グダグダかと思いますがどうぞ最後までご覧ください。
ではでは・・・
レリエル
「ミサトさん、ミサトさあ゛ーーん!!」
悲痛な叫びも伝わらず、ただただ漆黒の闇に吸い込まれる。
発した音も、プラグの中を虚しく反射するだけで、助けの手は来ない。
腰までしか浸かっていなかったはずが、ものの数秒で胸のところまで来てしまっている。
もう僕は助からないのか。
このまま闇に沈みゆくだけなのか。
僕はこれまで真面目に生きてきたつもりだ。
確かにたくさんの人に迷惑をかけてきたのかもしれない。
だからって、だからって・・・
「こんなの、あんまりだよ。」
着地点の見えない無限落下と死の恐怖が僕の胸を切り裂く。
死にたくない。
死にたくない、死にたくない。
僕の思考は現実味を帯びず、ふらふらとさまよっている。
あれの正体は、一体なんなんだ?
後何時間生きていられるのだろう?
アスカや綾波は巻き込まれないだろうか?
この使徒を倒すことはできるのだろうか?
様々な疑問が一瞬にして脳内を駆け巡る。
だが、これ以上何もできない、という結論しか出てこない。
ふと見渡すと黒色だった風景は回線が不具合を起こした時の鉛色に変わり、真ん中には大きく汚い緋色で「ALERT」の文字が出ている。
右下には初号機の活動限界までの時間が表示されている。
この数字がゼロになった時、暴走でもしない限り僕の命の灯は消える。
いや、プラグスーツの生命維持システムの停止が先か。
死を覚悟し、僕は目を閉じた。
もう考えるのは諦めてしまおう。
***
いつも5時には起きているせいか、体内時計は容赦なく私の体を起こす。
「むう・・・」
昨日の宴会のせいで少々頭が痛い。
そもそも鬼の飲酒量がおかしいのだ。
巫女は酒飲みな方だと思うが、ゆうに3倍以上は飲み、同じだけ人に勧める。
酒は飲むわ、その後泊まらせてくれと言い出すわ、冗談じゃない。
鬼が酔ったら何をしでかすかわかったもんじゃないから、仕方なく神社に泊めたが、本当にいい加減にしてほしい。
酒の匂いがまだとれない和室から這って出て行き、何とかよろける足に力を込め立ち上がる。
そして机に置いてあるコップをつかみ、強引にお茶を入れ、口に運んだ。
その時だった。
とてつもない轟音が身を包む。
地面は遠心分離のように揺れ、視界が歪む。
何とか柱にしがみつき、転倒を防ぐ。しかし、幻想郷に地震なんてものは存在しないはずだ。
結界で隔離されているものにプレートなんて概念があろうはずがない。
「まさか、異変なんじゃ・・」
そう思いなんとかダッシュで神社から出て周りを見渡す。
そこで目にしたものは、今後忘れることが絶対に無いくらいに深く、脳に刻み込まれた。
***
スキマ妖怪として長年生きてきたが、今日は今までにないほどの嫌な予感がする。
昨晩あたりから結界に揺らぎが生じているのだ。
確かに何百年周期に結界が大きく揺れることはあるものの、強くて軽く凹ませたくらいであったのだ。
にもかかわらず、昨日の夜からその結界は溶けるようにして外側から少しずつ侵食を受け、穴が開く寸前だったのである。
そのため、異変を察知した者には混乱を招かぬようにごまかしておきつつ、追加で結界を大量生産した結果、力は収まった。
ただ、とてつもなく長い間幻想郷を守ってきた結界に老朽化が見られるのも確かなのである。
そのため、今回はたまたま老朽化の激しい場所に結界の揺らぎがあったとして考えられた。
しかしながら、結界を削るほどの力を持ったものが外の世界にいるという可能性がないとは言い切れず、一抹の不安を残した。
「あれから音沙汰はない?藍」
「はい。結界をあれだけ削るエネルギーを持った者は外の世界にいるはずがありません。もしいたとしても今頃使い果たしたエネルギーを補充するのに精一杯でしょう。」
「やっぱりただの揺らぎでしょうねぇ。異常気象みたいな感じでたまに起こるのよね。」
