捻くれた少年と海色に輝く少女達 AZALEA 編 作:ローリング・ビートル
俺が現れたのが予想外すぎたのか、花丸は目を見開き、ぜんざいを喉に詰まらせそうになりながら、何とか飲み込んだ。
「んぐっ⋯⋯は、八幡さんがどうしてここにいるずらか!?」
「あー、あれだ。生徒会長に様子を見てきてくれって頼まれてな」
「こんな事言ってるけど、お兄ちゃん、心配で堪らないから来たんだよ〜」
「そ、そうずらか⋯⋯も、もう、心配しすぎずら」
「花丸ちゃん、照れてる〜」
「サタン、私を心配してきてくれたのね⋯⋯ああ、ダメ!地獄の業火に焼かれてしまいそう」
「どういう状況かよくわからないけど、絶対に違うと思う⋯⋯ていうか、誰なの?」
場の空気がだいぶわちゃわちゃし始めたので、俺達は一旦状況を整理することにした。
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「⋯⋯それで楽曲作りをしていたわけか」
「ずら!」
花丸はにこやかに頷いた。黒澤妹は俺と花丸を子犬のようにキョロキョロと見て、津島は何故かうっとりと表情をして、たまにこちらをチラ見してはすぐに逸らしてしまう。え、何?俺何かした?
そして、今回一緒に曲を作るらしい鹿角理亞は、ぷいっとそっぽを向いている。
よし、この場で俺ができることといえば⋯⋯
「ライブはいつどこでやるんだ?」
「街の中心にあるクリスマスツリーのそばで、時間はまだですけど⋯⋯どうかしたずらか?」
「俺がライブやる場所の使用許可取ってくるわ。だから時間だけ決めてくれ。あと小町は⋯⋯鹿角さんの手伝い頼むわ」
「りょ〜かいであります!」
「え、そんな⋯⋯悪いですよ」
「まあ、あれだ。今回はそういう用事で来たから心配ない」
「そうですよ〜!小町、バイト経験はないけど、家事はしっかりできます!」
「そうですか、じゃあお願いできますか」
ちと強引だが、とりあえず役割をつくる事ができた。まあ、生徒会長の依頼じゃなくても何かできることがあるならやろうとは思っていたが。
「じゃあ、行ってくるわ」
「あ、八幡さん!よろしくお願いするずら!」
「お、お願いします!」
「お願いします。ご足労かけて申し訳ないです」
「⋯⋯お願いします」
津島が別人みたいに丁寧になっているのは気になったが、とりあえず俺はライブに使う場所を見に行くことにした。
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「それで⋯⋯あの人誰なの?アンタ達の知り合い?」
「えっと⋯⋯知り合い、というかずら⋯⋯」
「比企谷先輩は花丸ちゃんと付き合ってるんだよ!小町ちゃんは妹さん」
「えっ?つ、つき?え?」
「くっ、サタン!!何故なの!?何故なの!?」
「善子ちゃん、どうしたずらか?」
「何でもないわよ!!」