外とうまかったけどさぁ⋯⋯」
「ふふっ、鞠莉ちゃんはりきってるから楽しみにしててずら♪」
「そ、そうか⋯⋯」
色々規格外な奴なので、はりきった分どえらいものができそうな気がする。まあ、もっかい食べて見るのもいいだろう。高級食材だし。
「八幡さんもシャイ煮を食べてシャイニーするずら」
「⋯⋯お、おう」
「今ちょっとひいたずらね?」
「いや、お前が英語使うのが珍しくてな。なんか新鮮だった」
「マルも少しずつ成長してるずら。ラブライブの決勝ではそれを八幡さんに見てほしいずら」
「ああ、それは絶対に」
「ふふっ、じゃあ来週は善子ちゃんの占いを聞いて、お互いどこを気をつけるか聞くずら」
「そ、そこに戻るのか、まあいいんだけどね」
電話を終えた後、俺は夏に花丸と食べたシャイ煮の味を思い出した。