一途な彼女と私の旅   作:桔梗楓

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今回から再び旅が始まります。
また、独自設定がありますのでその点をご了承ください。


萌えもんSS44話ー旅の再開

こんにちは。イセリアです。

 

ヤマブキ復興も殆ど終わったころ、私は1つの提案をしました

 

イセリア「そろそろこの町を出て、次の町に進もうと思うんだけど…どうかな?」

 

エリカ「唐突な話ですね、なぜですか旦那様?」

 

イセリア「えぇ…元々このお屋敷に滞在させて貰っていたのも、オウカの特訓の為、それに運悪くロケット団による事件が重なり今までこちらに居たのですが…。復興ももう殆ど終わり、ライフラインも復旧した今、そろそろ次のジムでバッジを貰いに行こうと思いまして」

 

そう、私達の旅の目的はオーキド博士から託された、萌えもん図鑑の完成と、全てのバッジの取得、並びにリーグの制覇です

 

私達がこうして滞在している間にもロキちゃんはどんどんバッジを集め、その実力を高めていっています

 

だから同じ志を持つ私達が、これ以上旅を停滞させると、ロキちゃんやオーキド博士に申し訳が立たないと思い今の提案に至った訳です

 

その事を話すとエリカさんは…

 

エリカ「分かりました。旦那様の旅を邪魔することは私の本意ではありません…ですが覚えておいて下さいね?ここはもう、あなた様の家でもあるのだと…いつでも戻ってらして下さいね旦那様…」

 

イセリア「エリカさん…ありがとうございます。ナツメさんにも後程連絡しますので…詳しい旅の日程は今日にでも決めてしまいますね」

 

ちなみにヤマブキジムのバッジについてなのですけど…こちらに関しましては…

 

まだ、本格的なジム戦をすることができないのと、救出の際に十分な力を見せて貰ったこと。事件に終止符を打ってくれた功績として協会とナツメさんが協議した結果、特別に授与されることになりました(ロキちゃんに関しても同じく授与されました)

 

というわけで残るバッジは3つ…まだ見ぬセキチクシティ、グレンタウン…そして、間もなく帰ってくるトキワシティのジムリーダー

 

私達の旅もいよいよ終盤戦に突入した、と言ったところでしょうかね

 

さて、そんな訳で私達は翌日、16番道路を抜けサイクリングロードからセキチクシティに向かうことにしました

 

―――――――翌日――――――――

 

エリカ「では、旦那様。道中気を付けて行って下さいね」

 

ナツメ「イセリア、偶にはこっちに顔を見せに帰ってきてね?じゃなと、私の方から行っちゃうわよ?」

 

イセリア「エリカさん…ナツメさん…お見送りありがとうございます…。私も2人の顔が見たくなったらすぐにこちらに来ますので、安心してください。それと、ナツメさん…会いに来てくれるのは嬉しいですけど、仕事はきちんとして下さいね?」

 

ナツメ「ふふっ…それはイセリア次第よ♪じゃあ…いってらっしゃい、みんな色々とありがとうね」

 

オウカ「エリカさんも、お忙しい中、私の為に特訓してくれて、本当にありがとうございました!また、こちらに来たときは一緒に舞いましょう!」

 

エリカ「えぇ…オウカちゃんは私の大切な仲間ですからね、いつでも帰ってきてくださいな♪」

 

イセリア「名残惜しいですけど…しばしのお別れです…では2人とも…行ってきます」

 

エリカ「行ってらっしゃいまし」

 

ナツメ「行ってらっしゃい」

 

そうして、私達は久しぶりにホバーボードに乗り、サイクリングロードに向かったのです

 

―――――――――――――――――

 

サイクリングロード…タマムシシティからセキチクシティへと向かう途中にあるとても長い道路で、ここを通行できるのは車やバイク、自転車やホバーボードなど、高速での移動手段を持つ人しか通行することが出来ません

 

