貴女が残してくれたもの 作:takamy@ganbaranai
ーーー高海家 夕方ーーー
千歌 「えっ?梨子ちゃんが目を覚ました!!?」
志満姉 「そうみたい、さっき電話があったわ…」
千歌 「ちょっと行ってくる!」
志満姉 「ちょっと千歌ちゃん??もう夕方だよ??お見舞いは明日行きましょ?その前にAqoursのみんなに知らせなくていいの?」
千歌 「あ、そっか…えへへ、つい嬉しくて…」
志満姉 「ほら、早く入りな?」
ーーチャットグループAqours(9)ーーー
ちかちー : ねぇみんな!!梨子ちゃんが今さっき起きたって!!
曜@よーそろー : ほんとに??良かったぁ……
ダイヤ : それは本当ですの?!
果南 : ほら、私が言った通りでしょ?
ルビィ: ほんとに良かったです!
マリ : これで一安心ね…!
✝︎堕天使ヨハネ✝︎: リリーがついに目覚めたのね!もう、ほんとに…いなくなっちゃうかと思ったんだから…
はなまる: もう、善子ちゃん心配しすぎずら、でも…このままだったどうしようかと思ったずら…
✝︎堕天使ヨハネ✝︎:ホントよね…って 善子いうなー!
ちかちー: ねぇ、みんなでお見舞いに行かない?
ダイヤ : 病院はわかっていますの?
ちかちー: 東京の病院だって!病室とか志満姉に聞けばわかるよ!
曜@よーそろー: 私賛成!よーそろー!
マリ: 私も!
ダイヤ: それならばわたくしも賛成ですわ!
はなまる : おらも賛成!
果南 : 私も行くよ!
✝︎堕天使ヨハネ✝︎ : フフフ…リリーとはリトルデーモンの契約を交わしたの!だから…主人として私も行くしかないわ…!
千歌 「よしっ、待っててね…梨子ちゃん…!みんなで行くからね!」
ーーー西木野総合病院ーーー
梨子 「すぅ…すぅ…んっ…んーーいつの間にか寝てた…」
梨子 「あっ、みんなに伝えないと…ってあれ?携帯がない…あ、そっか、お母さんが持ってるのか…後で返してもらおう…うーん…病院生活って暇だなぁ…」
真姫 「あら、起きたのね、おはよう」
梨子 「あ、先生、おはようございますって、もう夕方ですけどね」
真姫 「まぁ、いいじゃない、細かいことは、ちょっと様子を見に来たのだけれど、退屈そうね」
梨子 「あ、はい…」
真姫 「ねぇ、貴女、ピアノのコンクールに出るって言ってたわよね?」
梨子 「そう、ですけど….」
真姫 「実は私もね、ピアノが好きだったの」
梨子 「?!そうだったんですか?!」
真姫 「そう、私ね、実は勉強しながら曲も作ってたの」
梨子 「両立…大変じゃなかったですか…?」
真姫 「そうねぇ、大変だった、けど、凄い充実していたわ、自分の目に入るもの全てががキラキラ輝いて見えていた」
梨子 「キラキラ…」
真姫 「貴女は今そうなんじゃない?」
梨子 「私、ですか…?」
真姫 「えぇ。貴女のステージ…ううん、貴女たちを見ているとなんだか昔を思い出すわね」
梨子 「えっ?…」
看護婦 「先生!急患です!」
真姫 「わかったわ!今行く!それじゃあまたお話しましょ?あ、そうそう、ロビーにあるピアノ、暇な時ひいててもいいわよ?じゃあね」
梨子 「…嵐のような人だった…でも、どこかで見たことあるよう…な、ピアノ…ひいてみようかな…」
梨子 「…」ポロロン♪
梨子 「あぁ、いい音色…やっぱり好きだなぁ…」
ーーー浦の星屋上、練習後ーーー
千歌 「ふぅーみんなお疲れ様!ねぇ、昨日言ってたことなんだけど…」
ダイヤ 「梨子さんのお見舞いの件ですね!」
果南 「今からだときついから…やっぱり明日かな?」
花丸 「そうなるずらね…」
曜 「千歌ちゃん、場所わかるの?」
千歌 「もちろん!志満姉に聞いたら…ダイヤさんならわかると思うけど…なんと…西木野総合病院です!」
善子 「おぉ…?」
ルビィ 「西木野…あっ!」
千歌 「お!ルビィちゃん気づいた?あのμ'sの真姫さんの病院だよ!」
ダイヤ 「つ、ついにμ'sの方に会えるのですね…!!」
果南 「いやいや、医者だよ?!そんな簡単に会えないって」
鞠莉 「しかも、ダイヤ目的が違うでしょう?」
ダイヤ 「はっ!そうでしたわねすいません…」
果南 「まぁとにかく、明日、駅集合でいいかなん?」
曜 「賛成であります!」
ルビィ 「ルビィ達も賛成です!」
千歌 「よしじゃあ解散!」
ダイヤ 「皆さん車に気をつけるのですよー!」
みんな 「はーい」
千歌 (梨子ちゃん…大きい病気とかじゃないよね、大丈夫だよね…)
曜 「ちーかちゃん、ってどうしたの?」
千歌 「あ、うん、大丈夫、大丈夫…」
曜 「梨子ちゃんのこと…?」
千歌 「うん…目を覚ましたのはいいけど…もし大きい病気だったらどうしようって…」
曜 「うーん…今はまだなんともいえないけど…明日会うんだし…笑顔でいよ?梨子ちゃんも心配しちゃうよ?」
千歌 「そうだね…!」
曜 「うん!じゃぁね千歌ちゃん!」
千歌 「うん!ありがとう曜ちゃん!」
千歌 (待っててね梨子ちゃん…!)
