DRIFTERS-ドリフターズ- 異なる時代の英雄達 作:金色狼
皆さんの感想、評価が心の励みです。
読んでくださっている皆様、本当にありがとうございます!
前書きでしんみりするのもあれですし、皆様お楽しみ(?)の戦闘回です。
文才はいつも通り皆無に近いです(笑)
それでも、楽しんで読んでいただけるよう頑張りますので!
さて、では、本編へ、どうぞ!
◇菅野 直&坂井 三郎
「敵空母出現つっても...戦闘機じゃ沈めらんねェじゃねぇか!どうすんだ!?」
「それに関しては飛龍が何とかしてくれるだろう。俺達は制空戦に集中すればいい...」
二人は孤島の飛行場跡で修理された戦闘機と飛龍を発見し、話し合っていたところ、飛龍の艦載機から『敵空母発見』との知らせが入る。その事を二人に伝えた飛龍は、「危ないから行かないで」と二人を止めようとしたが、意気揚々と戦闘機に乗り込んでしまった。
飛龍は「これじゃ、止めても無駄かな」と思い、「死なないで」と二人に告げた。
菅野と坂井は戦闘機を発進させ、今に至る。
数十分飛行を続けていると、鎮守府港の目の前に広がる海に黒い点がいくつか見えてきた。
菅野と坂井はそれを見るなり、驚愕の声を上げた。
「なんだ...ありゃ...」
「あれが空母だと...?人間の形をしているじゃないか...それに、上空を飛んでいるのが直掩機?プロペラが無い...どうやって飛んでいるんだ...!」
そこに見えたのは航空機の概念を崩壊させるような物体。そして海上には、人間の姿をした黒い少女が佇んでいる。頭についている大きな口から艦載機が発動しているようだ。
「坂井サンよ...制空戦に集中しろって、さっき言ってたよなァ?んじゃ、あれ全部、墜として良いんだな?」
「鎮守府を攻撃している時点で、もう敵だ...躊躇いなんていらないさ...墜としまくるぞ!撃墜数勝負と行こうじゃないか!」
「面白ェ!受けて立つ!」
菅野の乗る紫電改、坂井の乗る零戦。
2機の戦闘機が敵艦載機に向けて接近していった。
菅野達の接近に気づいたのか、敵の艦載機もこちらに向かってくる。
「ハッ!空中戦で勝てると思ってんじゃねェぞ!バカヤロウ!」
菅野は迷わず、正面から機銃を発砲した。
だが、当たらない。サイズが違いすぎるのだ。
菅野達の乗る戦闘機は実物大。8m程の大きさだ。それに比べ、敵の艦載機はせいぜい1m弱。機銃がまともに当たるはずがない。そこで菅野は、
「当たんねェなら...コイツぁどうだァ!?」
操縦悍を横に倒し、機体を捻らせ、バレルロールを始めた。
菅野の狙いは一つ。敵艦載機、だが機銃は当たらない、ならどうする。
答えは一つだ。
―――『物理的に接触して墜とせばいい』
菅野は紫電改の翼を敵艦載機にぶつけるという無謀な作戦に出た。
スロットルを上げ、接近、ゴシャッという凄まじい音と共に敵艦載機が砕け散った。
向かっていたもう1機の艦載機には、坂井の乗る零戦がピッタリとくっついていた。
坂井はトリガーを引き、20mm機関砲を撃った。すると、敵艦載機に命中、見事撃破した。
「やるじゃねェか!俺も負けてらんねェ!」
菅野は敵艦載機を見つけるやいなや発砲した。命中精度は格段に上がり、撃てば必中だった。
坂井も負けじと艦載機の後を追い、次々と撃破していった。
だが弾も無限にある訳ではない。特に、零戦の機関砲の弾数は比較的少ないため、すぐに弾切れを起こしてしまう。
「弾切れか...菅野大尉!弾の残弾は?」
「もう切れてやがる...!一旦帰還するかァ?」
「だが、肝心の敵空母が残っている...爆撃機か雷撃機はいないのか...?」
その時だった。敵空母がいきなり爆発したのだ。
菅野と坂井は空母を見つめていた。するとその場から離れていく九七艦攻が見えた。
自分達が乗っている物よりはるかに小さい。
飛龍の物かと思ったが、尾翼番号をみた瞬間、坂井は驚きを隠せなかった。
――『AI-301』
航空母艦“赤城”所属の艦攻。しかも、あの機体番号は真珠湾攻撃の際、水平爆撃を指揮した淵田美津雄の機体の番号だった。
坂井はもう一度空母を確認すると、どうやら今の爆撃で撃沈したようだ。
そして、帰還する九七艦攻の後を追った。
――後を追い続けて数分。
坂井は赤い袴をはいた少女を見つけた···。
どうだったでしょうか?
いつも通り、文才のない文章でした。
そろそろイラストが欲しいなぁと思って絵を描こうとしたけど上手くいかない今日この頃です。
さて、坂井さんが見つけた赤い袴の少女。もう誰だかわかりますよね。
前に名前を出しちゃったので。
さて、ではこの辺で。
また次回お会いしましょう!