オリジナル設定の為見苦しい点もありますがご了承下さい。
私には3人の姉達がいる。3人の姉はそれぞれ勉強、運動、社交性と優れていて私はそれが自慢だった…
ある時、私の好きだった男の子から言われた…「お前のお姉さんはみんなすごいけど、お前は何にもできないんだな」と…
思えばこの時に、私の恋への憧れは無くなったんだと…
悔しかった…そして、それまで自慢の姉と思っていたはずが、いつしか大嫌いになった…
姉だけではない、自分を物差しにして姉と比べる周囲、家族すらも嫌いになった…
そんなとき私は1人の萌えもんと出会った。ヒトデマンのララ…後にスターミーへと進化し私の大切な仲間となった娘…
ララは小さいころから他の仲間よりも成長が遅く、他の仲間からも浮いた存在だったらしい。そして群れからはぐれた所を他の野生の萌えもんに襲われ命からがらこのハナダシティに逃げてきたと言った…
私はそんなララが他人とは思えなかった、誰かと比較されそして周りから隔離されていく…
あぁ、この娘は私なんだ。何の取り得もなく何もすることができない…
だからこそ私は…いえ、私達は誓った。誰にも負けないトレーナー、誰にも負けない萌えもんになってみせると…
そこからは早かった、すぐに私はトレーナースクールに通い始め、それと同時にララの特訓も密かに行っていた…
幸い私はトレーナーとしての才能があったようで飛び級を重ね同期で入学した誰よりも早くトレーナーとしてスクールを卒業した…
卒業した私は真っ先に家を飛び出しララと共に色々な場所を旅しながらトレーナーとしての経験を重ねていった…
旅をしていると様々な仲間にも出会えた…ララに影響されてなのか、私の仲間は水萌えもんだけになった…
しかし現実は非情である…水タイプしか育てていなかった私は電気や草の萌えもんを出されると途端に負け続けるようになってしまった…
そんな私の事を他のトレーナー達は嘲笑って言った「あいつはタイプ相性も理解していない間抜けなトレーナーだ」と…
せっかくあの闇から抜け出せたと思ったのに、また私は…
そんな時、一人のトレーナーがそこにいた全てのトレーナーを倒して私を助けてくれた…
強かった、圧倒的だった。でもそれ以上に印象に残っているのは使っている萌えもん全てが同じタイプの萌えもんだった事だ…
そしてそのトレーナーから私は言われた「強い萌えもん、弱い萌えもん。そんなの人の勝手。本当に強いトレーナーなら好きな萌えもんで勝てるように頑張るべきよ」と…
私にとってその言葉は衝撃的だった…それから私は必死になって色々な萌えもんやトレーナーと戦いどんな相手が来ても水萌えもんだけで勝てるように努力し続けた…
私の思いに呼応してくれるかのようにララや他の仲間達も進化していった…
それからの私は強かった…そして、ジムリーダーの資格試験にも合格することもできた…
ジムリーダーとしての私の配属先は因果なものか自分を否定した故郷のハナダシティだった…
久しぶりに実家に帰ると家族や知人から言われた「貴女は私達、ハナダシティの誇りだ」と今更何を…
それから私は実家に戻らず一人暮らしを始めた。家族からは反対されたが、ここに居るのはあくまでジムリーダーの仕事だからと断った…
ジムリーダーとしての仕事は大きく二つある。一つは「萌えもんリーグへの公式ジムバッジを賭けたトレーナー戦」そしてもう一つは「担当地域のトレーナーの育成」…
私は日々淡々と仕事をこなしていた、ある時は挑戦者を迎え撃ち、またある時は地域のトレーナーの相手をする…
ある時一人の男性トレーナーがやってきた。それは小さい頃の私が好きだった人で私を闇へと突き落とした人…
その男性は言った「実は昔から君の事が好きだったんだ。僕と付き合ってくれないかな?」と…
その男性の家はとても裕福で私の両親はぜひお付き合いしなさいと私に勧めてきた…
私は理解できなかった…いや、したくなかった。結局その男性も両親も見ているのは私自身ではなく私の持つ「ジムリーダー」という肩書きだけ…
男性に言ってあげた「私より強ければいいわよ?」と、途端に男性は態度を変え逃げて行った…
私の心は冷めていった…それこそ水よりも冷たい氷の様に…
唯一私の心を温かくしてくれるもの…それは萌えもんバトルだけ…
ララや仲間達はそんな私を心配して色々な人との交流の機会を作ってくれたが、どのパーティ等に参加しても結局皆が見るのはジムリーダーという肩書き…
ジムリーダーをしていれば私の心が枯れることはない…熱い萌えもんバトルをできれば…
そんなときマサラタウンから二人の挑戦者がやってきた…
一人目は1歳年下の女の子だった。とっても活発的で今の私の心とは正反対の子、正直あまり乗り気にはならなかった…
バトルは一方的なものだった。こちらは水、相手は炎タイプのリザード…こちらが負けることはありえなかった…
昔の私みたいに、その子も絶望すると思った…でもその子は「次は絶対に負けませんから!ね、カガリ!」と言い残し走り去っていった…
私の心は高鳴った…もしかしたら…この子なら今の私に何かを見せてくれるかもしれない、と…
そしてそれは現実になった、あれから数日後、特訓し直し、さらに1人萌えもんを増やしてボロボロになりながらも目の奥にある光は誰よりも強い意志を持つ…
私は全力で戦った。しかし彼女のリザードはこう言った「水が…弱点が怖くて…大切なものが守れるわけないでしょ!」そう、最後は彼女に決められてしまった…
悔しかった…バトルに敗けたことよりも、自分よりも1歳だが年下の女の子に教えられたことが…
そう、私はずっと逃げていたんだ…誰よりも戦っていたと思っていた私は誰よりも臆病になり、いつしか逃げることしかできなくなっていった…
今にも泣いてしまいそうな顔をしている私の元に女の子はやってきた。そして「逃げる事の何がいけないんですか?逃げなきゃ見えてこないモノも世の中には沢山あるんですよ…」
「次にマサラから来る挑戦者さんは私の目標なんです。その人はとっても強くってかっこ良くって、家族思いな人なんです」
「その人が言ってくれたんです、この世界にはもっと強いトレーナーがたくさんいる…それこそ四天王とか歴代のチャンピオンとかね。でも、その人たちも最初から強かったわけじゃない、萌えもんたちと一緒に色々な経験を積んで今の立場にいる。だから少しづつ…歩くような速さでもいい…いつかその人たちと戦えるような強いトレーナーになればいいんだよ?ってそれが今の私を支えているモノなんです」
なんて良いことを言うトレーナーなんだろう?そしてこんな元気な子が心から信頼できることができる人はどんな人なんだろう?
