「此処が、黒の陣営の現在の本拠地か・・・・デカイな。」
「ふむ・・・気まぐれに門番をすると言うのも一興だったが・・・獲物がおるのなら猟犬となるしか無いな。」
別荘と言う名の同じような規模の城の門前に居たのは黒のランサー、ヴラドさんである。
「如何もはじめまして、今から此処を更地にさせて頂きたく参りました。衛宮士郎と申します。」ニコッ
「・・・我がマスターの胃がこれ以上傷つかぬように少々素早く終わらせるか。」
そう言うとヴラドさんは一歩踏み込み自身の領域内にEMIYAを捉え串刺しにする。EMIYAは避けずにモロで受ける。
バキベキバキャ!
「・・・フン、矢張り人間か「ふむ、まあ脅威では無いな。」ッ!馬鹿な!」
「何を驚いてる?心臓と脳を破壊されて居たのに平然と話していることか?」
そう言いながら地面から杭を引き抜き自身から抜く。血は出ない、何故なら彼は剣だから。
ヴラド公は次々と杭を出現させ突き刺していくが、刺さる杭に目もくれずヴラド公に近付いていく。
「・・・なん・・・だと・・・?」
「これで、終わりかな?じゃあ、死んでくれ。」
拳が迫る!だがその瞬間ヴラド公は屋敷の中にいた、令呪の力だろう。門番の消えた門を悠々と進むEMIYAの姿は、まさに理不尽であった。
此処は屋敷の最奥地、此処に現在の黒の陣営のマスターの半分が居た。彼らが見つめて居たのは使い魔の視界と繋がった水晶である。
「サーヴァント・・・では無いな。確実に、先日のカラクリ仕掛けでも無い。」
「死徒ですかね?でもこんな再生能力の死徒なんて・・・居ないしなあ?」
そう話すのはロシェくんとダーニック、カウレスは自身の部屋で鬱ぎ込んでいる、セレニケは・・・地下室で遊んでいる。
そうしているとEMIYAパンチが炸裂しそうになりランサーが避けきれないのを見て令呪の発動。
「な!令呪によって命ずるランサー!退却だ!」
「ねえ・・・これは人間なの?」
転移の光とともに現れたヴラド公は屈辱と怒りに顔を歪めて居た。
「・・・間違いなく人間だ!だが・・・同時に人間でない気配も感じた。無機物のような・・・それでいて鋭い・・・そう、剣のような気配だ。」
「うわわ!ゴーレムも罠も効いちゃいないよ!マズイって!」
「サーヴァントで止めるしかない、セイバーは瀕死だが他の動ける者で迎撃しろ!嫌な予感がー
ドゴオオオオォォォォ!
壁が吹き飛ぶ。
「ちわーっす、EMIYAでございますよ?」
そう言って現れたEMIYAはきっとさぞ恐ろしく見えたのだろう。ダーニックの令呪は輝き、ヴラド公は吸血鬼になったのだった。
「ふむ・・・さっさと終わらせるか。」