エミヤを魔改造したかっただけ   作:名状しがたい魔王

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カフェ店長としてドジっ子店員をスカウトしに行く。

ルヴィアさん家の玄関先からこんにちは・・・いやこんばんはか、今日ここにいる理由はただ一つ、バーサーカー系ドジっ子お姉さんを捕獲するためである。そのはずなんだが・・・

 

「なんで全員いるのかね?」

 

「貴方が警戒するのでしたら私達は貴方の近くにいたほうが都合がいいではありませんの?あ、リン紅茶を。」

 

もうそろそろ夜だって言うのにイリヤも美遊もクロエ何故か集まっている。紅茶を淹れながら遠坂が続ける。

 

「で?今日は何?隕石でも降るのかしら?」

 

「・・・バゼット、バゼット・フラガ・マクレミッツが上層部からの指示で此処へカード回収に来る、夕方頃魔術師が空港からタクシーで此処まで来たのも確認した、服装、装備、何より殺気が違いすぎる。この街に来て直ぐに判った。」

 

「ブフォ!」

 

「・・・ある意味隕石の方がマシだったかもしれないわね。」

 

紅茶を中途半端に飲んでいたルヴィアが紅茶を吹き出し、遠坂とステッキは冷や汗が出ている。

 

「まあ、遠坂も今日の地脈観察で危険物発見しただろ?」

 

「・・・・そっか、先の事を知ってるんだっけ?・・・まさか八枚目が有るとはね・・・あんたが居て歪んだわけじゃないわよね?」

 

実は地脈の観察を1日前に前倒しして貰い既に全員知っている状態を作って貰った、まあ、だから今日此処に遠坂が居るんだけど。

 

「カードが二倍になったのは俺のせいだがそれは元からだ。・・・そうだ、クロエ。お前に戦い方を教えてやろう。」

 

「ハア?」

 

褐色系エロティック幼女が眉を顰める、因みにちゃんと聖杯に魔力生成機能とかカードの代わりの依り代機能も付けたのでアーチャーのクラスカードは着脱可能である・・・まあ、そうするとちょっと困ったことにイリヤそっくりだったのがほとんどイリヤになってしまったので普段もインストールしたままにして貰って居る。

 

「そのクラスカードの英霊は俺の『衛宮士郎』が世界と契約した可能性の姿、未来の英霊だ。」

 

「「お兄ちゃんの英霊!?」」

 

「ああ、彼に許されたたった一つの魔術が投影そして彼に出来ることはたった一つ『無限に剣を内包した世界』を創ること!『無限(アンリミテッド)(ブレード)(ワークス)』さあ!授業の時間だ!講師は俺『衛宮士郎』そして・・・・バゼット・フラガ・マクレミッツさんです!」

 

驚く二人を尻目にアラームがなるより先に固有結界を構築、全員を取り込む。

 

「ふむ・・・固有結界・・・つまり、戦闘意思が有ると見なします。」

 

「・・・固有結界!それもこんな大規模な・・・しかも此処に有る全てが宝具級の贋作!?」

 

スッカリ久し振りなふた振りの剣を投影し、肩に担ぐ。

 

「さて、これがお前の取り込んだカードの英霊の心象だ。よく覚えておけ、結果を取り出せるお前さんなら訳ないかもだけどな。」

 

「・・・寂しい所だね・・・これが英霊の心?」

 

マクレミッツとEMIYA以外でこの光景を気にしてない者は居なかったがたった一人イリヤだけが言葉を零した。

 

「さて、此処での英霊エミヤの優位な点とは何か!クロスケ分かるかな?」

 

「余所見とは・・・余裕ですね!」

 

バゼットの拳がEMIYAの右手の白い剣に当たり火花を散らす。

 

「!?」

 

「はは!同じ投影でも俺のは特別製だぜ?赤い弓兵を倒したあんたでも折れやしないよ。」

 

「クッ!貴方が最もこの場で強い・・・そういう事ですか!」

 

撃ち合うEMIYAとバゼット、しかしEMIYAは攻撃の大半を避け受けたとしてもほとんどの力を受け流す、まるでダンスのような戦いを魅せる。

 

「・・・判ったわ、EMIYA!あんた私が答えるまで使わないつもりなの?この剣の群れを!」

 

その声を聞きニヤリとするEMIYA。

 

「御名答!さあ!行くぜ?」

 

「ナッ!?」

 

地面から独りでに抜け、凄まじい勢いでバゼットに向かって行く剣の群れ、それを弾きこちらに向かって来ようとするバゼットだが、唐突に爆発する武器のダメージがレジストしきれず後ろに吹き飛ぶ。

 

「さあ、次は弓だ、まあイリヤを特訓で虐めたからこれの事は知ってるよね?」

 

「ええ、虹霓剣『カラドボルグ』雷の剣、虹を裂くほどに伸びる剣、まあ色々言われてるけど・・・かなり強い剣よ。」

 

「だが、今回はこの『フルスティング』を使う、これは装備品、彼の持つ礼装の一つで追尾してくれる剣弾だ。」

 

そして何気無しにそれを番え撃つ。右方向に。

 

「フン!」

 

「グ!?」

 

「ふむ、足音が大き過ぎる・・・あと俺の眼を舐めないでくれよ?」

 

必殺でもなんでも無い、そもそもエミヤという弓兵に必殺の技などない 、強いて言うならその弓の攻撃力と正確性が必殺に値する物なのだ。右脚を貫いた矢を抜きながらもバゼットはまだ諦めて居ないようだ。

 

「軽傷、中傷100箇所以上、腹部と右足腿、左腕の出血が激しい、治癒魔術など如何かな?」

 

皮肉を飛ばすEMIYA。

 

「何を・・・言っている、サッサと殺せばいいだろう?」

 

無表情を貫くバゼット。しかしやはり動けないようだ。

 

「ニャハハハハ!だってお前さん死んでも死なないじゃろうに!」

 

そう言ってEMIYAは一瞬にしてバゼットの背後を取り治癒魔術を発動しながら意識を吹き飛ばす。

 

「MINEUTI!」

 

「がは!?」

 

やはり当身は最強だぜ!

 

「んじゃ簀巻きにして事情説明しといて、多分この人の目的は全カードの収集、遠坂の知る八枚目の情報、遠坂としての地脈の管理権、それで押せば多分大丈夫だろ?後終わったら俺ん家に運んどいてくれ、どうせそこの腹黒お嬢様が不法侵入とか、バゼットパンチで吹き飛んだ庭やら館の一部やらの請求をして金に困るのが目に見えてるからな。んじゃ!」

 

「面倒ごとはこちら持ちですの?甲斐性がないですわね。」

 

「まあ、バゼット相手にこんだけの被害なんだから万々歳ってとこでしょう?良いじゃないケチケチしなくても、それともやっぱりエセお嬢様はこんな者なのかしら〜?」

 

うん、サッサと転移して正解だったぜ、あんな猫の喧嘩には巻き込まれたくは無いからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

因みに暫く求人広告を出してたら釣れました。

 

「あ!ありがとうございましひゃ!?」

 

「お辞儀がなっとらん!もう一回!」

 

・・・・・

 

「あわわわ!?」

 

ガチャーン!

 

・・・・

 

「やっぱりドジっ娘はいいな!」

 

「フン!」

 

お腹痛い。

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