一途な彼女と私の旅   作:桔梗楓

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今回主人公の秘密が語られます。
また、独自設定がありますのでその点をご了承ください。


萌えもんSS34話ー心象-こころ-

ここはどこでしょう???

 

気が付くと綺麗な庭園にいました。何故かとても懐かしい感じがします

 

しばらく歩いてみると扉があり、その中に入ってみました

 

そこに居たのは…私…?

 

???「あら、初めまして…と言ったところですかね」

 

いえ、顔や背丈は同じですが私とは違う白い髪に蒼い瞳…あなたは一体…それに、ここは…?

 

???「私はあなた…いえ、正確には違いますね…。あなたの中に居るもう1人のあなた。そしてここは貴方の根源…」

 

もう1人の…私?…それに根源?

 

???「そう。私はあなたの根源にある”力”」

 

…力?

 

???「あなたは不思議に思ったことはないですか?何故、人であるあなたが萌えもんの技を使えるのか?何故、萌えもんの持つ特性をその身に宿すことができるのか?と…ね?」

 

それは…ある…。オツキミ山のロケット団に対して使用した技やそれに付随して発生した”ちからもち”

 

イワヤマトンネルに入ってランちゃんを見つけることが出来た”テレパシー”

 

シオンタウンに入ってからは殺された萌えもん達の憎悪や怒り、悲しみ、恨みなど渦巻く負の感情をリンクさせた”シンクロ”

 

ロケット団アジトにてその感情を一気に解放し暴走させた”プレッシャー”…心当たりがありすぎる…

 

???「それは本来あなたが持つべき力ではなかった…でも持ってしまった。1人の女神の加護によって…」

 

女神の…加護…?

 

???「そこはあなたは知らない事だから…今、重要なのはその力。本来無いはずの力をただの人間が使うことは不可能。でないと器が壊れてしまうから…。そこで選ばれたのが私…、私が力の器になりそれを元にあなたを形作った。それが今のあなた」

 

器…なら私は人間じゃないの?

 

???「いいえ。紛れもなく人間よ、だだし、萌えもんの力を内に秘めた…ね」

 

萌えもんの…なら、あなたは萌えもんなの…?

 

???「そうね。でも普通の萌えもん達とは違う存在…本来萌えもんが持つ特性はそれぞれ1つ…私はそれをいくつも持ち、使うことが出来る。あなたが望んだ形の力としてね」

 

私が…望んだ…

 

???「えぇ…あなたは望んだの、無意識のうちに…力が欲しいと…その意志に応えた私があなたに力を渡した」

 

でも…結局救えなかった…護れなかった…間に合わなかった…

 

???「結果としてはそうね…でもね、あなたはこうして…力を自覚した。それは…大切な者を護る為の力になる。そしてこれから先、あなたが世界の敵と戦うためには必要な物になる」

 

世界の敵…ロケット団…

 

???「そう…あの時、リーダーのサカキは逃げたわ。そしてサカキがいる限りロケット団はまた…必ず多くの萌えもんやトレーナーを傷つける…」

 

もう…あんな悲しい思いを…誰にもさせたくなんて…ない!

 

???「それでいいわ。でもね、全てを自分1人で解決できるなんて思わないで?どんなに強い力を持っていても1人で救える者なんて限られてるから…。仲間を頼りなさい。あなたがこれまでの旅で出会った人…これからの旅で出会う人…その全ての力を合わせれば…きっと大丈夫…なんとかなるから…ね?」

 

なんとか…なる…うん。そうだね…私はみんなを巻き込みたくない…そんな思いしか無かった…でも、頼って…いいんだね

 

???「えぇ…。それから、これだけは絶対に覚えておいて。強すぎる力には多かれ少なかれ代償を伴うことを」

 

代償…?

 

???「対価…ともいうわね…。今、ここにあなたが居るのは力を使い過ぎたからなの、力の奔流にあなたが耐えきれなかったから…あなたが力を使えば使うほど…あなたは萌えもんに近づいていくわ。」

 

もしかして、私の性格が攻撃的になったのも…?

 

???「えぇ。制御できていない負の感情が一気に表に出た結果ね」

 

なら…私は萌えもんになるの?

 

???「いいえ、完全な萌えもんにはならない…人間と萌えもんの中間…どちらでもない中途半端な存在」

 

中途半端な存在…ね…それは今までとどう変わるの?

 

???「流石にそこまでは私も分からない…でも、あなたがあなたで居られなくなるかもしれない…」

 

それは…困るね…

 

???「その為に私がいるの…いざという時のリミッターとして…。でも安心はしないでね、私はあくまでもリミッター…それを越える力を受け止める事はできないのだから」

 

分かったよ…ん?なんだか…周りの景色が薄れていってる気がする…

 

???「時間のようね…行きなさい。あなたには、あなたのことを待っていてくれる大切な人達がいるでしょう?その人達を安心させてあげて?」

 

うん…最後に教えてくれないかな…あなたの、私の器になる前の萌えもんとしての名前を…

 

???「そうね…いつまでも…あなたじゃ不便だものね…私の名前は…………」

 

その名前を聞きながら…私の意識は光に包まれ大切な人が待つ場所へ帰って行った…

 

 

 

…-To Be Continued-

 

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