一途な彼女と私の旅   作:桔梗楓

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キャラの台詞や表現などお見苦しい点があります。
また、今回からかなり強い独自設定がありますのでその点をご了承ください。


萌えもんSS32話ー鎮魂華-おくりび-

あれから1時間もしないうちに、イセリアさんがトウカさんと共にシルフスコープを持って帰ってきた

 

最初にカエデからイセリアさんが上空から飛び降りたと聞いた時には心臓が止まる思いをしたけど、無事に帰ってきてホッとした…

 

帰ってきた2人はカリンさんやサヤナさんから怒られていたが…ずっと申し訳なさそうな、そして悲しそうな顔で俯いていた…

 

そして今私達は萌えもんタワーの最上部…その手前にいるカラカラの子供を連れて…

 

――――――――――――――――――

 

ここだね亡霊のいる場所って言うのは…

 

カジノを壊滅させた私達はシルフスコープを手にその場を去った

 

帰ってくるとカリンやサヤ姉達に怒られてしまったが、今回ばかりは私達の事を…そして事件の惨劇を他の誰にも見られたくなかったのでこれに関しては終始無言を貫いた…

 

それからすぐに私達は萌えもんタワーへと登っていった…カラカラの子供を連れて…

 

このカラカラの子供は目の前でお母さんのガラガラを殺され…自身も殺されそうになったところを命からがら逃げて…逃げて…行き倒れていた所をフジ老人に保護されたらしい…

 

そしてそのカラカラの子供の話ではここに居る亡霊の中にお母さんの魂を感じるという…なので連れてきた…もし…救える魂なら救いたい…

 

っ…この冷たい感覚…憎しみ…恨み…亡霊?!

 

「”…タチサレ…ココカラ…タチサレ!”」

 

すかさずシルフスコープをかざす…スコープから特殊な赤外線が照射され亡霊の輪郭がはっきりと写ってくる…やはり…

 

亡霊の正体は…無念の内に殺されたガラガラの魂に、他の怨念が幾重にも絡み付いた厄介な存在だった…

 

カラカラ「お母さん!私だよ!元の優しいお母さんに戻ってよ!」

 

カラカラが母親の元に向かっていく…しかし

 

ガラガラ「”うぅ…コドモ…ワタシノコドモヲ…カエセ!”」

 

ダメだ!カラカラの事を、自分の子供を認識できていない?!

 

ガラガラの骨棍棒が自分の子供に向かって振り下ろされる

 

その瞬間、カガリとオウカの2人が前に出てきて…その攻撃を受け止める

 

カガリ「それだけはダメ!そんなことをしたら貴女の魂は本当に戻れなくなってしまう!」

 

オウカ「もう…これ以上…悲しみの連鎖を生ませはしない…だから!」

 

2人の身体が光輝く…これは、まさか…進化?

 

そして光が収まった先に居たのは…

 

真紅のドレスのような衣装を纏い、橙色の長い髪を左右に結び変え、灼熱の翼を携えたカガリと…

 

深緑の巫女服のような衣装を纏い、頭に有った蕾が背中に移動し、自身の身長ほどある大きな花へと変化したオウカの姿があった

 

カガリ「あなたの魂がこの地に縛られているのなら…」

 

オウカ「そんなものは…私達が、全て断ち切ります!今、此処で!そして…」

 

「「あなたの魂を…救ってみせる!(みせます!)」」

 

カガリ「オウカ!貴女の力で絡み付いた怨念を切り離して!」

 

オウカ「分かってる!その呪縛を断ち切って”はなびらのまい”!!」

 

無数の咲き誇る花弁がガラガラの魂に纏わり付いた怨念を断ち切っていく…

 

オウカ「今だよ!カガリちゃん!怨念を…浄化してあげて!」

 

カガリ「言われなくても!これで…還って”せいなるほのお”!!」

 

カガリの灼熱の翼から放たれる神聖な炎が無数の怨念の魂を浄化していった…

 

ガラガラ「”…ぅ……私は…カラカラちゃん…?”」

 

カラカラ「お、お母さ~ん!」

 

怨念が浄化され、優しい母親の魂へと戻ったガラガラは自分の子供を愛おしそうに抱きしめそして…

 

ガラガラ「”貴方達のおかげで正気に戻ることができました…ありがとう…”」

 

涙ぐむカガリとオウカ…そしてロキちゃんも…

 

ガラガラ「”貴方達にお願いがあります…今この上には…私達萌えもんの…いえ、世界の敵がいます…その敵を倒さない限り…私達…殺された萌えもんの魂が休まることはできません…そして、私達のような萌えもんがこれ以上増えないように…敵を倒して下さい…”」

 

その言葉に私達は力強く頷いた

 

ガラガラ「”本当にありがとう…さて、カガリさん…オウカさん…貴女達にお願いがあります…”「??」”貴女方の浄化の技で…私の魂を天に還して

 

貰いたいのです…今のままでは私は再び怨念に取りつかれ悪霊となっていまう…そうなる前にお願いします…”」

 

息をのむ2人…そして何かを結したかのように頷き…

 

カガリ「…分かりました…覚悟はいいわね…オウカ…?」

 

オウカ「哀しいけど…でも…それが一番の救済なら…」

 

2人は…ぼろぼろと涙を流しながら…

 

「悲しみを終わらせて…”せいなるほのお”!」

「その未練を断ち切って”はなびらのまい”!」

 

光輝く炎を纏った聖なる花弁がガラガラを包み込む…

 

ガラガラ「”ありがとう…2人の優しい天使さん…”」

 

そうして、満足そうな微笑みを浮かべたガラガラの魂は…天へと還って行ったのでした…

 

泣き叫ぶ2人の萌えもんとロキちゃん…でも止まっている時間はない…この先に居る…世界の敵を…ロケット団を倒すまで…

 

 

…-To Be Continued-




読んで下さり、誠にありがとうございます。
進化の際に流れているBGMは有坂美香さんのLife Goes Onをイメージして書きました。
切なさ…悲しさ…でも、その先にある強い決意をイメージしてくれると幸いです。
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