その理由として、あまりにも長すぎる直線と急な下り坂で、徒歩による移動をすると時間がかかり過ぎてしまう+ほぼ直線道路の為、高速で移動する人が多く、衝突事故を未然に防止する為でもあります

 

そうしてゲートの警備員の方にボードを見せ、通行を許可された私達はまだ見ぬ新しい光景を目にするためにその第一歩を踏み出したのです…

 

踏み出したのですが…ゲートを抜けるとそこは…何と言いますか…とても、世紀末溢れる光景が広がっていました…

 

…あぁ、これが巷で噂の暴走族という人達でしょうか?…スキンヘッドやら、リーゼント、モヒカンなど多種多様な髪型の人達がたむろしてます…

 

そう、ゲートをくぐる前に警備員さんから注意されたのですが…どうもここ最近暴走族集団がこの辺一帯で暴れまわっているようなのです…とは言えまさか目の前にいるのは予想外でしたが…

 

そして、私のことに気が付いた1人のモヒカンの人が…

 

暴走族「よぅよぅ姉ちゃん、ここぉがぁ、俺達のぉ溜まり場だってぇ知って来たのかぁ?なぁら、チーム”ぎゃらっち”のぉ切り込み隊長、このぉ、モヒカンエース様がぁ相手になってやるぜぇ!」(イメージCV:若○規夫)

 

と、どこかで聞いたことのあるような独特な渋い声で、いきなり萌えもんバトルを仕掛けてきました…しかし、ぎゃらっちって可愛いチーム名ですね…

 

まぁバトルの方はオウカがさくっと終わらせてくれました…エリカさんとの特訓と、ロケット団との戦いを経たオウカのレベルは現在65…まぁそこら辺のトレーナーには遅れを取らないと思いますけど

 

暴走族「ぶるぁぁぁぁぁあ!?こ、こいつぅ…つえぇぇ…」

 

他の暴走族「どうした!モヒカンエース?!こいつ一体何者だ?!」

 

他の暴走族「お、おい。黒い束ねられた髪に黒いロングコート…ひょっとしてあいつ、例の…」

 

他の暴走族「ま、間違いねぇ?!ヘッド!」

 

一際大きな、スキンヘッドの男が私の前にやってきました…次はこの人が相手ですかね?

 

ヘッド「おい!お前…ひょっとしてイセリアって名前か?」

 

あれ?…私の名前が知られてます…なぜでしょうか?

 

イセリア「そうですけど…それが「マジっすか?!?!」って何ですか?!」

 

ヘッド「先のヤマブキシティ占拠事件に単身でカチコミをかけ、あの恐るべき”タマムシの女帝”と”ヤマブキの魔女”を妻にしたっていう…あのイセリアさんですか?!」

 

なぜそこまで知られてるんですか?!っていうかあの2人そんな異名があったんですか…(恐るべきって?)色々と突っ込みたいことは多いですけど…

 

イセリア「えっと…多分、そのイセリアで合ってると思いますけど…「ひゃっほーう!!!」今度は何ですか?!」

 

ヘッド「ずっと憧れていました!是非姐さんと呼ばせてください!!!」

 

なぜそうなりますか?!あ、オウカも固まってます…というか

 

イセリア「いえ、知ってるかもしれませんが、私は男ですよ?」

 

ヘッド「それがなんですか!可愛いは正義!それに勝る物なんてこの世にはないんでさぁ!!!」

 

ダメだこの人達…早くなんとかしないと…

 

そしてヘッドさんに噂の出所やこの道でたむろしていた理由などを伺いました

 

ヘッド「へい姐さん。噂の出所は女帝様と魔女様がトレーナーに広めてそこからカントー全域に広まったみたいでさぁ」

 

あの2人は…完璧に確信犯じゃないですか…お姉さんって怖い…

 

ヘッド「ここでたむろしてたのは…もうすぐ姐さんがここに来るって、そのゲートの警備員から聞いたからですよ」

 

おい警備員、お前もグルか。…どうりでたむろしてるこの人達に何も言わないわけだ…

 

