捻くれた少年と海色に輝く少女達 AZALEA 編   作:ローリング・ビートル

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青春の影 #84

 大学入学共通テストの自己採点結果は思ったよりもよく、ほっと一息ついたところで、今度は花丸から浦の星女学院について、新たなニュースを聞いた。

 

「閉校祭?」

「ずら。皆でお願いしたら鞠莉ちゃんがやっていいって」

「ああ、あの人そういうの好きそうだもんな」

「しっかり準備するから、八幡さんにも良かったら見に来て欲しいずら」

「おう、まあ、行っていいなら⋯⋯」

「もちろんずらよ。当日は参加自由ずら!」

「それで、何をやるんだ?」

「今決まってるのは⋯⋯まずはスクールアイドルクイズ大会ずら!」

「⋯⋯誰が考えたのかはすぐわかるやつだな」

「あはは⋯⋯ダイヤちゃんとルビィちゃんはスクールアイドルが本当に大好きだから」

「それで、お前は何をやるんだ?」

「善子ちゃんの占い部屋のお手伝いずら」

「⋯⋯⋯⋯」

 

 津島のあのテンションで占いか⋯⋯まあ、一部の層には受けるのかもしれん。自分の中学時代を見ているかのような中二病なところにシンパシーみたいなもの感じないでもないが、まあそれは置いておこう。それより、俺に対して何やら怪しい笑みを向けてくるのは何故だろうか?

 

「八幡さんも占ってみるずらか?」

「あー⋯⋯じゃあ気が向いたらテキトーに⋯⋯うん」

「絶対に来る気がない人の返事ずらっ!」

「いや、ほら⋯⋯一応受験前だし」

「大丈夫ずら!頑張ってる八幡さんにはきっと神様も幸運を与えてくれるずら!それにマルもついてるずら!」

「お、おう⋯⋯じゃあ行ってみるわ」

「後はアクアリウムも決まってるずら!曜ちゃんと果南ちゃんが中心になって頑張ってるずら!千歌ちゃん達のクラスは喫茶店をやるずらよ!梨子ちゃんが衣装のアイデアになる本を持ってたずら!そして、鞠莉ちゃんはシャイ煮を皆にふるまうずら!」

「⋯⋯最後、あんま文化祭っぽくなくない?いや、確かに意外とうまかったけどさぁ⋯⋯」

「ふふっ、鞠莉ちゃんはりきってるから楽しみにしててずら♪」

「そ、そうか⋯⋯」

 

 色々規格外な奴なので、はりきった分どえらいものができそうな気がする。まあ、もっかい食べて見るのもいいだろう。高級食材だし。

 

「八幡さんもシャイ煮を食べてシャイニーするずら」

「⋯⋯お、おう」

「今ちょっとひいたずらね?」

「いや、お前が英語使うのが珍しくてな。なんか新鮮だった」

「マルも少しずつ成長してるずら。ラブライブの決勝ではそれを八幡さんに見てほしいずら」

「ああ、それは絶対に」

「ふふっ、じゃあ来週は善子ちゃんの占いを聞いて、お互いどこを気をつけるか聞くずら」

「そ、そこに戻るのか、まあいいんだけどね」

 

 電話を終えた後、俺は夏に花丸と食べたシャイ煮の味を思い出した。

 

 

 

 

 

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