マスクドライバーエグゼイド! アポロンの獏   作:ホシボシ

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※注意!
この作品には以下の要素があります。苦手な人はバックしてください。

1・この作品にはオリジナル設定。オリジナルキャラクターが出てきます。

2・エグゼイドのライダーに変身するのはオリジナルキャラクターです。

3・一部、オリキャラ×ミューズのキャラクターの恋愛描写があります。

とまあ、こんな感じです。
正直ね、まだ中間フォームすら出てないエグゼイドを持ち出すのは早すぎるってモンですが、ちょっと思いついたネタがベタすぎて被るかなって思ったんで、とりあえず中編でおおまかに書いてみようかなと。
一応他の人の作品も軽く調べたんですが、既に被ってたら申し訳ないです。

いまのところ8話前後で終わる予定です。
よかったらエグゼイド本編までの暇つぶしにでも見ていってください(´・ω・)




プロローグ

赤毛の少女が息を切らしながら走っていた。

長い廊下の先に広がるのは闇。走れども走れども終わりが見えてこない。

8bitの電子音を背中に受けながら、少女は額に汗を浮かべている。

 

 

「な――、なんなのよぉ、もうッ!」

 

 

涙が滲んでくる。

訳がわからない。一体何がどうなって――

 

 

『お前は人を構成するモノがなにか分かるか?』

 

 

新たに背後から聞こえてきた音。

男、女、老人、子供。いろいろな人間の声を重ねたような、ノイズ交じりの声だった。

 

 

『自尊心、アイデンティティ、自我だ。それが満たされたとき、人は絶大な快楽を得ることができる』

 

 

モザイクが広がる。視界が濁り、砂嵐が混じる。

ブツ切れになっていく音、景色。そして意識。

 

 

『そしてそれを最も簡単に得られる方法は一つ――』

 

 

そこで、少女の意識はブラックアウトした。

 

 

「――って夢を見たんだけど」

 

「たッ、たすけてぇええぇぇえぇえ!!」

 

「……いや。ちょっと、なんでそっちがそんなにビビるわけ?」

 

「はわわわわわ! ご、ごめんね。でも想像しただけでビックリしちゃって」

 

 

悪夢を見るのは珍しい話ではない。

しかし悪夢を見た本人が気だるそうに喋り、それを聴いている友人が青ざめて震えていると言うのはおかしな話だ。

だが、それはそれだけ真剣に話を聞いてくれている証拠だろう。

 

西木野(にしきの)真姫(まき)は唇を吊り上げ、目の前で震えているメガネの少女、小泉(こいずみ)花陽(はなよ)を見る。

すると教室の扉が開き、元気な声が聞こえてきた。

 

 

「かーよちん! まきちゃーん! おはよーにゃー!」

 

「おはよう凛ちゃん」

 

「ん、おはよ」

 

 

ショートカットでボーイッシュな少女、星空(ほしぞら)(りん)はカバンを自分の席に置くと、すぐさま花陽たちのところへ。

 

 

「なに話してたニャ?」

 

「うん、真姫ちゃんが怖い夢みたんだって」

 

「おーおー、リンがよしよししてあげようかニャ?」

 

「べ、別にッ、たいしたことじゃないわよ!」

 

「遠慮しなくても良いのににゃあ」

 

「してない!」

 

「あ、でもでもリン、前にテレビで見たんだけど、悪い夢を見たから悪い事が起きるとは限らないんだって!」

 

「あ、私も聞いた事ある! むしろ良い事が起こる前ぶれかもしれないんだって!」

 

 

楽しそうに朝のガールズトークに花を咲かせる三人。

 

 

「たしかに最近順調よね。いろいろ」

 

「そうにゃー。廃校も免れた事だし!」

 

 

彼女達が通う音乃木坂高校はつい最近廃校の危機に直面していたのだ。

尤も、それはもう過去の話ではあるが。

 

 

「ッて言うか前も一回廃校寸前までいったらしいじゃない。あの時は共学化にしてなんとか防いだみたいだけど。また廃校ってどんだけ呪われてるのよココ」

 

「えへへ。仕方ないよ。そもそもこの町は少子化の影響で男の子も少ないんだから」

 

「それに加えて男子が入る条件やら査定が厳しいのが悪いにゃ。リンが男の子だったら面接の時点でアウト決定ぃ」

 

 

一年生のクラスは一つしかないが、男子の数は片手で数えられるほどに少ない。

それは一年だけに限った話でもなく、二年も三年も同じだろう。やはり元女子高と言うのはなかなかハードルが高いもなのか。

と思っていたら窓の外にまた一人男子が見えた。少年は花陽達もよく知っている少女と肩を並べて登校しているではないか。

 

 

「穂乃果ちゃんとエムくん。楽しそうにお喋りしてるニャ」

 

「すごいなぁ、私男の子とお喋りなんて恥ずかしくてできないよぉ……!」

 

「どうせ下らない話でしょ。パンがおいしいとか、中身のない内容よ」

 

 

その時、真姫はふと校庭の端にある巨木に視線を移す。

 

 

「ねえ知ってる? あの木の伝説」

 

「知ってるよぉ。あの木の下で告白すると絶対に幸せになれるんだよね!」

 

「リンも知ってる! 共学化する前に既に噂があった事を考えるとアブノーマルな気配がするにゃー」

 

「ちょっと面白そうよね。誰か試してみてくれないかしら」

 

 

三人はそのまま軽い調子で他愛もない会話を続けるのだった。

 

 

 

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