一途な彼女と私の旅   作:桔梗楓

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読みにくいセリフもあります。
また、独自設定がありますのでその点をご了承ください。


萌えもんSS33話ー迷える魂に救済を

萌えもんタワー最上階

 

死者の弔いを行うこの場所に似つかわしくない者達がいた

 

そう、ロケット団である。彼らの狙いはただ1つ、天才科学者として昔萌えもん研究をしていたフジ老人の組織への確保だ

 

フジ「ですからお引き取り下さい…私はもうあのような研究はしたくないのですよ…」

 

幹部「往生際の悪いお爺さんですねぇ…私達の研究に、あなたの頭脳をほんの少しだけ貸してほしいだけなんですがねぇ」

 

フジ「お断りします。あなた方の様な悪の組織に協力する気はさらさらありません」

 

幹部「全く…調子にのるなよ爺さん?別にあんたを五体満足で連れてこいとは言われていないんだ。いいかい?大人しく一緒に来るか、ダルマにされて無理やり連れて来られるか…あんたにはその2択しか残されていないんだよ!」

 

フジ「くっ…この外道組織め…」

 

イセリア「そこまでにしてもらおうか?」

 

団員「誰だ!」

 

イセリア「お前たちゴミに名乗る名前なんてないさ。死にたくなければ今すぐにキエロ!」

 

団員「ガキが1人でどうにかできると(バキィ)ごふっ…」

 

イセリア「ゴミはゴミでも不燃ごみだな…もしくはダイオキシン、公害物質って所か」

 

団員「後ろががら空きな(スパーン!)…どさっ」

 

イセリア「こういう輩はわらわら出てくる…ゴキブリと同じだな…ふっ!」

 

団員「なん(ドゴォ)ブクブク…」

 

イセリア「後は…幹部のあんただけか?」

 

幹部「くっ…行け!道具共!あのトレーナーを狙え!」

 

フジ「そんな卑怯な?!」

 

幹部「はん!世の中すべて力なんだよ「ギガインパクト!!」(ズガーン!)なんだ!?」

 

イセリア「それならお前は消されても構わないよね…弱いんだから?」

 

幹部「なんだと、あの一瞬でおれの道具たちを全て倒したのか?!ただの人間が?!うそだ…うそだ…うそだ…うそだ…うそだ…うそだ…うそだ…うそだ…うそだ…うそだ…うそだ…うそだ…!クソッ!誰か俺を助けろ!誰か!」

 

”…タス、ケテ…”

 

幹部「あぁん!助けて欲しいのはこっちだって…」

 

”タスケテ…クルシイ…”

”ニクイ…ニクイ…”

”コロシタイ…コロシタイ…”

 

幹部「な、なんなんだよこの声は…」

 

イセリア「ここに来てからさ、ずっと聞こえてきたんだ…お前たちへの憎悪と恨み…殺される時の恐怖の声が…だから」

 

幹部「ひっ?!そ、その姿?!お前はいったい何なんだよ?!」

 

「”ナンダトハヒドイジャナイカ…”」

 

「”コノ声ハネ…今マデキミタチロケット団ニ殺サレタ…萌えもんタチノ声ナンダカラ…”」

 

幹部「わ、私は何も悪くはない!手を下したのは下っ端にすぎん!だ、だから私は悪くないんだ!」

 

「”ソレヲ決メルノハ、アナタデモ私デモナイ…ココニイル萌えもん達ノ魂ニ聞キナヨ…”」

 

幹部「ひ、ひいぃぃぃぃい」

 

”タスケテ…クルシイ…”

”ニクイ…ニクイ…”

”コロシタイ…コロシタイ…”

 

幹部「ぎゃぁぁぁあああああああああああ?!……………(ブクブクブク)」

 

イセリア「終わりの無い夢幻の世界で苦しめ…。さて、これで、ゴミ掃除は終わりましたか…。フジ老人大丈夫ですか?」

 

フジ「私は大丈夫だが…君は?」

 

イセリア「イセリアと申します。子供たちの依頼を受けフジ老人の救出に参りました」

 

フジ「それは…すまなかった…そうだ?!下に居たガラガラの霊は?」

 

イセリア「えぇ…彼女は天に還ることができました。そしてこの町に漂う怨念も…」

 

オウカ「マスター…準備ができました」

 

イセリア「ありがとうオウカ。ならみんな上に上がってきてくれ」

 

そうして全員が頂上の慰霊碑の前に集合した

 

イセリア「じゃあ始めようか…彷徨う救われぬ魂に救済を…御霊送りの儀式を…」

 

そうしてカガリとオウカの2人が舞い始める…別に音楽があるわけでも、決まった形があるわけでもない

 

それは2人の思い…願いの詰まった舞…そして、その舞に呼応するかのように、辺り一面から光の蝶々のようなものが、天に向かって登って行く

 

その風景は幻想的であり…同時にとても悲しい光景でもあった

 

”よう、若いの。あんたたちのおかげですっきりとしたよ、これでやっとあっちに逝けるよ”

 

「…………違う…」

 

”積りに積もった憎しみが溶かされていくようですわ…ありがとうねボーヤ”

 

「…………違うんだ…」

 

”恨みも悲しみも怒りも…全部が消えていく…やっと還ることが出来るんだ…”

 

「……私は……何もできなかった…」

 

”心配しないで。私達を救ってくれた貴方だもの、きっと大丈夫。だから…貴方は自分の事を許してあげて?”

 

「私には…そんな資格は……ないよ…」

 

”大丈夫、貴方にはいるでしょう?守りたいものが、家族が…その娘達の為に、本当の貴方を教えてあげて…ね?”

 

「私は…」

 

”こら!そんなんじゃロキちゃんを任せることが出来ないじゃないか!”

 

「ラン…ちゃん?」

 

”イワヤマトンネルで、私を見つけてくれてありがとうね。確かに私は死んだけど…でも私の思いはロキちゃんとカエデちゃんに受け継がれてる”

 

ロキ「ランちゃん!!」

 

”ロキちゃん…私は先に逝くよ…貴方と旅ができてとっても幸せだったよ”

 

ロキ「私は…ごめんなさい…本当にごめんなさいランちゃん!」

 

”ふぅ…最期の最期まで世話が焼けるマスターだね。イセリアさん私はもう逝かなきゃいけない…だからロキちゃんの事は任せたよ!ロキちゃんもそれが自分の思ったこと…大切な人の事を信じ続けるんだ。いいね約束できるかい?”

 

ロキ「うん、…ぐすっ…約束するよ。私は、私の大切な人を信じ続ける!だから…安心して向こうに還ってね」

 

”それでこそ私のマスターだ。じゃあもう時間もないから…逝くね”

 

「うん…またいつか、どこかで会おうね…ランちゃん…」

 

あぁ…声が消えていく…この町に漂っていた死の臭いが消えていく…

 

でも…結局聞いてあげる事しかできなかった…救えなかった…私は、なんて無力なんだ…(そうして私の意識は闇に沈んで行った)

 

カリン「イセリア?どうしたの?ってすごい熱?!」

 

オウカ「マスター!目を開けて!マスター!」

 

ロキ「イセリアさん!しっかりして!」

 

フジ「これは…いけない!すぐにボランティアハウスに運ぶんだ!急いで!」

 

カリン、オウカ、ロキちゃん…それぞれの声を聞きながら私はボランティアハウスに運び込まれた

 

 

…-To Be Continued-

 

 

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