「大丈夫ですよ。これで完璧になったはずです。」
「そうだといいのだけれど。」
徹夜で結界を修復したせいか、疲労が蓄積している。
いつも一日の大半を睡眠が占めている私にとって、徹夜はなかなかの重労働だ。
削った分の睡眠を補うためにとりあえず寝よう、と思ったその時だ。
爆発音に似た音が鼓膜を震わせ、もはや副交感神経に切り替わっていた体を一気に覚醒へと導く。
嫌な予感が的中したのでは、と思い結界をモニターする。
「紫様!あの場所に穴が!!」
みると結界に黒々と穴が開いている。
音はまだ鳴り止まず、次第に頭にダイレクトに衝撃が来るようになる。
実際にどうなっているのかを確認すべく急いで外に出る。
すると、いつもの見慣れた空に場違いなほど黒い円が乳白色の光を放ちながら佇んでいる。
幻想郷が、崩壊する。
私は直感的にそう感じた。
今まで愛してきた幻想郷が、消える。
***
哨戒天狗という職業をしている都合上、千里眼の能力を使うのは日常茶飯事である。
昨晩、夜空に怪しげな光を目撃した。
乳白色のその光は徐々に強くなっていくばかりだったので、上司の天狗に報告を入れた。
光は私の千里眼の能力をフルに使って見ていたので、能力を持たない者には到底見ることはできない光だった。
そのためか上司は私に礼を言い、非常に慌てた様子で大天狗に相談しに行き、あのスキマ妖怪に相談することになった。
もちろん下っ端の私は行かせてはもらえなかったので、その場に待機していた。
すると帰ってきた上司の異変に気付いた。
やけに落ち着いているのである。
「あれはなんなんですか?幻想郷は大丈夫なんですか?八雲さんはなんて言っていたんですか?」
「まあまあそんなに慌てなさんなよ。あの人は特に問題はないって」
スキマ妖怪の「特に」ほど信用できるものはない。
私は河童のエンジニアと大将棋の約束をし、その光を観察することにした。
「ねえ、次の手まだ?」
「えっと、金将を動かすとなぁ・・いやでも結局・・だからそうなって・・・」
「椛は考えすぎなんだよ。もっとさぁ、ほらなんというかDon't think, Feel!!!的なのをさ」
「にとりだって将棋用のソフト使うのはセコイよ!機械にthink任せちゃダメだって。」
「いいじゃんまだ未完成なα版のテストなんだから。」
「むう。仕方ないな。」
「・・・」
「!?」
光が消えていく?
「どしたの椛?」
「いや、なんでもない。」
さっきまで光ってたのに・・・なぜ消えたんだ?ますます怪しい。
それからは徹夜で観測を続け、大将棋の決着が着く頃には地平線が明らんできた。
「投了〜〜!」
「ふっふやっと降参したのかにとりよ。私の一手目から私の勝ちは決まっていたのよ!」
「むきいなんだその言い方は!まぐれだまぐれ!こんなの勝負じゃないいい!」
口では楽しく会話しているものの、意識は完全に昨晩の光の方に向いていた。
おかしい。
一晩たっても何もならなかった。ただの思い過ごしだったのか??
そう思った瞬間、急に光が集まりだした。
そして、やっぱり何かある、と思った時にはとてつもない衝撃と音が降り注いでいた。
揺れに将棋の駒が盤上で踊る。
「何?なんなのこれ?」
混乱しながらも光の方角を見ると、そこには光はなく、ただ白いオーラを放つ黒い闇があるだけであった。
ベンタブラックを思わせる闇はまるで何もかもを吸い込みそうな雰囲気を醸していた。
細かく見ようと千里眼をフルに使い闇の細部までを見た。
すると、闇ののかにただ一つ明るく藤色の小さな突起が出てきていではないか。
一体なんなんだこれは!
私は目を疑った。
続く
ここまで見てくださってありがとうございます。
おい!適当かよ!
終わり方!
とかツッコミが聞こえてきます。
めちゃくちゃですね。次は遅くなるかもしれないです。