見てみたい、会ってみたい、話してみたい…そして、バトルしてみたい!
私の心に灯がともった、今までとは違う灯が…その灯は今まで灰色だった私の世界に色を戻してくれた…
あぁ…世界って…自然って…こんなにも綺麗だったんだ…
それからの私は以前に増して挑戦者の対応や、トレーナーの育成に力を入れていた。私みたいな子を作ってはいけない、世界の美しさを知って欲しい…
そしてその日は訪れる…申請書類「マサラタウン出身イセリア」私の胸は高鳴った年は私と同じ、性格は分からないど…見た目からして大人しそうなタイプかな?その日はわくわくして中々寝つけなかった…目を瞑っても浮かんでくるのは彼女イセリアさんの顔…明日は私を楽しませてね…♪
翌日
ゲートをから入ってきたのは、写真通りの大人しそうな女性ね。でもすっごく綺麗な人…思わず見とれちゃうくらいに…
カスミ「ようこそハナダジムへ。歓迎するわ…って、あなた…何で顔を背けてるの?」
イセリア「いえ…だってその恰好…どう見ても単なる競泳水着じゃないですか…」
まぁこの格好は別に嫌じゃないんだけど…男性トレーナーの露骨な視線にはさすがに寒気がする…
イセリア「あの…せめて上着くらいは羽織ってくれませんか…?その…目のやりどころが…」
カスミ「あなた、変なこと言うのね。同性なんだから水着くらい見慣れてるでしょう?」
まったく変なことを言うのねこの人は…
イセリア「あの…こんな姿ですけど…私はれっきとした男です…」
男性?何を馬鹿な…?でもあの真剣な眼差しは…
カスミ「へ…?嘘でしょ?…あなたみたいな綺麗な娘が男な訳ないじゃない…ってホントなの…?」
イセリア「事前に送ってある私のトレーナーカードのデータを見てください…」
昨日確認したデータは…あ…
カスミ「あ、本当に男だったんだ…。だとしたら私ってばものすごく恥ずかしい格好で…///…ちょっと待ってて…」
こんなに男性相手に恥ずかしいって思ったのっていつ以来かしら…?
カスミ「ご、ごめんなさい…///、私ってば勘違いしてたみたいで…その…時間もないし始めましょうか///」
イセリア「は、はい。お願いします…改めまして名乗ります。私はマサラタウンのイセリアです、貴女に勝ってバッジを頂きます!」
あ、あの目は…知ってる前に来たあの子と同じ…ううん…それよりももっと強い目、この人とならもしかして…
カスミ「わ、私はハナダシティジムリーダー、カスミ!おてんば人魚って呼ばれているわ。イセリアさん…萌えもん育てるにもポリシーがあるやつだけがプロになれるの!貴方はポケモン捕まえて育てる時、何を考えてる?私のポリシーはね…水タイプ萌えもんで攻めて攻めて…攻めまくることよ!」
(ジムリーダー並びにトレーナーを承認…萌えもんバトル…レディ…)
「「GO!!」」
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結局敗けちゃったわね…こっちに冷凍ビームがあることを予想した上でさらに戦略を重ねてくる…あれも私が理想とした姿の一つ…
イセリア「ありがとうございます。カスミさん」
あ、そうか私の年は知らないのよね…
カスミ「カスミでいいわよ。同じ年でしょ?」
イセリア「じゃあ、ありがとう、カスミ(にこっ)」
カスミ「?!?!?!(その笑顔は卑怯だ!)…///」
最初に見せた強い意志を感じさせる目、かと思えば子供みたいに喜ぶ無邪気な顔、そしてその笑顔…あぁ…そうだ間違いない…私はこの人に恋してるんだ…
カスミ「それとクチバの後はまた一度こっちに戻ってくるわよね?」
イセリア「うん。そのつもりだけどどうしたのカスミ?」
カスミ「えーっと…そのイセリアがクチバから戻ってからで良いんだけど…私とお茶でもしない?あ、変な意味じゃないのよ?!せっかく同じ年の友達になれたことだしこの機会にもっと仲良くなれればって…」
ちゃんと言えたわよね?私、頑張ったわよね?
イセリア「分かったよ。ならハナダシティに戻り次第連絡するね。あ、カスミの番号って?あぁこれだね分かった登録しとくね。じゃあみんなを待たせても悪いからそろそろ行くね。じゃあまたね」
カスミ「あ、いせり…まぁいいか…私にしては頑張った…はぁでもホント戦闘中の真剣な眼差しと、勝利の際の子供みたいな無邪気な笑顔…それに最後の微笑み…卑怯すぎるよ~///」
これが私、ジムリーダーカスミの本当の恋の始まりでした
…-To Be Continued-