イセリア「……理由は分かりました。ですが、ここであなた達がたむろしていたら一般の通行客の邪魔になるでしょう?私の事に憧れてくれるのは嬉しいですけど、場所とマナーはキチンとわきまえて下さい。いいですね?」

 

ヘッド「もちろんでさぁ姐さん。こう見えても俺達全員、無事故、無違反のゴールド免許持ちなんですぜ?チームぎゃらっちは安全第一をモットーにしたチームなんでさぁ!」

 

暴走族っていったい何なんでしょうね…あれ?でもさっきの人は?

 

イセリア「それでもですよ?さっきのモヒカンの人みたいに、いきなりバトルを仕掛けてくるのはマナーが悪いですよ」

 

ヘッド「そいつは、すみませんでした…あいつ、俺達のチームに入ったばっかりで、ちょいとはしゃいでたみたいなんです…きつくお灸を据えておきますんで、勘弁してやってくだせぇ…」

 

まぁ…はしゃぎたいお年頃って誰にでもあることですからね…仕方ありません

 

イセリア「でしたら仕方がありませんね…今後はこういったことが無いようにしてくださいね?」

 

ヘッド「了解でさぁ姐さん!お前らも分かったな!分かったやつから、いつものゴミ拾いに行って来い!」

 

他の暴走族「うぃーっす!!!」

 

そうして散っていく暴走族?の人達そしてヘッドの人も見周りがあるからと言ってヘルメットをきちんと被り愛車のスーパーカブ(排ガスのないクリーンなタイプ)に乗って去っていきました…

 

オウカ「マスター…、人は見かけによらないんですね…私、また一つ勉強できました」

 

イセリア「そうだね…。さて、なら気を取り直して行きますかねオウカ?」

 

オウカ「はいっ!マスター♪」

 

そうして、私とオウカは2人でボードに乗り長い道路を駆け下りて行ったのですが

 

オウカ「うわぁ…風がすごく気持ちいいですねぇマスター…」

 

道路は一直線の傾斜になっているので、殆どボードの操作をする必要はなく、ただ駆け下りて行くだけ…

 

ですが頬を撫でる風の気持ち良さと、雲一つない天気と眼下に広がる雄大な海…それだけでも何だか気分がすっきりします

 

オウカ「私、こんな景色初めてです!とっても綺麗で、とっても気持ちいいですね!マスター!」

 

オウカも久しぶりに、こんなにはしゃいで…思えば、最近はずっと事件続きや、町中での生活だったので久しぶりに旅をしていることを自分でも実感しています

 

オウカ「マサラタウンの研究所での生活も、嫌いじゃなかったです。でも今はこうしてマスターと一緒に色んな景色を見て回れることがとっても楽しくて幸せなんです。ですから…マスター。これからも私を色んな場所に連れて行って…色んな景色を、マスターと見てみたいです!」

 

イセリア「私もだよ、オウカと同じ気持ち。だからこれからも…よろしくねオウカ」

 

オウカ「はいっ!私の方こそよろしくお願いしますね、マスター♪」

 

そうして笑いあいながら、私とオウカは眼下に見えてきた次なる町、セキチクシティへとその足を向けるのでした

 

 

…-To Be Continued-

 

 

――――――――おまけ―――――――――

 

エリカお屋敷にて

 

カスミ「ねぇ…」

 

エリカ「何でしょう?」

 

ナツメ「何かしら?」

 

カスミ「何で2人がイセリアの妻って噂が広がってるのに、私の名前がその中に入ってないの!おかしいでしょ?!」

 

ナツメ「それはあなたの努力不足ね「な?!」」

 

エリカ「でしたらカスミさんも、ご自分で広めてみてはどうですか?」

 

カスミ「それだ!!!そうと決まれば早速ジムの子達に…」

 

こうしてまた一つ、イセリアの噂の出所が増えるのでした

 

 

―――――――おまけ終了――――――――

 

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