「無限猫製・・・だと?しかも発動した場合の効果が語尾がワンになる・・・訳がわからん。」
「そんなのまだ良いじゃないですか!私なんてルールブレイカーだったのが『規則破り』ですよ?日本語になっただけじゃ無いの!」
「・・・『黒狼一芸』?」
「ああああ!余の!余の劇場があああああああ!?・・・意外に良いかも?」
さて、何のこっちゃ分からないだろうから説明を入れる。どうやら聖杯がEMIYAの周囲に撒き散らされるカオス成分を吸収し、その中身がこの特異点を包み込んだ結果、地平に溢れるほどのネコ、そして名状しがたいナニカが配置され互いにブッ殺しあっている。そしてこの時代に召喚されてきた英霊やカルデアから来たエミヤ達などの装備品や体、果ては霊基や宝具までが変容してしまったようだ。
例は上の皆さんだが・・・もっと具体的に言うとネロの劇場にはネコのヌイグルミが一杯に敷き詰められて居たり。エミヤの心象世界の内容が上書きされ無数の猫が存在し内部に居る者の語尾をワンにする物になったりと・・・まあ、幸い本来の目的、攻撃性能自体は落ちて居ないむしろ高くなって居るものもある。
キャスター、メディアの『規則破り』は本来の魔術的なあらゆる物を破戒可能な短剣、だったのが凡ゆる法則、摂理など凡ゆる規則、理を破壊できる様に変容してしまって居るし。
礼装として召喚された葛木宗一郎の『毒蛇一芸』改め『黒狼一芸』は礼装ではなく葛木宗一郎本人を英霊レベルの物に叩き上げる最早宝具に成り果て、アサシンクラスと同等の気配操作と礼装装備者(もちろんメディア)を守護する場合セイバークラスのステータス向上効果を見せるバグ礼装となって居たり。
『みんな!聖杯の位置を特定した!』
暫く混乱して居た一同だったが何とあのロマンが珍しく情報を提供するのが早く一同はロマンの話に耳を傾けた。
『聖杯は海の上、巨大なナニカの内部にある様で反応は小さめだけど確実にある筈!だってEMIYA君が珍しく教えてくれたから!』
「・・・まあ、正確性は高いよな。」
「ドクターは何もしてないのでは?」
『いや、どうやらEMIYA君がピンチの様だ。この連絡を最後に通信が途切れた。』
「「「「はあ!?」」」」
ドクター弄りのはずがさらに衝撃の事実が判明、一体彼らはどうなってしまうのか!?
「イタタタ、まさか自分にヤられるとは思わなかったぜ?」
海岸に座る真っ白な長髪と真っ赤な白衣を着た人物は未だ痛む頭を抑えながら続ける。
「・・・にしてもなあ・・・まさか英霊にしといた左腕君がグレてしまうとは。想定外だわ〜。」
暫くそのまま座って居たが自身の装備品の確認をし終わり立ち上がる。
「まあ、アヴァロンも、アルトリウムもある。魔力はちと少ないが・・・まあ、本来のこの体の性能的に言えば破格だし。何より・・・」
そう言って、中心が五芒星で六枚の羽のあしらわれた先端のあるステッキを取り出す。
『私が居たのが、貴方の左腕の敗因ですね!・・・と言うか、白髪で紅い目とかまるでイリヤさんですね〜』
「はあ、また幼女化かよ。壊れるなぁ。」
まあ、ひとまず海岸から離れ現在それなりに大変であろう皆んなと合流しなきゃね。
「転身!」
『ヒャッッハアアアアアアア!並行世界から取り出した今の貴方にぴったりと言うか、あの時の姿を白髪赤目にした様な体に大変身です!』
「飛ぶよ!」
颯爽と空を舞う赤くて白い幼女はそれはそれは美しかったそうな。