幻想郷福音異変 東方襲巨神   作:ピジョンブラッド

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一ヶ月空いたかと思えば、この投稿スピード。
ちょっと意味わからないですね。
この頃は物語の構成のことばかり考えてる気が・・・
ではでは・・・



ディラックの海

「本当に人間なんているのか?」

カプセルをこじ開けると、蜜柑色のオイルのような液体が大量に流れ出してきた。

「うわっ!なんですかこの液体!」

しばらくすると液体のながれ出る勢いは弱まり、中になにがあるのかある程度把握できるようになってきた。

全員で中を覗き込むと、奇妙な形の台座があった。

そこに白藍と瑠璃紺のピチピチの服を着た、中学生ほどの人の良さそうな青年が頭から血を流して座っている。

緋色の血は今も固まらず、頭の傷口から止めなく流れている。

「ねぇ、誰でもいいからこの人を永遠亭に運んで!」

「ああ、私が行ってくるぜ。」

魔理沙はカプセルから青年を引っ張り出し、おんぶさせて箒に乗っかった。

「じゃあ行ってくるぜ。」

途端に離陸しスピードを上げた魔理沙はほんの数秒で見えなくなっていた。

 

 

***

 

 

「案外重いんだな。」

私はそう一人でつぶやき、さらに魔力の出力を上げて永遠亭に向かう。

最大限のスピードを出していたからなのか、目的地まではそこまでかからなかった。

着いたら、兎たちがあたふたしている。

「今のなんなの?」

「絶対異変だよ、あれ。」

右往左往しているやつらは放っておき、建物に入る。

「おい!急患なんだぜ!」

そう叫ぶと鈴仙が飛び出してきた。

「急患?って頭から血が?さっき落ちてきたやつに当たったの?」

「厳密にはちょっと違うんだが、まあいい。早く治療してやってくれないか?」

「わかった。ちょっと貸して。」

そう言うと鈴仙は背負っていた男をストレッチャーに乗せ、医務室まで運んだ。

私も付き添う。

永琳が応急処置を施し、精密検査を行う。

「命に別状はないわ。頭の傷もそこまで深くない。ただ、神経が大きく損傷しているわ。」

「というと?」

「外傷はないのに神経だけ痛めつけられた感じね。まるで仮想の痛みを受けたかのような・・」

「それはやばいのか?」

「いや、適切な処置を施したし、安静にしていたら大丈夫なはずよ。」

「それは良かったんだぜ。」

「あの・・さっき言っていた厳密には違うっていうのはどういうことなんですか?魔理沙さん。」

「さっき落ちてきたやつがあったろ。あれに入ってたんだぜ。」

「入ってた?乗っていたみたいな感じ?」

「まあその方が近いかもな。あと、一緒に落ちてきたってことだから、間違い無く幻想入りだ。」

「そうか、変な服装も外の世界からだと納得いくわね。ただちょっと厄介ね。」

「ああ。あと、まだ空の穴はなくなってないから、調査しに行くぜ。こいつをよろしく頼むよ。」

「でも、空の穴、あれは厄介よ。」

「本当かよ。」

「幻想郷の頭脳の勘よ。それでも疑うかしら?」

「あ、うんそうだな。気をつけるぜ。」

 

 

***

 

 

「魔理沙、ちゃんとあの子運べたのかしら。」

「魔理沙さんなら大丈夫ですよ、霊夢さん。」

「とりあえず上空の方まで飛んでいかないか?あの男は魔理沙に任せたんだし、とりあえず穴の正体を探ろう。」

「そうね・・」

嫌な予感がしないこともない。

本当に穴に近づいて大丈夫なのだろうか。

「霊夢、ここにいたのね。」

いきなり後ろから声をかけられる。

「ひい!」

思わずのけぞってしまった。

紫だ。

こんなことは日常茶飯事であるのだが、未だに毎回心臓が止まりそうになる。

「紫さん、どうしたんですか?」

「ああ、椛。ちょっと謝らないといけないことがあるの。」

「謝る?どういうことですか?」

「実は、昨日の晩から予兆があったの。この天空に空く大きな裂け目のね。」

「あの光のことですか?」

「知っているの?実はいやな予感はしていたんだけれど、ただのゆらぎだと思って結界を修復するにとどめていたの。」

ちょっと考える時間が欲しくなってきた。

意味がわからない。

「どういうこと?これは異変なの?それともたまたま結界が揺らいだの?」

「違うわ霊夢。どっちかというと前者だけれども後者では絶対ない。これは、明らかに誰かの意思が関わっている。」

「犯人は誰なのよ!」

「わからないわ。ただ幻想郷の住人ではない。外部からの圧力ってこと。私もそこまで考えればよかったわ。」

つまり外の世界に幻想郷の存在がバレたってこと?

危険すぎる!

今すぐにでも穴に向かって原因を究明しないと。

鼓動がどんどん早くなっていき、危険を知らせる。

「いかなくちゃ。」

「ダメよ!この私に求められない巨大な力が働いているのよ!!」

「でも、どうにかするしかないじゃない!幻想郷を守るのが博麗の巫女の仕事よ!」

ダメ。

止めないで紫!

そう思った瞬間。周りが暗くなってきたことに気づいた。

「穴が、広がってるよ霊夢。」

「幻想郷が飲み込まれる前になんとかしないと・・・」

四人とも、もう顔面蒼白になっている。

何か強大なものを畏れるかのような。

「結界に覆われた虚数空間だ・・・」

「何なのそれ、にとり。」

にとりがまた違う機器を出して何かを調べている。

「今まで、こんなもの見たことがない!ほぼ全てが計測不能になっている!真空状態が負のエネルギーを持つ電子によって満たされている、虚数空間《ディラックの海》。」

「それが穴の正体?何でそれが広がっているのかわかる?」

「わからない。見たことがないもの。でも、こんなものがなぜ幻想郷に?」

 

 

 

 




はーい遂にきましたねディラックの海。
何でにとりが知ってるんだ?とかいうのは無しで。
幻想郷の物理学の本に書いてあったことにしてくだせえ。
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