エミヤを魔改造したかっただけ   作:名状しがたい魔王

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戦いは数だぜ!EMIYAァ!

「・・・来たか。」

 

真っ赤な長髪をなびかせ玉座の様に見える椅子に背を預け呟く。

 

「ここでお前を殺し世界を終わらせる!そして我を縛る鎖から我を解き放つのだ!」

 

声に怒気を滲ませ同時に破壊的な魔力の暴風を吹かせる。その魔力を吸収し彼の乗る巨大な要塞列車は更に苛烈さを増して行く。

 

「ハハハ!征け!そして全てを灰燼とかせ!『グレートウォール改』!クハハハハハハ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アレは超弩級要塞型列車『グレートウォール』それを俺が改造した物だ。現在は左腕に奪われたから奴が中心部近くで待ち構えているはずだ。」

 

EMIYAが説明をする。

 

「・・・構造上の弱点と君の左腕が其処から動く確率は?」

 

装備を確認しながらEMIYAに尋ねるエミヤ。

 

「構造上の欠陥や弱点は全て無くしたが、多少の魔術や魔法を使われている以外は殆どが科学の産物だ、英霊や魔術による破壊は容易だろう、ただし奴の放つ高密度の魔力によって相応の防御力は持っている。左腕が動く確率は・・・今のところ低い、まだあいつの体に力が馴染んでいないだろうし、あいつはある意味で俺ではない側面の集合体、慢心、怠慢、油断、そして否定。そう言う意味で彼奴が玉座である中心部から出ることは殆どない。そう意味では動かないと断言できる。」

 

「成る程ね〜、さしずめ『EMIYASIROU・オルタ』ってとこね。」

 

EMIYAの解析に納得したエミヤは準備を終え、遠坂も一発一億近い宝石弾を宝石銃に装填した。

 

今回このイレギュラーに対し直接戦闘に関われる人数は最大三人。理由は相手が海の上のため、アストルフォの持つ宝具の一つであるヒポグリフに騎乗するかそれを使ってあの列車に直接乗り込む形になるからだ。現在、EMIYAはモードアヴァロンをはじめとしたメインの武装の殆どが使用不可、虚数倉庫も使用権を奪われておりステータスも大幅に低下している、使えるのは八極拳と固有時制御、そして魔法少女としての力である。

 

マスターであるグダーズは今回相手がカオス特攻のためお休み、唯一出番があるとしたら開幕の聖剣ブッパのサポートとアストルフォ君の付き添いである。

 

謎のヒロインとジャック、アルテラちゃんは一時的に謎のヒロインにアルテラちゃんのマスター権を与え、七つに別れた聖杯のカケラをネコ共から巻き上げるべく別行動をしている。・・・そう、聖杯はEMIYAの左腕が持ってるわけではないのだ、むしろメインのストーリーはネコとクトゥルフな見た目の生き物の戦いの方なのである!

 

キャスニキとメディア、宗一郎も規則破りによって一時的に性能そのままで生身となったメディアがキャスニキへ魔力を供給しヒロイン達とは別方向からだが同じことをしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いいか、相手は俺とほぼ同スペック、どんな事態でも想定しておけ。」

 

「「勿論だ。/勿論よ。」」

 

「そろそろ真上だよ!クッ!攻撃が激しすぎる!早くしてね!」

 

なんとかヒポグリフの圧倒的速さを活かし列車の真上に近ずくことができたアストルフォ、そしてヒポグリフの足にはエミヤと遠坂が掴まり、EMIYAは飛行している。

 

「よし!相手を減速させる!その間に降りたてよ!ルビー!『平行世界の法則へ接続』『神経系、血管系、筋繊維の擬似魔術回路化』!『四重封印全解除』、演算開始!」

 

スペックが落ちたと言ったな・・・・一体いつからステータス封印を解いていないと錯覚していた?

 

『了解!現在接続中・・・接続完了!『第十兆四千百六十四億三万十四番可能性世界:転生先がFFだったら』に接続!スキル転写、『黒魔法、白魔法、時魔法』の使用権を入手!いけます!』

 

そして、いつからこのルビーが原作のままだと錯覚していた?

 

「『弱体系時魔法:スロウ』『弱体系時魔法:グラビデ』!レジストなし!イッケェ!」

 

別世界の法則を使用した魔法、前世の記憶など持たない左腕にそれがレジストできるわけなどなかった。左腕はEMIYAの分身体ではあるが基本EMIYAの持つ前世の記憶などについては世界からの妨害により長期の記憶をさせることがそもそも不可能だった、さらに言えば今の彼はEMIYAの持っていない物を持ちEMIYAの力と道具を手に入れてはいるが同時にEMIYAの本来持ち合わせている性格や記憶をほぼ持っていない、つまり・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「グア!?な、んだこの異常な重力と時間減速は!?くそ!魔力全開放!動け!動け動け動け動け動け動け!!」

 

冷静に物を見れず、余りある発想もなく、少し強くて理から外れた程度の凡人だと言うことだ。

 

 

 

 

 

 

ガタン!

 

「着地完了っと。見事に動きを封じたわね〜さすがだわ。」

 

感心する遠坂。

 

「・・・我々はこれが動き出す前にこの馬鹿みたいな装甲に穴を開けなければならないのか・・・何秒いるかね?」

 

感心しつつも気を抜かないエミヤ。

 

「あら・・・不思議なことを言うわね、もう開いてる(・・・・・・)じゃない?」

 

「君も大概無茶苦茶だな。」

 

何時もツッコミ役のため全く強そうなイメージが無いが第二魔法の使い手と成った遠坂にとって平行世界から『ここに何も無かった』可能性を取り出し上書きする事で一瞬にして列車に大穴を開ける事など容易であり、そしてそれと同時に列車の基礎部分を『置換』する事などいつでもできる事だった。

 

「じゃ、行くか。」

 

降りてきた赤魔導士幼女EMIYAを戦闘に魔改造パーティーは突き進む。

 

 

 

 

 

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