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ダイヤ 「1、2、3…8」
ダイヤ 「全員いますわね…では皆さん…決してはぐれないように…東京に行きますわよ…!」
ダイヤ 「いいですか、東京は戦場です、皆さんくれぐれも飲み込まれないように!」
みんな 「は、はぁい…?」
千歌 「ルビィちゃんダイヤさんどうしちゃったの…?」
ルビィ 「実はおねいちゃん、昔、東京で迷子になったらしく…それがトラウマみたいで…」
千歌 「なるほど…」
ダイヤ 「ほらそこ!もう行きますわよ!」
ルビィ千歌 「はーい!」
ーーー西木野総合病院ーーー
梨子 「うっ…ゲホッゲホッ…なんか、朝から吐き気が…うっ…なにこれ…もしかして…私の病気…?」
真姫 「?!大丈夫!桜内さん!」
梨子 「大丈夫…で…す」
真姫 「喋らなくていいから深呼吸して!」
梨子 「すーーはーーすーーはーー」
真姫 「焦らなくていいのよ…よしよし…」
梨子 「落ち着きました…ありがとうございます…」
真姫 「そう…それならよかったわ…」
梨子 「あの…ずっと疑問に思ってたんですけど…私の病気って…なんですか…」
真姫 「…落ち着いて聞いてね…貴女は…脳に腫瘍があるの…悪性の…」
梨子 「そ、そうだった…んですか…」
真姫 「で、でも、安心していいわ!最近の医療では癌なんてすぐ治っちゃうんだから」
梨子 「そう…ですよね、ありがとう…ございます…それに先生が治してくれますよね?」
真姫 「えぇ、必ず」
真姫 (今更になって症状が出始めてるわね…余命…のこと…本人にいうべきか…いやでも…私…珍しく悩んでいるのね…)
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梨子 (ガン…とても馴染みのある病気…どうして…どうして今なの…?どうして私なの…)
梨子 「千歌ちゃん…みんな…うっ…わ、私…もうわかんないよ…怖いよ…助けて…」
みんな 「……」
千歌 「梨子ちゃん…今…ガンって…」
梨子 「あ、ごめんね?みんな、見苦しい姿見せちゃって…いらっしゃい」
千歌 「ねぇ…ほんとにガンなの…?」
梨子 「そうみたい、夢みたいだよね…うっ…夢だったら…なぁ……ううっ…」
千歌 「梨子ちゃん…」ギュッ
梨子 「千歌ちゃん…ぢかちゃん…ううっ…」
千歌 「梨子ちゃん…梨子ちゃんなら大丈夫だよ、絶対!私たちがついてる…だから、Aqoursに戻ってくるんだよ?」
梨子 「うん…うん…!」
曜 「なにか欲しいものとかあれば用意するよ!」
ダイヤ 「そうですわ!Aqoursは9人で一つ…誰がかけてもダメですわ!だから梨子さん、必ず戻ってくるのですよ…?」
鞠莉 「梨子がいないとみんなどこかさみしそうなの、だから早く治してまたみんなでライブにでましょう?梨子ならきっと大丈夫!」
果南 「梨子がいないとなんかパッとしないというか…やっぱりピースか足りないんだよね…」
花丸 「梨子さんがいないと…オラ…やっぱり淋しいずら…だから…早く戻ってきてほしい…」
ルビィ 「ルビィも…梨子さんともっとお話したい…仲良くなりたい…だから…早く元気になってね…!」
善子 「グスッ…もう…心配かけさせるんじゃないわよリリー…でも…リリーなら大丈夫、リリーは私と違って天使だもん!必ずいいことが起こるわ…!!」
千歌 「梨子ちゃんには私達がついてる…だから…一緒に頑張ろ…?大丈夫だよ!きっと!」
梨子 「千歌ちゃん…みんな…ありがとう…私頑張る、絶対治すよ…!」
梨子 「あ、そうだ、この前みんなに送ろうと思ってたやつがあって…はい!」
千歌 「これは…?」
梨子 「みんなおそろいのシュシュだよ!遠くにいても心はみんな一つ…なんてちょっとくさいけどね…」
千歌 「…かわいい…ありがとう梨子ちゃん!」
梨子 「どういたしまして!それじゃあみんな、予備予選、頑張ってね!絶対抜けるんだよ!」
千歌 「うん!ありがとう梨子ちゃん!」
ダイヤ 「それじゃあ行きますわよ?」
千歌 「あ、うん!わかった!じゃぁね、梨子ちゃん!」
梨子 「またね!千歌ちゃん!」
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千歌 「あ、私ちょっとお手洗い行ってくるー」
ダイヤ 「私達はロビーで待ってますわよー」
千歌 「はーいっ」タタッ
真姫 「お母さん…落ち着いて聞いてください…娘さんは…もってあと…半年です…」
千歌 「えっ…?余命…半年…?嘘でしょ…??」
ついに余命を知ってしまった千歌ちゃん、Aqoursのリーダーとして、これからどうしていくべきか葛藤していきます。千歌ちゃん…健気ですね…